週刊将棋ワンストップ2016年第49週号(11月30日~12月6日の出来事)

三浦弘行九段の件については特に動きはなく、発売された「将棋世界」2017年1月号にも編集部日記内で「前号と今号でこの件について触れず読者の皆様に申し訳ない。将棋連盟の機関誌としてしかるべきときに正式な発表を掲載することを約束していただきました」と書かれているだけでした。

その竜王戦は、渡辺竜王が第5局に勝ち防衛まであと1勝としました。叡王戦決勝第1局は佐藤天彦九段(名人)が勝利し、こちらも優勝まであと1勝に。

ツイッター上では「指導対局でプロ相手に平手を希望するのは失礼なのか?」という平手問題の議論がありました。

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11月30日

矢内理絵子女流五段が一身上の都合により12月1日~2017年11月30日まで休場されるとのことです。矢内女流は2015年5月1日~今年3月31日まで休場(当初は体調不良と発表されてました)。昨年12月に第一子をご出産されています。

矢内女流五段、休場のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟

12月1日

史上最年少棋士、藤井聡太新四段14歳のデビュー戦は、12月24日に行われる第30期竜王戦6組ランキング戦で、相手はそれまで最年少棋士記録を62年間保持していた現役最年長76歳の加藤一二三九段。組み合わせは抽選で決まったとのこと。

第30期竜王戦 6組ランキング戦

将棋の藤井四段、「ひふみん」とデビュー戦 年齢差62:朝日新聞デジタル

毎日新聞。デビュー戦で加藤一二三九段と対戦することが決まった、藤井聡太新四段のコメントが掲載されています。
「相手が加藤先生に決まってびっくりした。身が引き締まる思いです」

将棋:14歳藤井四段、公式戦初対局は76歳加藤九段と – 毎日新聞

日刊スポーツ。藤井聡太新四段のデビュー戦の相手の加藤一二三九段の記事。「同じく中学生プロ棋士となった谷川浩司9段(54)とは、非公式ながらデビュー戦の相手を務め、勝利した過去もある。「今回は格の高い竜王戦。ベストを尽くします」」

14歳藤井4段デビュー戦は元最年少76歳加藤9段 – 社会 : 日刊スポーツ

竜王戦6組ランキング戦では「アマチュアは1回戦では新四段と当たる」という規定があったのですが、第29期にその規定が廃止されたようで城間アマvs脇八段などの対局がありました。そのため今回第30期で加藤一二三九段vs藤井聡太新四段が実現しています。

12月2日

第29期竜王戦七番勝負第5局 渡辺明竜王vs丸山忠久九段は、106手で後手の渡辺竜王が勝利。戦型は横歩取り。力戦となり先手の中原囲いに対し後手はあまり見ない左に金無双の形でした。これでシリーズの成績は竜王の3-2。防衛まであと1勝に。

竜王戦中継plus: 渡辺竜王が制す

今年の流行語大賞「神ってる」は将棋から生まれたとのこと。TBS「ビビット」で、受賞したカープの緒方監督の奥様が「小学生の長男が主人と将棋とかをしている時、自分の中でいい手が打てた時に『俺、神ってね?』とよく主人に言っていた。それを聞いてて(インタビューで)出たんじゃないかな」とお話をされていました。

来年1月3日のNHK新春お好み将棋対局は、55年組3人(高橋道雄九段、中村修九段、塚田泰明九段)とその弟子たち(各門下の棋士、女流棋士各1名)による、一門対抗リレー将棋だそうです。

12月3日

ただ可愛い。

あらためて「羽生七冠」が注目されているのかも。

スポーツ報知に掲載された羽生三冠のドキュメントがWEBでも公開。「あの時・羽生善治 初の7冠」と題して、七冠を達成した第45期王将戦第4局について(1)決戦の朝は39度の高熱~(5)あれから20年、栄光の盤駒は今どこに、まで全5回。

あの時:スポーツ報知 1/5

竹部さゆり女流三段のツイートがきっかけとなった、「指導対局でプロ相手に平手を希望するのは失礼なのか?」という話題がありました。

そのツイートはすでに削除されていて読めませんが、たしか竹部女流が、ご自分が普段教えている将棋教室のお子さんに「明日は大会だから平手で」と言われたことに怒って、その平手の対局で全駒して、投了を許さずに指し続けさせた、ということだったと思います。

竹部女流としてはそれは指導(教育)だったと。自分が普段教えている子が他で失礼のないように、ということのようでした。「ジジイは直らないからどうでもいいけど子供にはそういう教育をする」ということだったと思います。

竹部女流の一連のツイートは、ちょっと状況や意図ががわかりにくかったですし(ツイッターは短文なのでどうしてもそうなる)、また伝わったとしてもどうだったかということもあります。私も正直、ツイートを見て、何度も読み直して、そんなことするんかと驚きました。たぶん、普段から竹部女流の指導を受けているとか、その方針がわかっていて、その上であのツイートを見たらまた違ったふうに思ったのかもしれません。とにかくご本人は反省しているようです。

12月4日

癒やしの画像。叡王戦決勝第1局は沖縄対局でした。

第2期叡王戦決勝三番勝負第1局 佐藤天彦九段vs千田翔太五段は、後手の佐藤九段が勝利。

序盤は電王戦第1局と似た形に。中盤で後手がリードしましたが先手はポナ推奨手連発して決め手を与えず終盤までもつれました。佐藤九段は優勝まであと1勝。

叡王戦中継ブログ : 佐藤九段が第1局を制す

さっきの竹部女流のように、自分もツイートしていてこれでいいのか、と反省することは多いです。例えば上記「ポナ推奨手連発して決め手を与えず」とツイートしましたが、本当は「千田五段は棋士の中でも最も積極的にソフトを棋力向上に取り入れており、その指し手をソフトに近づけようとされていると思うので、ポナンザの推奨手と一致することは千田五段の研究の成果でもある。形勢が悪い局面でその研究の成果が出て、相手に決め手を与えなかった」と書きたいところです。ですが短い文章で伝えようと思ったら「ポナ推奨手連発して決め手を与えず」となったわけですが、これが表現としてどうだったのかという指摘もされて、まあ、悩みますね。特にソフトの問題は神経質になる方も多いので特に注意しなければならないのですが。

森内九段のサインの上に座ることになるとは。

前日に放送された「世界ふしぎ発見!」で、ノーベル賞受賞者たちが同じようなことされてるのをご覧になったからでしょうか。ノーベル賞の受賞者たちは、受賞式が行われるところのレストランの椅子の下にサインされるのが恒例らしい。

佐藤天彦名人とのタイトル戦を体験できる権利が、日本将棋連盟からYahoo!オークションに出品され、3,002,001円で落札されました。

【将棋連盟】佐藤天彦名人とのタイトル戦体験_rfp1054 – ヤフオク!

12月5日

叡王戦の解説で、「次の日に予定があるが、それが何かは秘密」ということだった藤田綾女流二段。

一方、マグロ。

12月6日

阪神にドラフト3位で入団した才木浩人投手(18=須磨翔風)の趣味は将棋。デイリースポーツ、スポニチ、サンスポが報じました。
サンスポにはもし野球選手じゃなかったら? という質問があり、才木投手は「もうちょっと将棋に本気で取り組んでいたかもしれないです」と語っています。虎入りに際し“駒ニケーション”も視野に入れる、とのこと。

駒ニケーション、駒ニケーション、駒ニケーション。

阪神D3・才木、趣味は将棋!詰める投球術で打者を投了させます (1/3ページ) – 野球 – SANSPO.COM(サンスポ)

おわりに

アニメ「3月のライオン」は毎回録画して視聴しています。BUMP OF CHICKENさんが歌っている曲は、覚えました。カラオケで歌える貴重なレパートリーが増えました。

映画「聖の青春」は公開日に観ました。村田智穂女流二段のブログによると、この映画の主題歌「終わりのない空」のカラオケの映像で棋士、女流棋士3人が映ってるそうなのでカラオケに行った時にチェックしてみたいと思います。LIVE DAMだそうです。

矢内女流五段は「具合が悪くて寝ていると・・・」とツイートしていたのでちょっと心配です。

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