渡辺大夢四段が2015年6月16日の竜王戦6組昇級者決定戦・石川陽生七段戦に勝利し、フリークラス脱出、そして初めての順位戦(C級2組)参加まであと1勝、しかもかつてない好条件で、まさに最大のチャンスとなっています。
渡辺四段は奨励会三段リーグでの次点2回により、2012年10月1日付けで四段に(プロ入り、フリークラス編入)。
今年4月ごろからフリークラス規定の順位戦C級2組への昇級条件である
良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上
を満たす可能性がかなり高まってきていました。
追記:
順位戦への参加が決定しました。
3連敗しなければ昇級決定
渡辺四段の、2014年9月25日~前述の2015年6月16日の竜王戦6組・石川陽生七段戦までの星取りは以下となっています。
○○○●○●○○○●○●○○○○○○○●●●○●○○○
実に19勝8敗。これが20勝10敗で勝率.667、20勝11敗だと.645ですから、ここから3回負ける前に1勝をすればよいことになります。
先日も「あと1勝」まで迫ることもありましたが、惜しくも逃しています。今回は、これまでの条件のなかでも最大のチャンスといえると思います。
仮にここから3連敗してもその後2連勝すれば21勝11敗で勝率.656となり昇級可能です。
他にも条件はありそうですが、とりあえず考えないことにします。
今後の対局は
今後、対局が決まっているのはこの竜王戦6組昇級者決定戦の次の対局である伊藤博文六段戦や、加古川青流戦の稲葉聡アマVS宮本広志四段の勝者との対局。
いずれも日程は決まっていません(6月17日時点)。
あとは、6月18日に予選の組み合わせが発表されるドワンゴ主催の新棋戦にエントリーしていれば、その方が早く対局日程が組まれているかもしれません(同棋戦は20日から予選が開始される)。
ご健闘をお祈り致します。また何か動きがありましたら、お伝えしたいと思います。
以上、ありがとうございました。
コメント
渡辺四段の次の対戦候補の伊藤博文六段(現在時点でただ一人フリークラス陥落からの順位戦復帰を果たした棋士)は四局中一勝すれば順位戦復帰と言う状態から四連敗を食らったそうです。その後白星を重ねて順位戦復帰しましたが、渡辺四段にはすんなり決めて欲しいですね。
コメントありがとうございます。
情報ありがとうございます。
そんなことがあったんですか。やっぱり想像を超えるようなプレッシャーなんでしょうね。
本当にこのフリークラス規定はうまくできているというか、ギリギリのところで昇級できたりできなかったりするのが憎いです。
渡辺四段、日に日に期待が高まってプレッシャーでしょうけど、決めて欲しいですね。コメントありがとうございます。