週刊少年ジャンプの漫画「ものの歩」も、もう第6話になりました。
前回のあらすじはこちらの記事を参照ください。
主人公の信歩は大会出場に向け将棋漬けの日々を送っています。しかし、あまりにも真面目で、将棋の勉強をやりすぎて日常生活に支障をきたすまでになってしまいました。
そして今回、香月のあの問題に急展開があり、ひとつの区切りを迎えました。
あらすじ
珍しく高校の授業風景からこの第6話は始まる。信歩は寝る間も惜しんで将棋の勉強に取り組んでいる。おかげで授業中はとっても眠い。まぶたにセロテープを貼り無理やり目を開け耐えしのぐ信歩。
放課後、クラスの女子からカラオケに誘われる。
しかし信歩が行くかどうか迷って長考しているうちにその女子から「なんか嫌そうだしごめんね」と言われてしまい、カラオケに行く話は流れてしまう。
しょうがないので信歩は将棋部へ行くが、その日部室は火災報知機の点検のため使用不可。信歩と部長の竜胆は、将棋を指す場所を求めてシェアハウスに向かう。
シェアハウスのメンバーと竜胆の関係は以下。
- 竜胆は泰金のことを知っている。
- みなとは竜胆のことを知っているが、竜胆はみなとのことを忘れてしまったようだ。
- 竜胆はシェアハウスメンバーの何人かを大会で見かけたことがあり、全員が奨励会員だと悟る。
- 香月は竜胆のことが嫌い。理由は「才能があるのに根性がない。アマチュアのトロフィーに満足してプロ諦めたやつ」だから。
嫌いな人のことを嫌いだと言っちゃうやや大人げない香月と竜胆はケンカ状態。見かねた桂司の提案で、桂司と竜胆が対局することに。結果は竜胆が勝利。桂司は、場を丸く収めるために手を抜いてた。
竜胆は「プロを諦めたわけじゃない。ただ先に進む前に勝たなきゃなんねー奴がいんだ」と、相変わらずこじらせ男子である。「勝たなきゃなんねー奴」とは百合峰蒼馬のことだと思われる。
夜になり、竜胆は帰宅しようとする。呼び止める泰金。以下会話抜粋。
竜胆「無責任っすね。(信歩が)高校生からプロになれるなんて本気で思ってるんすか?」
泰金「あの子が望んだんだよ。真面目で努力家で素質もある」
竜胆「プロ目指すやつなんて全員天才で努力家だ」
泰金「僕は立派な大人じゃない。我武者羅な努力が報われないなんてどの口でそんなことが言える?君だって信歩ちゃんに何か感じたんだろう?」
竜胆「失礼します」
信歩のデビュー戦は明日に迫っている。
日常生活でも先を読む
この話の冒頭、信歩はクラスの女子にカラオケに誘われ長考します。
その時信歩の頭のなかでは「カラオケ行く→仲良くなる→友だちができる→みんなでお弁当」とか「カラオケ行かない→付き合い悪いと思われる→仲間はずれ→ぼっち→トイレで昼食」などと先を読んでいます。「みんなでお弁当」と「トイレで昼食」どちらの局面が良いか。
しかし長考しているうちに、持ち時間を使い切り(?)、女子が去ってしまいます。
これは痛い。
ただ、この場合は失敗でしたが、こうやって日常生活においても先を読む習慣をつけることは、悪くなさそうです。以前ある東大生も勉強法として取り入れているというお話をされていました(通称ポケモン理論)。
東大生のオススメ勉強法「ポケモンや将棋の勝負の仕組みが論理性を鍛える」
香月「なめんな僕がやる」
当サイトでは、これまで香月が男性か女性かを考察してまいりましたが、今回、香月が「僕」と発言するシーンがありました。
竜胆が桂司と対局しようとするシーンで、竜胆が「ちょーどいい 同じレベルのヤツと戦う機会はそうねーからな」と発言したことに対し、香月が「なめんな僕がやる」と、白目をむいて発言したのです。
言うまでもなく、「僕」とは、主に男性の一人称です(例外もありますが)。
最初、私は香月の長い髪や口調からして女性だと思っていました。しかし、やがて男性説が強まり、今回の「僕」発言で、ほぼ男性だと確定しました。
いったんまとめ
今回、これまで追ってきた香月の性別問題に結論が出て、区切りを迎えたと思います。
これまでの記事にコメントいただいた皆様、密かにこの問題を疑問に思い当サイトを訪れていただた皆様、よくわからないけどこれまで読んでいただいた皆様、その他すべての皆様、ありがとうございました。
これまでの話をまとめて置いておきます。
「ものの歩」を読んで感想を書いてみました。理解しやすいストーリーの男女混合シェアハウス漫画です
「ものの歩」第2話で香月の性別問題が進展。みなとに「女々しい」と言われる
「ものの歩」第3話。信歩とみなと、こじらせキャラ竜胆が同級生
「ものの歩」第4話。香月がやっぱり女性の可能性。銀雅の服を引っ張って「約束したのに!」
「ものの歩」第5話。信歩vs竜胆の対局をソフトで評価してみました。あとトイレでゲロ吐く香月
この1ヶ月半、週刊少年ジャンプを購入して漫画を読むという私としてはこれまでなかった体験をさせていただきました。ありがとうございました。今後ですが、いつも行く飲食店に実はジャンプが置いてあると気付いたので、たぶん次回からも読みます。
今回は以上です。ありがとうございました。
コメント
いや二次元世界に置いて
「僕」は「私」と並ぶ男女共通一人称なんですが?
一般常識が無いなら漫画の感想は描かない方がいいんじゃないかな
コメントありがとうございます。
それが一般常識とは知りませんでした。申し訳ございませんでした。
感想は書かない方がいいというご助言ありがとうございます。ただこうやってご助言いただき、二次元の世界における一般常識を知れたのも感想を書いた結果です。不快な思いをさせて申し訳ない気持ちはございますが、今後共書くつもりですので、またお付き合いいただければと思います。
そんな一般常識は存在しないよ中学生
残念ながら僕という一人称だけでは性別は確定とはいえませんね・・
なぜなら一人称が僕、俺の女性キャラというのもほかマンガではいますから・・
マンガのキャラで性別確定できるのは風呂、シャワーといった入浴系か
水泳、海といった水着系がきたときぐらいかと・・
・・将棋漫画なものの歩なので前者はともかく、後者は・・だと思いますが
いっそのこと香月さんは性別:香月さんでいいと思います。
コメントありがとうございます。
調べたところ「僕」が一人称のキャラクターは確かに相当数いらっしゃるようですね。
漫画にかぎらずクリエイティブな分野ではよくあることなのかもしれないです。歌手の浜崎あゆみさんもその例のようです。
奥の深い世界だと思いました。
まあもう性別のことはあまりこだわりません。ご紹介いただいたようなシチュエーションはあまりなさそうですし。
コメントありがとうございます。
将棋の世界にこだわりの強い人は多いと思いますが、マンガ読みにもそういう方はしばしばです。私は、管理人さんが読みなれないながらに書く感想も良いものだと思います。これからも、局面図の分析や、ストーリーで気が向いたときに感想を書いていただければ嬉しいです。(密かに他の将棋漫画やりゅうおうのおしごとの記事も期待してます。)
私見ですが、女性キャラに僕/ボクを使わせるのは、中性的なキャラづけをしたい場合(特に思春期女子)が多いように思います。そのポジションのキャラは一つの作品にごく少数、いないことも珍しくないレベルですし、管理人さんが誤解するのも仕方ないかと。ただ、需要が根強いのか登場したら人気も出やすいです。タイトル戦で振り飛車が出たら、ニコ生コメントが沸くような感じ…なんか違う気もするし、何書いてるか分からなくなってきましたが、今後もよろしくおねがいします。
コメントありがとうございます。
漫画の世界を理解していないのに、漫画の世界のことを書くということについては私なりに気を遣っていたつもりだったのですが、それでもやや配慮に欠けて不快な思いをさせてしまったことは申し訳なく思っています。おっしゃるとおり将棋でも同じで、ドラマなどで将棋の場面が描かれていると気になることはあります。苦言を呈される気持ちはよくわかります。
私が過去に読んだことがある漫画(少ないですが)では「僕」という女性は出てきたことがなかったために勘違いしました。僕を使う女性キャラについての情報ありがとうございます。私もこの機会にいろいろ調べました。タイトル戦で振り飛車が出たら沸く・・・のと似ているかどうかわかりませんが、将棋でたとえようとしていただいたことに感謝いたします。
なお、漫画は読んだことありますが、ライトノベルは本当によくわからないので私にとっては記事を作るのはハードル高いです。期待していただいてありがとうございます。(また誰かに寄稿してもらおうか・・・)
今後共よろしくお願いいたします。
7話3ページ目(表紙から)の手のしぐさに
まだまだ期待していいと思います。
コメントありがとうございます。
あ、本当ですね。記事づくりの参考にさせていただきます。
ものの歩で検索して辿り付きました。
将棋は嗜む程度でそこまで強くはないのですが、ジャンプで将棋を扱ってくれるのは嬉しいです。
局面見て(自分ならこう打つかな、こう返すかな、と考えたりするのは楽しいです)
一番初めのコメントですが、自分と違う考えする人をすぐに見下す人ってネット上では度々いますので、あまりお気になさらない方が宜しいかと。
「僕」と言う一人称を使う女キャラの話ですが、例えば「ひぐらしのなく頃に」と言う作品の「羽入」と言う女の子が、いわゆる「僕っ子」ですね。
ちなみに、名前が羽生名人と似ているので、よく混同されがちだったり。
同じジャンプの漫画で、暗殺教室の「潮田渚」と言うキャラも、当初は女子だと思っていた読者も多かったようですが、修学旅行やプールで男子生徒であるという事が判明したりしましたし。
そういうのも、楽しみ方の一つだと思います。
ジャンプで将棋漫画は珍しいので、長続きして欲しいですね。
コメントありがとうございます。
そうですね、私漫画に詳しいわけではないのでわかりませんが、月刊誌やスピンオフ作品なども含めると現在7つぐらいの将棋マンガが各雑誌で連載中のようですが、ジャンプで将棋漫画というのは珍しいようですね。局面を見て自分で考える楽しみは、初心者から上級者まで誰でもありますね。ものの歩もプロ棋士監修なのでそれも見どころです。
最初のコメントは見下されてるっていうふうには受け取っていないのでご心配なく。どこかに書きましたが、ネットは老若男女いろんな人がいるので書き方もいろんな人がいて構わない、ぐらいに思っています。
「羽入」は知りませんでした。「潮田渚」も知りませんでした。なるほど。女子だと思ったら男子だった、というのはジャンプでも前例があるわけですね。これもどこかに書いたかもしれないのですが、将棋の世界では性別が進路選択上重要であるため(女性なら女流棋士にもなれる)、関心事だと思いますね。
将棋漫画はあまり華々しくはないのですが、細く長くでも続いたら、と思っています。コメントありがとうございます。