日本将棋連盟の新役員が決定。新任は佐藤秀司七段、橋本崇載八段は落選、片上大輔六段は部署異動

2015年6月4日、日本将棋連盟は今後2年間の新役員体制が決まったと発表しました。同日に行われた第66回通常総会(棋士総会)で選任されたものです。

選挙によって選ばれる常勤理事の新任は佐藤秀司七段、職員の杉浦伸洋さん。

当サイトで、理事選に立候補していることを紹介した橋本崇載八段は落選した模様、片上大輔六段は再任(ただし部署は異動)となりました。

新体制の詳細は日本将棋連盟の2015年6月4日のお知らせページをご覧下さい。

また旧体制の詳細は日本将棋連盟の2013年6月7日のお知らせページをご覧下さい。

(旧体制の棋士の常勤理事は谷川浩司会長をはじめ全員が再任。今回1人ポストが増えて、そこに入ったのが佐藤七段です)

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新任理事は電子メディア部を担当

注目は、電子メディア部の担当理事が佐藤秀司七段(中原誠十六世名人門下)となったこと。

電子メディア部は、日本将棋連盟モバイルの棋譜中継や、ニコニコ生放送、電王戦などを担当。

これまで同部署を率いてきたのは片上大輔六段で、5月23日のブログに、その成果として以下のように書かれていました。

その担当部署の成果としては、まずモバイル中継はおかげさまで、順調に成長を続けることができています。(中略)
またニコ生将棋番組の盛り上がりもご存じの通りです。
累計来場者数はいつの間にか3000万を突破したようですね。
電王戦の今後については、6/3に発表会を行うことが決まりました。

6月3日の発表会についてはこちらの記事(新棋戦、第1期電王戦)を参照ください。

このように、電子メディア部は将棋連盟の成長を牽引する部署の一つですので、新任理事の活躍にも期待です。

片上六段は総務部へ

なお片上六段は旧体制において電子メディア部のほか事業部も担当されていましたが、両担当を外れ、総務部へ。

総務部がどういう部署かわかりませんけど、私の「総務」のイメージは、今回のようなニュースリリースや会長の補佐などから、連盟の規定の制定、雑務まで、幅広く、また組織(この場合は日本将棋連盟)内部のまとめ役のイメージもあります。あと、日本将棋連盟は人事部がないので、たぶん総務部が職員さんの人事や採用活動、棋士も含めた福利厚生とか入社(?)退職(引退)に関わることも担当するのかなと。勝手なイメージですけど。

少し前に、熊坂学五段の引退や順位戦C級2組への復帰条件(竜王戦で5連勝したら現役続行か)について、当サイトのコメント欄にご指摘を受けた(C2復帰ではなく竜王戦のみで現役を続けるのではないかと)ことがありましたが、あのような規定を作ったり改正したり、あいまいなところの解釈を明らかにするのも総務の仕事なのかな・・・と。

橋本崇載八段は落選

ハッシーこと橋本崇載八段は落選したようです。橋本八段の公約は以下の様なものでした。

髪を染めたり物議を醸すようなことはしない
愛好家のみなさんや協賛企業との連携を強化し一層の普及に邁進
新棋戦の創設も念頭に置いて営業努力

髪を染めたり・・・は、既に達成されているようです。

落選の原因とかはわかりませんが、まだまだ32歳とお若いので、何事にもチャレンジして欲しいです。

モデル事務所に入られて、タレント活動もされているので知名度も上がると思いますし。

私が思うに、ハッシーは事前研究派ですね。研究して挑んだ試合(NHK杯の冒頭インタビュー)とかは、完成度が高いものもあります。ただ、力戦(バラエティ番組などでのトーク)になると少し力を出しづらいというか。そのあたりで力を発揮できるようになると、次回の理事選では当選も近いかもしれません。

将棋会館の補修も

なお、棋士総会直後の大平武洋五段のブログによれば、新理事会や新棋戦のほか、「古くなった将棋会館の補修」も総会の議題だったようです。そういえば見るからに古いですよね・・・。

桐谷さん登場

この記事を書くにあたり、私(管理人)は、自分自身の日本将棋連盟という組織に対する知識の無さ、研究の足りなさを痛感しました。

どの部署がどういう仕事をされるのか。それに理事選の仕組みとか、知らないことが多すぎて。次の理事選までにはなんとかしようと思います。例えば日本将棋連盟と普通の日本企業(株式会社)を比較してみたりして、わかりやすくお伝え出来たらと思います。

ところで、総会には引退された棋士もいらっしゃいます。下記は「桐谷さん」としてバラエティ番組で有名になった桐谷広人七段。

桐谷さんの引退は2007年。門倉啓太四段、藤森哲也四段のプロ入りは2011年ということで、若い棋士にとっては桐谷さんは「バラエティの人」なんでしょうか。藤森四段はいいとして、門倉四段、どんだけ嬉しいんですか!喜びをいっぱいに表現しすぎです。

桐谷さんが棋士総会で「新棋戦へのエントリーはですねえ、引退棋士もできるんですかねえ?」とか質問。そんな姿を想像してしまいました(フィクションです)。

以上です。ありがとうございました。

また何かわかりましたら追記しようと思います。

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コメント

  1. kewpiehoney より:

    いつもお疲れさマンモス。

    連盟のページ見ましたが、写真が小さすぎますね…(泣)
    新四段3人の挨拶内容も気になりますし。

    桐谷さん、観たいですね。
    他に、出場して欲しい引退棋士→石田和雄先生(ぼやきが見たい)、内藤先生(歌ってほしい)、神吉さん(漫談?が見たい)
    …、も もちろん 対局されてるお姿も見たいですよ。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。いつもお世話になってマンモスです。

      写真小さいですね。日本将棋連盟モバイルもそうですが、もうちょっと写真の画質はなんとかならないものなのでしょうか。

      引退された方々も個性豊かですよね。
      そういえば、桐谷さんは「コンピューター桐谷」と呼ばれていたと思うので、新棋戦名は「桐谷戦」とか良いかもしれないです。

      引退棋士は謎のシード枠で参加するとして、今最も強い引退棋士ってもしかして熊坂五段かな、とか。

      コメントありがとうございます。

  2. 匿名 より:

    ハッシーの当選はないと思います。
    他棋士とのいざこざが多いように見受けられます。
    twitterでの愚痴返しやNHKでの解説批判等、
    これらがなくならないかぎり、無理ではないでしょうか

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      理事選挙がどういうシステムなのか知らないのでなんとも言えないのですが、ハッシーがどういう根回しをしたのか気になります。
      私はまだ将棋を見始めてから間もないのでこれまでのハッシーの言動はよくわかっていないのですが、このような選挙というのは表の言動より、選挙権のある人をどう説得するか、というか認めてもらうためにどういう実績を作っていくかというのが大事だと思うので、そういうのをどれだけやっていたかというのが、将棋ファンとしては気になりますね。

      コメントありがとうございます。

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