この記事は、週刊将棋ジャンプで連載されている漫画「ものの歩」の、これまでの各話のあらすじをまとめた記事です。
当サイトでは、これまで各話のあらすじやポイントを記事にしてご紹介しています。この記事では、各話のあらすじを簡単に紹介し、各話の記事へのリンクを張っています。
「ものの歩」の作者は池沢春人さん。監修は橋本崇載八段。
主人公は高良信歩(たから しのぶ)。高校1年生です。
ネタバレがあるので心配な方は注意してください。
各話のあらすじ
第1話
将棋初心者の信歩がシェアハウス「かやね荘」に手違いで入居する。このシェアハウスには先に泰金(男)、銀河(男)、みなと(女)、香月(性別不明)の4人が入居しており、全員が奨励会員。不器用な信歩少年だが、将棋をやってみると特に終盤に才能があることがわかる。信歩は無謀とも思えるが「プロを目指す」と宣言し、シェアハウスの住人を驚かせる。
「ものの歩」を読んで感想を書いてみました。理解しやすいストーリーの男女混合シェアハウス漫画です
第2話
信歩の武器は終盤力だが、それだけではプロになるのは難しい。香月は「定跡を覚えたら伸びるかもね」と助言。泰金は「東京で一番になること」を信歩に課す。香月が男性なのか女性なのかは不明だが、みなとは香月に「女々しいわね」と発言する。
「ものの歩」第2話で香月の性別問題が進展。みなとに「女々しい」と言われる
第3話
信歩が高校に入学。そこに将棋部の部長である藤川竜胆が登場する。竜胆は元名人を祖父に持つ男。だがかつて祖父の名が冠された「藤川杯」の決勝で敗れた。竜胆はその時の相手、百合峰蒼馬の背中を追い続け将棋を指している。信歩は都大会に出場するために将棋部へ入部しようと考えるが、竜胆に拒否される。
「ものの歩」第3話。信歩とみなと、こじらせキャラ竜胆が同級生
第4話
将棋部に入部したい信歩は、竜胆と対戦するが、信歩は定跡を知らないがために一方的に敗れる。信歩はその夜、銀河と緊急秘密特訓を行う。信歩の棋力は向上した。しかし銀河は事前に香月と将棋を指す約束をしていたようで、香月に「約束したのに!!」と責められる。
「ものの歩」第4話。香月がやっぱり女性の可能性。銀雅の服を引っ張って「約束したのに!」
第5話
再び信歩と竜胆が対戦する。信歩は特訓の成果があり善戦。将棋部への入部が正式に認められる。信歩は意気揚々とシェアハウスに戻るが、そこでは奨励会の例会で敗れた香月がゲロを吐いていた。信歩は、プロになることのへ覚悟が、自分と香月とでは圧倒的に違うことに気付く。
「ものの歩」第5話。信歩vs竜胆の対局をソフトで評価してみました。あとトイレでゲロ吐く香月
第6話
竜胆がシェアハウスにやってきた。シェアハウス住人の何人かと竜胆は顔見知りのようだ。その場で竜胆は「プロになるのを諦めたわけじゃない」と話す。しかし蒼馬に勝つまでは前に進めない、と考えているようだ。竜胆は、泰金に「無責任」だと言う。信歩がなれるはずもないプロを目指していること、泰金らがそれを後押ししていることを咎めている。
「ものの歩」第6話。香月の「なめんな僕がやる」発言で一つの区切りを迎えました。これまでのまとめです
第7話
信歩が初めての大会に出場する。そこで高校生プロゲーマーの相楽十歩と出会う。十歩は将棋初心者。しかし、ネット生放送で自分の対局の様子を配信しながらも、優勝候補の強豪を撃破する。信歩も一回戦を突破する。
「ものの歩」第7話。2モリシタの新キャラ登場。信歩は13手詰を読む
第8話
信歩と十歩が対戦する。相矢倉模様の出だしから力戦模様に。十歩は敵陣に歩を垂らす。寂しい思いをしてきた過去を持つ彼が、信歩に「遊ぼうよ」と打診した一手。この手に桂司は「大乱戦になる」と見解を述べた。
第9話
十歩は駒が喋っているという妄想にとりつかれる。信歩をゲームの敵に見立てて空想も繰り広げる。竜胆や桂司が「角道を受ける一手」だという局面で、信歩は敵陣に歩を垂らす。相楽はその手を見て「お終いだ」とつぶやく。信歩の垂れ歩は本当に悪手なのか。
「ものの歩」第9話。本作品最大の謎が来た。なぜ角筋を受ける必要があるのか。教えて竜胆、桂司
第10話
信歩が垂れ歩を打った意味が明らかになる。信じられない理由だったがロマンチックでもあった。後に幸運にもその垂れ歩が生きる展開になる。十歩も対局にのめり込んでいく。最終盤。信歩は残り9秒。
「ものの歩」第10話。信歩が歩を垂らした理由は「役立たずの歩兵が逆転する夢を信じた」から
第11話
信歩は十歩玉を詰ましに行くが、その手順中で時間切れとなり敗戦。しかし十歩と信歩は対局を続ける。十歩が頓死していたことがわかる。終局後、信歩と十歩は友だちになった。敗れた信歩を、香月が「最初から強い奴なんていない」と励ます。
「ものの歩」第11話。相楽十歩、頓死?特筆すべきは香月の優しいセリフ
第12話
信歩がかやね荘に置いてある駒を割ってしまうという事件が発生。みなとと一緒に渋谷の駒師のところへ出かけることになる。そこで蒼馬と会う。信歩と蒼馬は対局する。蒼馬の一手に信歩やみなとは驚愕する。
「ものの歩」第12話。百合峰蒼馬の周りは風が吹いている。香月は2週連続の優しさ
第13話
蒼馬と信歩の対局は続いていた。が、そこを蒼馬の高校の将棋部の部長に見つかり対局は中断される。蒼馬は都大会に団体戦で出場することがわかる。竜胆は蒼馬が個人戦に出場すると考えていたが、団体戦に出場すると知って愕然とする。竜胆率いる将棋部には、自分と信歩しか部員がいない。団体戦は3人1組。竜胆は2人での団体戦出場(1人は不戦敗になる)を決断する。
「ものの歩」第13話。掲載順が後ろのほうだと打ち切りの可能性があるらしい
第14話
信歩は棋力が伸び悩んでいた。そこに十歩が戦術を「矢倉」一本に絞ることを勧める。余談だが、十歩はしばらく見ないうちに可愛いキャラに変貌していた。矢倉を勧められた信歩は、戦術を絞ることに不安を覚えるが、十歩に押し切られて、アドバイスに従うことを決断する。
「ものの歩」第14話。純文学の意味を勘違いして矢倉の鬼になる信歩。彼を奪い合う十歩と竜胆
第15話
2ヶ月後に迫った都大会へ向け、信歩と竜胆は早指しで特訓を重ねる。そんな信歩を見た泰金は練習対局を申し出る。泰金は奨励会三段。振り飛車に構えた泰金に対し、信歩はあくまで矢倉を採用する。矢倉は振り飛車に相性が悪い。戦術を絞ったことの弊害がもろに出る。これでいいのか、信歩。
「ものの歩」第15話。本当に矢倉だけを指していていいのか。読者への影響を少し心配した話
第16話
都大会当日になった。会場で思わぬ人物と出くわした。十歩だ。十歩は信歩に「矢倉に絞れ」と助言しておきながら、自分も大会に出場してきたのだ。十歩は再び信歩と対戦することを望んでいる。十歩の高校と信歩の高校は、お互い順調に勝ち進めは準決勝で顔を合わせる組み合わせだ。
「ものの歩」第16話。信歩は相楽十歩にハメられたのか。都大会準決勝でまさかの再戦へ
第17話
信歩らは1回戦を突破。2回戦を前に、信歩と同じクラスの女子(能塚)とみなとが応援に駆けつける。都大会も大事だが、2人の女子による信歩をめぐるバトルも注目される。2回戦の相手は、矢倉にとって相性の悪い振り飛車(ノーマル四間飛車)を採用してきた。信歩は序盤で作戦負けするが、中終盤で逆転して勝利した。
「ものの歩」第17話。ジャンケンでグーしか出せない信歩。彼をめぐる女子たちの青春
第18話
準々決勝で相楽十歩と岬真悟が対決する。岬は自分が劣勢になったら悪あがきせず即投了するという美学を持つ。十歩はこの美学という名の悪癖を知って早石田を採用。序盤で優位を築き、岬に投了させる作戦に出た。しかし岬は受け間違えることなく中盤戦に。十歩は作戦が失敗し怯むが、信歩との戦いにたどり着くため気を持ち直し勝負を挑む。
「ものの歩」第18話。十歩が相手の悪癖を突く早石田。矢倉しか指さない信歩との戦いを控えて策士ぶり発揮
第19話
十歩と岬の対決は、岬が危なげなく勝利した。十歩は自玉を詰まされても投了できず、泣きながら逃走。逃走中に信歩に「待ってます」と言われ、その言葉で冷静になった。岬はこの勝利により東京都トップクラスの実力だということがわかった。岬は常に「美」と書かれた扇子を携帯しており、竜胆は彼を「扇子野郎」と呼んだ。
第20話
準決勝で信歩と岬が対戦。矢倉しか指さない信歩に対し、振り飛車にすれば確実に勝てるであろう岬は、それでも相矢倉を選択する。信歩の弱点を突くような振り飛車を指しても美しくないと考えた岬。その戦型選択にザワつく会場。そのざわつく会場に戸惑う将棋初心者のメガネっ子能塚さん(信歩ファンの女子)という構図。
「ものの歩」第20話。信歩vs岬、戦型は相矢倉に。ざわつく会場と戸惑う能塚さん
第21話
岬は棋譜マニアだったことがわかる。棋譜の中に女神を見て、鼻血を出す岬(回想シーン)。信歩vs岬戦の形勢は岬に傾く。信歩は決断の飛車切り。棋譜マニアの岬が思い描いていた理想の棋譜からは離れたが、岬の優勢は揺らがない。
「ものの歩」第21話。岬は棋譜に女神を見て鼻血を出し、信歩は飛車を切る
第22話
副将戦を竜胆が制し、決勝進出の行方は信歩vs岬の戦いに委ねられることになった。戦いは終盤戦に。信歩は得意とする終盤で逆転を狙い猛攻をかける。それまでリードしていた岬は信歩の寄せに焦りを見せる。どこからともなく、信歩が逆転したのではないかという声が出た。
「ものの歩」第22話。信歩が岬を逆転したのか、岬が信歩を逆転したのか
第23話
信歩に逆転された岬。粘るのは美しくないので、投了を考えた。しかし隣で団体戦敗退を覚悟して震える副将・士を見て美学を捨て、指し続けることを決断した。対局はいよいよ終盤戦に突入。
第24話
醜く粘ることを選んだ岬だが、やがて敗勢に。しかし対局中の信歩を見た岬は、その「楽しい」と言わんばかりの表情に感化され、「泥にまみれたこの将棋こそが美しい」と考えるようになる。終局へ向かう。
「ものの歩」第24話。岬が泥臭く粘り入玉目前に。詰みはあるのか
第25話
岬玉に詰みが発生。簡単な5手詰めとなったが、信歩は慎重に考え、岬も時間を使う。岬は「負けました」と投了することをよしとせず、「ありがとう」と言って事実上の投了。信歩・竜胆の千賀高校はついに決勝に進出した。決勝では蒼馬がいる将和高校と対戦する。
第26話
決勝戦を前に、将和高校は心理戦に打って出る。蒼馬は竜胆に「将棋は遊びなんだから」、部長の仙國は信歩に「君がプロになれるというなら・・・私に勝てるはずだな?」などと言って、それぞれ挑発した。竜胆は心を落ち着けるため、信歩に「一緒に勝って、奨励会に行こう」と誓う。
新しい記事を書きましたら、ここに追加していきます。