NHKは、NHK杯テレビ将棋トーナメント・NHK杯テレビ囲碁トーナメントのほか、BSプレミアムで将棋・囲碁のタイトル戦中継(将棋名人戦、将棋竜王戦、囲碁本因坊戦など)もおこなっている。
ニコニコ生放送のように全編終日生中継ではないが、夕方の1~2時間程度および深夜の時間で、ネットを使用していない方(高齢者とか)には将棋に触れる貴重な機会だと思う。
ところがそのNHKのタイトル戦中継が、「なくなる」という情報が流れてきた。
2015年4月から、全てなくなるかもしれない
この情報の出処は、囲碁指導者(元日本棋院院生でアマチュア女流棋士六段)の稲葉禄子さんのブログ。
稲葉禄子さんはアマチュアといっても、NHKの「囲碁の時間」で4期にわたりアシスタントをつとめたほか、2年間にわたり「NHK杯テレビ囲碁トーナメント」の司会をつとめるなどしている。
そんな稲葉禄子さんが2015年1月31日のブログで以下のように記述している。
今日は落ち込んだ気分で、サロンの隅っこに座り棋譜並べをしている。
すると、なぜかみんなが励ますように声をかけてくれる。NHKでは囲碁将棋の七番勝負中継番組が4月から全て
なくなるかもしれないそうだ。
どうして突然、そんなことになるのだろう。
悔しくて涙が止まらなかった。
稲葉さんは断固反対を表明。ブログのコメント欄にも稲葉さんの反対表明に賛同するコメントが相次いでいる。
上記のように、稲葉さん自身も確かな情報として書いているのではない。
「かもしれないそうだ」
という表現。
もし4月からなくなるとすれば、将棋の場合は次の名人戦(4月8日から)はNHKの中継はないということになる。
ニコニコ生放送とテレビ
ニコ生は、「将棋を見よう」としている人とか「将棋に興味がある」と思った人しか視聴者になりえないと思う。
一方で、テレビで放送されていれば、前番組からの流れとか、見る番組がないからとりあえずとか、BGM的にとか、あるいは睡眠導入番組としてとか、とにかく触れる機会はネットの生中継に比べて多いはず。
私(管理人)も、もしテレビで将棋が放送されていなかったら、おそらく将棋がこんなに魅力的だと知ることもなかったし、好きになることもなかったし、こんなサイトも立ち上げていないと思う。
このサイトは、将棋の魅力をもっともっといろんな人に知ってもらいたくて立ち上げました。
一方、こんなサイトより何十億倍も影響力があるNHKがタイトル戦中継から撤退するとすれば、将棋にとって痛手というほかありません。