日本将棋連盟の専務理事を務めたこともある田中寅彦九段が、2015年5月17日に実施された大阪都構想の賛否を問う住民投票において、反対多数となったことについて「残念」とツイートしています。
田中九段の出身は大阪府豊中市。今回廃止されることが問われた大阪市や堺市の出身ではありませんが、やはり同じ大阪。気になったのでしょうか。
とはいえ、これまで田中九段から大阪都構想について賛成とも反対とも聞いたことがありませんでした。むしろ大阪都構想に興味があったことが驚き。なので「残念」というツイートは唐突な気がします。政治に興味がおありだったのでしょうか。
府から都にならないのか
はい。ここまでまじめに記事を読んでいただいた方、大変申し訳ございません。
田中九段のツイートは以下です。
府から都にならないのか!
歩からとの置き駒を送りたかったのに残念(~_~;)
— 田中寅彦 (@tora_ejison) 2015, 5月 17
歩からと!!!
ダジャレです。オヤジギャグです。
解説
せっかくなので丁寧に解説します。このサイトは将棋初心者も歓迎しています。
まず「歩(ふ)」というのは将棋における最も弱い駒で、前に一歩しか進めません。
しかし、この「歩」が敵陣三段目に入ると、駒を裏返して「と金(ときん)」に昇格します。
「と金」は「金」と同じ動きをします。強くなるのです。
「と金」は、略して「と」。実際駒にも「と」と書いてあります。この「と」は「金」を崩して書いた字。
ちなみに庶民が急にお金持ちになったことをいう「成金」は、この歩の昇格が語源です。
田中九段は「大阪府から大阪都」つまり「府から都」になれなかったことと、「歩からと」に成れなかったという将棋用語をかけたオヤジギャグを飛ばしたのです。
とに成れなかった
まさかこのタイミングで田中九段のオヤジギャグが炸裂するとは思いませんでした。事前に研究していたのでしょうか。
私(管理人)もこんな切れ味するどいツイートをしたいものです。
田中九段、ありがとうございました。読者の方も最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
記事タイトルを見た時にはまさかオヤジギャグだとは思いませんでした。やられました。
日本の「二府」(二歩)という状況を解決できるチャンスでもあったんですけどね。
コメントありがとうございます。
申し訳ございません。多少、釣りっぽいタイトルですが、お許し下さい。
二府!さすがです。研究してらっしゃる。
廃藩置県のころは東京府もあって三歩だったのが、現在は二歩になり、道州制とか導入されると歩切れになるという未来を思い浮かべました。
コメントありがとうございます。