「ものの歩」第19話。十歩、扇子野郎に敗れて逃走

週刊少年ジャンプの漫画「ものの歩」の第19話です。

将棋アプリでネット対局していると、時々こちらが勝勢となったところで相手が意図的に通信を切断してくることがあります。悔しくて投了できないのだと思いますが、それだけ将棋というのは負けるのが悔しいゲームなのだと思います。中には意図せず通信が切断してしまうこともあるとは思いますが。

前回のあらすじは以下の記事で。

「ものの歩」第18話。十歩が相手の悪癖を突く早石田

第1話から前回までの簡単なあらすじは以下の記事で。5分ほどで読めます。

将棋漫画「ものの歩」これまでのあらすじ

前回は、都大会準々決勝で相楽十歩率いる鎌谷商業と、岬真悟(扇子野郎)率いる駒江第一が対戦。大将戦で十歩と岬が直接対決しました。劣勢となった十歩が望みをつなぐ一手を繰り出したところ。

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あらすじ

十歩は劣勢の中必死に指し続けるが、冷静な岬は隙を見せない。

十歩は「ラスボスはコイツじゃないんだ!!!」と、準決勝の信歩戦を思いながら指していたが、岬は「心が将棋(ここ)にない人間には負けないよ」と十歩の心を見透かしていた。

岬は「美」と書かれた扇子を広げ、敗勢になっても投げない十歩を「醜い」と思う。

十歩はついに泣き出した。泣くと言ってもメソメソじゃなくて、闘志を前面に出して相手を睨んで。睨まれた岬は「そんな目で見ないでくれ」と思い、すみやかに十歩玉を詰ませた。

敗れた十歩は負けを受け入れられず、投了を意味する「負けました」も言わず、泣きながらその場から逃走。

「消えたい」「いいんだ逃げてしまえば」。逃走の途中で信歩と出くわす。信歩は十歩とのすれ違いざま、「待ってます」とだけ伝えた。

ビルの屋上まで逃走し、しばらくして冷静になった十歩。信歩に言われた「待ってます」を反芻して、信歩は自分をライバルだと思ってくれていたと再認識する。プロゲーマー時代、ただ勝つことだけを目指して楽しむことを忘れていた十歩。将棋においても「また楽しむことを忘れていた」と反省。そして空を見上げて一人感想戦を実施。

その後、鎌谷商業の部長らが十歩を見つける。十歩は謝罪と感謝の意を表し、部長らも感謝で応じた。十歩の敗戦で、鎌谷商業の敗退も決まった。

この戦いで「扇子野郎」こと岬の実力は東京都トップクラスだとわかった。次号はセンターカラーで、信歩と岬が対戦すると思われます。

逃走

ここから例によって私(管理人)の感想。

今回の話はある意味でリアリティあるんですよね。十歩の行動が。冒頭に書きました将棋アプリの通信切断の件。

アプリだと「負けました」と発声せずとも、「投了」というボタンを押せば済むことなのに、それがおそらく悔しくてできずに通信切断する方が見受けられます。レーティングへの影響など、別の動機もあるのかもしれませんが。通信切断以外には、あと一手で自玉が詰みのところで時間切れまで放置する方とかも。

私は意図的に通信切断したことはありませんが、なんとなく気持ちはわかります。将棋で負けるとどういう原理なのかわかりませんが悔しさが異常なので。十歩の場合は信歩戦に辿りつけなかったということもあるのでしょうが。

私も悔しすぎて「自分は何てダメなやつなんだ」から「もう消えたい」そして「もう指さないでおこう」となり、しかししばらくすると「いやいや、プロじゃないんだし負けても楽しんで指せばいいじゃない」となって「また指そう」と復活するというループを何度経験してきたことか。大人なので泣きはしませんが、心のなかは何度も泣いていますね。

また、通信切断はマナー違反ではありますが、仮にやられても必要以上に怒らず、怒ったら損ですし、通信の向こう側の十歩を想像して心を落ち着けてようと思います。

信歩と十歩は再戦ならず

これまで私は信歩と十歩が再戦するかのような記事を書いてきましたが、こうやって十歩は敗退し、再戦はなりませんでした。

信歩戦で十歩がどんな戦型を採用するのかが見どころだと思っていましたが、それは見られずじまいとなりました。

読みが外れました。それもまた将棋です。

今回は以上です。

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