2015年2月6日にニコニコ生放送で中継された「サークルKサンクス 新春スイーツ争奪!~どうぶつしょうぎ女流トーナメント~」は、熱戦の結果、貞升南女流初段が優勝を果たしました。
8人の女流棋士がスイーツをかけてどうぶつしょうぎで争うこの企画。
そして司会(天の声)は、将棋をよく知らないと思われる鮎貝健さん。音楽活動や音楽情報番組などの司会をしている方らしいです。
ゆるーいスタート
商品はスイーツということで、ゆるーく観れる番組だと思っていたのですが、想像以上にゆるーく観れる番組でした。
初戦は安食総子女流初段VS貞升南女流初段の戦いだったのですが、安食女流のほんわかとしたしゃべりが、さらにゆるさを演出。
また運営側もゆるーい感じのようでした。鮎貝健さんが「後手」を「こうて」と読んだりとか、対局中の女流棋士を映すワイプが大きすぎて持ち駒が画面上に映らなかったりとか、先後を決めるじゃんけんでは「勝ったほうが先手」なのか「勝ったほうが先後を選べる」のかルールが定まっていないとか、いろいろありましたけど、それはそれで良かったです。
解説が欲しい・・・
対局のルールは、持ち時間なしで秒読み1手10秒の早指し。
大盤解説はなく、対局中の盤の映像に、対局者以外の女流棋士が声で解説を加えるというスタイル。といっても指し手が早いので解説が追いつかない。
女流棋士の方は詰みの数手前で投了することもありましたけど、視聴者はもしかしたら詰み手順がわからなかったかも。また、どこまでが定跡なのか、よくある形なのかもわからなかったです。
トーナメント初戦から3番勝負ということで対局数は多いのですが、解説がないので若干消化不良でした。第2回があるとすれば、秒読み1手30秒ぐらいにして、大盤解説つきでやってほしいですね。
山口恵梨子女流初段が解説
そんななか、山口恵梨子女流初段の解説は、積極的に形勢判断をしてくれたり、「ちゃんと指せば(勝てる)」などと指摘したり、このトーナメントのために準備してきたなってかんじで良かったです。
ただ、自身の対局中はメッチャ真剣でちょっと怖かったです。
山口女流は、普段のニコ生での将棋解説でもちゃんと準備とか下調べしてくる方のようなので、いいですね。しゃべり方の印象とは裏腹に、しっかりした方のようです。
貞升南女流初段が優勝、そして明かされる船橋研究会
スイーツ大好き安食総子女流、ガチ感を醸し出す本田小百合女流三段、解説がしっかりしていた山口恵梨子女流初段、「え?なに?」とか喋りながら指すスタイルの中村桃子女流初段などの強豪がひしめく中、優勝したのは貞升南女流初段。
そして貞升女流は優勝決定後ポロッと「今日、船橋で研究会をしてきた」と明かしました。
研究会!!
それは一番ガチじゃないですか。しかも優勝決定までそれを隠しているとは。
貞升女流によれば、石高澄恵女流二段と研究会をおこなったとのこと。
ちなみに優勝賞品はプリン1年分。ウマそうに食べている貞升女流の顔が目に浮かんでくるようです。