2015年3月1日から翌2日にかけて行われた第73期名人戦・順位戦A級の最終日一斉対局(通称、将棋界の一番長い日)は、以下の結果となりました。
勝ち ▲渡辺明二冠(3) – △久保利明九段(7) 負け
勝ち ▲森内俊之九段(1) – △行方尚史八段(2) 負け
勝ち ▲広瀬章人八段(9) – △三浦弘行九段(6) 負け
勝ち ▲深浦康市九段(5) VS △佐藤康光九段(4) 負け
負け ▲阿久津主税八段(10) – △郷田真隆九段(8) 勝ち
カッコ内は順位。
この結果をもって6勝3敗で並んだ行方八段、渡辺二冠、久保九段、広瀬八段の4人によるプレーオフとなることが決定しました。日程は以下参照。
プレーオフ組み合わせおよび日程
1.久保利明九段 VS 広瀬章人八段 3月5日(木) 大阪
2.渡辺明二冠 VS 1の勝者 3月10日(火) 東京
3.行方尚史八段 VS 2の勝者 3月16日(月) 東京(行方八段VS久保九段の場合は大阪で)
3に勝つと名人への挑戦決定。
棋王戦、王将戦の両防衛戦を戦う渡辺明二冠の過密日程が心配されます。
もう一人の降級は三浦弘行九段
すでに阿久津主税八段の降級は決定していましたが、上記の結果、もう一人のB級1組降級は三浦弘行九段と決定しました。三浦九段は第60期以来その異常ともいえる「残留力」でここまで14期連続でA級に在籍してきましたが、ついに陥落となりました。
阿久津主税八段は0勝9敗(全敗)、三浦弘行九段は3勝6敗での降級です。
森内俊之九段、郷田真隆九段が残留
森内俊之九段は名人から一転してB級1組への降級かという大ピンチでしたが、なんとか最終局に勝利し自力で残留。
また、王将戦に挑戦している郷田真隆九段も自力で残留を決めました。
やっぱり将棋界の一番長い日は長かった
最後まで対局していた▲深浦康市九段(5)VS△佐藤康光九段(4)も3月2日午前2時10分頃に終了。
入玉した後手玉を、深浦九段が執念で詰ませました。233手の熱戦でした。
本順位戦の年間通しての対局結果や順位・成績詳細は日本将棋連盟のホームページでご確認ください。