2013年6月より日本将棋連盟の理事を務めている片上大輔六段が、2015年5月14日に投票が行われる日本将棋連盟の理事選に立候補することがわかりました。
当選すれば2期連続の理事となります。(任期は1期あたり2年)
評価が結果となることを願う
立候補が明らかになったのは、2015年4月20日の片上六段のご本人のブログの記事によるもの。
この記事、「あさって対局」というタイトルなので、対局のことかなと思ったのですが、谷川浩司会長の紫綬褒章のパーティーのことなど、いろいろ書かれていて興味深いです。そのなかで、
今日・明日の2日間は実は連盟の理事選(正確には予備選)の立候補日で、さっき届出を済ませたところです
と記述しています。そして、
この2年間自分なりに一生懸命頑張ってきたつもりなので、その評価が結果となって出てくれることを願っています
と心境を述べています。
理事としての仕事
私(管理人)は、将棋を見始めたのはここ1年数ヶ月のことであり、連盟の運営のことを知ったり、各種サイトを閲覧したり、棋士の方々のブログ・ツイッターを読み始めたのも昨年末ごろからだったと思います(それがきっかけでこのサイトを立ち上げたので)。ですので、片上理事がこれまでどのような仕事をしてきたのか全て把握しているわけではありません。
東大卒ですし、若くして理事を経験されていますし、連盟のなかの貴重な人材のお一人なのかな、というイメージもあります。そして私の中では「電王戦の担当」というイメージが強いです。
ですので、衝撃の結末を迎えた電王戦FINALが、良くも悪くもこの理事選に影響するのではないかなと思っています。
ただ、もちろんお仕事は電王戦だけではないはず。上記ブログによれば、この2年の仕事を振り返り
自分のやってきた仕事を振り返るという意味では、良い区切りなのかなと思うこともあります。
たまったノートは70冊ほどになりました
とも記述しています。
ハッシーも立候補
あまり詳しく把握していないのですが、この理事選に立候補することが明らかになっているのは、あとはハッシーこと橋本崇載八段。橋本八段は電王戦FINAL第5局の結末に「ガッカリした人がいないか心配」と述べています。そして自分が運営したら・・・という意欲をのぞかせるようなツイートも。
一方、片上六段はこの第5局の結末について、4月12日のブログで
いろいろな意見はあるでしょうが、これもまた、コンピュータと人間が戦うということの、一面
としており、AWAKE投了後に急遽エキシビションマッチを実施したことについても
結果的に視聴者にも楽しんでもらえて、将棋も熱戦になったので、その点は良かったと思います。
最後まで、電王戦は運が良いイベントだった
と、橋本八段とはたぶん違った見方。
橋本八段は32歳、片上六段は33歳。理事っていろいろ苦労すると思うんですよね。2人とも、将棋の未来を真剣に考えている姿勢は大変立派だと思います。お若いのに。
あと考え方の違いが選挙結果にそのまま現れるわけではないと思いますね。実行力(があると思われているか)とか、人望とかですかね。マニフェストだけ立派でも・・・ってやつです。
前回は半数が再任
一将棋ファンのサイトが理事選についていろいろ書くのはおこがましいとは思ったのですが、私としてもサイト運営上、何事も挑戦といいますか、書いてみました、という感じです。理事選が将棋ファンに知れることの意義もあるかな、と思いましたし。
ちなみに、現在の役員の体制は日本将棋連盟ホームページのこの記事が詳しいですので、ご参考に。
前回は、常勤理事の8人のうち4人が再任したということがわかります。
以上、ありがとうございました。