第3話を迎えた週刊少年ジャンプで連載中の将棋漫画「ものの歩」。
前回までにこの漫画が将棋シェアハウス漫画(正確にはシェアハウスではなくルームシェアであるが)だということ、主要な登場人物の一人である「香月(かづき)」が男性か女性かわからないが、男性だという見方が強まっていることをお伝えしました。
「ものの歩」を読んで感想を書いてみました。理解しやすいストーリーの男女混合シェアハウス漫画です
「ものの歩」第2話で香月の性別問題が進展。みなとに「女々しい」と言われる
2話まで読んだので、あとは単行本が出たら読もうかと思っていたのですが、香月性別問題が未決着のままでいいのかと悩んだ末、今週もジャンプを買ってしまいました。
3手詰ハンドブック
最初に告白しておきますが、私(管理人)には漫画の読解力があまりないようです。第3話は2回読んでようやくストーリーがわかりました。したがってこれから第3話のあらすじやポイントをご紹介しますが、的はずれであればコメントなどで教えていただけますと幸いです。
まず、新たな事実として、この漫画の主要登場人物で唯一女性だと確定している「みなと」が、主人公・信歩と同じ高校に入学した同級生(つまり高校1年生)であることがわかりました。JK1です。
また信歩はこれまでも本で将棋を勉強していましたが、今回はその具体的な書籍名が明らかになりました。1つは「続・おさるさんでもわかる将棋入門」という謎の本、もう1つは浦野真彦八段の名著「3手詰ハンドブック」です。
新たな登場人物
次に、また駒の種類にかけた名前の登場人物が出てきました。(これまでの登場人物はこちらの記事で)
藤川竜胆(ふじかわ りんどう)
藤川元名人の孫。主人公・信歩と同じ高校の同級生。校長に便宜をはかってもらい1人で将棋部を立ち上げたようだ。新入生にして学ランの下にシャツ、いちごのトランクスを着用、バインダーを常に持ち歩く。「力ァ(ちからぁ)見てやる」「頭 っかしーのかてめェ」などという言葉遣いからしてもかなり痛い奴である。中二病に侵されていると推測される(こういうのを中二病というのだろうか。正確な定義はわからないが)。祖父の名が冠された将棋大会「藤川杯」を獲ったが、その後消息不明となっていた。竜胆は、リンドウ科リンドウ属の多年生植物の名前。いちごトランクスは植物を愛する彼の親が息子に与えたものだと推測される。
百合峰蒼馬(ゆりみね あおば)
藤川杯の決勝で竜胆と対局した相手。決勝では会心の一手を放って逆転したが、その次の一手で謎の投了。準優勝に終わった。竜胆は蒼馬との対局を忘れられないようだ。
竜胆は飛車が成った「竜王」、蒼馬は角が成った「竜馬」にかけていると思われる。やはりキャラクターには将棋の駒名が使われている。めぞん一刻的ネーミングは続く。
この回の終盤で信歩は、藤川杯決勝の局面を見て、蒼馬が放った会心の一手「3七角」を指摘してみせた。
あらすじ
第3話のあらすじは、信歩とみなとが高校の入学式に出席し、信歩はそこで竜胆と出会う。信歩は竜胆が1人で将棋部をやっていると知り、大会に出るために入部させてもらう。
竜胆が藤川杯決勝の棋譜を並べている時に、信歩が「3七角」を指摘した。竜胆は驚き、信歩の実力を確認するために対局を行う。
なお、この第3話のタイトルはなぜか「自分で」。第1話(第1局)のタイトルは「一枚の歩」、第2話は「垂れ歩」ときていたので、意外性のある一手だった。
こじらせている竜胆
この回では竜胆という、シェアハウス外の主要人物が初めて出てきました。
竜胆は、優勝した藤川杯決勝の棋譜(相手に逆転されたのに相手が投了したという不可解な勝ち方だった)を挟んだバインダーを開き見ながら持ち歩いており、いろいろこじらせていることがわかります。
性格は生意気で、また、「元名人」の称号を持つ祖父がいるというのは、「月下の棋士」の主人公、氷室将介と類似しているように思います。
あと信歩が「プロを目指している」と発言した時、竜胆はパコーンと信歩の頭を殴って「おまえ意味わかって言ってんのか!??」と咎めます。
第1話でもシェアハウスのメンバーが信歩の「プロを目指す」発言を咎めましたが、竜胆の咎め方はより厳しいです。
将棋指しは相手の悪手を咎めるものとはいえ、もうちょっと言い方があるんじゃないかとも思いますが、中二病に侵されている上にこじらせているようなのでしょうがないという見方もできます。
香月性別問題は続く
今回は香月は登場機会が少なく、セリフも「(竜胆が藤川杯を)獲ったよ・・・当時ニュースで見た。なのに・・・そこでパッタリ消えたんだ」と言っただけ。
このセリフだけでは性別の判断材料にならないですね。今回は進展がなかったといえます。
この漫画に対する私の最大の興味は香月の性別問題ですので、作者の方はうまく本題を引っ張って読者(私)の興味を次週へ向かせることに成功しているようです。
なお、今回は私が待ち望んだシェアハウスを活かした展開がありましたが、ちょっとひねりがないというか、将棋で言えば狙いがわかりやすすぎる手というか、そんな感じがしました。
今回は以上です。また何かありましたら、記事にしたいと思います。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。