週刊少年ジャンプの将棋漫画「ものの歩」の13話です。
前回から新展開。信歩とみなとが渋谷でデート。これはいよいよ私が個人的に期待しているシェアハウス設定を活かした話が始まるのかと思ったのですが、今回は異変が。
なんとジャンプの中でのこの漫画の掲載順番が、かなり後ろの方になっています。後ろから3番目です。前回は後ろから8番目でした。噂によればこの順番が後ろの方になったら打ち切りの可能性が高まっているらしいです。そう思いながら読むと、何か寂しげな、あるいは何が悪手だったのか、という気分になります。打ち切りの原因を探しながら読むというか。まだ決まったわけではないでしょうけど。
前回のあらすじは以下の記事で。
「ものの歩」第12話。百合峰蒼馬の周りは風が吹いている。香月は2週連続の優しさ
今回は、熱い友情みたいのが描かれています。
あらすじ
まず今回、百合峰蒼馬についての新しい情報がありましたのでご紹介します。
今週のジャンプの最後のページにある作者の一言コーナーによれば、前回明らかになった蒼馬の学校名「××高校」は、ミスだったようです。正式な名前は後の話で登場するかもしれません。この高校には「他所では棋譜は残さない決まりがある」らしく、他校の生徒と勝手に対局できないそうです。そんなこと現実にありえるんかと思いましたがこれは漫画です。
また蒼馬は、炭酸が苦手、大会には団体戦しか出ない、信歩には「また指したいとも思わない」と言い放つという冷酷キャラです。一人称は「僕」。
ではあらすじです。
蒼馬は、信歩との対局しているところを(自分の高校の)将棋部の部長に見つかり怒られる。上記の通り蒼馬の高校の将棋部員は他所では棋譜を残してはいけない。部長は全国制覇の夢を蒼馬に託しているようだが、蒼馬は「暑苦しいですね」と吐き捨てる。
信歩は竜胆に、蒼馬と会ったことを報告する。
蒼馬と竜胆の関係については以下の記事もご覧ください。
「ものの歩」第3話。信歩とみなと、こじらせキャラ竜胆が同級生
「ものの歩」第6話。香月の「なめんな僕がやる」発言で一つの区切りを迎えました
竜胆と蒼馬は幼なじみ。あの藤川杯決勝まで、二人でずっと将棋を指していて、常に竜胆が勝っていた。はずだった。藤川杯決勝で、蒼馬が逆転の3七角を放った瞬間までは。あの瞬間、竜胆は悟った。蒼馬がそれまで「ずっと手を抜いていた」ことを。
竜胆は個人戦だけに出場するつもりだったが、信歩から蒼馬が団体戦にしか出ないことを聞いて葛藤する。これまで一人で戦ってきた。今更団体戦に出て、他人に賭けるような、背負わせるようなことはできない。団体戦は3人1組だが、現状将棋部には竜胆と信歩の2人しかいない。出場したら1敗もできない戦いとなる。
はじめは信歩と組んで団体戦に出場することを拒否していた竜胆だったが、信歩の巧みな説得工作によって最後は以下のように。
竜胆「頼む 一緒に戦ってくれ」
信歩「ハイ!!!」
二人で団体戦に出場し、蒼馬の高校との対戦を目指す。
熱い友情
この回では2つの友情(みたいなもの)が描かれています。
一つは竜胆と蒼馬。
蒼馬は幼なじみの竜胆を相手に、ずっと手を抜いていて、竜胆がどうしても獲りたかった藤川杯の決勝の終盤でようやく本気を出し、3七角で逆転に成功、そしてその直後に投了して竜胆に優勝を譲るという、いけ好かないキャラクター。
でも竜胆は、そんな蒼馬を倒さないと「前には進めない」と言って、ずっとこじらせています。
もう一つの友情は竜胆と信歩。
竜胆は最初、信歩と一緒に団体戦に出ることを拒んでいたのですが、信歩が「友達だから」とか「一人なんかじゃない」などと説得を試みたところ、成功。竜胆は信歩と組んで団体戦に出ることを決意します。
こういう男同士の友情というのは、需要があるらしいです。ジャンプのテーマ(「勝利」「友情」「努力」)の一つでもあります。
思えば、相楽十歩との戦いも、最後は友情話になりました。私はこういう爽やかな友情とは程遠い趣味の人間ですので、今回の感想は控えたいと思います。
指導対局
信歩vs蒼馬の戦いは、前回の局面を最後に中断し、その後指されることはありませんでした。
既に終盤だけはアマチュア高段者だと推定される信歩に対する、蒼馬の「指導対局」というのを見てみたかったのですが、叶わず少し残念です。あの4四角の後はどうなったのか。
冒頭の話に戻りますが、本当に打ち切られるとしたらどんな感じで終わるのでしょうか。蒼馬という好かないキャラで出てきて、友情の話がちょくちょく出てくるということは、相楽十歩の時のように蒼馬と竜胆が分かり合って熱い友情が芽生えて終了、みたいな感じなんでしょうか。本当に打ち切られるとしたらですが。
来週も心配しながら読むことになりそうです。
今回は以上です。
コメント
ニセコイ、BLEACH、銀魂等はおそらく物語を綺麗にたたむまで聖域化していると思われ(掲載順が下位でも固定ファンが必ず読む&新規ファンをあまり期待してない長期連載作品は後ろでも安泰)
実質的にものの歩は打ち切り候補筆頭と言えると思います。
もともと作者の過去の言動からアンチが多いためテコ入れしても再浮上は難しいと思われます。
入稿がギリギリの場合掲載順が遅くなることもあるそうです
コメントありがとうございます。
私、他の漫画を読んでいなくて、ものの歩とくらべて面白いのかどうなのかわからないのですが、長期的に連載しているものはやはり固定ファンのこととか、功績をかってそれなりの待遇ということですかね。作者の方のことは詳しく存じ上げませんがアンチが多いとは。作品以外のところで評価されてしまうようなことはもったいないですね。漫画の連載をリアルタイムで読むというのは私にとっては(おそらく)初めての経験ですし、突然打ち切られるとしても初めての経験です。どうなるでしょうかね。コメントありがとうございます。
ジャンプの打ち切りでgooが答えてます、良かったらどうぞ
掲載順位はあまり関係有りません、先週は左門くんはどべ1だったはず
それでも、真ん中に返り咲いています。話の流れだと思う
ものの歩が打ち切られるとしたら都大会優勝?大会が終わったらあとは何もないので
作品の幅が狭いともいえます、今までジャンプ読んだ僕の予想では3月くらいまで続くでしょう
コメントありがとうございます。
予想ありがとうございます。ええ、1回はともかくなんか何週間か連続で下の方だったらまずいみたいですね。
そういえば単行本(1巻?)が出るらしいので、それでも続いているっていうことは少なくとも2巻分ぐらいは続きそうな気もしています。それが来年3月ぐらいになるかも。
私は記事中にも書きましたが他の漫画と比較することができないので、これがジャンプの中で面白いのかどうか。心配なところではありますね。
コメントありがとうございます。
こちらこそ、コメントありがとうございます
この作品が面白いかどうかという文を見て答えさせてもらいます
素直に答えると絵はキレイ、でもまったく面白くありません
まず動きが少ない、将棋なので何週にも渡って試合します
なので覚えてられなかったり主人公が暗いというのも欠点ですね。
打ち切り乗り越えれるとしたらラブコメとバトル要素を入れて太らせることです
2月 前後が山場となりそうです
再コメントありがとうございます。
率直ですね。まあ打ち切り回避のために作者の方が自分のやりたいこと曲げてしまうぐらいなら、自分のやりたいことをやって潔く打ち切られるなら打ち切られたほうがいいって思うのは、私が素人だからだと思いますが、そんなふうに思っています。コメントありがとうございます。