将棋の女流棋士がパラパラを踊っているシーンを見たことがあるでしょうか。なかなか見れるものではありません。貴重です。
2015年4月8日にニコニコ生放送で中継された第73期名人戦(羽生善治名人VS行方尚史八段)第1局1日目では、解説の田丸昇九段が、そんな素敵な動画を紹介してくれました。
まず1本動画を見て下さい。オープニングだけで十分です。
2人で並んで、基本に忠実な息ピッタリのパラパラ。「未知の世界があるから」で遠くを観るような仕草、「夢に向かって歩こう」で歩いているようなムーブを取り入れています。
特に注目すべきは鈴木環那女流二段の表情。基本的には無表情、ときどき笑顔、というのはパラパラの王道です。
ダンスから始まる囲碁番組
話を名人戦に戻します。
この日の聞き手は貞升南女流初段。ニコニコ生放送の将棋中継では、リレー質問というコーナーがあり、その日の解説・聞き手が次の番組の解説・聞き手(この場合は翌日、第1局2日目の解説・聞き手)に質問をするというもの。
番組終盤、リレー質問のコーナーになると貞升女流は、翌日の鈴木環那女流二段への質問が思いつかず長考。すると田丸九段が「あ、じゃあ、勝手に俺が。囲碁は強くなりましたか?っていうのはどうですか」と言い出しました。
鈴木環那女流が生徒役で出演
田丸九段は、鈴木環那女流が以前、囲碁・将棋チャンネルの囲碁番組に生徒役として出演していたことを紹介。田丸九段はその番組について、講師が万波奈穂さんで「ナオとカンナのなんとかっていう」タイトルだと発言。
するとニコ生のスタッフから、その番組名が「ナオとカンナのおしえて♪13路(サーティーン)」であると補足がありました。
ナオとカンナのおしえて♪13路
鈴木女流二段はこの番組で「6級だったか、5級だったかに認定された」とのこと。
貞升女流は「鈴木さんが強くなっていたら、私にも教えてもらいたい。それにしましょう」と田丸九段の質問を採用することを決めました。
それから2人はしばらく別の話をしていたのですが、田丸九段は「ナオとカンナのおしえて♪13路」の話を蒸し返し「面白い番組だったよ。タイトルバックっていうか、最初(オープニング)がね、2人で踊りながら、歌いながら」と番組を解説。そう、この番組が上記の動画なのです。
踊りと歌は別バージョンも
オープニングには別バージョンもあります。こちらです。
注目すべきは鈴木環那女流の表情。
囲碁の魅力にとりつかれ、パラパラの基本を忘れてしまったかのような笑顔、笑顔、笑顔。
私(管理人)が一番お気に入りの箇所は「つづけるきーもーちーが、だーいじ」のところ。笑顔の可愛いダンスとは裏腹に、継続の大切さを棒読みテイストの歌で訴えています。
踊りながら、歌いながら
ちなみに、田丸九段はこの番組のオープニングについて、思い出し笑いをしながら「すごいノリだ。2人で踊りながら。囲碁は楽しいよ、っていう歌なんだけどさ」と感想を述べていました。その後の貞升女流とのトークでもなかなか笑いが止まらない様子で、「ふっふっふ」と吹き出していました。
さらに、田丸九段は「そのうち、ミナミとなんとかの・・・」と貞升女流にパラパラを要求。貞升女流は笑いながらも「需要ないんで」と拒否していました。残念。
おもしろ動画紹介
鈴木環那女流の話は以上になります。
ところで、囲碁・将棋チャンネルはとてもいい仕事をしてくれるメディアでありまして、もし仮にこのサイトをご覧の方が藤田綾女流初段のファンであったとしたら以下の動画がオススメですのでご紹介します。
以上、ありがとうございました。