カロリーナ・ステチェンスカ女流の新情報。ポーランドの大学時代に将棋ソフトを作ってたとか、双子の妹がいるとか

2015年10月に外国人として史上初の女流3級となるポーランド出身の女性、カロリーナ・ステチェンスカさん。

カロリーナ・ステチェンスカ研修会員が史上初の外国籍女流3級(女流棋士の仮資格)に

女流3級への昇級が決定してから、各メディアで取り上げられて、これまで知られていなかった(私が知らなかっただけかもしれないですが)情報が出てきました。

一番驚いたのは、ポーランドの大学で将棋ソフトを作っていたこと。これ知らなかったです。あと双子の妹がいるとか。この記事では新たに出てきたことを含めて、カロリーナさんの情報をご紹介したいと思います。

あと、雑誌「将棋世界」2015年9月号には、「人生が変わった」と題するインタビュー(北尾まどか女流二段、構成の渡辺大輔さんとの対談形式)が6ページにわたり掲載されていて、彼女の人柄も見れますので特におすすめです。

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プロフィール

まず基本的なプロフィールから。

カロリーナ・ステチェンスカ研修会員(日本将棋連盟)

カロリーナ・ステチェンスカ(Karolina Styczynska)

1991年6月17日生まれ。現在24歳(2015年8月時点)。ポーランド出身。北尾まどか女流二段門下。

2013年C2で研修会に入会。

2015年6月28日C1に昇級。同年10月1日付で女流3級(予定)。

趣味、プライベート

趣味は「漫画」で、「NARUTO -ナルト-」を読んでそのキャラクターがしていた将棋に興味を持ったことは有名。

現在はあまり時間がなくて読めていないらしいく、英語の小説を読んでいる。コンピュータゲームが好き。(将棋世界9月号)

好きな食べ物は餃子。ポーランドのピエロギという料理に似ているみたいです。(同)

他には、そばと回転寿司も好きなようです。

初の外国人女流プロ誕生秒読み(産経ニュース)

そばと回転ずしが好物で、「カレーと牛丼は自分で作れるようになりました」

カレーはともかく、牛丼を自作するとは上級者では。

日本の音楽も聴くとのこと。

外国人初の将棋女流3級に=ポーランドのステチェンスカさん(時事ドットコム)

「J-POPや、『NARUTO』『進撃の巨人』のアニソンが好き」と話している

進撃の巨人のアニソンというのは紅白歌合戦にも出場したLinked Horizonの「自由への進撃」でしょうかね。

昇級決定直後のインタビューでは、大学(後述)の日本文化の授業で「モーニング娘。」を聞くという話も。

双子の妹がいるが、妹は将棋をしない。北尾女流によると「顔はすごく似ている」が本人によると「双子だけど性格は違います」。(将棋世界9月号)

学歴

高校を卒業し、ポーランドのワルシャワの大学に在学。

(ひと)カロリーナ・ステチェンスカさん(朝日新聞デジタル、ユーザー登録が必要)

一瞬「ワルシャワ大学」かと思ってビビりました。「ワルシャワの大学」です。専攻はIT。在学中に将棋ソフトをつくったとか。すごい。どんなソフトかわかりませんが、プログラムはできるということだと思います。電王トーナメントや電王戦にソフト開発者として出る可能性・・・。

あと同大学の在学中に将棋イベントも開催したとのこと。普及の才能もありますね。

2015年現在は山梨学院大学経営情報学部に在学(現在4年。以前の将棋連盟の発表では「現代ビジネス学部3年」に入学予定と発表されていましたが、変わったのだと思います。特待生として編入)。

経営情報学部とは、同大学のホームページによると以下です。

「経営」と「情報」の専門スキルを養成
情報技術が社会基盤となっている現代では、情報の取り扱いがビジネスの成功を大きく左右します。そこで経営情報学部では、経営学と情報科学の専門的な知識・技術の習得をめざし、1年次よりきめ細やかな少人数教育や、情報技術論、経営論、スポーツマネジメント論など多彩な専門教育を実施

卒業論文は「将棋ソフトと人間が対戦する電王戦が社会に与える影響」。

ワルシャワの大学では「将棋ソフト」を作り、山梨学院大でも卒業論文に「将棋ソフト」。外国人の女流棋士ということだけでもすごいですが、これはさらに別の才能もあるような・・・。

棋力、棋風

ポーランド時代にオンライン対局場の「81Dojo」で北尾まどか女流二段に見出され日本へ。

Polish woman becomes shogi queen in rare move for foreigner(The Japan Times)

2011年の初来日時にはアマ四段の資格を得たようです。

その後、外国人女性として初めて女流棋士に勝利。

前述のとおり2013年に研修会C2に。

北尾女流によると「連勝連敗型で波がある」。棋力とは関係ないですが、研修会で苦労したことは「正座が大変」。正座の苦労はこれまでも度々耳にしたことがあります。

また、ポーランド時代は当初漢字が読めなかったので詰将棋を中心に勉強していたようで「終盤が強くなりました」とのことです。(将棋世界9月号)

振り飛車党。三間飛車、最近では中飛車も。力戦型が好き。(同)

今後の目標など

カロリーナ女流は、将棋世界のインタビューで、今後の目標として将棋の棋力向上と日本語の向上(敬語)をあげています。また海外への普及にも意欲があるようです。

ツイッターアカウントはKarolina Styczyńska@oneyeFacebookもあります。

ツイッターでも、将棋と日本語の向上に触れています。女流3級への昇級決定直後のツイート。

以前の記事にも書きましたが、まずは無事に女流2級に昇級して、ニコニコ生放送などにも来て欲しいです。彼女にしかできないことがたくさんあるはず!!

憧れのシカに・・・

ちなみに、カロリーナさんが読んだ「NARUTO」で将棋をしていたキャラクターの名前は「奈良シカマル」。

将棋世界のインタビューによると、カロリーナさんは今年のゴールデンウィークに奈良を訪れたそうです。奈良の鹿といえば、人懐っこくて「鹿せんべい」を求めて観光客に寄ってきます。もちろんカロリーナさんも鹿せんべいを購入。

しかし「鹿が寄ってきて大変だったのでは?」と構成の渡辺大輔さんが聞いたところ・・・。

カロ「そうなんだけど、ゴールデンウィークだったから鹿もお腹いっぱいでイマイチでした(笑)」

せっかく買った鹿せんべいがさばけず(振り飛車党なのに)落胆するカロリーナさんを想像。

微笑ましい気持ちになりました。

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