三浦弘行九段の名誉回復のために。残された疑問点など整理

2016年10月12日、日本将棋連盟は三浦弘行九段を出場停止処分にしました。

メディアでは三浦九段がスマートフォンを使って不正行為(カンニング)をしたのではないかと連日報道され、三浦九段の名誉は大きく傷つけられたと思います。

第三者調査委員会の報告を受け、処分を下した連盟は「不正はなかった」と認め謝罪していますが、これをもって三浦九段の名誉が回復したわけではないと思います。

「疑惑」報道の方が「不正なし」報道より長時間でしたし、目に触れる人も前者の方が多いと思いますし、一度「疑惑だ」と思ったら頑として翻さない人も一定数いらっしゃるのはしょうがないことです。ですので、一度疑惑のイメージがつくとなかなか払拭されないと思います。

この記事では、本件において残された疑問点について整理するとともに、三浦九段の名誉回復のためにどうすればよいか、私(管理人)個人的な意見も述べたいと思います。

追記
見出し「三浦九段が休場を申し出たのか」と「本当にソフトの棋譜を判別できるのか」について何件か同意できない旨のコメントをいただきました。言葉足らずでした。それぞれ、補足を追記しました。

予備知識

これまでの経緯は以下の記事をご覧下さい。

三浦弘行九段のソフト不正疑惑の時系列まとめ記事(その3)

連盟(常務会)側と三浦九段側の主張の違いを整理した記事は以下です。第三者調査委員会の報告内容を追記しています。

ソフト不正疑惑について日本将棋連盟と三浦弘行九段の主張の食い違いを整理する(随時更新)

簡単に言うと、第三者委は「一致率」「離席」などの点について三浦九段の主張を認め、「三浦九段から休場を申し出た」点についてのみ連盟の主張を認めた形になっています。

第三者委の報告内容、それを受けた三浦九段と連盟の会見の内容。

三浦弘行九段の処分に関する第三者調査委員会の記者会見概要

第三者調査委員会の報告を受けた三浦弘行九段と日本将棋連盟の会見概要

第三者委の報告内容は、簡単に言えば「不正はなかったが、当時の状況では処分はやむを得なかった」というもの。連盟は全面的に第三者委の報告を受け入れた一方、三浦九段側は「処分がやむを得なかった」点については「極めて不当」としています。

残された疑問点

以下、第三者委、三浦九段、連盟の3つ会見後にも残っている疑問点を整理したいと思います。

あくまで一将棋ファンである私の目線での疑問点で、当事者間では解決しているかもしれないものも含みます。

また、このサイトのコメント欄やツイッターをみていますと、連盟幹部や告発者の処分が必要、連盟の対応が酷い、連盟の改革が必要、三浦九段の各棋戦における処遇が不当だ(例えば竜王戦七番勝負はやり直しすべき、順位戦はせめてA級9位にとか)という意見もあります。これらについて、私も思うことはありますが、この記事ではこれらは考慮していません。

三浦九段が休場を申し出たのか

三浦九段の処分理由の一つは「三浦九段が自ら休場を申し出たにも関わらず、休場届を出さなかった」というもの。

これについて三浦九段側は「常務会の聞き取りで、連盟理事が『竜王戦七番勝負が開催されなくなった。承知してくれるか』『今回のことは連盟にとって大変な損害。わかっていますか』などと責めて休場を求めた」と説明。

一方、連盟側は「常務会から休場届を求めたり強要していない」と反論しています。三浦九段を聞き取り調査したメンバーは少なくとも10人で、少なくとも島朗理事は中立ではなかった(クロだと考えていた)とのこと。

三浦九段の弁護士によると「三浦九段はこの場で口頭で一度は休場を承諾したものの、休場すれば不正を認めたと捉えられると考え後に撤回した」とされています。第三者委の報告でも「後に撤回された」ことは明らかになっています。

私は、そもそもこの聞き取り調査での発言が有効なものなのか、疑問だと思っています。

私は以前、警察・検察の聴取を受けたことがあるのですが、場の雰囲気によっては「やってないことでも認めてしまう」という行動をとってしまう人が一定数いるのもわかります。警察・検察はまだマシで、普段交流があったり世話になっている人たちから聴取を受けたとなると、圧力めいたものをさらに感じてしまい、迷惑をかけたくないという思いから、自分の意に反した行動をその場ではしてしまうこともあると思います。強要したかどうかは関係なく、このような聴取での発言自体が無効であると感じます。三浦九段側の弁護士が立ち会ったりしてれば別ですが。

第三者委の委員長も、このやり取りについては言葉を濁していました。法的な争いが生じた時、連盟側に不利だと考えている可能性もあります。

連盟は、三浦九段の会見にあえて反論する必要はなかったように思います。ここは、元々有効性が疑問な聴取だと思いますし、連盟側は言った言わないの話で反論せず決着させてほしいというふうに思います。

追記

第三者調査委員会の報告書の中では「出場停止『処分』ではなく、出場停止『措置』が正しかった」とあって、連盟もその後の会見で「その通りであると考えている」と認めています。

法的な意味はわかりませんが、私が普段使う時、「処分」は本人に落ち度があったための処罰的な意味があり、「措置」には処罰的な意味はないと、考えています。

連盟は「本人が休場すると申し出たにも関わらず、休場届を出さなかった」という本人の落ち度を「処分」の理由としてあげていたのですが、第三者委は本人の落ち度を認めなかったため「措置」という言葉になった、と私は理解しました。

連盟は、第三者委の報告を受け入れ「『措置』が正しかった」としたわけですから、「本人が申し出たかどうか」は(三浦九段側にとっては意味があるとしても)連盟にとっては争う意味がなくなったものだと思いました。

したがって、連盟は報告書を受けての会見で「本人から休場という発言が複数回あった」(中川理事)とか「休場届を強要した事実はない」(島理事)とかいう言葉で、三浦九段に反論する必要性がなかったはずだ、と考えます。

上記の「言った言わないの話で反論せずに」という私の考えは、仮に、連盟側が考えるこの聴取における事実と、三浦九段側の発言が違うとしても、連盟側は反論せず(スルーするとか、今となってはわからない、ぐらいの発言で)に決着させることが、三浦九段の名誉回復につながるのではないかということです。

なぜ週刊文春に情報提供したのか

連盟や渡辺明竜王の説明によれば「竜王戦七番勝負の最中に週刊誌に記事が出ることがわかった」ことが処分につながったとされています。

疑惑が掲載された10月20日発売の週刊文春は、注意して読む必要があり「1.渡辺竜王がインタビューに応えた部分」「2.島朗理事、谷川会長、三枚堂達也四段、久保利明九段がそれぞれインタビューに応えた部分」「3.極秘会合出席者の話を総合すると、と書かれた部分」「4.誰が情報提供したかわからないが常務会の模様が書かれた部分」などがあり、誰がどの程度記事作成に協力したかは正確にはわかりません。

この文春の記事が三浦九段の名誉を大きく傷つけたと思います。

今年「文春砲」と言われた週刊文春ですが、文春フリークの私からすれば三浦九段の疑惑関連の記事は「文春砲」とは言えない、と個人的には考えてます。

記者の中村徹氏が本件の取材を始めたのは10月上旬で、渡辺竜王、島理事への取材、そしてこの二人の名前を出せば取材に応じざるを得ない三枚堂四段、久保九段といった取材しやすい連盟関係者に当たって約2週間後に記事が出来た、というインスタント感があります。

渡辺竜王、島朗理事のいずれかの協力なしには成立しない記事だと感じています。物証もないし疑惑の本人への直撃もない。

内部告発自体は悪いことだとは思いませんしあるべき姿だとも思います。しかしなぜ外部に、週刊文春に情報を出す必要があったのか。

渡辺竜王はブログで告発の行動意図を説明していますが、週刊文春に情報を提供した意図も説明が必要だと感じます。島朗理事は「極秘会合」の様子を週刊文春に語っています。なぜ文春に語ったのか、意図の説明がないとわかりません。

連盟が説明した「週刊誌に記事が出るからやむなく処分した」ということは信用できるのか、今回の問題の真相を知る上で大事なことだと思います。

本当にソフトの棋譜を判別できるのか

そもそも「ソフトの手」というのは判別可能なのか、疑問に思います。プロならわかるのかもしれませんが、私レベルだとわかりませんし、多くの人が疑問に思うところかと思います。

プロでも見解が分かれています。

渡辺竜王は、その内部告発の正当性を示すためにも「自分にソフトの手が混入した棋譜を判別できる能力がある」ことを示したほうがよいと思います。

例えば、初めて見る20程度の棋譜(休憩時間の記録付)の中にいくつかの「ソフトの手が数手混じった棋譜」を入れておき、正確にそれを抽出できるか、というテストをする方法が考えられます。

千田翔太六段をはじめとした極秘会合メンバーのチームでテストに臨んでもいいと思います。

渡辺竜王や解析チームの能力を示しておかないと、まったくの言いがかりや思い込みで「ソフト指し」認定したと言われてしまいかねないと思いますし、三浦九段ご本人としても納得できないと思います。

これは三浦九段の名誉回復とは別の話かもしれませんが、個人的に興味があります。今後の将棋ソフトとの付き合い方や、将来同じような問題が出たときに参考になるテストかと思います。

追記

上記のテストは疑惑のシロクロの証明や証拠になる、という意図ではありません。

第三者調査委員会の委員長と発言として「渡辺竜王が三浦九段の離席にイラついたということはあったのかなと思います」とか、連盟の会見で「久保さんは三浦九段の離席にイライラしていたのだろうと推測される」(青野理事)とあるように、告発者らは何かしら三浦九段に悪い感情があったことがうかがえます。

この情報だけでは「彼らは三浦九段に個人的な感情があり、言いがかりで(又は悪感情からの思い込みで)、三浦九段を陥れたのではないか」という意見があるのも無理はないと思います。

私レベルでも体感として、一局通してなら相手がソフトかどうかを判別できそうな気がします。「プロの勘」みたいなものがまったく存在しないわけではないと思います(それが証拠にはならないのは当然ですが)。

私の考えでは「プロの勘はある程度は存在するけど証拠として使えるレベルではない」ぐらいのテスト結果が得られるものと思います。

上記のテスト方法は、例として簡単に書きすぎでした。テストの条件は、例の4局をクロと判定したのと同じような条件で。難易度も「1手のみソフト手が混入」「2手ソフト」「3手ソフト」「連続2手ソフト」・・・とか、何手なら何割判定可能なのか、その「プロの勘」の能力を定量化してほしいということです。

三浦九段は会見で、渡辺竜王に疑われたことについて「そんな風に思っていたかっていうのは・・・」と言葉をつまらせました。

渡辺竜王と解析チームの行為が「三浦九段を陥れようとした」のではなく「判定能力を過信してしまった結果」であれば、三浦九段はまだ救われるのかなと思いました(三浦九段の気持ちを推し量るなど差し出がましいのですが)。

まだ三浦九段がクロだと考えている方の中には、渡辺竜王の「プロなら分かる」という言葉を信じている人もいると思います。それが覆されることは、名誉回復につながるのかなと思いました。

結果の公表は、三浦九段の名誉回復につながる場合のみで。

まあこんなテストをしなくても、渡辺竜王や解析チームが「能力の過信だった」と表明すれば名誉回復になるわけですが、ここは個人的興味や定量的なテスト結果の方が説得力あるだろうなと思って、テストをしたらどうかと書きました。

1億%クロは撤回するのか

橋本崇載八段のツイッターアカウントは、三浦九段について「1億%クロ」などとツイートしました。

ツイートは現在消されてしまっているのですが、このツイートはネットの記事やテレビ番組などでも取り上げられ、三浦九段の名誉を傷つけることになったと思います。

後のツイートでは「不正を断定した。という事実はありません」などとしていて、スタッフがツイートしたものだと示唆していますが、これではよくわかりません。後の著書では「将棋連盟が処分をしたからには、相当の証拠があると思った」と書いてあります。したがって、橋本八段自身がなにか根拠を持っていたわけではなさそうです。

将棋連盟が「不正はなかった」と認めた今、橋本八段は発言を明確に撤回することが、三浦九段の名誉回復につながると思います。

今でも不正だと思っているなら撤回の必要はありませんが、上に書いたように「将棋連盟が処分したからには証拠があると思った」ぐらいの感じでは、撤回したほうが良いのではないかと思います。

告発者、極秘会合メンバー、常務会出席者ら

久保利明九段は、本人によると告発者ではない(文春取材)とのことですが、連盟の会見によると久保九段の発言が疑惑の発端となったことは明らかだと思います。実際に告発に踏み切ったのは渡辺竜王です。

また、告発に関わった極秘会合メンバー、常務会出席者も含め、それぞれどのように関わったのか、法的な責任や連盟の規定上の責任はわかりませんが、少なくとも道義的な責任みたいなものは存在すると思います。

先にも書きましたが告発自体は悪くない行為(文春への情報提供は別として)だと思いますので無理にとは言いませんが、特に久保九段と渡辺竜王が何らかの意見表明をすることは、三浦九段の名誉回復にとって大きなことだと思います。

また、渡辺竜王、島理事、谷川会長以外の極秘会合メンバー、つまり羽生善治三冠、佐藤天彦名人、佐藤康光九段、千田翔太六段も何らかの意見表明があるとよいなと思いました。三浦九段の聴取をした常務会出席者も同じ。羽生三冠と佐藤康九段は奥さんのツイッターや新聞紙上で意見を述べていますが、またあらためて表明されるといいのかなと。

文春と松本博文氏で微妙に異なる一致率のこと

ライターの松本博文氏は、週プレや週ポスの取材に対して「連盟関係者が三浦九段の手をスマホ上で動く技巧で検証したら、不自然なまでに同じだったという」「プロでもなかなかできない超人的な手を指したので、対局相手や周囲から疑念を持たれた」などと応えていました。

疑惑の事実関係以外のことについて意見表明する棋士や将棋関係者は複数いましたが、疑惑の事実関係のことについて匿名ではない人がメディアの取材に応えたのは将棋関係者としては、これまでに挙げた以外では松本氏と週刊金曜日の鵜川善郷氏ぐらいかなと思いますがどうでしょうか。鵜川氏は三浦九段に同情的というか連盟に批判的でした。

話が逸れますが、松本氏は文春の報道を受けて「文春はすごい」と発言していましたが、この発言はむしろ現状の将棋メディアやジャーナリズムに対する皮肉と受け取った方が正しいかもしれません。先に書いたように、渡辺竜王と島理事を取材すればほぼ成り立つインスタントな文春砲なので。

さて、松本氏の話と文春の報道は微妙に食い違います。松本氏の話はあくまでスマホ上で動作する「技巧」との指し手の一致について言ってるのに対して、文春ではリモートアクセス先の「技巧」との一致が示唆されています。真相は何なのか。

当時、将棋連盟(千田六段?)が実施した「一致率(またはグラフとか?)」の算出方法はどのようなものだったのか、間違っていたとすればどのような間違いだったのか、第三者委の報告書に書かれるのかもしれませんが、明らかにされることを願います。

文春発売前、ネット上ではほぼ、スマホ上で動作する技巧が使われたという説だけがあり、リモートアクセス説はなかったと思います。それが文春の発売によって「リモートアクセス」のことが広まったという経緯があります。

松本氏はその後のニコ生において、自らが得た情報に基づく説(つまりスマホ上で動く技巧が使われた説)を支持することなく、リモートアクセス説にあっさりと乗り換えていたと思います。自らの情報に自信がなかったのかもしれません。

松本氏はいかにして情報を入手したのか。報道上の制約はあるかもしれませんが、結果的に三浦九段がクロだという連盟の主張を補足するような発言をしていたと感じました。その情報入手の経緯等について知りたい思いがあります。というのも、この松本氏の発言以外にも匿名の棋士や匿名の将棋関係者が週刊誌に「三浦九段はクロ」を印象づける発言を色々しているので、もしかしたら彼らをあぶり出すヒントになるかも。

後藤元気氏について

将棋ライターの後藤元気氏は、将棋ジャーナリズム論のツイートの最中で、例としてあげた「三浦九段の一件はかなり前から問題視されていた」などというツイートや、「三浦九段に疑わしい行動があったのは明らかなので、謝罪と反省があったうえで反論するべき」などというツイートが批判されました。

ツイートは、私から見ても、三浦九段がクロなのではないかという印象を抱かせるものだったと思います。後藤氏は後にお詫びを出しています。

後藤氏は確か「感想戦が大事」とも書いていたと思いますので、今後何らかの意見表明があると思います。

後藤氏に限りませんが、将棋ライター・記者として、今回三浦九段の名誉回復に果たせる役割があるのではないかと思います。

ここは思いきって、渡辺竜王や極秘会合メンバー、理事らを取材し、この問題の真相を追及する役割を期待します。あと三浦九段も取材して明るい話題も聞いて欲しい。

それから前も書きましたが、記者と一部の棋士との距離が近すぎたことは、良い結果を招かなかったと思うので(近いなら近いで取材してほしかったが)、棋士と記者の関係を見直すとか、そういう意見表明もあっていいのかなと思いました。

まとめ

三浦九段の名誉回復につながる、かもしれない、残された疑問点や課題。

・三浦九段の休場発言に関して

・週刊誌に情報が出た経緯

・ソフト手判別能力はあるのか

・1億%クロは撤回するのか

・極秘会合メンバーや常務会メンバーの現在の意見は

・連盟が検証した一致率とは何なのか、松本氏の情報入手経路

・後藤元気氏は三浦九段の名誉回復のための取材を(お願い)

三浦九段を頑なにクロだと信じている人の一部は、これらの疑問が解決することで、シロに転じる可能性があります。

連盟の谷川会長は記者会見で「三浦九段の名誉回復に全力で務めることを約束する」と話したそうですので、約束が果たされることを期待します。

何かまた疑問や課題が発生したら追記していきます。

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コメント

  1. 匿名 より:

    >・三浦九段の休場発言に関して
    これは永遠に平行線に終わると思います。
    『言った、言わない』論争というのは、録画録音がなければどちらが正しいかを証明することは不可能です。
    たとえ第三者が聞き耳を立てていたとしても、どの第三者が本当に第三者なのか、あるいは記憶違いがあるのでは無いかといいだしたらキリがありません。
    それこそ、三浦先生の言い分も、連盟の言い分も『悪魔の証明』です。

    この点だけを見ても、本件がスッキリ全て解決などはすでにあり得なくなってしまいました。
    本当に残念です。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      平行線のところ、その通りですので、私としては、名誉の回復のためには、私は連盟は(彼らが思う事実と異なる点があるとしても)反論せずに(三浦九段の主張を暗に認める形で)決着させればよかったと考えています。

      • モウウンザリデス より:

        10/10に行われた聞き取り調査が〔常務会〕であるのであれば〔議事録〕を公開して欲しいですね
        言った言わない論に発展している現状を見る限り、議事録もないタダのつるし上げだったのでしょうが・・・

        • 管理人 管理人 より:

          こういう性質のものの場合、主要な出席者が議事録にサインして初めて有効だと思いますが、あったとしても議事録の有効性も疑わしいと感じます。

    • てんてーフリーク より:

      録音していても結論が出ない可能性もありますよ。言った言わないは。
      具体的な例をあげると関西人は、否定的するときに「考えておきます」など肯定的な言葉を話すことがあります。つまり話しているだけでは、お互いに微妙なニュアンスの違いによって別の結論に達している場合もあるわけです。どういう意図で話したのかってなことを踏まえて音声を分析しないと、またそれを聞いた人間が別の理解をする可能性もあります。実は一次ソースが大事とは言いますが、人によって解釈の異なる可能性のある証拠はますます混乱する可能性もあるわけです。

  2. 匿名 より:

    三浦九段の休場発言の有効性・・・言われてみれば、そのとおり。本記事の内容は、全体的にごもっともと思います。
    ただ、渡辺竜王の「判別能力」を示すというのは、今からやる意味はあるか、疑問です。渡辺竜王自身、当時は有効と思っていた分析法が第三者委員会報告によって否定された可能性もあるからです。週刊誌等外部への情報提供はともかく、連盟内部での問題提起は悪いことではないので、正当性説明責任を強調するのはちょっと違うかも知れない。
    むしろ、記事では触れられていませんが、「7月26日以降、10月上旬まで」の間に業界内部で何が起こっていたのか、そこを多くの関係者に語ってもらいたいと感じています。久保戦以降、業界内部で「クロ」っぽい雰囲気が醸成された過程を明らかにすることは、今後同様の疑惑が生じた場合を考えれば、大きな意味があると思います。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      ソフト手判別能力のことについて、後ほど下の方でまとめてコメントさせていただきます。

      7月から10月までのことについては、第三者調査委員会の報告書が一番くわしいのだろうと思います。ただ、データや個人的なことに立ち入ったことが含まれるため、その処理のために報告書が公表されるとしても時間がかかりそうで。記事中では総論的なことは省略させていただきました。

    • 匿名 より:

      私も、さかのぼってなぜ三浦九段が疑われるようになったかという経緯は気になります。個人的には、豊川信用金庫事件のように、単に社会心理学で説明できる話ではないかと思っています。

    • 匿名 より:

      極秘会合が開かれたことが正当だとは思えないが、少なくとも渡辺の「疑問を呈した」程度のことで、会合が開かれたと思えない。島にいったように「竜王戦に出ない」などの強い脅しが無ければ開かれたとは思えない。
      いずれにしろ、渡辺、島、千田は処分を受けた方が彼らのためであると思う。渡辺、千田は棋王戦後に、三浦と同じ期間、出場停止「処分」を受けるとか。

  3. 匿名 より:

    もう管理人さんに理事やってほしいわw

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。私も今からでも将棋を勉強してプロ編入試験を経て棋士になって選挙活動をして理事になりたいぐらいです。

  4. 匿名 より:

    >もう管理人さんに理事やってほしいわw

    激しく同意!!!

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。上に書いたように、理事への道は果てしなく遠いですが。

  5. tactless より:

    素晴らしい論文と思います、特に、なぜ文春に情報提供することが必要だったのか、告発者にソフトの手かどうかを識別できる能力が本当にあったのか、に関する「説明責任」に関するご意見まさにその通りと思います。

    ただもっと簡単ですぐになされるべき名誉回復措置あると思います。執行部が「人間として」行うべきことは、三浦九段のところに行って直接謝罪しそれを報道してもらうことかと思います。特にクロ説を唱えていた某理事が心から謝罪するのが一番説得力があるので某理事がそうするのは義務だと思います。(ご自分の言葉通り逃げないでくださいね。)竜王にもそうするよう説得は試みるべきだと思います。説得してダメだったならばその旨も報道し遺憾だとコメントしていただく。これで連盟執行部が真白だと現在考えていることを明確にできます。それでもクロだと思う人はいないのでは?

    報道価値が高いうちに行うのがいいと思いますので今日にでも実施するのがよろしいかと。

    これをしないならば執行部の謝罪は口先だけのもので、今回重大な人権侵害を引き起こしたのは、能力の問題ではなく人間性の問題だと思います。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      執行部から告発者らへの働きかけは当然あるものと思います。名誉回復のための手段はその通りですね。私の認識では人が謝罪に至るということについては、まずは周りがとやかくではなくご本人の問題と思いましたので、記事中では「謝罪」に関することは触れませんでした。

  6. 匿名 より:

    >三浦先生の言い分も、連盟の言い分も『悪魔の証明』です。

    これはその通りです。にも関わらず、第三者委員会は将棋連盟の言い分を全面的に認めています。三浦九段としては当然容認できません。現時点では連盟に寄り添った結論で「平行線ですらない」ということです。

  7. 🐱 より:

    ・丁寧で、柔らかく、けど明確な「三浦九段の名誉回復のために」有難う御座います。
    ・今回の直接間接を問わずの関係者すべての方々に、誠実に読んでもらいたいと思います。
    ・「名誉回復に努める」とか「謝罪」という言葉は、上記整理下さっているような現実的、
    具体的な行動実態があってこそ、初めて一致し、そうでなければ「不誠実な虚偽の儀礼」
    になります。プロ棋士として、プロ記者として、プロライターとして、組織の長として、
    組織の上部構成員として、お手盛りの綺麗事では許されません。無言は許されません。
    ・会見での三浦九段の度々の抑制した「…残念…」の真意の感情の深さを想像する時、一層
    管理人さんの「回復のために」の「実質」こそが不可欠だと感じます。
    ・A級保全11位、理事報酬3ヶ月3割カットという、無実の犠牲者に厳しく、加害組織者等々
    に限りなく甘い、という信じがたい現状です。
    ・一個の人間も、一つの組織も、真摯な振返りと具体的実行がなければ未来はありません。
    ・多くの疑問が未解決ですが、中でも「しかしなぜ外部に、週刊文春に情報を出す必要があ
    ったのか…」が、強く求めたい思いです。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      週刊文春の記事の件は、私もとても気になっています。

      渡辺竜王が最も批判されていると思いますが、記事を読みますと、極秘会合の内情を文春に話しているのは島理事であり、理事であることを考慮しても最も重い説明責任があると考えています。

      • 🐱 より:

        「ソフト判別能力について」
        ・「疑惑」→「間違いなくクロ」→「外部へ情報流出」→「各媒体人の憶測情報に基づく発信の嵐」→「一般将棋ファンの憶測による発信の氾濫」→「憶測情報に基づく三浦九段への実質的被害増幅」…。これらの経過を振り返る時、「間違いなくクロ」の段階は極めて大きな重要要素です。
        ・その意味で管理人さんが仰る通り、証明ではなく自己検証として、何より棋界の「回復」の為に必要だと思います。
        ・第三者調査報告の処分妥当性には勿論不同意ですが、ソフト疑惑の検証については学ぶところがあり、何故こうなったのかを一つ一つ潰して行く実質的作業過程こそが必要なのだと思います。
        ・連盟組織、プロ棋士、プロ記者、プロライター各個人等々関係者による、それぞれの段階の真面目な「実質行動」が必要なのです。それらを行わないから無実の犠牲者に厳しく、加害組織、加害人に限りなく甘くなっている現状になっているのだと思います。
        ・それが管理人さんの「三浦九段の名誉回復のために」の趣旨であると🐱は理解し、全面合意します。

        • 🐱 より:

          訂正 ○全面同意
          ✖️全面合意

        • 管理人 管理人 より:

          ソフトのところについては、そうですね、証明や証拠ではなく、検証とかに近いです。「言いがかりで疑った」のか「このような能力がある程度あったがために、疑ってしまった」のかで、三浦九段ご本人や世間が受け取る印象がかなり違うんだろうなということですね。

          詳しくはあとで下の方に書きます。

  8. 匿名 より:

    本当にソフトの棋譜を判別できるのか の項目については同意できません。
    そもそも将棋ソフトによる研究をしたうえでの手なのかカンニングした手なのか判別出来るわけがないのです。
    そしてそれを証明するのは手筋の一致率ではなく、機器の使用履歴の有無で十分です。
    そして今回証明されたように、プロの勘や知識はあてにならないわけですから。
    将棋ソフトで研究が行われるのが当たり前の今日において、記憶力が良いものはソフトでの研究を覚えており実践と手筋が一致した際に実行することもあり得るでしょうし、
    ソフトと多くの研究の中で発想が似通ったり、それが起因による爆発的な発想力の引き金にもなり得るわけです。
    その記憶力や発想力に対して、自分の知識が劣っている可能性を考慮せずに相手の能力を評価できるはずがありません。
    玄人か素人は関係ありません。実際に機器を使用しカンニングがあったかどうかだけが重要なのです。
    なので、この項目の結論は悪魔の証明にしかならず証拠になることは絶対に無い。です。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      ソフト手判別能力については後ほど下の方でまとめてコメントさせていただきたいと思います。私の意図としては決してこれが何かの証拠になるとは考えてません。

  9. 匿名 より:

    >橋本崇載八段のツイッターアカウントは、三浦九段について「1億%クロ」などとツイートしました。
    あれ「スタッフが勝手に書いた自分じゃない」と人のせいにしてなかったか?

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。はい、記事中のその後も文章もご確認いただければと思います。

  10. JL より:

    >私は、そもそもこの聞き取り調査での発言が有効なものなのか、疑問だと思っています。

    その通りですね。密室で自白を強要されたり、商品を売りつけられたりすると、相当にメンタルが強い人でも通常ではありえない判断をしてしまいます。
    ですので、刑事事件においては自白だけでは有効ではなく、それにもとづく物証や動機がそろわなければ有罪とはなり得ませんし、クーリングオフ制度というのもこういった場合に対応したものとなります。
    ですので、その場で言った言わないはどちらの言い分も正(結局は人の解釈は異なるので双方、双方正しくてもおかしくはない)として、やはり休場届は出さないと三浦さんは判断した、ということをベースに話を進めるべきでした。
    ましてや、竜王戦は中止になった。どうしてくれるのか、といった詰め方をして言質を引き出してそれを処分の根拠とするのは、公正中立な行動とはいいがたいでしょう。

    >渡辺竜王は、その内部告発の正当性を示すためにも「自分にソフトの手が混入した棋譜を判別できる能力がある」ことを示したほうがよいと思います。

    渡辺竜王は『「自分にソフトの手が混入した棋譜を判別できる能力がある」と思っている』という前提になっておりますが、竜王はそこまで言っていないのではないでしょうか?あくまで、
    「棋譜、離席のタイミング、感想戦での読み筋からクロと確信した」
    とのことでしょう。
    ゆえに、「棋譜のみで判断はできないっすよ」と言われるかと思います。

    しかし、「棋譜、離席のタイミング、感想戦での読み筋からクロと確信した」ということについては、人にも分かるように丁寧に説明してくださいよ、というのは確かです。
    (これで島さんなどはクロに傾いたということでしょう。)
    JL個人としては、この点が非常に疑問であると考えています。

    ただしくは、「棋譜、離席のタイミング、感想戦での読み筋、第三者から入れ知恵(不正をしているらしい)、その場情報によるバイアス(あまり良く思っていない相手、挙動や言動は不審に思われやすい人)からクロと確信してしまった」と考えています。
    ・棋譜
     第三者委員会により否定されている通り、分析内容に偏りがある。三浦九段のデータだけ分析するのではなく、他の人の棋譜でもコンピュータと一致するものがいくらでもあるということまで調べていれば違ったはず
    ・離席のタイミング
     これは偶然にも不正を確信の材料にはなってしまったことも考えられます。しかし、たとえば10分の離席にて、どれだけの作業ができるか、環境を整えて実証実験してみれば不正するのはかなり厳しい(20分あれば、効率よくやれば不正できるか?との話も)ということも分かったでしょうが、そんな検証はしていないでしょう。
    ・感想戦での読み筋
     コンピュータと同じ読み筋を語った、というこなのでしょうか?この点も非常に疑問です。不正をしていたら、わざわざコンピュータ解析内容を披露するはずがない、と思ってしまいます。感想戦など、「いや~、わかんなかったですね。」で済まされるようなものです。これも、クロとみている人間からすると、語るに落ちた!などと思ってしまったのかもしれませんが、竜王本人から説明してもらわないとなんとも。

    あとは、竜王には、人間心理についてよく学んでいただくと良いと思っています。
    ・確証バイアス
    ・リスキーシフト
    ・スケープゴート
    といった用語について深く知っていただければ、竜王自身、自分(自分たち)の中で何が起きていたか分かり、平静な判断が取り戻せたのではないかと思います。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      ソフト手判別能力テストの条件については、詳しく書きませんでしたが、4局の棋譜をクロと判定したのと同じような条件で、ということです。これについては後ほどまとめて下の方でコメントさせていただきます。

      思い込みや心理的なことも含め、わずか数日間で疑惑からクロになり、処分に至ったところは、なぜそうなったのか、今後に禍根を残さないためにも自分たちで検証されるべきことだとも思います。

  11. 匿名 より:

    処分の妥当性の話ですが連盟は当初はこれ以上の調査をしない(島理事)としており、時間がないための緊急措置としての処分との説明と矛盾します
    処分の妥当性について追求するなるべきと思います

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      これは記事の冒頭で触れていますが、私の中ではどの程度追及すべきとか、追求して三浦九段にどの程度得があるのかとか、今わからないですので専門家におまかせしたいところです。

  12. 冤罪をなくそう より:

    本当にソフトの棋譜を判別できるのか について思うことがあります。渡辺竜王は10月3日の順位戦の対局で不正があったと確信して行動を起こしていますが、対局中は不審に思っていなかったようです。感想戦は20分と短く、終局が早かったので三浦九段は控え室で棋士らに読み筋を披露したそうです。(朝日新聞棋譜)

    本当に棋譜からソフト利用がわかるなら、対局中違和感を感じ、感想戦で踏み込んだ質問をすると思います。

    またこの将棋では先手三浦九段が中盤には大差でリード。後手は玉が囲えず、玉飛接近、歩切れと悪材料だらけ。先手は5六に強力な馬が鎮座。疑惑とされた先手の強手はその直後のものですが、これだけの好条件だったら、普通の棋士なら自力で渡辺竜王から金星をあげようと考えると思います。相手をどう料理するか、考えていて楽しい局面が続きます。この局面でカンニングの誘惑を感じる棋士がいたら大いに軽蔑します。同様に、ここでカンニングをする同僚棋士がいると想像する者も軽蔑に値します。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      そうですね、文春をみても渡辺竜王は対局直後「研究にはまって負けた」と感じていたと書かれています。ですので対局中の違和感ではないです。

      ソフト手判別能力については下の方で後ほどコメントしますのでよろしくお願いします。

  13. たんご屋 より:

    ソフトも人間も盤上にあるすべての手を指す可能性がある(指す権利がある)ので、ソフトの手が混じった棋譜をある程度の確率で判別できる人間がいたとしても、その人の判断が直接証拠になることはありませんよね。

    現実的にも、最初から最後までソフトが指したのなら戦型や棋風(?)で判別できることもあるかもしれませんが、人間の棋譜の中に数手だけソフトの手があったというのではまったく判別できないだろうと思います。

    久保九段の棋譜に菅井七段の手を数手だけ混ぜて判別できるかって話ですよね。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      ソフト手の件は後ほどまた下の方でコメントしますが、証拠にはならない点はその通りです。

      私は弱いですが、それでも一局を最初から最後までソフトが指したのであれば、見分けることは可能だと思います。問題は数手だけの場合です。

  14. 匿名 より:

    非常によく論点がまとめられていて、感心することしきりでした。
    個人的には、後藤氏、松本氏ら将棋ジャーナリストが結果的に果たした役割、または本来果たすべきだった役割について振り返りと総括がされることを希望します。
    (全く期待薄ですが)

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      そうなんです。記者やメディアがやるべきだったことって何かあるんじゃないかと。ただ、小さい社会なので、連盟の意に反することは難しいかもしれませんが、それでも今後はどうなのかということもふくめ総括されることを期待。

  15. 田中智之 より:

    適切にまとめていただき、ありがとうございます。
    久保九段や渡辺竜王らの意見表明が必要との意見に賛成いたします。特に久保九段は自分の口で何も説明しないまま王将戦に挑戦するのはファンに対しても不誠実だと思います。年明けすぐに説明する必要があるでしょう。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      記事中でも書きましたが、告発自体は悪いことではないと思うので、今後のルール作り、例えば告発のためにはどのような証拠が少なくとも必要だとか、今回の件を踏まえて考えてほしいという思いもあります。

  16. 平岡組中部支部 より:

     管理人さま、いつもありがとうございます。今回の「竜王戦挑戦者差し替え事件」に際し、こちらのサイトは新情報のチェックや情報確認のために便覧的に使わせていただき、大変役に立ちました。
     私は一応、報道経験者の端くれなので、これまで主にメディアがらみの部分について何度かコメントさせていただきました。このような意見交換の場を設けていただいたことに感謝します。おそらくこれが最後のコメントになると思いますが、気付いたことをいくつか書かせていただきます。

     まず「休場する」発言をめぐる主張の食い違いの問題について。
     朝日新聞デジタルの記事『離席発言「真偽の調査を怠った」 将棋連盟の説明詳細』(12月28日付、http://www.asahi.com/articles/ASJDW7WL5JDWUCVL02M.html)には、『中川 島理事が電話で席を外したときに、三浦九段の口から「こういう状態では竜王戦は指せない。事態が収束してから集中して指したい」と。休場については三浦九段から複数回発言があり、それに伴って休場届の提出を求めたというのが事実です』とあります。
     中川理事の発言が正しいなら、三浦九段は「事態が収束してから竜王戦を指したい」と言ったのであって、そこで事態が収束するまで短期的に休場するという意味のやりとりはあったかもしれませんが、「竜王戦を辞退する」などとは言っていませんよね。それなのに常務会側は「休場」という単語だけをとらえ、「三浦九段が休場すると言った」ことにしているのではないでしょうか。
     そして、このやりとりの後、島理事が電話から戻ってきて「竜王戦七番勝負が開催されないことになった」と言った(毎日新聞の記事『処分、極めて不当…三浦九段・会見一問一答』12月27日付、http://mainichi.jp/articles/20161228/k00/00m/040/080000c)という問題のくだりにつながり、三浦九段が休場届を出す話になったのでしょう。
     これが正しい経緯だとすると、第三者調査委員会の報告の「三浦棋士が竜王戦七番勝負の休場の申し出を行った」という事実認定は誤りということになり、そもそも処分理由の根幹が間違っているわけですから処分の妥当性も揺らぎます。
     この問題は、私の中ではこれで解消です。

     三浦九段の名誉回復は最も大切な問題です。私は、まずは出場停止処分を撤回もしくは少なくとも即時解除することが大事だと考えます。
     第三者調査委員会の報告は、処分の妥当性について「当時の判断としてはやむを得なかった」「処分当時には、将棋連盟が本件出場停止処分を行う高い必要性・緊急性があった」と述べているだけで、現時点では「処分の妥当性に疑念が生じることは確かである」とはっきり述べています。加えて「休場する」発言について上記のような経緯があるのなら、なおさらです。
     12月31日までにはもう対局予定もないので、処分を撤回しても実質的な意味はないし、竜王戦やA級順位戦をはじめ不戦敗・不戦・不出場にされた棋戦については別に対応を協議する必要がありますが、それでも、まずは処分を撤回することが名誉回復の第一歩です。
     27日の理事会でこうした措置が取られなかったことには失望しました。しかし、31日まで、まだ時間はあります。

     週刊文春10月27日号(10月20日発売)の記事は、私の印象だと「インスタント」というよりは深いもので、文春側がいくらか早期に「疑惑」のネタをつかんで動き出していたことは事実でしょう。そこで渡辺竜王と島理事は、連盟側で先に対応するまで記事の掲載を待ってもらい、代わりに2人が名前を出して取材に応じる―という感じの「裏取引」があったものと推測しています。ここも実際の経緯が分かるなら知りたいところです。
     本来は、常務会が適切に対応し、週刊誌の記事など跳ね返せる状況にしておけば、それで済んだはずです。前にも書きましたが、たとえどんな損失を背負ったとしても竜王戦を延期するほうがましだったはず。そうしなかったのは常務会の判断の誤りであって、挑戦者差し替えの正当な理由にはなりません。
     しいて言うなら、その時点で渡辺竜王は三浦九段がクロだと思い込んでおり、理事の多くも一致率などに引きずられ、竜王戦延期などは考えず、挑戦者差し替えに突っ走ったのでしょう。疑心暗鬼と思い込み(加えるなら統計への無知、社会常識の欠如)が生んだ間違いです。そもそもの発端にさかのぼるなら、「三浦九段とソフトの指し手の一致」を久保九段や渡辺竜王に吹き込んだ棋士がいるはずで、そこから棋士の間にどう噂話が広がり、常務会がそれにどう対応したのか、時系列に沿って事実を明らかにし、検証することが望ましいと思います。二度と間違いを犯さないために。

    • 管理人 管理人 より:

      いつもありがとうございます。

      処分の妥当性については、第三者調査委員会やそれを受けた連盟が、すぐにこの評価を翻す可能性は少ないとは思います。もちろん妥当性の評価がどうでもいいというわけではありませんが、連盟が読売新聞社も含めた大きな判断をする必要があって(読売新聞社も自らが主催した七番勝負の価値を貶める判断をするのは難しいと思います)、これは時間のかかる問題で私にとっても難しいので、冒頭に書くにとどめました。

      次に、文春によると、渡辺竜王がクロだと確信した時期を指して「筆者(記者の中村氏)はこの時点で不正疑惑を知り」とあるので、10月上旬に知ったというのが妥当だろうと私は考えていますが、たしかに時期を特定することはできません。他の文春砲と比べると、インスタントだなって思ったのが私の印象です。裏取引の可能性については同意見で、ただ裏取引したにしては文春独自の情報が少ないという印象。

      検証はやってしかるべきですが、まずは第三者調査委員会の報告書の全文(に近い部分)の公表が必要ですね。

  17. ヤフー将棋利用者 より:

    今回の件、報道され始めた時から、明快な答えは出ないと私は思っていました。
    このような事態になったのも、連盟内の規則の整備、初動対応から何までコンプライアンス・ガバナンス管理の専門が居なかったこと、情報管理の2点が大きな欠点だと思います。

    まずは連盟の体制に適切なコンプライアンス・ガバナンス・情報管理ができる組織を入れ、牽制できる体制を早急に作る必要があると思います。
    あとは、本件の処分の適正化。三浦九段の処分に対して、会長・理事の減給のみではアンバランスだと思っています。個人的には以下の通り、
    ①.谷川会長、青野・島両理事の辞職(特に島理事の一連の対応の責任は論旨退職相当の処分が妥当と思う)、他の理事の減給
    ②.外部に情報を流した(意図は不明にせよ)渡辺竜王の一定期間の公式戦対局不可(保有タイトルの剥奪も視野にいれても良いと思う。或いは自主返還を促す)
    ③.三浦九段を竜王戦挑戦者決定戦からの参戦(渡辺竜王のタイトル剥奪・返還の場合は七番勝負から参戦)
    ④.極秘会談の参加棋士に対する処分(戒告・譴責)
    ※本件の内部告発した人には処分していないつもりです(渡辺竜王の処分は情報を外部に流し信用を失墜させたことに対するもの)

    • ヤフー将棋利用者 より:

      【追記】
      ⑤.橋本八段のツイッターについては、本人ではないと証言しても、第三者がツイートできる状況にも関わらず管理を怠り、信用を失墜させたことは戒告・譴責に値すると思います。

    • たんご屋 より:

      まったく賛成します。

      特に、会長を含む理事たちは「権限」と「責任」をセットで負わされていることを認識すべきだと思います。責任のない権限なんてありません。責任のない権限は権限じゃなくてただの権力です。

      他人よりも偉いから理事になっているわけではなくて「権限は使いますが責任は取ります」という立場で仕事をしているだけですよね。だからそれ以外の人たちも安心して自分の仕事だけに専念できるわけです。

      権限を使って重大な決定をするときは、正しくない決定だったことが後で判明したら責任をとる、という覚悟でやらないといけないと思いますが、今回の顛末を見るかぎり、連盟理事にそういう覚悟はなかった(今でもない)ように思います。

      そもそも、理事たちはすべて現役棋士のはずなのに、棋士から対局の権利を奪うという決定がどれほど重大な決定なのかを認識していなかった(いない)ような気がします。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      今回の記事では三浦九段の名誉回復に絞って書きました。ガバナンス的なことについては私も思う所はありますが、今は意見を控えています。

  18. 将棋普及を願う一将棋ファンより より:

    本サイトの主張は論旨一貫していると思います。しかし、世の大勢は別です。それは、サンスポ今村忠記者の《将棋ソフト不正使用疑惑の三浦九段には「李下に冠を正さず」をかみしめてもらいたい》の記事(SANSPO.COM、12月29日)によく示されています。未だに犯人扱いなのです。私も友人に意見を求めました。するとほとんどの人が「記事にはないが、何か本人に落ち度があるのではないか」との見方です。三浦九段が強く非を指摘しないことを、悪くみているのです。これでは余りに可哀想ではありませんか。三浦九段に替わって正義の使者が訴えてほしい、との思いは私だけではないでしょう。

    • JL より:

      >本サイトの主張は論旨一貫していると思います。しかし、世の大勢は別です。それは、サンスポ今村忠記者の《将棋ソフト不正使用疑惑の三浦九段には「李下に冠を正さず」をかみしめてもらいたい》の記事(SANSPO.COM、12月29日)によく示されています。

      これはひどいですね。

      記事の引用======>
      疑惑は晴れたが、ここまで大ごとになったのは誤解を招くような行動があったことも一因だろう。
      <======

      「誤解を招くような行動があったことも」、というならその行動を具体的に示すべきですが、「だろう」、という表現から罰されたのは落ち度があったに違いない、推論に過ぎないと思われます。
      指摘されていた離席も特に長くはなかった、離席についての合理的な説明がなかったのも当然、という事実が明らかになったあとにこの記事を発表する見識を疑わざるを得ません。

      今では、指し手が見事すぎたことが最も不正を疑わせたポイントであったと考えられますが、三浦九段が弱ければ(指し手にミスがあり負けていれば)このようなことにはならなかったと思います。これでは強かったことが落ち度か、ということになります。

      これまた、公正中立な視点を欠いた、大いに加害者側に寄り添った意見であるといわざるを得ませんね。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      一度持たれた疑惑の名誉の回復は難しいと、つくづく感じます。私もなにかできることがあればしたいという思いですが、まずはこのような記事を書いて、自分の考えについても整理しているところです。

  19. phantom より:

    個人的には、三浦九段に対する事情聴取が、公平だったかということよりも、事情聴取から処分に至るまでのプロセスが短すぎやしなかったかということの方が重大だと思っております。
    前にも出ていたと思いますが、あの時点の処断の仕方として、竜王戦を一端延期した上で、然るべく調査を行うという方法もあったかと思います。
    確かにに延期となれば、スポンサーサイドに大金を払わなければならないという話は何度となく出ていますが、私は、連盟と読売新聞などのスポンサーの力関係など正直わかりませんが、今回のことで、世間の連盟に対するイメージは、相当程度ダウンしていると思います。また、言うまでもなく、三浦九段に対するイメージも、人によっては、今でも実はクロなんだろうと言っている人がいるくらいですから、相当悪化しているのは否めないわけで、そう考えれば、三浦九段のダメージは、計り知れないかと思います。むしろ、スポンサーに多額のペナルティーを支払ってでも、数日間であっても事実確認や調査の為に竜王戦を延期していた方が、長い目で見た時には
    実は安くあがっていたのではないかと思ったりもするわけです。また、連盟が、こういう時にスポンサーに対してNO!と言えるような組織であることを、ファンも、棋士の方々も望んでいるのではないかとも思うわけです。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      疑惑から処分に至るまでの過程は、検証されるべきと思います。
      この記事の趣旨としては、三浦九段の名誉がこれ以上傷つかないよう、回復するようにどうすればいいかということで、記事中に書きましたように、三浦九段の主張と対立していたとしても、意味の薄いところで反論しないでいいのではないかということです。

  20. 三風党 より:

    素晴らしいサイトにたどりつけました
    ありがとうございます
    (記念ではないですが)私見を書かせてください
    私は渡邉竜王は好きではないですが(「将棋の渡辺君」は好きです)
    今回、彼は(悪意無く)義務感で告発(?)したと思います
    ただ、「三浦九段との対局を拒否する」と言ったのが本当なら
    勇み足だと思います(マスコミに踊らされてなければいいのですが)
    三浦九段の被害の賠償については
    次期A級11位のような不利な条件ではなく
    「不戦敗扱い以降を全て三浦九段の不戦勝にする」くらいの
    三浦九段に有利な扱いを基本にしていただきたいです

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      それぞれの棋士の名誉のためにも、真相が明らかになること願っています。特に渡辺竜王にとっては正当な告発だったのかどうかが今後の印象にかかわります。
      渡辺竜王のブログを見ると、島理事にかなり気を遣っているように見えます。二人の関係が問題を複雑にしているような気もします。

  21. 管理人 管理人 より:

    管理人です。
    見出し「三浦九段が休場を申し出たのか」と「本当にソフトの棋譜を判別できるのか」の2箇所について、複数のコメントをいただきました。

    言葉足らずでした。本文中のそれぞれの箇所に追記をしました。

    • JL より:

      追記確認させていただきました。ありがとうございました。

      >まあこんなテストをしなくても、渡辺竜王や解析チームが「能力の過信だった」と表明すれば名誉回復になるわけですが、ここは個人的興味や定量的なテスト結果の方が説得力あるだろうなと思って、テストをしたらどうかと書きました。

      チューリングテストの将棋版のようなものですね。面白いアイデアかと思いますが、やはり指し手の内容のみでは判断できるかどうかには、渡辺さん自身もそれほど興味がないのでは、と思った次第です。

      やはり、今回発生した出来事に沿って、検証や反駁を行うことが、今回の事件の解明や再発防止により的確なのではないかと思います。

      渡辺さんやその周辺の方々がどのような情報をもとに、どのような判断経緯で確信にいたったかを公表できない理由がないと考えます。最後はプロの勘でも構わないと思いますが、最初からプロの勘のみですまされるようなことではなく、きちんと公表することで他のプロや高段者・PC将棋精通者による検証も可能になりますし、今後の再発予防や本当に不正の予防にもなります。将棋プロだけでなく統計や心理学といった面の専門的知見も交えきちんと検証することには大変意義があると思います。

      私の推測としての渡辺さんの検討経緯ですが、
      ◆離席したタイミングでその時点の棋譜による技巧棋譜分析スタート
       ⇒第一候補手をベースに3~7手程度先をたどる
        ⇒(ここまでに必要な作業・処理時間程度で、相手が着席した。)
         ⇒(相手は第一候補手を指した。)
          ⇒(続けて、渡辺さんが第一候補手を指した)
           ⇒(相手も続けて第一候補手を指した)
            ⇒(渡辺さんが第二以下の候補手を指した)
             ⇒(次の手番で相手が離席した。)
              ⇒◆に戻る
      こんなような感じのロジックではないかと考えました。

      がしかし、棋士の勘という言い分は、非常にアバウトな分析であったという事でもあろうかと思います。離席時間の正確な記録はありませんし、渡辺さんの分析結果も記録が残っていないのではないか。(再現できるかもだが)
      また、これら分析どおりだったとしても、ただの偶然という可能性も否定できませんね。

      ゆえに、連盟に調査を依頼したという渡辺さんの言い分は理解できますし、(きちんと調査が終わるまでは)この相手とは指せない、という言い方だったのであれば、それも理解できます。
      しかしながら、その疑いは確信などできるようなレベルのものではなく、不正の可能性がある、といったものではないかと思いますので、不正を完全に防止したうえで竜王戦を実施する、ないしは竜王戦期日を延期してきっちり調べた後、竜王戦を行うというのが最善であったと思っています。

      さらに言うと、緊急で決断しなければならないときに連盟が最善手を指せなかったとしても、それは仕方なかった面もあると思います。だからこそ、そのあとの対応(クロと決めつけず迅速に調査をする、結果が分かったら速やかに三浦九段の逸失利益と名誉を回復する)が重要になってくると思いますが、このあたりが現在進行形で対応に不満が残る点になります。

      いつものように言いたいことを一通り述べさせていただきました。
      このような素晴らしいサイトがあったおかげで、この数か月少しは心の憤懣が和らぎ救われました。管理人さんに感謝を申し上げます。

  22. ryuzoudou より:

    処分と措置
    対局規定が公開されていないので明確には判りませんが、恐らく常務会には今回の件を処分する権限がないと思われます。(第三者委員会はあると言い、三浦側弁護士から突っ込まれてました)処分権限がないと認めざるを得なくなった時のセーフティネットとして措置という言葉を用意したんじゃないですかね。

    • 管理人 管理人 より:

      (普通の状況における)出場停止処分の権限については、第三者調査委員会、三浦九段の弁護士ともに、権限自体は認めていたと思います。

      また、雑誌「将棋世界」の2016年12月号の田丸昇九段の記事「盤上盤外一手有情」では、電子機器に関する規定ついて書かれています。当時の対局規定(2016年12月に施行された電子機器持ち込み禁止、外出禁止の新規定以前)では、不正が疑われる行為があった場合、「将棋連盟の常務会はその内容を調査して裁定する」と定められているとのこと。三浦九段に同情的な意見を述べている田丸九段の文章です。

      これらから常務会は、普通の状況での出場停止処分権限自体は有していると認められると思います。

      今回の件が普通の状況ではないのは、この出場停止処分によって、竜王戦七番勝負の挑戦者が変更になること。

      ただの出場停止処分ではないということで、三浦九段の弁護士はこの点について常務会ではなく「理事会」が判断すべき手続きだったとしています。

  23. 理解不能 より:

    松本博文氏については、「まず現状に戻してほしい。失った信頼というのはすごく大きいが、それを戻すのも将棋連盟の仕事」と下記記事にて述べているので名誉回復をはかっていると言う見方も出来ます

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161228-00010000-abemav-soci&p=2

    しかし、週刊プレイボーイや週刊ポストでは明らかに三浦九段が黒の印象で語っており、この程度のことでジャーナリストとしての責任をとっているとはとても思えません

    どちらの誌面かは忘れましたが、確か「対局時に三浦九段が休憩室でスマホを操作していたのを見たと語っている記者がいる」と言っておられましたので、この辺の事情を詳らかにすることも三浦九段の名誉回復に一役買えると思うのですが……

    • 管理人 管理人 より:

      松本氏がインタビューに応えた週プレの同じ記事で、匿名の観戦記者が「対局中の三浦九段の胸ポケにスマホが見えたことがある。控室で操作しているのを見た人も」などという証言をしていました。

      松本氏の発言ではなかったと思います。

  24. 胴長犬 より:

    <<< 1億%クロは撤回するのか >>>

    同業者が発した言葉で一番棘が有り、尚且ついい加減さが極まっていたのが本件。結局自分が関わっているバーの従業員の仕業とし、とんずらに近い形で勝手に終息させてしまった。同氏のツイッターは今更観たくもないし、今も残っているのか確認するのも時間の無駄でしたくないが、いちゃもんを付けた第三者をサイバーパトロールに訴えた、という盗っ人猛々しい行いまでしていた。

    三浦九段の一件を面白おかしくおおごとにして立ち去る。今回の一件では最も恥さらしの愚行であった。

    当初、氏は「将棋界を救う」といった主旨の発言をしていた。しかるに、芸能事務所に所属し、バーをやり、頼みもしないのに丸で棋士の代表の様な発言をした後、風向きが悪く成るとだんまりを決め込む。何とも無責任な棋士であるのか。芸能人でもない。将棋指しとも呼びたくない。

    確か便乗で本まで出したはず。愚かさが異次元でこんな輩が八段で仮にもA級に在籍していたとは信じられない。その事実だけで、「将棋界って大した事ないね」と言われそうだ。救うどころか真逆な行い。

    • 棋太郎 より:

      そう言えば、「奴と対局する気はない」と失礼なことを言ってたと記憶しています。

      このままなんの発言もなければ、いつになるのかわかりませんが、三浦九段ー橋本戦のカードが実現した際に、橋本氏が対局場に現れるのか興味があります。

  25. 胴長犬 より:

    究極を言うならば、今までダンマリを決め込んでいた棋士全て(当事者である渡辺、橋本、久保、その他を含む)で一斉に声を上げないと何時までも三浦九段を観る目は変わらない。それに耐えられないと感じたから、氏は当初竜王戦には出られないと言っていたのだから。それがこれからの健全な棋界に繋がるはずなのに。

    時間が経てば経つほど、棋士達にいい加減さが際立つ。今しかないが恐らく馬耳東風でしょう。

    何を怖がっているのか、恐れているのか判りかねますが、腰抜けばかりに映ります。明日は我が身が判っていない。

  26. 匿名 より:

    火に油を注いだ後藤元気さんがこの後に及んで自分の行為を正当化しようとする酷いブログ記事をあげてますね
    だらだらと言い訳に終始して謝罪はゼロ、産経の記事と同じ論調で開いた口が塞がりませんでした
    三浦さんの名誉回復を徹底的に邪魔する気でしょうか

    • JL より:

      後藤さんのように意見を実名で述べられるということは、大変勇気の必要なことですし、大事なことであろうと思います。

      三浦さんにも疑われるような非はあったはず、という意見と見受けられましたが、彼と異なり、情報の少ない一般の人もそのように考える人が多いように思います。

      ですので、後藤さんの主張を検証してしっかりと結論を出すことで、
      ・離席が多い=>本当に多かった。体調が悪かった。
       ないしは、
      ・離席が多い=>他の棋士のデータと比較したら、言うほど多くもなかった。
      など、事実がさらに明確にるという面もある、と思います。
      (反対意見が黙り込んでしまったら、よくわからない印象で終わる恐れ)

      そのためにはあいまいな情報で言いっぱなしになるのではなくて、表明された疑念については何らかの形できちんと検証して答えを出して行かれることを望みます、。

      • 胴長犬 より:

        離席と抱き合わせで考えなければいけないのが指し手。序盤で幾ら離席をしても誰も何とも思わない。それこそ、「腹でも壊しているのだろう」くらいにしか思われない。

        その離席に伴って鋭い手が飛んで来て初めて疑いが伴う。終盤で、席を離れてまで用を足すのは何故? 加えてこんな手が。その辺りを考え併せて初めて疑念が生まれる。

        今回の離席は言われていた程には長くなく、尚且つ連盟のお偉いさんが実は側にいたという話。

        つまるところ、そういう状況で三浦九段がこんな手を指す訳がないという推測と、それを自己解決させるための何某かが必要だった。結果、スマホを落とし所に選んだという事。

        離席時間は問題ない事が判り、スマホの疑念も晴れた。あとは三浦九段と疑念を唱えた棋士の質感の違いだけ。これを言い出したら佐藤九段の咳も迷惑だし、加藤九段の変わった動きも全てダメ出しレベルであろう。

        人間がしてる競技。自分以外を否定する輩はそれこそソフトと指したら良い。

        • JL より:

          久保戦でも急所の局面での離席は6分・3分・3分、丸山戦2局でも特に疑われるようなこともなし。渡辺戦でも対局直後は特に違和感なし。
          こういった事実から、1局トータル何時間離席していたとしても、特に関係はない事象ではありますね。

          しかし、持ち時間各5時間の棋戦で2時間40分の離席は通常では考えられない、とのコメントが青野九段からあり、後藤さんはそれを引用されているようでした。

          これも、三浦九段の一例のデータのみでどうこう言おうとしていることで、また棋譜一致率と同じ過ちを繰り返そうとしているようにも思われますので、それを言うなら他の棋士のデータも取って、客観的に離席時間が長いのかどうか調べて言うべきこと、かと思います。

          ジャーナリストの方々は、残された疑問の検証、といったことを行っていかれるのであれば、「なぜうたがわれたの?」という一般の方々の知りたいことにも合致しますし、意義はあるのではないかなと思います。

          >つまるところ、そういう状況で三浦九段がこんな手を指す訳がないという推測と、それを自己解決させるための何某かが必要だった。結果、スマホを落とし所に選んだという事。

          そうですね。発端は指し手が見事だったこと、でしょうね。
          人間の疑心暗鬼とは怖いもので、理事張り付きでも何も疑念はなかったという丸山戦×2局での指し手も見事だったことで、直近の見事な指し手は実力であることが証明され、嫌疑を捨ててもよいはずなのですが、確証バイアスというのは確証に反する証拠は自動的に認知からすり抜け(可能性が低いと捨ててしまう)、確証に合致する情報は強く印象に残るため、このような事態に至ったのであろうと推察しております。

          • 胴長犬 より:

            <<< しかし、持ち時間各5時間の棋戦で2時間40分の離席は通常では考えられない、とのコメントが青野九段からあり、後藤さんはそれを引用されているようでした。>>>

            この2時間40分が全て自分が指す前だったら疑いも生まれるでしょう。ただ、生まれたとしても、スマホ疑惑が全否定であれば時間は5時間でも問題なし。問題ありとするなら、内部に協力者が居て……..と丸で最後の最後で初めて登場する人間が犯人でした、という超3流小説のシナリオに成ってしまう。

            あっちがダメならこっち、と無駄な推測と言い訳ばかり考えていないで、幹部は皆で頭でも丸めて出て来て欲しいもんです。

          • たんご屋 より:

            わたしは離席も指し手もあまり関係ないと思っています。後藤氏のブログを読んでみて、そういう思いを持つようになりました。

            指し手の見事さや離席の不自然さから疑惑が生じたのではなく、最初から「疑惑ありき」で始まった、もっといえば、私怨なのか何なのかはわかりませんが一部の棋士が「三浦九段が気に入らない」という感情を共有していたところから始まったのでしょう。学校での「いじめ」のようなものです。

            プロなら誰でも素晴らしい手を指すことはあるでしょうし、離席はどの棋士だってやっていますから。離席や指し手などの疑惑を持った根拠は後からどのようにでもいうことができます。

            したがって、「なぜ疑われたのか」ではなくて「なぜ疑ったのか」を解明するのがこの問題のキーなのではないかと思っています。

    • たんご屋 より:

      この方のブログを少し読んでみて、「三浦九段が黒なのはプロの勘によって明らかなのに、素人の納得できる説明をできなかったせいで正しいほう(連盟や渡辺九段)が非難されている」とこの方は思っているように感じました。

      まさかとは思いますが、理事や告発者の方々も現時点でそのように考えているのでしょうか。理事は辞職しない、告発者は謝罪しない、という現状を見ていると、そういうことなのかとも思えます。もしそうだとしたら、もうどうしようもありませんね。

    • 棋太郎 より:

      中身は、何を今更と言う事ばかりで、私は後藤氏は渡辺氏と共に将棋界から退場したらと思いました。
      なぜあんな非難が集まるようなことをしたのか考えましたが、私は「訴訟対策」では?と感じました。訴えられた時に「自分はああ思っていたので責任はない」と言う証明としてのアリバイ作りなのではないかと。なので後藤氏に「謝って」とか「渡辺氏に事実を聞いてくれ」とか言うのは、無駄に感じます。
      コメントの中に三浦九段が訴えてないからやましいことを実はしていた的なものがありましたが、裁判するのどれだけ大変か分かってないだろうし、裁判しないで済むならそれに越したこともないこととか分かってないのでしょうね。

  27. 黒か黒以外 より:

    そもそもいつどこでどのような不正行為が行われたかも提示しないものに対して、
    3分だ6分だ30分だの離席なんてものは全く意味がない。
    その離席時間って何を裏付けるための根拠なのか?
    長いから漠然と黒だとか短いから白だとかじゃなく、
    少なくとの「この不正行為」を行うのに○分必要で、
    三浦九段は○分以上の離席が○回あり、
    全てで指し手が一致したというぐらい明確に提示すべき。
    「この不正行為」の部分すら提示できないなんて、
    妄想としか言い様がない。

  28. un pessimiste より:

                                 〔以下、敬称を略す〕

    後藤元気
     1978年11月07日生れ(千葉県出身)、1993年奨励会入会(所司和晴門下)、年齢制限により2004年に退会し、指導棋士三段となる。観戦記者(ペンネームは「烏」―― トリではなく,カラス)、将棋ジャーナリストとして活動。
     将棋ペンクラブ大賞において、第21回(2009年)および第23回(2011年)観戦記部門大賞、また第25回(2013年)には《将棋棋士の名言100》により文芸部門優秀賞を獲得。編著として、ほかに《将棋エッセイコレクション》《将棋自戦記コレクション》《将棋観戦記コレクション》の三部作(ちくま文庫)がある。

    渡辺 明
     1984年04月23日生れ(東京都出身)、1994年奨励会入会(所司和晴門下で後藤の一年後輩にあたる)、中学卒業直後の 2000年04月に四段に昇進して棋士となり、2004年末には森内俊之竜王から初のタイトルを奪取。
     将棋ペンクラブ大賞において、第19回(2007年)にブログによって技術部門話題賞、第22回(2010年)には著書『永世竜王への軌跡』により技術部門大賞を受賞。
     なお、渡辺の妻である伊那めぐみ(伊那祐介六段の妹で、元女流育成会員、詰将棋作家)も、第21回(2009年)にブログ「妻の小言」により話題賞を獲得しており、現在はそのブログから派生した漫画「将棋の渡辺くん」を雑誌連載中。

     観戦記者・将棋ジャーナリストとしての後藤の活動には、渡辺の奨励会入会以来の二十有余年にわたる親密な関係が、さまざまな形で強力な支援として役立ってきたであろうことは、上記の両者の略歴からだけでも容易に想像できる。また、後藤も常に渡辺への助力を惜しまないことは当然であり、一例としては上記の『永世竜王への軌跡』の「構成」に関与したことが、後藤自身のブログに書かれている。

     後藤は現在でも、渡辺・久保らが疑惑を抱いたという事実がある以上、三浦の対局中の行動については今後も検証を進めることが不可欠であり、三浦本人にもさらに問い質す必要がある… と力説し続けている.

     渡辺が挑戦者としての三浦を忌避したことに関して、仮に何らかの厳しい処分が下されるようなことがあるとすれば、それは後藤の職業上の地位(のみならず彼の人格への信頼)をも根本から揺るがすことになることが必定だから ―― というのは,余りにも非礼な邪推(下種の勘繰り)だろうか。

  29. un pessimiste より:

     青天の霹靂のごとく思いがけなくも,あらぬ疑いを掛けられた(あるいは不当な云いがかりを付けられた)際に,「その疑い(あるいは云いがかり)は全く荒唐無稽,事実無根だ」と「主張」することはできても,事実に反するということを完璧に「証明」することは原理的に不可能だとしたら ―― 三浦さんは正にそういう状況に突き落された訳ですが ――,その無念さは如何ばかりでしょうか。

     上の(いかにも厭らしい)投稿を起草した動機は,実は三浦さんに対する嫌疑を今なお云い募っている人たちに,そのことを訴えたかったということに尽きています.

    • たんご屋 より:

      渡辺九段や島九段も、後藤氏と同じように、つまり
      「三浦の対局中の行動については今後も検証を進めることが不可欠であり、三浦本人にもさらに問い質す必要がある」
      と考えているのでしょうか。

      後藤氏は渡辺九段と近しい人物でふだんからよく話をしているのでしょうから、そう考えるほうが自然なんですかね。

  30. JL より:

    後藤氏のブログを読み返して、自分なりに解釈してみましたがなかなか難しいですね。
    再発防止を唱えているようにも思います。

    「きちんとした再発防止のためには何故疑われたか、何故疑ってしまったかということをつぶさに検証すべき、そういったことをせずに三浦九段が咎められるようなことは何一つなし!として目をつぶってしまっては、今後同様の問題を防止するためのガイドライン作りもままならないであろう」
    ということで私の解釈があっているのであれば、私は賛同です。
    再発防止は、三浦九段の名誉と逸失利益回復の次に来る課題でしょう。

    これまで記者として読み手に解釈をゆだねる文章を心がけてこられた、とのことですが、娯楽としての文章はそれで全く問題ありませんが、今は論理明快で誤解の余地のない主張をすべき時。炎上商法みたいになっちゃってますね。

    • たんご屋 より:

      現在権限のある人たち(理事)は本件の当事者ですから、理事が入れ換わらないかぎり、客観的な視点で検証することはできないでしょう。

      それに、理事が総入れ換えされたとしても、理事と関係者が同業者同士でありライバルであることには変わりありませんから、客観的な視点で検証するのはかなりむずかしいだろうと思います。

      どうしても連盟主導で原因を検証するのなら、また、第三者委員会を雇って委託するしかないと思います。

      あるいは、三浦九段が民事訴訟を起こせば、司法という第三者が介入しますから、このような事態に至った原因が次第に明らかになってくるかもしれません。

    • たんご屋 より:

      羽生九段が三浦九段の一日も早い復帰を願うコメントを出しましたね。

      羽生九段や丸山九段が理事になって権限を持てば、このような事態が生じた原因を検証してくれるかもしれません。

      でも、2人とも選手として大切な人たちだから理事職をやってもらうのはかわいそうですね。大山名人のように理事をやりつつ実績を残すことは常人にはむずかしいだろうと思います。

      • 棋太郎 より:

        記者は、渡辺氏にもインタビューしたのか、ものすごく気になりました。
        どこかの新聞がジャーナリスト魂で書かないものですかね。
        みんな御用記者ばかりで無理でしょうか。

  31. 匿名 より:

    指し始め式の写真を見ると冤罪事件は、無かったかのようですね。寒気がします。

  32. 三風党 より:

    当ブログでかなりのことを整理していただき
    開示された情報はかなり判り易くなりましたが
    不明な点もあるので改めて列挙させていただきます
    ・渡辺竜王は「三浦九段と指さないとは言っていない」
     連盟は「渡辺竜王が疑惑の棋士とは指さないと言った」
    ・三浦九段は「責められ、休場届を書けと言われた」
     青野理事は「連盟が休場届を書けとは言っていない」
    ・何故三浦九段は処分されたのか(不明確なままだと思います)
    ・上州将棋まつりから三浦九段を締め出したのは誰なのか
    ※言った言わないの世界ですが大事なポイントだと思います

    • 胴長犬 より:

      >>> ・上州将棋まつりから三浦九段を締め出したのは誰なのか
      ※言った言わないの世界ですが大事なポイントだと思います

      これについては連盟が勝手にキャンセルで間違いのないところ。誰かさんの様に1億%クロとは言わない~言えないですが、第三者調査委員会の報告がどちらに転ぶか判らない段階で既にヤマダ電機のホームページから消えていたので疑う余地はないでしょう。

      ヤマダ電機にしても、自ら断った件を再び願い出る事は一企業としてはし難い点からも、連盟がキャンセルを申し出て渋々受諾。しかし、疑惑が晴れ、会社側にも問い合わせが多数来た点を考慮して三浦九段の援護射撃的に出場要請と成ったのだと考えます。

  33. ひろちゃん より:

    三浦九段は、自分が使用したスマホを処分し、無関係のスマホを提出し、査問委員会が無関係スマホや無関係パソコンを審査したため、当然、三浦九段がシロだという判定になりました。なぜ使用スマホを強制的に提出させなかったのかが不思議です。スマホには「技巧」というソフトが入っていましたので、1分以内に正解着手が示されたはずです。なぜクロの三浦九段をシロにしなければならないのかを教えてください。

    • 胴長犬 より:

      無関係のスマホを提出したとする証拠を提出して下さい。そしたら考えます。

      こういう馬鹿な想像が冤罪を生む。未だ言ってるバカが居る。処置なし。

  34. 胴長犬 より:

    三浦九段の出場停止を決定づけた7棋士による密談において、羽生三冠は当初、「黒に限りなく近い灰色」と発言したと伝えられていました。後日、嫁さんのツイッターを通して「この記事は誤解を与える」と訂正。

    1.「限りなく黒に近い」発言は本当か?

    2. 仮に誤って伝えられたのであれば、「この記事は誤解を与える」とあやふやな表現をしたのは何故か。しかも嫁のツイッターという非公式な場所でささやか程度に反論したのは何故か。

    3. 竜王に押し切られる様な形とは言え、7人の総合意見としての三浦九段への処分を最終的に決定する様な重みのある決定に関わったにも関わらず、羽生三冠への風当たりが弱いのか何故か?

    どなたかお教え下さい。

    • てんてーフリーク より:

      個人的な見解ですが、

      意見を求められて、意見をいうことについては責任は生じないからだと思いますよ。
      やはり権限がある人に非難が集中するのは当然なことだと思います。私も銘々の中で一番責任が大きいのは谷川会長を含む常務理会だと考えています。

      今回の話で問題だったのは意見の集め方です。割と昔から冤罪を起こす原因としてあるのは、「被害者に犯人はこの人ですか?」と写真をみせて聞いてしまうやり方です。あまり犯人を鮮明に覚えていない被害者は、頭の中の犯人像を見せられた写真で置き換えてしまうという現象が起き、この人が犯人だと思い込んでしまうことがあるんです。(写真を見せるからには怪しいやつに違いないとバイアスがかかる)そこで現在では容疑者を含む複数の写真を見せて、その中に犯人がいないかを聞くのが標準的な捜査方法になっています。この三浦冤罪事件でも意見を聴取した側がそういったバイアスを持って、羽生さん達に意見を聞いたのだとすれば、その会の結論が黒に近い灰色となるのは当たり前のことであり、その会を開いた島さんの責任も大きいと考えます。こいつが怪しいと思っているという情報を見せてから会議を始めれば、怪しいという結論になるのは見えている訳です。まずは、少なくとも「ブラインドテスト」すなわち誰の棋譜か、どこからが不正を疑われているかを分からないようにして、意見を聞く必要があったと思います。

      • 胴長犬 より:

        正論です。

        羽生三冠は恐らく1年半程は三浦九段との対局がなかったので、先の発言を聞いた時には明らかに筋違いを感じました。

        とはいえ、選ばれし7人の総合意見を後ろ盾に休場を迫られ、三浦九段がとんでもない圧力を感じたのは紛れもない事実。将棋界の長としてもう少し重みのある反省の弁を聞きたい。

    • たんご屋 より:

      1.
      羽生九段は「灰色に近いと発言をしたのは事実」と述べています。「限りなく黒に近い」と表現したかどうかは分かりませんが(わたしはそうではなかっただろうと思っていますが)、仮にそうだったとしても、個人的な考えを述べただけでしょう。責任を問われるようなことではありません。

      2.
      あやふやな表現というのもよく分からないし、非公式な場というのもよくわかりません。ともかく処分を決めた当事者じゃないのだから、ふつうの対応でしょう。

      3.
      会合については「説明は受けたが、何かを決定するための会合ではなかった」と羽生九段は述べていますし、それはおそらくそうだったでしょう。

      逆に、羽生九段や佐藤名人がこの処分の決定に関与したのだとしたら、それはそれで別の大問題になります。

      競技者として実績があるというだけのことで、会員から正式に権限を委託されている理事以外の人間に決定権があってはいけません。

  35. 棋太郎 より:

     もう指摘されていれば申し訳ありませんが、三浦九段の「処分」は、「年内出場停止処分と、竜王戦の挑戦者変更」でした。

     でも、現在の事実としては、将棋連盟のホームページでは少なくともA級順位戦は全て対戦相手の不戦勝になっています。
    「年内」とは、私は昨年の12月31日までと理解していたのですが、「年度内」に替わったのでしょうか?

     また、私は上州将棋祭りに行ったのですが、売店にカレンダーの見本があったので見ましたが、三浦九段は確かに掲載されていませんでした。
     三浦九段を含めたカレンダーを将棋連盟は作り直すべきなのではないでしょうか。

     はたして三浦九段の復帰第一戦はいつなのか、将棋連盟は名誉を本当に回復する気があるのか、A級順位戦の表を見て疑問を持ちました。

    • 胴長犬 より:

      この辺りの非臨機応変度合いが連盟の意地であり、愚かさの証明。一旦決定した事柄については変更しないという意味のない意地です。2試合だけ後ろ倒しでしたら何の問題もない。日程は何とでも成るはず。

      反省の色がない事を益々自ら公にしている。三つ子の魂。

    • たんご屋 より:

      いえ。このサイトではその指摘はなかったと思います。確かにおかしいですね。

      そういった点について疑問を感じておられる棋士もそれなりにいらっしゃるだろうと思いますが、会員から臨時総会の開催を要求して、総会でそういった疑問点(や現理事の責任)を追及することはできないのでしょうかね。できないのだとしたらおよそ民主的でない組織だと思います。

    • 管理人 管理人 より:

      日本将棋連盟の発表によると、一度「不戦敗」とされた三浦九段のA級順位戦第5局、第6局、および処分明けからの第7局~第9局はすべて「不戦局」とする。(三浦九段は不戦敗にならず)相手にだけ白星がつく特別措置とする、とされています。

      以下の当サイト記事、または日本将棋連盟の「第三者委員会調査結果を受けて」のリリースをご確認下さい。

      http://shogi1.com/miurahiroyuki-kaiken20161227/

      連盟のリリース
      http://www.shogi.or.jp/news/2016/12/post_1492.html

      • たんご屋 より:

        措置が解除されてからの順位戦の対局も不戦局とする理由は、戦わずしてすでに白星を得てしまった棋士とこれから対戦する棋士との公平さを保つという名目なのでしょうか。

        しかしそんなことは理由になるかなあ。昨年末の2局を不戦敗ではなくて不戦局だったと今さら扱いを変えることができるのなら、対局が延期されていたという扱いに変えることだってできるような気がします。

        2局だけなんだから、屋敷九段と行方九段が了承すれば、改めて対戦させればよいのではないでしょうか。2人とも三浦九段と親しい棋士だから、了承すると思いますけれど。

        • 胴長犬 より:

          当事者の意見は訊いていない何よりの証拠。3名が同意すれば良い事。出場停止を決めた時と何ら変わっていない。相変わらずの殿様商売を感じる。

      • 棋太郎 より:

        情報の見落とし、失礼しました。
        これは、対局の機会を一方的に奪って「張出」にするのですから、三浦九段側は了解しないかもしれないように思いました。
        正月休みも開けて、動きがあるように思いますので、注目していきたいと思います。

  36. くろねこ より:

    多くの将棋ファンが、この間抜けな騒動に深入りしすぎているように思います。もともと将棋連盟はまっとうな団体ではなく、その内輪もめに私たち一般人が気を病み、どうすればよいのかと悩み、果ては解決策まで考え出してやるというのは行き過ぎではないでしょうか。

    麻雀やパチンコで食べている人がまともではないように、将棋で食べている人もまともではない。そういうことは昭和のころは皆わかっていて、連盟をまっとうな団体と勘違いするような人はあまりいませんでした。

    将棋連盟は一部の将棋指しが結束し、それ以外の将棋指しを排除し、自分たちの利権を守るために活動してきた互助団体です。金を出してくれるパトロンだけが大切で、将棋ファンに顔を向けることはほとんどありません。利害にふれてくるものには手段を選ばず対抗します。インフレ段位の免状に法外な金を払ってくれる「へぼ将棋」たちにはにこやかですが、自分たちの地位を脅かすアマ強豪やソフト開発者には、しばしば逆上したような奇妙な対応をします。

    かつて連盟は、真剣師の小池重明さんをつぶそうとして、人格攻撃の記事を「将棋世界」に掲載したことがあります。「近代将棋」も「将棋ジャーナル」も、こういう卑劣なことはしていません。普通なら裁判沙汰になるところですが、小池さんは連盟と同質の博徒だったためか、そういうことにはなりませんでした。

    近いところでは、ソフト開発者の伊藤英紀さんの悪口を「将棋世界」に掲載しています。小池さんのときは読者の投稿という形式をとって責任逃れをしましたが、今度もまた無関係な婦人作家に書かせて知らん顔をしました。ただ伊藤さんは小池さんとちがって堅気の人だったので、裁判を起こされて連盟が大敗しました。

    これらの例や、コンピュータ将棋全般にかかわる卑劣な対応を見てもわかる通り、外部に対して将棋連盟が常識的な対応、まともな対応をしたことは過去になく、谷川さんの代になってからそれがますますひどくなっています。

    しかし渡辺さんや将棋連盟が悪者で、三浦さんは気の毒な被害者という図式はどうかと思います。渡辺さんや橋本さんをクズのように言う人もいますが、それを言うなら連盟そのもの、将棋指しそのものがクズなのであって、正邪で分けるやり方にはあまり賛同できません。

    連盟の対応がずいぶん批判されていますが、三浦さんの対応だって不可解でしょう。純真な将棋ファンは連盟に憤るのとちょうど同じだけ、三浦さんの不可解な対応に苛立っているように思います。三浦さんに同情など、してやる必要はない。彼らは賞金稼ぎの将棋指しなのです。あまり入れ込まないほうがよいと思います。まともな堅気の人が気をもむような事件ではありません。

    小池さんやボンクラーズの伊藤さんが「連盟棋士は地上最強」という幻想を脅かすものだったように、今回の騒動もソフトがらみです。相変わらず連盟はどうしようもない対応をして恥をさらしていますが、タイミングのよい囲碁との比較で恥さらしがより鮮明になっています。最強であるはずの渡辺さんでも、ちょっとカンニングされただけでまるで勝てなくなる。そういう本当のことを自ら大声で叫びまわっているのですから、その阿呆らしさはたとえようもありません。

    この事件を経ても連盟の体質はすこしも変わりませんし、よくなることもありません。カンニングはますます容易になり、遠からず防ぎきれなくなります。どうすればよいのかと、私たちが悩んでやることはない。将棋などたかが消閑の遊戯なのですから、高見の見物をしていればよいのです。連盟はこれからも、きっとじたばたします。関わり合いにならずに眺めている限り、けっこうおもしろい連中だと思います。

    • 胴長犬 より:

      >>> ちょっとカンニングされただけでまるで勝てなくなる。

      知ったかぶりの投稿はご遠慮願いたい。

      • てんてーフリーク より:

        どなただったか忘れましたが、過去のコメントで、”そもそもカンニングができるのか実験してほしい”というというのがあったと思います。

        実は私も同感で、本当にカンニングで勝率が上がるのかどうか、そもそもカンニングが成立するのかどうか実験してみてはどうかと考えています。カンニングとはいっても、将棋盤の横にスマフォを置くのではなく、実戦を想定してトイレなどに仕込んでから勝率が上がるかどうかを検証するのです。

        渡辺竜王も「一致率など関係なく、勘所でカンニングすれば勝てる」といった旨の発言もあったと思います。本当にピンポイントでやって勝率のあがるのか非常に興味があります。
        将棋は終盤になるほど持ち時間が減り、どんどんとカンニングが難しくなっていきます。その中では”勝負手”という読みを敢えて外すような受けや攻めも飛んできます。こうした中で本当にコンピュータは役に立つのでしょうかね?

    • 棋太郎 より:

      将棋連盟は、「公益社団法人」であり税の優遇を受けているので、国民として高みの見物以上のことを考えてもいいと思います。

      >最強であるはずの渡辺さんでも、ちょっとカンニングされただけでまるで勝てなくなる。そういう本当のことを自ら大声で叫びまわっているのですから、その阿呆らしさはたとえようもありません。

      この点については、最初の週刊文春の記事を読んだときに私も感じました。

    • 匿名 より:

      クロネコってやつが愚か者なのはわかりました

  37. un pessimiste より:

     「渡辺さんでも、ちょっとカンニングされただけでまるで勝てなくなる。」などというのは、実は最近の三浦さんが(久保さんや)渡辺さんに勝てたのは、不正な手段によってソフトウェアの助けを借りたからにすぎない… という先入見(不当な決めつけ)に基づくものであり、「為にする」(悪意をもって事実をねじまげた)発言の典型的な一例に他なりません。大所高所に立った賢者の言葉のごとく響くものが、種を明かせば、まっとうな批判や追求をそらす目的の卑小な妄言であることは決して稀ではありません。御用心,御用心。

     有名な「質問三羽烏」事件以来、渡辺さんは三浦さんに対して根強い不快感を抱き続けていたところ、(その意を迎える側近某氏あたりから?)三浦さんがカンニングをしている疑いがあるという噂なるものを吹き込まれ、さらには三浦さんの対局中の離席が常軌を逸しているとか、彼の指し手とソフトの推奨手との一致率が法外に高いとかいった(今ではことごとく誤りであったことが明白となった)ガセ情報にも眩惑されて、三浦さんに対する不信感をますます際限なく募らせた結果、(対局直後は、「研究手」にはまって負けたと考えていたが、)自分があんな棋士に三連敗したのは、そうか、そのためだったのか!… とすっかり思い込んでしまったのではないでしょうか。

     自分はソフトに勝てる自信がない、ということをいわば広言しているのも、席次筆頭の棋士としては確かにみっともない話ですが、(少くとも結果的には一種の誣告および恫喝であったとしか云いようがない)あのような手段に訴えてまで、三浦さんを挑戦者の地位から追い落してしまい、しかも潔く謝罪するどころか、いまだに「告発は後悔していません」と主張し続けているという、棋士にあるまじき卑劣な行動の方が、(万一このまま、まともな処分を受けずに済んだとしても、)棋士としての渡辺さんの経歴においては、生涯拭い得ない、遙かに大きな汚点として残るに違いありません。

    • 胴長犬 より:

      「告発は後悔していません」

      これについては二通りの解釈が成り立つ。

      1. 勇気を持って不正の疑いを報告しただけ。後は連盟の判断。
      2. 未だに三浦九段は不正をしたと信じており、それを曲げるつもりはない。

      1.については一理有りますが、7人の棋士による密会の席で強硬にこの告発を上部や周りの棋士にねじ込んだとしたら解釈は大きく変わって来る。つまり、単なる報告ではなく、竜王という地位を利用した強硬な申し出。事実、竜王戦には出ないとまで言っていた点からも1の説は単なる報告に留まっていたとは思えない。

      2.自身の直感を信じて言い続けるのは氏の勝手。個人的には一生一人でわめいていろ、と思いますが。

      どちらの説を取っても、竜王の今回の行い、言動は棋界の長にはふさわしくない駄々っ子の域。「質問三羽烏」の件を絡めて考えると、自身の小使い棋士である千田翔太五段から擦り込まれたソフト疑惑を鵜呑みにしたとしたら、本末転倒も甚だしい。遅れてやって来た「質問四羽烏」ではないか。

      年明けにタイトル棋士が集って子供と将棋を指している写真を数枚見たが、竜王だけはニコリともしていなかった。まさに10月の密談のメンバー。居づらかったのが顔に出たのか。三浦九段に負けた時も感想戦を早々に終えて憮然としていたそうだし、かつてNHK杯戦で糸谷五段(当時)に負けた時も同じような表情だった。負けた悔しさが悪い方に出るタイプの棋士である。まるで駄々っ子の様に。

  38. たんご屋 より:

    un pessimiste さんのおっしゃることにおおむね賛成です。

    特定の職業の人を「みんなクズ」と見なすような差別的な視点は持ちたくないですね。どんな職業の人でも、クズもいれば立派な人もいるでしょう。

    しかし、渡辺九段が今回とった言動は、トップ棋士とソフトの実力が拮抗しているという連盟の建前を、バケツをひっくり返したように覆してしまったのは事実だと思います。

    渡辺九段は、連盟が今までどおりに存続し続ければ地位や収入という面では死ぬまで安泰かもしれませんが、ファンからの信用を大きく失ってしまいました。それは長い目で見て、彼にとって大きな損になることだったと思います。

    最強の挑戦者と戦わずして就位した竜王は果たして棋界最強といえるのか、最高の賞金を得る資格があるのか、という意味で、竜王というタイトルの存在意義や価値も損ねてしまいました。これは、棋戦開催中に週刊誌に何か書かれるよりも、竜王戦にとって大きなダメージだと思います。

    それと、彼が昨年末以降に何ら自分の考えを表明しないので現在どう思っているのかわからなくて、それが何とも気持ち悪いです。

    「それでも三浦九段は不正をしたと信じている」というのでもいいし、「自分の勘違いだった、申し訳なかった」でもいいので、現在何を考えているかを表明してくれないものですかね。そうしてくれればファンとしても気持ちの落ち着けようがあるのですけれども。

  39. 桃太郎 より:

    10月の少なくとも常務会から三浦九段処分の決定時には、青野理事は諸事情でしばらく欠席されていたような。今回、失政の泥を被り、一人で責任を取り退任する意を青野理事が提案したようですが、それを翻えさせたのは、文春にリークしたもう一人の理事?
    真実が明るみに出たら、それこそ他人に責任を擦り付けたとわかってしまうからでしょうか。失笑を買った減俸3割という、赤っ恥の自己処分になったのは、その人の保身のなせる業か。大きな膿が権力を持っていると、連盟は自浄しない気がします。

    • 管理人 管理人 より:

      情報ありがとうございます。

      青野九段が昨年10月に肺がんの手術をしていた、というツイートを見かけました。

      桃太郎様のコメントによれば、青野理事は処分決定に関与していないか関与の度合いが低く、かつ退任を提案したということですが、私は初めて触れる情報なのですが、何か公開されていない情報を得たということでしょうか?

  40. un pessimiste より:

    桃太郎さんがお書きになっていることから得られる、潔さの化身のような青野さんのイメージは、これまで伝えられてきた彼の専務理事としての発言 ―― 例えば、第三者調査委員会から「不正の証拠は認められない」などとする報告書の提出を受けた後(12月27日)の、谷川会長の謝罪会見に同席した際にもなお、「久保九段の(指摘した)31分という話はあった。それは勘違いとしても、合計すると 2時間40分という離席は普通の対局では考えられないこと」、また「三浦さん側が言っていることで一つ否定をすると、日本将棋連盟の常務会から休場を申し出た、強要したということは間違いなくありません。10人が聞いていることですので」等々と述べた ―― から受ける印象とはかなり乖離するもので、正直のところ途惑いを禁じ得ません。知人の一人は、「いや、あの人は次の会長〔の座〕でも狙っていてさ、ここはさっと身を引いておく方が得策だって考えてるんじゃないのか」と云うのですが、まさかそんな「訳知り顔」の意見もすんなりとは受け入れられませんし(管理人さんの書き込みを読んだ今となってはなおさらです)…

     それはともかく、他の理事たちにしても会見では一応の謝罪はしながら、三浦さんへの疑惑を未だに完全に棄て切れてはいないということが、それぞれの発言の端々から(いわば「衣の下の鎧」のように)覗いていましたね。例えば、
     谷川会長:「三浦九段についても、8月8日に連盟が長時間の離席を控える旨の通知書を送った後は、かなり控えておられますが、7月の対久保戦についての、トータルの離席時間は長かったと報告書に記載されております。」
     島理事:「今回、久保さん(利明九段)の(指摘にあった)30分の離席がなかったと確認できなかった〔* つまり、疑惑はなお否定しきれない〕ことが痛恨の極み。(棋士が集まる)月例会とかで話が出たことで今回のことにつながった。そうした方たちへの処分というのは、まだそこまで考える余裕といいますか」〔* 言葉は尻切れ蜻蛉になっていますが、疑惑が完全には否定しきれない限り、「告発」を行った棋士たちの処分は不可能だと云いたいのでしょう。〕

     この記者会見の際の谷川さんの、口を(「真一文字」に近い)「への字」に結んだ様子にしても、どうも慚愧とか自責の念からは程遠い(むしろ辛うじて屈辱に耐え、憤怒を押し殺しているといった)表情としか見えませんでした。きっと、自尊心が並外れて強い人なのでしょう。

      * 上記の記者会見の内容については、朝日新聞
      〔http://digital.asahi.com/articles/ASJDW7WL5JDWUCVL02M.html〕、
      ハフィントンポスト
      〔http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/27/hiroyuki-miura-
       03_n_13867848.html〕、
      毎日新聞
      〔http://mainichi.jp/articles/20161228/k00/00m/040/034000c〕
      を参照しました。 

     なお王将戦第一局前夜祭の挨拶で、会長は「昨年はご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ない。年が変わって、王将戦で人間同士の真剣勝負をご覧いただきたい」と語ったと、毎日新聞〔http://mainichi.jp/articles/20170108/k00/00m/040/056000c〕
    は伝えていますが、将棋連盟の「王将戦中継ブログ」〔http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/〕
    の詳報では、この「人間同士の」という一句は削られていて、驚きました(「不正をする棋士などここにはいないから…」という嫌味な含意が明らかなのはまずい、と指摘した人があったのかも知れません)。

    • 胴長犬 より:

      「電子機器預かり」が今回は未実行。何故わざわざこんなへそ曲がりをするのか。決めた事を何故実行しないのか。棋士を観て決めるのか。

      「我々は疑われる様な事は致しません」というアピールと共に、またもや事前の擦り合わせを匂わせ、何とも後味が悪い。

      やるならやる。やらないなら全てしない。その時の気分でやったりやらなかったりが一番悪い。

      相変わらずの迷走振り。新年早々またまた無能力さを露呈した。

    • un pessimiste より:

      〔追記〕

       上の投稿(2017年01月09日 11:42 AM)の末尾近くに挙げた、将棋連盟の「王将戦中継ブログ」の内、王将戦七番勝負第一局の前夜祭での会長挨拶を含む部分は、現在では既に「アーカイブ」の奥にひっそりと格納されており、URL は
      http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/2017/01/post-837a.html
      に変更されています(…ousho/ 止まりの形では、もう発見できません)。

  41. カラス より:

    電子機器預かりはちゃんとやっています
    ウソを書くのはやめましょう

    • 胴長犬 より:

      >>> 金属探知機の検査は見送られた。

      訂正します。

      何故両方しないのか。費用が掛かるせいか。預けるのはその機械で不正をするのを防ぐため。金属探知機はその他の端末を持ち込むのを防ぐため。対でしないと意味を為さない。

  42. 田舎初段 より:

    三浦さんをめぐる騒動はひと段落しましたが、まだ先の展開があるような気がします。

    谷川さんも渡辺さんも、第三者委員会の裁定に非常な不満を持っていると思います。納得しているとはとても思えません。今はおとなしくしていますが、反撃の機会をねらっているでしょう。とりあえずはほとぼりが冷めるのを待つというところでしょうか。

    これから三浦さんは一刻も油断できないという、厳しい境涯になると思います。すこしでも隙を見せれば、連盟はそこをついてくるでしょう。カンニングで処分できなかったのなら、次を狙うのです。まったくちがう事柄でも、小さなミスでもいいからそれを取り上げて問題にすれば、世間の風向きは変わります。

    それが良策だと思うのは、些細なミスを見つけられればそれで良し。見つけられなくとも三浦さんが監視に耐えられなくて辞めてくれれば連盟の勝ちだからです。ほかの棋士たちは自分がかわいいので、あまり当てになりません。三浦さんがどこまで針のむしろに耐えられるか。これからが第二ラウンドでしょう。

    • 胴長犬 より:

      後手後手で醜態を晒した連盟が更なる恥を晒したが最後、次はない。竜王にもない。それを承知の助で何かする程バカではないと信じたいが、既に前科者であることに変わりはなく、性根はそうは変わらない。

      はっきりした事は三浦九段の側に立ったのは多くはファンである事。連盟が一番無視できない存在である。それが変わらない内は三浦九段は大手を振って将棋を指したら良い。

  43. 棋太郎 より:

     渡辺氏が週刊文春に事前にリークしていたことは、週刊文春による記事の掲載で明らかになりました。

     今までほとんど話題になっていないように思いますが、読売新聞が挑戦者変更に対し迅速な対応を行えたことに、私はものすごい違和感を感じています。

     そもそも挑戦者変更などという過去全く前例のない事態に、読売新聞のような大きな組織がわずか数日で対応できるものなのか。担当者で了解できる事項ではなく、それなりの役席者の承認がないと組織としての対応はできないだろうと考えます。
     私には、「誰か」が、読売新聞に「不正をしている三浦九段」を挑戦者から変更するので了解願いたい、と事前に根回しを行なっていたのではないかとしか思えないのです。

     10月12日に発表された挑戦者変更の結果、10月14日から本来掲載されるはずだった挑戦者決定戦の将棋ではなく違う将棋の観戦記が掲載されることになりました。 新聞は毎日発行されていますが、観戦記や連載小説のようにニュース性のないものは締め切りは掲載日のだいぶ前なのではないでしょうか。

     今回の一連の経緯を見て、そんなことを出来そうでかつ実際行いそうな人がいると思いますか。

     この点の解明も、三浦九段の名誉回復には必要ではないかと考えます。

    • たんご屋 より:

      ご主旨にそのものに反対するわけではありませんが、少なくとも観戦記については、田丸九段のブログによれば6組昇級者決定戦で田丸九段の引退のかかった対局の観戦記だったとのことですから、後に掲載する予定で取材や原稿はほぼできていたのはないかと想像します。
      http://tamarunoboru.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-1c16.html

      • 棋太郎 より:

         田丸九段のブログは私も読んでいました。

         ただ確かに新聞掲載は「観戦記」ですが、実際に9月28日の対局があった時の田丸九段のブロクには、この対局が新聞掲載予定で観戦記者が付いているという記載はありませんでした。
         なので、急遽観戦記の穴埋めに選ばれたのがこの将棋だったと推測しました。それはご紹介のところブログに田丸九段自身が、「今回の件で」この将棋が26年ぶりに掲載されることになったと書かれていることからも、当初は掲載予定ではなかったと私は考えました。

         なんとなく田丸九段に失礼な書き方になっている気もしますが、他意はありませんし、ただの推測なので根拠はありません。

        • たんご屋 より:

          なるほど、失礼しました。
          そういうことなら、おっしゃるとおりなのかもしれません。
          だとしたら、読売側は非常に素早く対応できたことになりますね。

  44. 棋太郎 より:

     今回の「事件」を振り返って考えてみたのですが、とんでもない勘違いをしていたような気がしてきました。

     今回の件は、告発により三浦九段の不正が疑われ、調査により三浦九段の無実が証明され、三浦九段の受けた処分や保証はどうなるのか、という観点で、最近は様々な人が意見を発表しているように思います。

     でも、今回の件の真相は、単純に「渡辺氏が三浦九段を竜王戦挑戦者から外すように動いた」だけなのではないでしょうか。

     渡辺氏は事件発覚後かすかにブログにて発言をしていますが、その内容は、
    ・三浦九段に事情を聴いてもらうことが目的だった
    としています。なぜ、こんなことだけを後からわざわざややこしい言葉を選んで書いたのか。いま読んでも、週刊文春記事の内容と比較しても不自然と感じます。

     でも、理由はともかく、渡辺氏が三浦九段を挑戦者から外したいだけだったとしたら、つじつまはピッタリに思います。

    ・読売新聞への挑戦者変更への根回し【これは推測です】
    ・週刊文春へのリーク→10月8日の渡辺氏は後悔していない。(この動きがばれたら自分が対局をもうできないと覚悟していたのでしょうか。)
    ・10月10日の極秘会合で三浦九段を黒に印象付ける
    ・10月11日の三浦九段聞き取り時の、竜王戦が中止→休場の押しつけ
    ・10月12日の挑戦者変更の発表(渡辺氏はブログで「大変なことになった」と発言)
    ・将棋連盟は不正の調査はしないと発表
    ・10月14日竜王戦第1局
    ・10月20日週刊文春記事発表

    渡辺氏は、三浦九段が不正をしていると思い込み、超法規的措置を取ってでも挑戦者から変えたかったのでしょう。
    渡辺氏のブログには島氏と千田氏に対する謎のお礼のことばがありますが、挑戦者変更への骨折り(島氏→読売新聞への根回し・千田氏→資料としての一致率の作成)へのものかと。
    10月10日までにはすでに、読売新聞には挑戦者変更の根回しは終わっており、10月10日は三浦九段は「黒」だから挑戦者は丸山九段に変えることの最終確認をしただけで、三浦九段に挑戦者を辞退させるために10月11日に「聞き取り」をして、その時の三浦九段に休場の意向をしめさせるように誘導して、10月12日に発表となった。
    結論は三浦九段の挑戦者変更しかなく、途中何があっても(休場の意向をしめさなくても)、理由を作って(三浦九段が不正をしていると発表してでも)結局挑戦者は変更になったのでしょう。そうでないと根回しが終っている読売新聞が困ることになります。

    当初将棋連盟は、不正の調査はしないと表明していたことも、前代未聞の挑戦者の変更さえできれば、もう後は手間を掛けたくないということだったのでしょう。

    週刊文春に記事が出たことも、挑戦者変更の要素であったことから、「だから挑戦者変更をしてよかったんですよ」という渡辺氏の意向の補完となっています。

    だから対応に弁護士へ相談をしておくべきだったとか、証拠もないのになんで処分したのかとか考えても意味が無く、告発者は守らなければいけないというのも的外れ。
    全ては、渡辺氏とその仲間たちによる、とにかく三浦九段を挑戦者から排除したい、不正をしていた三浦九段は除名しよう、ということだけ。目的は「告発」ではありませんから。
    だから、三浦九段はカレンダーからも処分だった対局停止には関係ないのに外されたのでしょう。

    憶測ばかりですが、改めて今回の件は、単に「告発」しただけだと不可解なことは多いですが、そうでないと考えれば全然不思議なことは起きていない事件なのではないかと思っています。

  45. un pessimiste より:

     管理人さんが「将棋ワンストップ」サイトで紹介された

    ☆佐々木央 (47 NEWS 編集部、共同通信編集委員)
     「私から将棋を奪わないで」 三浦九段は何を失ったのか
        http://www.47news.jp/47topics/himekuri/2017/01/
        post_20170110124437.html
      〔* 先日の 「三浦棋士は『灰色無罪』なのか 将棋ソフト不正使用疑惑」
        http://www.47news.jp/47topics/himekuri/2017/01/
        post_20170105151525.html の続き〕
    ☆山崎 元(経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員)
     将棋連盟がスマホ不正疑惑で指した「悪手」を検証する
      〔* 6 ページもあるので、読み落しに注意〕
        http://diamond.jp/articles/-/113743

    の二つは、どちらも読み応えがありました。

     ただし山崎氏の論考については、いくつか書いておきたいことがあります。―― 「『不正はなかった』のに『処分は妥当』はありえない」、「谷川会長の辞任で けじめをつけるべきだ」、といった主張にはともかくも賛意を表したいところですが、しかしながらこの論説には、どうしても異を唱えざるを得ない見解も含まれています。それは p.6 にある次のくだりに、集約的に示されているものです。

      谷川会長の辞任は、「三浦九段本人はもちろん、同九段を告発した棋士、告発に賛
      同した棋士、問題を傍観した棋士などが問題だった訳でない。ただ、日本将棋連盟
      の当該事案に対する判断が問題だったのだ」というメッセージを発するには極めて
      分かりやすい。全ての棋士たちとプロ将棋のブランド価値を守る上で大いに効果的
      な方法ではないだろうか。
      幸い、谷川九段は「十七世名人」の称号を持つ大棋士であるとともに、現在もA級
      のすぐ下のB級1組で戦う現役の一流棋士だ。連盟の会長職を離れることは、棋士と
      しての勝負にプラスだろうし、谷川氏ほどの大棋士なら、引退後にまた連盟の運営
      に関わってもいい。
      三浦九段の問題に関わったその他の理事たちは、辞める判断をしてもいいし、減給
      等で済ませてもいい。好きにするといい。こうした場合、トップがけじめを付ける
      ことが肝心なのだ。

     まず第一に、谷川会長が全責任を負って辞任しさえすれば一件落着となるのであって、他の棋士たちは(直接・間接に「告発」に関与した人たちを含めて)すべて完全に免責されてしかるべきだという、このような暴論を首肯することは、私には到底できません。

     疑惑を裏付ける「証拠」めいたものを提供した久保九段や千田六段、さらには無責任きわまるデマを流布しておきながら卑怯な逃げを打った橋本八段等… のことはさておくとしても、少くとも渡辺九段は、不正が行われているのを放置しておく訳にはいかないという「純粋な正義感」から三浦九段を「告発」したに過ぎないのでは決してなく、実は ―― タイトル保持者たる自分が対局を拒否しさえすれば、タイトルをかけた決勝(七番勝負)そのものが成立せず、将棋連盟は間違いなく窮地に陥る、と確信し ―― 疑惑のいくつかの(現在ではその正当性がことごとく否認されている)根拠を針小棒大な形で列挙した上で、「疑念がある棋士と指すつもりはない。タイトルを剥奪されても構わない」と強固に主張するという〔* 10月21日の臨時説明会における島理事の証言を伝えた、産経新聞の記事による〕、一種の恫喝を行ったのであり、彼はまさにこのような卑劣な手段によってこそ、正当な挑戦者を忌避することにまんまと成功したのですが、山崎氏はこの重大な事実を無視しています。

     なお、渡辺九段は上記の発言が新聞等に報道された後も、格別の反応を示してはいませんでしたが、 後に(10月28日)渡辺正和五段が「渡辺竜王が島常務を脅して三浦九段を失格にするように動いたというのは報告会で島常務から聞いた話です。これについては渡辺竜王から否定していただきたい事です」という(単刀直入な、また痛烈な反語を含む)ツイートをしたことに驚いたからでしょうが〔* 渡辺五段のツイッターのアカウント自体が後日に抹消されてしまったため、現在では残念ながらこれを直接に読むことはできません〕、急遽 11月01日のブログに「島さんが言ったとされる自分の発言については島さんとの間での言葉のあや、解釈の違い、さらに報道を介すことで自分の本意ではない形で世に出てしまいました」云々と記し、恫喝の意図があったことを懸命に否定しています。ただし、舌足らずで文脈が乱れており、しかも、それでは実際にはどう発言したのかという肝心なことは明らかにしていないため、傍目には苦しい云い逃れとしか見えません。

     ところで今回の不正疑惑および冤罪の問題に関連して、「チェスの世界では、誤った(虚偽の事実に基づく)不正告発に対してはペナルティーが科される」といった話を、ネット上でかなりしばしば眼にしましたが、詳しい事情はどうもよく判りません。どなたか正確なことを御存知の方から御教示いただければ幸いです。

     いわゆる「内部告発」が行われた時に、その真偽の調査・確認の結果如何にかかわらず、ひたすらそれを隠蔽したり(もしくはそもそも調査すら行わず、故意に放置したり)、告発者に不当な制裁・報復を加えたり、または一切の「告発」を制圧・禁止したりすることは、もとより赦すべからざることです。しかし他方では、性質(たち)の悪い(もっぱら他人を陥れることを目的とする)「告発」(犯罪行為の域に達していれば、旧刑法では「誣告」、現刑法では「虚偽告訴」と称するもの)が横行することを未然に防止するためには、「告発」の根拠に正当性がないと判明した場合には、告発者(および虚偽の情報の提供者)に対し、(一律にではなく、さまざまな事情を考慮して軽重を決定しなければならないことは、云うまでもありませんが)ともかく何らかのペナルティーを科すべきことも ―― 誤った(虚偽の事実に基づく)告発に基づいて、被告発者に不当な処分を下してしまった場合には、その責任が厳しく問われるべきことと同様に ―― 自明の理だと思われます。

     その意味で、三浦九段に対して不当な処分を下した将棋連盟常務会のメンバー(少くとも最高責任者たる谷川九段)のみならず、あの「告発」に加わった人たち(少くとも渡辺九段)もまた、ペナルティーを免れることはできない筈です。万一にも「一切お咎めなし」として放置したりすれば、それはこの上もなく悪しき前例となり、今は深い考えもなくその方針を支持してしまう人たちも、必ずや「悔いを千載に残す」ことになるでしょう。

      〔* 余りにも非常識な長文になりますので、以下は次の投稿にまわします。〕

  46. un pessimiste より:

     さて第二に、山崎氏が「将棋連盟がスマホ不正疑惑で指した『悪手』を検証する」において、谷川九段自身も、ここでいったん会長職を辞任しておけば〔* 大臣や国会議員等が辞任したりすると、決ってよく使われる言葉を用いれば、「禊(みそ)ぎを済ませておけば」ですか〕、引退後には再び連盟の運営に関わってもよいだろう、と述べておられることにも、私個人はとても賛同できかねます。

     上の投稿に述べたとおり、確定的な証拠もない疑惑を根拠として、挑戦者決定戦を勝ち抜いた正当な挑戦者である三浦九段と「対局するつもりはない」とする、渡辺九段の身勝手な発言は、(死亡・重病等の不慮の事故がある訳でもないのに)タイトル保持者が出場しないのではタイトルをかけた決勝(七番勝負)は成立しないことを悪用した、明らかな恫喝でした。

     本来、将棋連盟の執行部はこれに対して、[1] 「投了優先」の原則(対局の相手に反則等があっても、それをその場で指摘せずに自ら投了した場合は、勝敗は完全に確定するのであって、後になってクレームを付けることすら認められない)を枉(ま)げることはできない、[2] 「対局するつもりはない」とは明らかな「対局拒否」に他ならず、許されるものではない〔* LPSA の石橋代表が(連盟の不当差別に抗議する意思表示として)、マイナビ女子オープン準決勝(一局のみ)の「対局辞退」を行ったのに対して、就任直後の谷川会長は、連盟の関わるすべての棋戦への出場を一年間停止するという苛酷な厳罰を科した「実績」があります〕、(この二つだけでも十分なのですが、渡辺九段の心情にも配慮してさらに付け加えるとすれば、)[3] 既に電子機器類の持ち込み禁止という規則も定めてある、[4] タイトル戦の対局場では金属探知機を使用することも、渡辺九段・三浦九段の双方が了承している、また(あまり大きな声で云えることではないでしょうが)、[5] 三浦九段が退席した際の行動を監視する態勢さえひそかに整えており、8月26日および 9月8日の丸山・三浦戦において実験済みである〔* このことは、12月26日の第三者調査委員会の記者会見で明らかにされています〕―― 等々の理由を挙げて、 渡辺九段は(予定どおり)正々堂々と三浦との七番勝負に臨まなければならない、と説得すべきでした。

     ところが、将棋連盟の常務会(谷川会長、青野専務理事、島常務理事ら)は、虚偽告訴(誣告)に準ずるものに過ぎなかった「告発」に誑かされ、龍王戦存続の危機に直面したと考えて大いに焦ってしまい、根本的なルールを踏みにじってまでも、同棋戦の七番勝負を「滞りなく」実施することを最優先とするという、とんでもない倒錯に陥った結果、正当に決定されていた挑戦者をしりぞけ、おまけに理不尽にも(龍王戦に限らずすべての棋戦に関して)長期にわたる出場停止処分を科すという、前代未聞の暴挙に出てしまいました。これは、谷川会長らが米長前会長の遺志を継ぐことを最大の行動指針としており、連盟の経済状況の悪化を食い止めるためには、スポンサーの面目を傷付けないことを何よりも大切と心得ていることに起因するものに他なりません。

     そもそも故米長会長が谷川九段を後継者としたいという意志を生前から明確にしていたのは、自分の引退後に「院政を敷く」のに都合の良い人材に目を付けたからに他ならないこと、また谷川九段のかなり極端な権威主義(目下にあたる者が自分の意志に反する行動をとると、きわめて高飛車にこれを叱責・排除する)や、事の理非を冷静に判断する余裕を欠きがちで、一時的な激情にまかせて物事を処断しかねない性癖なども、つとに指摘されていました。私も個人的には、谷川九段の棋士としての偉大さに対する敬意を失ってはいませんが、彼が将棋連盟の会長の座にあるのは将棋界にとって(また彼自身にとっても)不幸なことだと、つくづく思わずにはいられません。彼が引退後に再び連盟の運営に加わるなどという悪夢などは、絶対に願い下げとしたいものです。

     山崎氏の論は要するに、この際は谷川九段独りが自ら進んで「犠牲」となってほしいという呼びかけ、つまりは将棋連盟や他の棋士たちすべてを免責せんとする、いわば究極的な「救済案」であり、多くの人たち(とくに例の「告発」に加担した人たち)にとっては、この上もなくありがたいものでしょうから、必ずや広範な支持を獲得するでしょう。

     それに立ち向かって蟷螂の斧をふりかざす滑稽さ、惨めさは重々承知しているのですが、已むに已まれぬ気持ちの一端を敢えて述べた次第です。

    • un pessimiste より:

       今日の午後かなりの時間を費やして書いた、異常に長い駄文を、二つに分割して投稿しました。内容の骨子は、これまで折に触れて書いてきたこと ―― 例えば昨年末(12月28日 2:47 PM)に「三浦弘行九段のソフト不正疑惑の時系列まとめ記事(その3)」サイトに投稿したこと等 ―― と大差はありませんが、山崎さんの論考への疑義を述べるため、やや詳細な形になっています。
       なお、棋太郎さんの御投稿(6:52 PM)の鋭利な内容を拝読していない時点で書いた内容になったのは残念ですが、訂補する余裕がないため、今はこのまま放置せざるを得ず、申し訳なく思います。

       ところで、さきほどまた管理人さんの「将棋ワンストップ」をのぞき、

      ☆後藤洋平(人材・組織コラムニスト )
       日本将棋連盟と新聞社は、将棋界の泥沼から抜け出せるか
         http://www.sbbit.jp/article/cont1/33117

      に対して、大平武洋六段が

        あまり内容がなくて、残念に思う記事。ファンと前置きしてあるとなおさら。

      と極めて簡潔なツイートをされたことが紹介されているのに気付きました。

       後藤氏の論を一読すると、私などはむしろ、現役の棋士がこれをあっさり「無内容」として片付けてしまうことにこそ、驚かされるのですが…

  47. 胴長犬 より:

    極めて個人的な意見を書くならば、今回の三浦九段の一件で奇しくも「気に入らない奴等」がその主犯格あった点は、何だか自分の感性が正しかった事を裏付ける結果と成った点に驚く。

    谷川九段 : NHK杯の丸山九段 – 糸谷五段戦において、糸谷五段の早指しを非難する様な発言。2八飛打ちの場面で、「これがあると思った」と後だしジャンケン風の発言。氏への評価は一気に奈落の底に落ちる。

    渡辺竜王 : 「質問三羽烏」発言以降は氏への評価は超低空飛行。同じく糸谷五段とのNHK杯戦での敗戦後の表情は明らかに駄々っ子と同様。今回はとどめの失態。

    橋本八段 : お獅子の様な金髪時代から論外。タレント気取り。いけ好かない。

    天網恢恢疎にして漏らさず。3名には確りと責任を取って頂きたい。

  48. 田舎初段 より:

    渡辺さんは三浦さんの不正を確信し、連盟幹部に訴えたのだと思います。タイトルを剥奪されてもかまわないという発言も、渡辺さんの覚悟を示すものであり、脅迫や対局拒否とみなすのは無理でしょう。連盟幹部がすみやかに動いたのは、渡辺さんの訴えにそれだけの迫真性と説得力があったからだろうと思います。

    結果的に勇み足になったのは、連盟幹部たちが「法」の素人だったからで、はっきり言えば阿呆だったからです。ネット上には、連盟幹部と渡辺さんが組んで三浦さんを陥れたというような見解が多々見受けられますが、出てきた資料をつなぎあわせて陰謀説のような苦しい筋書きを構成するよりも、もっと単純に考えたほうがよほど無理がないように思います。

    ほかの人でなく三浦さんが吊るしあげられたのは、それなりの前史があったからだと思います。こういう結果になりましたが、連盟幹部や渡辺さんの確信はすこしも揺らいでいないでしょう。三浦さんを擁護しようとする棋士の発言はほとんどありません。三浦さんも女々しい会見を開くだけで、対立の姿勢をすこしも見せていないのは不自然です。今までどおり将棋が指せるようになると考えているとしたら、これほど甘い話はない。起こってしまったことは、決して元に戻りません。名誉回復が事件以前の状態に戻すという意味なら、それはできないことだと思います。

    • 胴長犬 より:

      渡辺さんは三浦さんの不正を確信し……

      そもそもこの出発点が誤り。竜王にとっての確信とは何だったのか。懐刀であった千田五段の今となっては全くあてに成らない水準でのいわゆる「一致率」か? この数字を鵜呑みにし、自分とは感性の違う棋士の「間」の取り方を疑惑に転嫁させた自分勝手な論理に他ならない。

      棋士の多くがどっちにもつかなかったのは何も確信がなかったからに他ならない。当初1億%と言っていた棋士は全く貝の様に口を閉ざしているのは、これ以上口を挟むと墓穴が大きく成る事を(やっと)悟ったから。口は災いの元。気付くのは遅いが。

      竜王が自身の発言を訂正しないのはそれはそれで良い。しかし、疑いのある棋士とは指せないといった手前、次期A級順位戦で対戦した場合、不戦敗を申し出るのだろうか? 自身の発言を訂正しないのであれば、一生対戦はしないのが筋だ。出来る訳がない。これを二重基準と言う。中韓の常とう手段であり、姑息な輩の得意技である。

    • 棋太郎 より:

      第三者委員会の調査結果で、「あれっ?」と感じたことがありました。
      それは、丸山九段との対局において、連盟理事(私は島理事と予想します)が監視していたが三浦九段に不正は認められなかったという発表です。このことは、週刊文春含め全く知らされていませんでした。

      三浦九段の第三者委員会の記者会見では、「不審な点が無いなら私を挑戦者として出場させればよかった」と発言されました。

      普通に考えれば三浦九段の言う通りです。が、なぜそうならなかったか。

      それは、監視の目的が告発の真偽の確認のためではなく、三浦九段の不正の証拠を押さえ、三浦九段を排除する目的だったから。であれば、なんの疑問もありません。
      三浦九段の不正の証拠を将棋連盟は持っていたから、将棋連盟は迅速に挑戦者変更の処分を下したのだと思っていたと言う発言はよく目にしましたが、証拠を集める努力は隠密裏に行われていた訳です。この理事による監視が第三者委員会の発表まで明らかにされなかったのは、三浦九段を排除しようとした人たちにとって不利な内容だったからに他なりません。

      渡辺氏の目的が、告発ではなく、三浦九段排除への動きであったことの、これは一つの証明であるとともに、三浦九段が不正などせずに対局をしていたことの明確な証明であると考えます。

    • 匿名 より:

      つまり、田舎初段ってやつは阿保だということですね

  49. 胴長犬 より:

    渡辺竜王へ:

    論より証拠。

    意味が判らない場合は中学辺りからやり直し。

  50. juniti.hikosaka より:

    既知の事実かもしれませんが、
    ギズモ氏の過去ブログにこんな記事がありました。

    ギズモのつれづれ将棋ブログ 2016年05月:
    盤外戦術について、タニー「私の世代より上の話ですね。今の若手はすごく礼儀正しい」(ギリギリ聞き取れた)
    渡辺「竜王戦で糸谷さんに、盤外戦術をやられたんです。彼はすぐ席をはずしますからね~。糸谷さんがパッと席を立って、部屋から出た瞬間にこっちが指すとどうたらこうたら~」
    この渡辺の話は何かお客に受けていましたが、私はメモを取るために目を下に向けていた都合上、よく分からなかったです
    http://mune1232007.blog121.fc2.com/blog-date-201605.html

  51. 胴長犬 より:

    今回の三浦九段の一件に関わった棋士は、潔白が証明された事でもあるので、連盟が音頭取りをして一斉に謝罪をする、というのは如何か。けじめは付けないといけない。うやむやにしてはいけない。人の噂も~と地で行ってはいけない。早ければ早いほど良い。

    棋士の腹の中はともかくも、将棋界が開かれた世界である事を宣言し、言い切る事によって自分達を追い込む事をして欲しい。

    それ位の誠意を三浦九段に見せても男は下がらない。下がっても良いと考える竜王を除いては。

  52. 胴長犬 より:

    毎日新聞 1月17日朝刊

    表題 : 対局中 使用履歴なし

    内容 : データ解析会社に依頼し、将棋ソフトの有無、疑惑を持たれた対局中の使用状況などを調べた結果、三浦九段のスマホにソフトがインストールされた痕跡や、対局時間の使用履歴は確認されなかった。パソコン3台には将棋ソフトがあったが、遠隔操作ソフトはなく、対局時間は「スリープ」や「シャットダウン状態で起動していなかった。妻のスマホやパソコンには対局時間に使用履歴が有ったが、対局映像などから「三浦九段による使用とは判断されなかった。

    某電機大の教授のコメント:

    「もしデータを消しても、おかしな部分は残り、全てを矛盾なく変えるのは難しい。結論は妥当と言える。デジタル鑑識の分野でも、完全に「黒」「白」を付けるのは難しいが、今回は家族のものを含め、通常考えられる範囲を集めたと言えるだろう」。

    ここまで詳細に結果が出てもなお、疑い深い人間は第三者のスマホだの、提出以外の機器での操作、事件後破棄等の推論を展開する事だろう。ここまでした訳であるから、親族名義のスマホの台数も把握済みであるだろうし、銀行口座等を調べれば出費部分からも白を裏付けるデータを取っている事だろう。また、言っては何だが、三浦九段は、「スマホ貸してくれる?」と気軽に他人のスマホを借りる素質を持ち合わせているとは到底考え難い。

    こういう捜査一歩手前の様な事象を数多く手掛けているであろう会社の調査である。我々素人が考えうる範囲は総ざらいしている事だろう。

    さて、それでも何か文句がある奴は掛かって来んかい、と言いたい。

  53. 胴長犬 より:

    竜王が謝罪したそうな。遅いが、元凶が謝罪=完全潔白と言えるだろう。さて、千田、橋本、久保の3氏は何と言うのだろうか? これは見ものだ。

  54. 棋太郎 より:

    渡辺氏のは「謝罪」なんでしょうか。

    本当に悪いと思っているなら、就位を辞退するべき。
    口先だけ謝ったようなことを言っても、賞金はしっかりもらうんでしょ。3連敗中の挑戦者で無い人と対局して。

    恥を知れと言いたい。

    • 胴長犬 より:

      どっちに転ぶかで竜王の今後が決まる。これは自身が撒いた種で、刈り取りに失敗するか否かも本人の責任。本件に限っては、自業自得という言葉に限りなく近づきそうな雰囲気。

      三浦九段にとっては内容より竜王が発言を事実上撤回した事が何よりの朗報。竜王が発言をする動機付けに成った千田六段。それ以前から疑いを持っていたであろう久保九段。そして、1億%男の橋本八段もこれで何か言わざるをえなくなった。それは大きい。

      一連の居直りと今までの態度で竜王の評価は既に地に落ちているので、そんな棋士の事は放っておく。恥の上塗りで発言を新たに訂正するか。どう聴いても性根が腐った発言である事は誰の耳にも明らか。幾らもしない内に土下座レベルに格上げに成ると確信。全てさらけ出さないと生き残れないと判った時に、さてどうするか。

      三浦九段の事だ。「判りました、有難う。もう充分です」と言いそうだ。氏にそれを言わせてはいけないが、これでどっちが大人かは判った。

  55. 匿名 より:

    ファンに対するお詫びをするのなら、最低限竜王戦のやり直ししか無い事を理解すべき。
    ファンの楽しみを奪ったことをなんと考えているのか!怒りがおさまりません。

  56. un pessimiste より:

     渡辺九段の(ふてぶてしい、また誠意など微塵もない)「謝罪〔 ? ! 〕」にせよ、谷川九段の(「将棋連盟がスマホ不正疑惑で指した『悪手』を検証する」で山崎氏が推奨した目眩まし案に便乗しただけの、おざなりな)辞意表明にせよ、―― 相変わらずだんまりを決め込んでいる(らしい)棋士たち(久保九段、橋本八段、千田六段…)や理事たち(島九段だけは、やはり辞意を明らかにしたようですが…)の態度に比べてしまうと ―― いくらかは「まし」だと思う人が多いのでしょうか。
     しかし、もちろんこんなことで「一件落着」とする訳にはいきますまい。

       辞意の理由として、谷川会長は二つを挙げた。一つは「対応が後手に回ったこ
      と」、もう一つは「心身ともに不調」だ。「辞任を決めるうえでどちらが大きかっ
      たのか」という質問に対して「心身の不調が一番だ」とした。〔…〕
       「全理事が辞任すべき」という声が棋士の間で挙がっている中、会長辞任でケリ
      をつけるつもりなのかどうかも「そういう話は聞いていない」と述べるにとどまっ
      た。〔…〕
       将棋ファン、棋戦の協賛会社、三浦九段への誠意を示すために辞任すると言いな
      がら、辞任を決めた一番の理由が「心身ともに不調」では、三浦九段をはじめとし
      た多くの棋士は納得しないにちがいない。〔…〕 谷川会長が説明責任を果たしたと
      は、誰も思わなかったのではないか。
       一連の不祥事で明らかになったのは、谷川会長は人の上に立つ者には向いていな
      かったということだ。ポストが人を作るということがままあるが、谷川会長におい
      てはそういうことは起きなかったということである。
       〔山田雄一郎(「東洋経済」記者) 「将棋連盟、谷川会長が辞任会見で語ったこ
        と ―― わずか15分の会見で見えた『トップの器』」 ――
        http://toyokeizai.net/articles/-/154341?page=2 〕

       なんでも、剛勇なる拳闘家は、すでに地に倒れた敵には決して手を加えないとい
      う話である。これはまことに、吾人の模範としてよいことである。ただし、それに
      はもうひとつ条件がいる、と私は思う。すなわち、敵もまた剛勇の闘士であるこ
      と、一敗した後は、みずから恥じ悔いて、再び手向かいしないか、あるいは堂々と
      復讐に立ち向かってくること。これなら、むろん、どちらでも悪くない。ところが
      犬は、この例にあてはめて、対等の敵と見なすわけにはいかない。なぜなら、犬
      は、どんなに狂ったように吠えたてたところで、実際は「道義」などを絶対に解さ
      ないのだから。まして、犬は水泳ができる。きっと岸へはい上って、油断している
      と、まず体をぶるぶると振って、雫を人の体といわず顔といわず一面にはねかけ、
      尻尾を巻いて逃げ去るにちがいない。しかも、その後になっても、性情は依然とし
      て変わらないのだ。馬鹿正直な人間は、犬が水へ落ちたのを見て、洗礼を受けたも  のと信じ、きっともう懺悔したのだろう、これからは人に咬みつくこともあるまい
      と考える。これは、とんでもない間違いである。
       要するに、もし人を咬む犬だったら、すべて打つべき部類だと私は考える、たと
      いそれが岸にいようと、あるいは水の中にいようと。
       〔魯迅 「『フェアプレイ』は時期尚早であること」 より  ――  本を探し出
        す時間がなかったため、インターネットで検索して、たまたま見出した
        http://www.geocities.co.jp/Milkyway-                  Kaigan/9066/luxun/sakuhin/haka/fairplay.html から引用しまし
        た。〕

    • 棋太郎 より:

      復帰第1戦を、竜王戦の予選にして、「竜王戦のやり直しを認めないことを三浦九段も了解しました」という形にしているところは、汚いと感じました。
      もし、三浦九段が対局拒否したら、今度は三浦九段が「悪者」になりかねません。

      でも、本来今、竜王であった可能性が非常に高い三浦九段が対局拒否することは、事情が分かっている人には理解できますが、世間一般にはわからないとおもいますから。

  57. インドシナ浪人 より:

    谷川さんが辞めるようですね。歴代会長でもっとも邪悪な人でしたから、これで将棋連盟はすこし良くなるように思います。

    この人さえやめれば、あとの理事たちはそのままでいいでしょう。阿呆ではあっても、悪人ではないでしょうから。

    • un pessimiste より:

       渡辺九段の卑劣な奸策に誑かされたためとはいえ、棋戦の基本的なルールを踏みにじってまで、龍王戦七番勝負の正当な挑戦者であった三浦九段を引き摺り降ろした上、さらに理不尽な出場停止処分を科すなど、正にその棋士生命を絶たんばかりのことをしでかしておきながら、「不正疑惑」の根拠とされたものがことごとく虚偽もしくは誤認であったことが明らかにされた今になってもなお、ほんの形ばかりの「謝罪」をしてみせる一方で、なお「疑われた方にも落度はあった」かのような不規則発言を漏らす ―― そんな陋劣な執行部(常務会)の「最高責任者」であった谷川九段が会長を辞任するのは、当然のことでしょう。
       しかし実は、彼は譬えてみれば、もっぱら先代の遺訓に従い、諸法度(慣習法)を墨守することを何よりも大切と心得る小心者であったがために、老中・側用人・若年寄、果ては茶坊主に至る側近からすればまことに御しやすい「将軍様」ではあっても、傍若無人に我意を押し通す横暴極まる独裁者という要素はほとんど持ち合わせていなかったかと思います(少くとも、「歴代会長でもっとも邪悪な人」とまで云われては、いささか気の毒なのでは…)。

       先日の長大な投稿(1月13日 8:13 PM,8:15 PM)に書いたので、詳しくは述べませんが、山崎氏の「将棋連盟がスマホ不正疑惑で指した『悪手』を検証する」の中にある、「三浦九段の問題に関わったその他の理事たちは、辞める判断をしてもいいし、減給等で済ませてもいい。好きにするといい。こうした場合、トップ〔* 谷川会長〕がけじめを付けることが肝心なのだ」という主張は、明らかに谷川九段以外の「邪悪な」人たちをすべて免責することを目的としており、絶対に賛同しかねるものです。確かに多くの棋士たちにとってはありがたい御託宣でしょうが、直接の利害関係のない人までがあんな瞞(まやか)しにひっかかるとは、情けない限りではありませんか。

    • 2将棋ファン より:

      某棋士曰く谷川さんは「不正疑惑は別として、騒動のもとになったことに対して、三浦さんが謝ると思っていたのではないか?」
      三浦にも非があるのだから(断言する)、謝ってしかるべきです。
      谷川も邪悪とまで言われる筋合いはありません。
      どうして皆さんはそんなに短絡的なのだろう。泥棒でも三分の理はあるのだから、世の中の大抵のことはシブロクですよ。

      • 胴長犬 より:

        >>> 三浦にも非があるのだから

        これ、何を指すの? 非は連盟、ろくな証拠もないのに自分の許容を超える指し手をソフト指しとしたおバカな棋士にある。観た事のない飛行物体を全てUFOとするおバカに似ているね。

        まだこんな事を言っているなんて、頭大丈夫か?

        • 2将棋ファン より:

          大丈夫です。
          本当は未だ三浦は黒だと言いたいところだけれど、流石にこれは無理筋かな?と
          堪えているのですよ。
          僕の知識は一般的な報道が全てですが、三浦にも非があるのは明白だと思います。
          もう説明は面倒臭いから、各自が推測下さい。
          それにしても、諸君の三浦擁護、連盟や谷川避難の度は過ぎていますよ。
          人間シブロクです。

          • 匿名 より:

            2将棋ファンという愚か者に非があるのは明白だな
            度が過ぎてるとか、全く2将棋ファンという愚か者は自分の吐いた言葉が自分自身に跳ね返ってることもわからんのか

  58. un pessimiste より:

     棋太郎さんの厳しい御指摘(本日 1:03 PM)のとおり、龍王戦関係者たちは昨年度の大きな過ちを反省するどころか、新年度の対局日程の決定にあたってもなお、渡辺九段に迎合し、三浦九段に対する不当な扱いをやめておらず、確かに「汚い」という印象があることは否定できません。
     本来は、渡辺九段のタイトルを剥奪し(かつ先日のまやかしの七番勝負をすべて無効にして)、三浦・丸山の両者によって七番勝負をやり直すのが正当でしょうが、いくら何でもそこまでは取り返しがつかないとするならば、本来の挑戦者であった三浦九段を新年度ではただちに挑戦者決定三番勝負の一方に据えるか、せめて特別シードの扱いで挑戦者決定トーナメントから参加させるくらいの措置をとらなければ、筋が通りません。昨年度の実績を無視して予選の最初からスタートさせるというのは、余りにもひどい話ではありませんか。

     〔次の二段落では、疑惑を主張しまくった人たちの顰みにならって、故意に(明確な証拠など何もない)勝手な憶測を並べ立ててみます。〕

     どの棋戦でも対局者の組み合わせや対局日等は「公正な抽籤」に基づくことになっている筈ですが、龍王戦の場合はどうも怪しいような気がします。例えば 12月24日(クリスマス・イヴ)に行われた、加藤一二三 九段対藤井聡太四段の対局(六組一回戦)などは、現役最年長棋士と最年少棋士とが対戦したらどうなるだろうか ? という、ファンの心情を満足させるために、仕組まれたものとしか思えません。ですが、これはまあ確かに興味深かったし、多くの人たちを楽しませただけで、たぶん誰かが被害にあったということもなかったでしょうから、それでよしとしましょう。
     しかし、2月13日に組まれている羽生九段対三浦九段の対局(一組一回戦)の背後には、底知れぬ悪意が潜んでいるように思えてなりません。上に述べたように、昨年度の七番勝負の正当な挑戦者であった三浦九段をこんなところからスタートさせることが、そもそも不届きなのですが、この勝負はどう転んでも、渡辺九段にとっては笑いがとまらない仕組みになっています。羽生九段が勝てば、憎い三浦九段の再起の見通しをのっけからひどく暗いものにすることができますし、仮に三浦九段が勝利すれば、羽生九段が永世龍王(と同時にいわゆる永世七冠)を達成する望みはまたしても無慙に打ち砕かれることになり、いずれにせよ好敵手たちの一人が大きな衝撃を受けることが確実だからです。

     「将棋ワンストップ」サイトによれば、本日発売の「週刊新潮」で、渡辺九段は龍王〔位〕は「愛着があるタイトルなので自らの記録(九連覇)に少しでも近づけるように頑張る、と今後の意気込みも」語っているそうですが、恥知らずというか、何ともいい気なものですね。
     賞金額こそ飛び抜けて最高ですし、下位の棋士に至るまでその恩恵を蒙っているとはいえ、この棋戦の真価は下落の一途をたどっています。果していつまで継続できるものでしょうか。

    〔付記 管理人さんへ〕

     このところ、どなたも読む気になれないような長ったらしい駄文を連続投稿し、貴重なサイトを汚し続けてしまい、まことに申し訳ありません。
     「三浦にも非があるのだから(断言する)、謝ってしかるべきです」などという言葉に接すると、ついまた挑発に乗せられて、何かを書きたくなりますが、もちろんもうやめておきます。

    • 管理人 管理人 より:

      いえいえ、記事に関連することであれば書いても構いません。

      上の方で他のサイトの文章を引用されていますが、できればもう少し控えめに、要点だけとか、要約するとかしていただきますと幸いです。

      • un pessimiste より:

         御返信をいただき、恐縮しつつも、とても嬉しく思いました。どうもありがとうございます。

         今後は、引用のみならず、投稿の文全体を少しでも簡潔にするよう、心がけることにいたします。

  59. インドシナ浪人 より:

    「将棋連盟の代表でありますので、実績や知名度のある方がふさわしいと考えています」

    辞めてゆく人が、えらそうな物言いです。陰険さと傲岸さとが出ていますね。誰が会長をやっても、この人よりはましでしょう。

    • un pessimiste より:

       なるほど。「傲岸さ」ということでしたら,確かに納得がいきます。―― 私も以前に(1月9日 11:42 AM),「この記者会見〔* 第三者委員会の報告書を受けた後の謝罪会見(12月27日)〕の際の谷川さんの、口を(「真一文字」に近い)「への字」に結んだ様子にしても、どうも慚愧とか自責の念からは程遠い(むしろ辛うじて屈辱に耐え、憤怒を押し殺しているといった)表情としか見えませんでした。きっと、自尊心が並外れて強い人なのでしょう。」と書いたことがあります。
       ただ、「陰険」「邪悪」ということになると、どうでしょうか(私の見方が甘いのかも知れませんが)。この人よりはるかに上の人が、過去にいたのではありませんか。

  60. 棋太郎 より:

    プロ棋士達が自分たちの「良心」を示すチャンスがあります。
    今度の理事を決めることを目的に開かれる臨時総会。ここで渡辺氏の除名決議も合わせて行えばいいのです。

    過去文章で読んだだけですが、タイトル戦では過去色々盤外戦術がありました。しかし今回のようなものは絶対に許してはいけないと私は思います。
    私は渡辺氏の行為は、将棋連盟定款の除名理由に合致すると考えます。渡辺氏に真の意味の反省が見られず居座るのであれば、社団法人として正会員から決議により除名することができます。

    人間である限り、正しいとして行ったことでも間違ってしまうことはあります。
    人間の真価は、苦しい時にどんな行動を取れるかで決まります。私が見る限り、渡辺氏がとっている行動は、棋士である前に人間として駄目であると言わざるを得ない。
    渡辺氏は確かに将棋は強いかもしれない。人間として駄目であっても、それでも将棋が強いんだからとして将棋連盟は仲間として受け入れるのですか。

    私は今後も三浦九段をはじめとして真摯に将棋に取り組んでいるプロ将棋を楽しみたい。
    しかしそこに渡辺氏が入ってくるだけでもう駄目だ。渡辺氏を受け入れることに疑念を感じない人たちとして、人間として拒絶反応が起こります。
    強い将棋を見るだけなら、コンピュータ将棋を見るだけでもいいのかもしれない。
    でも私は、人間が秒読みに追われながらも必死で戦っている姿に憧れる。

    プロ棋士が憧れる存在でありうるか。臨時総会での渡辺氏除名決議に期待します。
    そしてこれは、完全に三浦九段の名誉回復確定になると言えるでしょう。

  61. 胴長犬 より:

    佐藤九段が会長に手を挙げるという報道が有りました。詰まり、谷川前会長は筋道も引かずにとんずらした事に成ります。三浦九段への休場宣告から概ね3か月。どういう展開に成って、最悪会長職を退くという考えは全く持ってなかった模様。

    商売柄、先を詠むのが得意と思っていましたが、誰をとっても目先の事しか考えられない様です。竜王然り。橋本八段然り。

    棋士兼任には反対です。完全にどっちつかずに成る。引退覚悟で会長への立候補を考えられる棋士でないと務まらない。歴史は間違いなく繰り返される。

    加えて、佐藤九段は先の疑惑の密会のメンバーの一人。その場で全否定しなかった点からも、その場の雰囲気に呑まれて何も言えなかった事は確実。そんな棋士は会長には相応しくない。

    また迷走の始まりに成りかねない。

    • たんご屋 より:

      選手ではない人が理事をしたほうがよいというのはわたしも賛成です。まったく外部の人というのはむずかしいかもしれませんが、すでに引退して利害関係がない人で将棋界以外の仕事もしたことのある方のほうがまだよいような気がします。

      佐藤九段が今回の件についてどう考えているのかよくわかりません。ただ、非公式会合に出席していたことはマイナス要素にはならないと思います。

      修正される前の報告書によれば、措置決定前に島理事宅で開かれた非公式会合に関する参加者の認識もそれぞれ異なっていたとのことです。

      羽生九段は「説明は受けたが何かを決定するような会合ではなかった」といっていますね。一般会員としての立場としては、突然呼ばれてそんな言われたら当然そのように認識するでしょう。だって、他の会員の処分を決める権限なんて自分にはないわけですから。だから、羽生九段のその認識がおそらく正しいはずだとわたしは思っています。

      島理事はどういうつもりで一部の一般会員を集めて説明したのかわかりませんが、どういうつもりであったにせよ、理事以外の一般棋士に何かを決定させることはできませんし、一般棋士の個人的な意見を何らかの不正の証拠にすることはできないことは明らかでしょう。

      そして、呼び出されて「こういう疑惑があるがどう思うか」と聞かれたら、わたしがその場にいたとしても完全否定なんてできません。「そういう状況証拠があるのだったら、そうだったのかもしれないし、そうではなかったのかもしれない」というしかないでしょう。本当の真実なんてわからないのですから。完全否定できるのは本人だけです。

  62. インドシナ浪人 より:

    「将棋連盟の代表でありますので、実績や知名度のある方がふさわしいと考えています」

    過去の多少の実績など、実務にはクソの役にもたたないことを、ほかならぬ自分自身が天下に恥をさらしながら証明してみせたばかりだというのに、性懲りもなくまだこういう阿呆なことを言っているのです。

    有能な人や外部の人を会長にして、腐れ連盟の改革をやってほしいと望んでいる人がけっこういるように思うのですが、そういう考えかたが反吐の出るほど嫌いなのでしょう。いさぎよく辞任するという礼節もなく、未練たらしく次期会長の選び方について、部下の将棋指したちにお説教を垂れているわけです。

    私のような実績ある棋士は連盟会長にふさわしかったが、タイトルひとつ取れなかったような西村、田丸、青野、森下ごときは会長にまったくふさわしくないから選んではいけない、まして若松正和のような、最高でC1にしか登れなかった程度の、実績も知名度もない三流棋士を選ぶなど論外である、そういう意味でしょう。

    • 匿名 より:

       (たぶん)最初の御投稿(昨 1月19日 11:16 AM)を拝見した時は、率直に申せば、何よりも「谷川さん〔…〕さえやめれば、あとの理事たちはそのままでいいでしょう」とおっしゃっていることに、まず反射的に強い違和感(ないし反感)を抱いてしまったため、ここまで考えられた上での御発言とはついぞ気がつきませんでした。
       今になって振り返れば、私の二回の投稿(昨 1月19日 2:31 PM、9:25 PM)は、浅慮から愚にもつかないケチをつけたにすぎないものでした。深く恥じつつ、まずはとりあえず,心からお詫びします。

      • un pessimiste より:

         すぐ上の投稿は、申すまでもなく私(un pessimiste)のものです。名前はいつも自動的に入力されていましたので、今回に限ってなぜ「匿名」になってしまったのかが判らず、当惑しています。ともかく、重ね重ね失礼しました。 

  63. 胴長犬 より:

    自民党が迷走しだして、誰も党首に成りたがらず、結果民主に政権を取られた時代に何だか似て来ている。

    本来なら会長職は名誉ある地位。誰もがやりたがらないといけない。しかし、端から見るととてもそうには見えない。臭いものに蓋をする役目程だろうか。

    今回の一件で警官が裁判官を兼ねる様な人事は論外だと判った。その場の成り行きでスピード違反で投獄の様な事象。実際、三浦九段はスピード違反すらしておらず、ポイント稼ぎ的に冤罪被害者にでっち上げられた格好。側で観ていた棋士も、「俺も観ていた」的に同調。

    第三者である必要はないが、連盟の仕組みを理解し、その上で意見が言えて、尚且つしがらみのない人物でないと何度でも程度の差こそあれ三浦九段の様な事件が起こり、収集も出来ないで終わってしまう。

    些か無茶でも、北野武の様な物の言える人物は棋界には居ないのだろうか?

  64. juniti.hikosaka より:

    アメリカのある生物学者はこう言っているそうです。
    「人類の心理やキャラクター、たとえば嫉妬や、罪悪感、感謝の気持ち、同情などは自然
    淘汰によってもたらされた。なぜならヒトは、ズルをする能力や、それを見つける能力、
    あるいはズルをしていると疑われないようにする能力を磨き上げる必要があったからだ。

    三浦九段にかけていたのは上記の第三の能力だったのでしょう。
    谷川会長がこの後におよんでも三浦九段を許しているようにみえないのは、その点につい
    て腹をたてているのだと思います。

    • un pessimiste より:

       愚劣な質問で、気が引けますが…

       第三の「ズルをしていると疑われないようにする能力」とは、

      ◇「かりそめにもズルをしているなどという疑いをかけられるような不自然な行動は、絶対にしないようにする能力」―― 心構えとしては、例の「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず(瓜田不納履、李下不正冠)」に通ずるものがあります ―― といった意味なのか、それとも

      ◆「ズルをしていると疑われたりすることのないよう、およそそぶりにも出さず、巧みにズルをする能力」の意なのか、どちらなのでしょうか?

       「能力」という言葉が付いているせいもあるのでしょうが、引用なさった部分の文脈では、ひょっとすると後の方を意味しているのではないかと思えてきたりして、少々気になっています。

  65. 🐱 より:

    疑問①
    …多数の者による追及的な雰囲気の中で、やむを得ず申し出をした側面があったことは否定できない。
    (概要14頁)
    …こちら側から「休場届を出します」とか「竜王戦辞退します」といった訳ではなく「竜王戦が開催されなくなったので仕方なく承知した」というのが事実経緯…実際には開催されないとした竜王戦7番勝負は挑戦者を変更することで開催される事になりました…三浦九段は出場停止処分が下された後にこの事実を知りました。(横梁弁護士)

    ・「竜王戦開催されなくなった」「三浦九段は開催されることを処分後に知った」は、10月11日ヒアリング時当事者に簡単に確認できるはずだが触れられていないのは何故?(三浦・渡辺氏以外は理事だから口裏合わせをしてスルーした?)
    ・これが事実なら「詐欺」と「共謀」になると思う。間違ってるでしょうか…。

    疑問②
    …渡辺氏は2016年10月中旬に発売される週刊文春に掲載されるという情報を掴んでおり …同月7日、 島常務理事に連絡し、連盟の理事、連盟所属棋士で集まって会合を行うことを求 めた…(14頁)

    とあるが、7or8日に島・渡辺氏が文春にメールする以前…10/3〜10/6位に誰が文春に知らせた?
    ◎ 久保氏の誤った認識(邪推)と理事等怠慢+αの元に事が進行して行った事は許せない。三浦九段の処分即時撤回を求めます❗️

    • 🐱 より:

      ・連盟の正会員(個人事業主)に対する、第三者調査委員会結果報告書の全文公表義務はないんでしょうか?

    • 三風党 より:

      猫(犬かな)さんの疑問に同感です
      三浦九段側からは騙されて責められたという意味の発言が
      弁護士からありましたが(竜王戦は開催されない、どうしてくれる)
      記者会見で、青野九段はそんなことは言っていない
      (連盟側から休場届を出せとは言っていない)
      という発言があります
      割と容易に確認できそうな、かつ大きい問題だと思うのですが
      当事者も世間もあまり触れないのは不思議です

  66. 胴長犬 より:

    今期の竜王戦が始まる様です。三浦九段の相手は羽生三冠。何事もなかったかの様に始まる。違和感バリバリ。

  67. くろねこ より:

    自分で名誉回復の行動をせず、一度は連盟の処分に諾々と服し、外部の委員会が動き出したら、その結論が出るまで座して待つだけ。そしてあの腑抜けのような会見です。不安だった、眠れなかった、勉強もできない。勝負師の発言とも思えません。今後も何もせず、連盟に名誉回復していただくのを待つということでしょう。全部、人任せです。

    連盟はこうすべきだ。某棋士は謝罪すべきだ。某記者は記事を撤回すべきだ。そういう「べき論」がたくさん書かれていますが、三浦さんは何をすべきだという意見は不思議なことにあまりないようです。

    まるで三浦さんの名誉回復のために、連盟、将棋棋士、記者、物書きたちがそれぞれの立場で懸命に奔走せねばならないような書きぶりですが、そんな義理が彼らにあるはずがない。連盟のやる名誉回復は事務的なもので、職場復帰とせいぜい手打ち金でおしまいでしょう。それ以上のことはできないし、するべきでもない。名誉回復に奔走すべきは、どう考えても本人です。

    三浦さんのために推理をめぐらし、三浦さんのために怒り、三浦さんのために釈明したがる人たちがいます。初老をとうに過ぎた大の男を救済してやろうと、何の関係もない人たちが知恵を出し合っている。対して三浦さんは何もせず、会見で老婆のような愚痴を並べ、泣き言をいうだけ。それをかわいそう、かわいそうと同情する不思議な人たちが次々にわいて出てくる。奇妙な風景です。

    • 匿名 より:

      今回の一件は電車の中で不幸にも痴漢に間違えられた人間の行動に似ている。周りは全て好奇の目で貴方を見ている。逃げ場もない。わめき散らしたら益々印象も悪く成る。多勢に無勢。

      しかしよくよく調べたらと痴漢が出来る状況ではなかった。一変、被害者女性まで「この人ではないかも…..」と言いだす。

      結果冤罪決定。決定的に違う点は痴漢には犯人が存在するが今回の一件にはその犯人すらいなかった。

      貴方は犯人が居なかったにも関わらず未だに冤罪だった人間の物言いにこだわっている。この方がよほど異様だ。

    • たんご屋 より:

      「三浦九段のために怒っている」というのはある意味ではそのとおりですが、「処分されたのが三浦九段だったから怒っている」というわけではありません。そういう属人的なことではありません。

      今回のような理不尽なやり方で連盟が誰かを処分をすれば、処分されたのが誰であったとしても多くの人は義憤を覚えるでしょう。処分されたのが三浦九段ではなくて渡辺九段だったとしても、です。

      誰が処分対象であるかというのは関係ないのです。これは人権保障の話なんです。つまり、適切な手順を取らずに権利を剥奪するという連盟の不合理なやり方に義憤を感じているのです。

      三浦九段は、今回たまたま、その被害者に遭ってしまった人です。そういう意味では確かにかわいそうだったと思います。

      「かわいそう」というのは感情の問題ですからね。誰かが誰かを「かわいそう」と思うことを止めることはできません。

  68. 🐱 より:

    くろねこさんには三浦九段を擁護することが奇妙な風景でしょうが、くろねこさんが何を根拠に上記述べれるのか不可解です。

    ・名誉回復行動せず →色々(書ききれない)行動していますよね。
    ・一度は連盟処分に諾々と服し →諾々とは服してはいないでしょ?
    ・委員会が動き出したら結論出るまで座して待つだけ →これ(書ききれない)も違うでしょ?
    ・腑抜けのような会見 →なお残る多くの疑問を抑制して述べ、質疑応答で不安・不眠等をわずかばかり吐露したことが何故腑抜け会見なるの?
    ・連盟のやる名誉回復は事務的なもので →事務的に戻す事はされてませんよね?
    ・愚痴泣言を述べ →虚言と意図的怠慢と誘導で「濡れ衣」を着せられた人が、正当な疑問を公の場で述べる事は、これからの連盟にとって教訓にすべき重要な言葉であり、言っても仕方ない事(愚痴)ではあり得ない。
    ・かわいそう、と同情する不思議な人達 →自分の価値判断によって起こる同情ではなく、冤罪という公の不正に対する共感を持つ人達だと思います。

    ◎どんなことが起こっても過去を振り返らず、未来だけを見るという価値観の人も世間には多いので、私には刹那的に見えますが、くろねこさんの意見は尊重します。

  69. 匿名 より:

    故意とも思われる久保九段の誤告発、渡辺九段の独りよがりな確信が発端となり、仕事、人格など全てを連盟、多くのマスコミに否定された三浦九段。渡辺九段、久保九段等は、何故に将棋を指しているのか?激怒。
    連盟の措置は妥当という疑わしい結論は、連盟や告発した棋士には、道義的責任しかないという事でしょうか?

    • 胴長犬 より:

      告発? チクり? 報告? 棋士そろぞれ色々と表現方法は違うだろうが、処罰したのは連盟で有り、落としどころとしてはここ以外に考えられない。但し、報告が告発に成り、結果脅しに近い物言いに成っていたら話は変わって来る。この辺りの「度合い」が端から見ていたら全く判らない。

      誰が、何日に、誰に向かって、どのような発言をしたのか。この辺りを全てまとめで資料にしておくべきだと考える。人の記憶は薄れ、都合の良い様に自身で改ざんもしてしまう。人間の悲しい性。

      ここまで開けて初めて棋士の上に立つ連盟と言う組織が正常に機能していると言えるはであるが、残念ながらそういう流れには成りそうにない。

      「まあ良いじゃないか。この辺で収束させようではないか」。そんな日本的なタマムシ色決着で落ち着くそうである。

      また近々何かが起こる。間違いなく。

  70. 胴長犬 より:

    久保利明九段。かつて郷田九段とのA級戦において、1分将棋の時間切れを後で指摘する。

    今回の三浦九段との一件も、ある意味同じ行動を取った。決定的に違ったのは、前者が「指し手をさかのぼってのアピールは無効」という判定。今回はその真逆と成った。

    発端と成ったであろう三浦九段の離席時の行動について、同氏が館内を探したが三浦九段は何処にも居なかった、という発言をしている。いなくなった対局者を探し回ったというのは、見付けて現場を抑えようと試みたのか。

    何れにしてもスマホ疑惑はなかったのだから、この久保九段の行動が本当だとしたらこれこそ異常だ。対局の建物に何人の人間が居ると思っているのか? 異常な情動を取っていたら誰かに見られるとは発想はないのか? 自身の目で見ないと何も納得出来ないという異常さには気付かないのか? 丸で一点を見据えて誰かを追い掛けるストーカーの如し。

    竜王以上にこんな棋士が野放しだとは、連盟の目は節穴か?

  71. un pessimiste より:

     将棋連盟は 1月16日に第三者調査委員会の「調査報告書(概要版)」(公開版、下記の [3] )を公開しましたが、その別稿(ドラフト〔* 下書き〕版、下記の [2] )も一時は連盟の公式サイトに掲載されていたため(後に削除)、その差異が話題になり
    [ http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/18/shougi-investigation-report-01_n_14241394.html ]、両者の全文を対比してその相違(差分)を完全に明示したファイルまでも作成されています [ https://difff.jp/m7fxp.html ]。
     それらの資料からは、[1] 調査委員会から連盟に手交された(たぶん 2016年12月26日付の、いわば)「オリジナル版」 → [2] それに対する修正(改変)を試みている途中の段階(2017年1月13日付)にあたる「ドラフト版」 → [3] 修正(改変)を了えてから日付を12月26日に戻して、決定稿としたと思われる「公開版」 ―― の三つの版(稿)の存在が浮かび上がってきますが、[1] は未公開なため、その内容は [2] と [3] の差分の検討によって復元(推定)しなければなりません。

     連盟は当初、[2] の公開は単なる「手違い」によるものであって、[2] と [3] の二つの版(稿)が存在する理由については「こちらからお答えできることはありません」としていましたが、「将棋ワンストップ」サイトに紹介された大平武洋六段のツイート(1月24日)によると、連盟執行部は 1月23日の(棋士に対する)定例報告会で、[2] と [3] は共に第三者調査委員会が書いたものであり、連盟はそれらに一切手を加えていない、と説明したようです。
     しかし、第三者委員会が [3] と同時に、その下書きにあたる(しかも [3] より何と二週間後の日付になっている)[2] をもわざわざ連盟に手交していた… というのは極めて不自然であり、どうにも納得がいきません。
     この「調査報告書(概要版)」を一般に公開するにあたって、連盟執行部が前もってその内容をチェックしておきたいと考えたということは、(連盟の立場からすればむしろ無理からぬところでもあり、)まず間違いないでしょう。もし連盟が第三者委員会の了承を得ることなく(無断で)修正(改変)を加えたとすれば、それは(単純な誤植の訂正等を除けば)「改竄」に他ならず、著作権侵害にもあたる不法行為ですが、現在までのところ第三者委員会から何らかの抗議(もしくは遺憾の意の表明)がなされたという報道はないようですから、連盟は、[1] を受領してから二週間ほどの間に作成した修正(改変)案たる [2] を第三者委員会に提示し、両者の協議(いわゆる「擦り合せ」)による合意を得た決定稿を、[3] として公開したのかも知れません(ただし、そのような協議は行われておらず、連盟は単独に修正(改変)を進め( [2] はその途中の一段階)、それが完了したところで [3] を公開し、その後で第三者委員会の事後承諾を取り付けた… ということも、一応はあり得るでしょうが)。
     
     まあそういった経緯は結局のところ想像の域を超えませんので、ここでは内容上とくに注目すべき箇所を(一つに限って)引用してみます。アンダーラインで強調することができないため、差分は【 】で挟みました。〔…〕は単なる中略箇所を示すものです。
     [2](ドラフト版)では  「三浦棋士は、久保棋士が指摘した久保戦における約30分間の離席【については、】その事実を否定することなく、将棋会館 4階にある休憩室「桂の間」〔…〕で休もうとしたところ、同部屋内で先輩棋士が囲碁を打っていたため横になりづらく、守衛室に行って体を休めていた【旨を説明した。】」 となっていた箇所が、
     [3](公開版)では 「〔…〕約30分間の離席【という誤った前提に基づく質問に対し、】その事実を〔…〕体を休めていた【等不合理な弁解に終始した。】」 と書き改められています。
     「という誤った前提に基づく質問に対し、」という字句は、たぶん間違いなく [1] に由来するものですが、連盟としては気に食わなかったためか [2] ではいったん抹消されていたものの、後の擦り合せにより(もしくは連盟が考え直した結果)、[3] で復活したものだと推測されます。
     ですが、それより大きな問題なのは、文末にあった(たぶん [1] 由来の)「〔…〕旨を説明した」が [3]では「〔…〕等不合理な弁解に終始した」と書き換えられていることで、後者には明らかな悪意が感じとれる ―― 三浦九段の不正疑惑の証拠とされたものは、実はことごとく虚偽もしくは誤認にすぎなかったことを明確にしている、この「調査報告書(概要版)」の主調とは明らかに対照的で、また先行する「という誤った前提に基づく質問に対し、」という字句の印象を吹き飛ばす効果すら有する、いかにも異様な記述である ―― ため、ここではつい連盟による「改竄」を疑いたくなるところです。

     「三浦九段は離席中に別室でこっそりスマホを操作していたのだろう…」という「疑惑」が多数の人にすんなり受け入れられてしまった原因の一つは、三浦九段は対局中に長時間の(もしくは頻繁な)離席を繰り返したばかりか、「〔時には〕守衛室に行って体を休めていた」という(それだけを聞けば、いかにもうさんくさい)主張をした… とのみ報道し、「将棋会館 4階にある休憩室「桂の間」〔…〕で休もうとしたところ、同部屋内で先輩棋士が囲碁を打っていたため横になりづらく」という(裏付けも取ろうとすれば取れた筈の)理由説明があったことはことさらに隠蔽していた、連盟側の何とも卑怯な小細工にあった ―― そのことは、[2] の上記の箇所を読んだだけでも気付かされます。
     しかし万一にも、連盟が [3] においてさらに、「〔…〕旨を説明した」を「〔…〕不合理な弁解に終始した」と改変することによって、それは第三者委員会の「公正な」判断であるかのような新たな偽装をほどこし、相変わらず三浦九段の「疑わしさ」を印象付けようとしたのだとすれば、その怖るべき卑劣さにはほとほと呆れるばかりです。[3](公開版)の記述はすべて第三者委員会によって書かれたものであり、連盟が手を加えたことは一切ないと、同委員会自体が確証してくれない限り、そのような推測を打ち消すことは難しいでしょう。
     
     江川紹子氏は、「『魔女はいたか?』 ―― 将棋ソフト不正使用疑惑に関する報告書に見る冤罪と魔女狩りの構図」[ http://bylines.news.yahoo.co.jp/
    egawashoko/20170122-00066861/ ] という優れた論考の末尾(後日に書かれた「追記」の直前)に、「将棋連盟が第三者委員会の意向を汲んで、詳細な報告書を一般に公表したのは適切であり、組織としての健全性を印象づけた」と書いておられます。
     しかしまた、遺憾ながら連盟執行部の行動には、ともすれば不適切・不健全な要素が混入しがちであったことも否定しかねる以上、今後とも監視・警戒を怠る訳にはいかないのではないでしょうか。

     (引用は極力控えめにしましたが、結局またしても長文になってしまいました。申し訳ありません。)

    • 棋太郎 より:

       まだ詳細の読み比べをしていないのですが、ご指摘の【等不合理な弁解に終始した。】のところは、わかりやすく自分たちが有利な印象をもたれるように改竄しているなと思いました。
       言うまでもないことですが、将棋連盟の常務会側としては、口が裂けても自分たちが書き換えましたとは言いませんし言えません。「第三者委員会」の権威に傷をつけることになりますから。対外的に発表する決断をした時に、第三者委員会からもらった要約版に対して、ぎりぎりの調整をしたのだろうと思います。

       ただ、本件はまじめに考えても仕方ないと思っています。全ては渡辺氏が、三浦九段を竜王戦挑戦者から外すための「策略」をしていただけだからです。
       一番わかりやすいと思うのは、一致率で疑惑と指摘された4局のうち、丸山九段戦2局は、実は理事が見張っていて怪しい点がなかったというところです。普通に考えれば、見張っていて怪しくなかったら「あっ、誤解でしたね」で終わるところですが、それでも疑惑の将棋として指摘されています。
       過去に書いたことの繰り返しになってしまいますが、理事は現場を押さえようと見張っていたのだと思います。しかし怪しい点はなかった。でもそれでは、三浦九段を挑戦者を変えられない。
       そこで、見張っていたことは隠して、千田氏に頑張ってもらい「一致率」だけを調べて「こんなに一致しているのだから、やってるに決まっているでしょう。週刊誌にまで書かれたら大変なことになるから、三浦九段を挑戦者から変えましょう」と渡辺氏は主張したと思います。(監視の報告はありませんが、A級順位戦の渡辺氏との将棋も監視はあったのではないでしょうか)

       いまでも、本当は三浦九段は不正をしたのではなどと言っている人がいるのかもしれませんが、疑惑局について、監視されていたけれど怪しいところはなかったというのが、一番明快な三浦九段が真っ白な証拠と言えます。

       とにかく渡辺氏のやり方は汚すぎるので、早くプロ将棋界から去っていただきたいし、自分から去らないのなら除名していただきたいです。大好きな竜王位は、アマチュアからも取れるタイトルですから、アマ竜王戦から目指してほしいものです。

      • 🐱 より:

        知り得た全体から見ると、自分も渡辺氏に対して非常な疑問を持っていて、とても説得力があるのですが、渡辺氏界隈での決定的な事実関係がモヤモヤしています。
        調査報告書全体版が開示されたら、モヤモヤがもう少しはっきり見えてくる気がしています…。

      • たんご屋 より:

        仮におっしゃるようにすべてが渡辺九段の陰謀だったのだとしても、それこそ「証拠がない」ので今さらどうしようもないと思われます。渡辺九段本人が告白しないかぎり、証明のしようがありません。

        本来であれば、告発があったときに連盟執行部が公平かつ客観的に双方の言い分をしっかりと聞き、事実を検証してから判断する必要がありました。それができていれば仮に陰謀があったとしても成功しなかったでしょう。

        やはり、会員同士のトラブルを調整して会員の権利を最大限に守るという役割をまったく果たせていなかった執行部に最大の責任があると思います。

        • 棋太郎 より:

           私は、渡辺氏の陰謀が証明される可能性はあると思っています。
           それは、名誉棄損で週刊文春を三浦九段が訴えることでです。

           なぜ、あのような、いろいろな意味で虚偽にまみれた記事が出たのかを追求すれば、週刊文春は渡辺氏からこう聞いたと説明せざるを得なくなると思います。

           現時点でも、渡辺氏は10月8日に週刊文春記者に(もう将棋が指せないようになったとしても、)後悔していないという記事が掲載されている事実があります。

           渡辺氏の釈明にある「常務会が竜王戦の開幕前に三浦九段に話を聞く、までが自分の行動意図」と、10月8日の週刊文春記事には整合性がありませんし、実際に竜王戦最中に出た記事にも、そのような意図は全く書かれていません。

           渡辺氏も当然に弁護士に相談を行い「被害」を最小限度に食い止めるように努力はしているでしょう。それが、現在の無言と、全く謝罪とは思えないあのあいさつの言葉に表れていると感じます。

           しかしながら、個々に起きた事象を見ていけば一番悪かったのは誰なのか、常務会には確かに責任はありますが、これはトカゲのしっぽ切りに過ぎないと言わざるを得ないと私は思います。

          • 🐱 より:

            同意します。先ず第三者調査委員会調査結果報告書全体版(実名を一部伏せて)の内容が判れば、もう少し事実関係がクリアになると思うので、開示してほしいです。

          • たんご屋 より:

            なるほど。

            確かにわたしが三浦九段の立場だったら、名誉棄損はともかくとして、少なくとも連盟に対する損害賠償の民事訴訟は起こすだろうと思います。

            しかし、三浦九段は誰かを恨んで責任を取らせたいと思う性格ではなさそうですし、裁判には時間も労力もかかるのでそれよりは将棋の勉強に専念したいと考えるのではないかと思います。名誉毀損罪は親告罪なので三浦九段本人が動かなければ何ともなりません。

            渡辺九段のことは組織内の問題であって少なくとも刑事事件ではないので外部の人間にはどうしようもありません。だから、本当は、連盟会員の有志が自主的に動いて渡辺九段や執行部の責任を追及すればよいと思うんですよね。でも、田丸九段のブログ記事を読むかぎりではその可能性は低そうです。

            佐藤九段は会合の参加者で会合の様子を理解していますから、新執行部がこの件の関係者の責任検証に動いてくれれば連盟の自浄能力を見直すのですが、当時の理事が多く残るようなら無理でしょうね。

  72. 🐱 より:

    ①概要14頁「…多数の者による追及的な雰囲気の中で、やむを得ず申し出をした側面があったことは否定できない」

    ②横梁弁護士「こちら側から『休場届を出します』とか『竜王戦辞退します』といった訳ではなく『竜王戦が開催されなくなったので仕方なく承知した』というのが事実経緯…実際には開催されないとした竜王戦7番勝負は挑戦者を変更することで開催される事になりました…三浦九段は出場停止処分が下された後にこの事実を知りました」

    ③大きな疑問は、「竜王戦開催されなくなった」「三浦九段は開催されることを処分後に知った」は、三浦氏側主張であり聴取対象事項になっている事は自明なのに、10月11日ヒアリング時当事者に、【簡単に確認できるはず】なのに、概要版では一切触れられていないことです。三浦・渡辺氏以外は理事だから口裏合わせをしてスルーしたのでしょうか?

    ④これが事実なら「詐欺」及び詐欺に関与した「共謀共同正犯」にも当たるのではないのか…という事です。
    ⑤第三者調査委員会調査結果報告書の【全体版】内容は、プロ棋士のどの範囲の方々にまで開示されているのかという事が気になります。

    ⑥それによっては、識っているのに黙している=悪を共有している。→ 実質上の組織改編は困難になると思うからです。


    • 🐱 より:

      追加
      「1/23に第三者委員の報告書について説明があり、ドラフト版とされるものは、どちらも第三者委員が書いたもの」とプロ棋士のtwitterにありましたが、
      横梁弁護士「大前提として第三者委員会というのは将棋連盟が多額のお金を支払って雇っている弁護士という事…残念ですが連盟さんを有利に書いてしまうというのは仕方ないかなと思う…」である以上、どちらでも、大同小異ではないかという気がします。

      • 🐱 より:

        全体版の闇?を読むことができる理事が会長等になる…………⁉️

        • un pessimiste より:

           「コメントをどうぞ」の記入枠の中には、顔マークもちゃんとコピペできたのですが,下の投稿(1月26日 12:09 AM)を完了してみると残念ながらそれは消え失せて、「さん」だけになっていました。失礼を心からお詫びします。
           今後もし必要になった場合は、「猫さん」とお呼びしてもよろしいでしょうか?

  73. un pessimiste より:

     棋太郎さん および さん の御投稿を、深い共感を覚えながら拝読しました。
     
     「渡辺九段は〔…〕『純粋な正義感』から三浦九段を『告発』したに過ぎないのでは決してなく、実は〔…〕『疑念がある棋士と指すつもりはない。タイトルを剥奪されても構わない』と強固に主張するという〔…〕一種の恫喝を行ったのであり、彼はまさにこのような卑劣な手段によってこそ、正当な挑戦者を忌避することにまんまと成功した」のであって、このことこそが正に「事の本質」なのだということは、私も ――「三浦弘行九段のソフト不正疑惑の時系列まとめ記事(その3)」サイトへの 12月28日 2:47 PM の投稿、また本サイトへの 1月13日 8:13 PM、8:15 PM の長大な投稿等において ―― 繰り返し述べてきました。

     そういう本質的に重大な問題に比べれば、第三者調査委員会の「調査報告書(公開版)」を将棋連盟の執行部がさらに改竄したかどうかなどということは、確かに「どちらでも、大同小異」な些事に過ぎず、「まじめに考えても仕方ない」ことだと、私も思わないではありません。

     ただ、連盟が第三者委員会を設置したのは、所詮は三浦九段に対する「措置」(処分)がやむを得ないものであったという「お墨付き」が欲しいからに過ぎないだろう、という予想は(「〔…〕まとめ記事(その3)」サイトへの 11月30日 6:55 AM の投稿等に、やはり何度か書きました)当然ながら的中しましたが、一方ではその委員会の報告書が(失礼ながら意外にも)、三浦九段に対する疑惑の「証拠」めいたものがことごとく虚偽もしくは誤認であったことをおおむね的確に指摘していること自体は、(あれこれの疑点も残ってはいても)やはり評価してよいことかとも考えています。

     それだけに、連盟がこの「調査報告書(公開版)」にまで手を加えて、三浦九段の「疑わしさ」をなおも(性懲りもなく)強調しようとしているのだとすれば、それはそれでまた赦しがたい卑劣な行為ではないか ―― 上の投稿(1月25日 2:29 PM)をしたのは、そんな気持ちに突き動かされたためだったのです。

    • un pessimiste より:

       上の投稿(1月25日 2:29 PM)の最初に、第三者調査委員会の「調査報告書(概要版)」については、[2] 公開版 と [3] ドラフト〔下書き〕版の「両者の全文を対比してその相違(差分)を完全に明示したファイルまでも作成されています」と書きましたが、知人から「それは見つからない、URL にミスがあるのでは… 」という連絡があり、驚きました。
       その差分対照ファイルは、「ねとらぼ」の「将棋棋士のスマホ不正疑惑、第三者委報告書のドラフト版が存在」という記事(1月18日付)
      [ http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/18/shougi-investigation-report-01_n_14241394.html ]
      の中に、冒頭ページだけが掲げられており、その下にある「元データはこちら」というリンクの指示によって、本体にたどりつけるようになっていました。
       ところが今になってからまたそこを見たところ、その指示の最後には「公開は 1月20日まで」という断り書きがあったことに気付きました。つまり、公開されていたのは僅か三日間だけだったことになります(これはたぶん「ねとらぼ」編集部の慣行によるもので、将棋連盟からの要請があったから… というようなことではないと思います)。
       私個人はたまたまそのコピーを .mht 形式のファイルとして保存しておいたので、今でも利用できますが、「ドラフト〔下書き〕版」は将棋連盟のサイトからも既に抹消されているため、一般の人が両方の版(稿)を読み比べる手段はもはやなくなった訳で、いささか残念な気がします。しかし、連盟のサイトに残っている「公開版」だけでも、資料としての意味はありますので、それまでが抹消される日が来ないうちに、ファイルをコピーしておくのも悪くはないかも知れません。

  74. 胴長犬 より:

    連盟も、母体が本当に開かれた公正な組織である、と皆に知らしめたいなら、会館で報告書のコピーを自由に持っていける様にするとか、送料負担で興味のある人には送付するとか、お金を掛けなくても地道に訴える術は幾らでもある。要はそういうアイデアが悲しいくらいに不足しているのだ。

    将棋ばかりさしている人間の集まりと言われないためにも、もう少し柔らかい頭、良い意味で遊びのある対応が出来る人材を養成、若しくは獲得して欲しいものだ。

  75. 田舎初段 より:

    もうひとつの名誉回復の戦いが、始まっているように思います。このままでは連盟や事件関係者の面目はつぶれたままです。反撃は三浦さんに集中すると思います。ほとんどの棋士は連盟幹部側に与しているようですから、三浦さんに強い監視の目を向けてくるでしょう。何らかの戦果をあげるまで、彼らは手をゆるめないと思います。そうしないと谷川さんや渡辺さんの名誉を回復できません。

    四六時中周囲から監視されている状態で、将棋に集中できるものかどうか。三浦さんは気が弱そうですから、どこまで耐えられるのかが気になります。中原さんが事件のあと勝てなくなったように、三浦さんの成績も大きく下がるでしょう。勝負の世界ですから、弱みを見せた者は袋叩きにされます。タイトル戦どころか、A級からCクラスまで一気に落ちるかもしれません。

    • 胴長犬 より:

      >>> A級からCクラスまで一気に落ちるかもしれません

      何の根拠もない。中原誠は自分の身(下半身)から出たさび。三浦九段のそれとはまるで別物。他の棋士は連盟寄りではなく、単にういたかひょうたん的、流れが変わった方に付く主体性にない連中ばかり。心配には及ばない。

      >>> そうしないと谷川さんや渡辺さんの名誉を回復できません。

      必要ないものは回復しなくて宜しい。

    • たんご屋 より:

      連盟執行部は自分たちの面目がつぶれるようなことを現実にやってしまったのだから「しかたない」じゃないですか。彼らは「しかたない」という考え方をしないんですかね?

      仮に、三浦九段に不正行為があったのだとして今後そのことが証明されたとしても、連盟執行部が「不適切な手続きによって一会員の対局の権利を取り上げた」という事実はもう二度と覆せませんし、彼らの面目は回復できません。

      それは手続きの問題ですから、結果オーライにはなりません。

      • たんご屋 より:

        日本では、ただ疑わしいというだけでは誰かを不利益な目に遭わせることはできないという人権があらゆる人に保障されているんです。

        刑事事件の容疑者ですら、黙秘の権利もあるし、弁護士を付ける権利もあるし、控訴や上告をする権利があります。

        だからこそ、ろくに調査もされないでいきなり処罰されたりすることなどないという安心感をみんなが持っているんです。

        不正が本当にあったかどうかというのは関係ありません。「十分な調査もせずに思い込みだけで誰かを不利益な目に遭わせる」というのは、それだけで非難されるべきことです。

        • たんご屋 より:

          連盟執行部側の人たちが名誉を回復したければ「本当は、ちゃんと調査をして十分に検討してから処分を決めたんですよ」と証明するしかないでしょう。

          傍から見て「なるほど、そこまで調査した上で処分したのなら理解できるな」と思えるような説明ができれば、名誉は回復できるはずです。

          不正の真相がどうだったとしても、です。

    • 🐱 より:

      「反撃は三浦さんに集中すると思います」は、とても心配です。

  76. un pessimiste より:

     「将棋ワンストップ」に紹介された、田丸九段のブログの新記事「三浦九段の問題で東西の棋士が数多く出席した 1月23日の月例報告会の模様」
    [ http://tamarunoboru.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/
    23-0cba.html ]
    は、いろいろの興味深い内容を含んでいますが、
    「三浦九段の問題は、将棋界の枠を超えて社会的な関心事になっていて、ネット上ではいろいろな記事が載っています。その中で、経済評論家で将棋を愛好する山崎元さんの記事に、私は大いに賛同します。」とあるのには、唖然とさせられました。この文に続けて引用された一箇所だけを採り上げれば、確かにもっともな主張ではありますが、あの論考全体の趣旨は要するに、「谷川会長さえ辞任しさえすればよいのであり、他の理事や棋士は(三浦九段に不当な嫌疑をかけたり、理不尽な処分を科したりした人たちを含めて)すべて免罪されてしかるべきだ」というものです。撰りに撰ってそんな暴論に「大いに賛同」するとは…

     ところで、この記事のコメント欄に、以下のような二つの(ほぼ同趣旨の)投稿が寄せられていました(全体の引用は避けますので、関心がおありの方は直接上記のブログを御覧下さい)。

     公開版、ドラフト版とも pdf なので作成者名などのメタデータをみることができます。どちらも jsa0028 という作成者名でした。/ ところで連盟のウェブサイトに出た過去のお知らせにも、これと同じ作成者名のファイルが複数存在します。普及に関する文書、イベントの応募用紙、そういったものです。/ jsa0028 さんってどなたなのでしょうか。第三者委員会も補助委員にも連盟職員または役員はおられないはずなのですが。
      (Britty 1月26日 10:49)

     ドラフト版及び公開版の PDF は作成者が jsa0028 となっています。/ 連盟が通常公開する普通の PDF 文書の作成者に jsa0028 が存在します。/ よって連盟が PDF 形式に変換したことは明らかです。/ 変換前の形式は Word 文書ですから、編集可能な文書を連盟は所持していたことになります。/ 担当理事の証言が本当であれば、第三者委員会はなぜか修正可能な状態のまま連盟に手渡していたマヌケということになり、嘘であれば正会員に虚偽の説明をしていることになります。
      (匿名 1月26日 12:03)

     表題は同じだが内容の異なる二つの版(稿)を処理しているのですから、「第三者委員会から手渡された Word 文書を、単に(機械的に)PDF ファイルに変換しただけで、内容には一切タッチしていません」などという云い訳は通りません。

    • 棋太郎 より:

       un pessimiste 様の深い読み込みによる洞察はいつも大変参考になります。この週末は、私もじっくりドラフト版と公開版を比較対照して読もうと思っています。

       田丸九段のブログについてですが、ちょっと私は違う読み方をしました。
       田丸九段が山崎元さんの記事に「大いに賛同」したのは、引用されている部分の
      「対局の公正が疑われ、棋士の人権が侵された時に当事者として立ち上がらない《連盟》などというものに、存在する意味はない」
      のところだけなのではないでしょうか。
       そうでないと、以下に出てくる
      「私は常務会に対して、「三浦九段の問題はまだ何も解決していない。検証委員会を設立して真相を究明すべきだ」と主張しました。
      との、整合性がなくなってしまうように思います。

       考えるに、検証委員会を設立すれば、確実に責任追及は、谷川氏・島氏以上に広がっていくでしょう。これは、プロ将棋界に取って避けたいものとは思います。「会長の首を出したのだからいいではないか」という声が聞こえてきそうです。

       島氏は理事を辞めるのに記者会見をしていません。これが全てを物語っていると思います。島氏が記者会見を行い、質疑があれば、当然に週刊文春の記事内容への質問が行くでしょう。記者会見をしないことは、これに耐えられないことをしていたことの証明と思います。

      • 胴長犬 より:

        会長である谷川九段が謝罪すれば島九段が出て来る必要はない。社長が謝ったら、副社長の出番がないのと同様。

        良かった、良かった、どうでも良かったの範疇ですけど。

        • 棋太郎 より:

          その「社長」が、「処分は妥当だった」として何ら挑戦者変更の経緯について説明責任を果たしていない以上、実務担当者が記者会見を行い経緯の説明をすることは、おかしなことではないと考えます。
          これは、渡辺氏にも同様のことが言えると思います。

      • un pessimiste より:

         過褒の御言葉をいただき、汗顔の至りと申しますか、まったくのところ顔から火が出る想いでおります。

         実は。私が書き綴ってきた数々の駄文などとは違って、遙かに高いレベルの論を持続的に展開されてきた、あるブログの記事をまとめて読む機会を得ましたので、管理人さんが新たに立ち上げられた「三浦弘行九段の件の時系列まとめ記事(その 4)―― 3分で振り返るマーカー付き」サイトのコメント欄に、「敢えて提灯持ちを買って出るの弁」といったものを寄稿しました。またしても長文ですが、お読みいただけましたら幸いです。

  77. 胴長犬 より:

    師匠が賠償金の話をし出す。前会長の兄が結果的に弟叩きに回る骨肉の争いの様相も。これは三浦九段の本意とは対極。私欲に付随する問題が出て来ると物事はこじれる。将棋界は底を打つかもしれない。三浦九段の望みとは益々かけ離れる。

    鶴の一声を出せるか、佐藤新会長。未知の領域に踏み込むのが好き、とかねてから発言していた心意気を見せて欲しい。

  78. 匿名 より:

    でも三浦さんが竜王戦挑戦って、本当の将棋ファンなら少しいぶかしく思いますけどね

  79. 匿名 より:

    棋士も人間だから、やっぱり気に入らないやつってのが居るのかねぇ。
    印象として、渡辺・橋本は性格が悪そうだけどw

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