3月1日に迫った第73期名人戦・順位戦A級の最終日一斉対局(通称、将棋界の一番長い日)。すでに阿久津主税八段のB級1組への陥落は決まりましたが、もう一人の陥落者と、名人への挑戦者はまだ決まっていません。
挑戦に関しては、一時は7、8人でプレーオフになるんじゃないかと言われていましたが、最終局前の時点で可能性は4人に絞られました。そして、この4人によるプレーオフになる可能性が残されています。
4人とは、順位順に、行方尚史八段、渡辺明二冠、久保利明九段、そして広瀬章人八段です。
プレーオフはパラマス方式のトーナメントですから、プレーオフの人数が多くなればなるほど、過密な日程が懸念されます。
そんな、この最大4人によるプレーオフの日程がいつのまにか発表されていました。
追記:結局、4人によるプレーオフとなりました。詳細はこちらへ。
プレーオフの日程
日程が発表されているのは、「将棋界の一番長い日」を中継する囲碁将棋チャンネルの特集ページ。
「プレーオフになるのはこの3パターンだ」と題して、2人プレーオフ、3人プレーオフ、4人プレーオフそれぞれの日程が書かれています。
4人プレーオフの場合、3月5日(木)、10日(火)、16日(月)に。3人の場合は5日と16日。2人の場合は16日に対局が行われます。いずれのパターンでも16日に挑戦者が決まります。
渡辺明二冠は超過密日程の可能性
たとえば、棋王戦、王将戦の両防衛戦を戦っている渡辺明二冠を例に考えてみます。
4人でプレーオフになった場合、渡辺明二冠は4人中順位は上から2番目ですから、まず3月10日に対局(準決勝)があり、勝てばその後3月16日に挑戦者決定戦を戦います。
一方、3月8日には棋王戦第3局、3月12・13日は王将戦第5局、3月19・20日には王将戦第6局があります。いずれも現在(棋王戦第2局、王将戦第4局終了時点)までの勝敗から、対局が行われることが決定しています。
ということは・・・・こういうことです。
3月8日 棋王戦 in 新潟
3月10日 順位戦プレーオフ
3月12・13日 王将戦第5局 in 新潟
3月16日 順位戦プレーオフ挑戦者決定戦
3月19・20日 王将戦第5局 in 静岡
すべて重要な対局ばかり。どれも早指しではありませんし、長時間の戦いです。
なお、3月23日、3月26・27日も、それまでのタイトル戦の勝敗によっては、対局の可能性があります。
それから、タイトル戦の場合は前夜祭もあるはず。
ファンとしては楽しいですが
私はにわかなので前例はわからないんですが、こんなに過密になることってあるんですね・・・。
あと、プレーオフの日程って毎回こんな感じでこっそりと発表されるのでしょうか。連盟のホームページでドーンと発表すればいのに・・・。私が情報を見逃していただけかもしれませんが。
8人プレーオフとかだったらとんでもないことになっていたと思います。ファンとしては、それはそれで楽しいんですが。