伊藤真吾五段による「将棋棋士あるある」をまとめました

最近、将棋界隈であるあるが流行っているようです。

先日、東竜門(関東の若手棋士グループ)のツイッターを担当した伊藤真吾五段が「将棋棋士あるある」を1週間にわたりツイートしていました。

「棋士あるある」なので、我々棋士でもなんでもない人は「おお、あるある!」と共感できないかもしれません。ただ、我々にとっては棋士のことを知るのにとても役に立ちますし「へーそうなんだ」と思うこともあると思います。せっかくですのでまとめてみたいと思います。

そして、私(管理人)は、その「棋士あるある」に対応した「一般の社会人あるある」を書きたいと思います。個人的な体験をもとにしていますのであるあるじゃないかもしれないですが。時間がない人は伊藤五段のあるあるだけ読めば十分です。

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棋士あるある

これはよく聞きます。奨励会に入る前からお互いに意識していたとか。その関係が何十年も続くので、特殊な世界。

これに対応する一般の社会人あるあるは「同期(入社)意識しがち」。

現在では、出世競争というものは昔ほどはないと思います。むしろ同期の出世を祝う雰囲気もあります。どっちかっていうと、同期のうち何割が結婚したとか、何割が辞めたとかが気になると聞きますね。

次はこれです。

対局中に注文を取りに来るシステムを知ったときは衝撃でした。あの静かなところに注文取りに来るんだ!と思って。

これに対応する一般の社会人あるあるは「本日の食堂のメニュー意識しがち」

これは社員食堂がある会社だけですけどね。人気のメニューは売り切れたりするので、会議を早めに進行するとかいうテクニックも必要になります。

次はすごいですよ。

すごい!詰将棋を解いていて、解けなくても局面を記憶していてそのまま寝て、夢のなかで解くってことですね。

これに対応する一般の社会人あるあるは「仕事中に眠って夢を見てしまいがち」

ダメ社会人です。

次はいいですよ。

最近は、将棋といえばおやつ、みたいな認識も広まってきました。加藤一二三九段とか、渡辺明棋王とかのおかげでしょうね。

これに対応する一般の社会人あるあるは「仕事中におやつ食べている奴は太りがち」

デスクワークだとついついおやつを常備してしまいがちです。デスクの棚ひとつ分おやつとか。

次は棋士ならではですね。

「いやー」とか「これはしかし」とか言っている方が優勢ってやつですね。

これに対応する一般の社会人あるあるは「ボヤいている人に話しかけると、長くなりがち」

ボヤいている人は何か理由があってボヤいます。何か知ってほしいことがあるのです。ですので、話しかけると長くなります。それにあえてお付き合いするのも、また定跡。

次は興味深いですね。

これに対応する一般の社会人あるあるは「昼休みに漫画の貸し借り行われがち」

学生の頃から脈々と受け継がれる習慣は社会人になってもですね。私の場合は漫画より雑誌ですが。

次はとても共感できるやつです。

将棋雑誌を見ているということは、将棋ファンであり、自分を知っている可能性も高い、ということですね。

これに対応する一般の社会人あるあるは「家でテレビを観ているときに不意に自分の仕事に関係がある特集が流れると別のチャンネルに切り替えがち」

家でまで仕事のこと考えたくない!でも棋士は仕事(将棋)大好きだと聞きます。羨ましい。

次は色々な世界でありそう。

これに対応する一般の社会人あるあるは「中途入社の人の年齢あいまいになりがち」

新卒入社だと年齢を特定しやすいのですが、中途入社の人は最近のご時世もあってなかなか年齢を特定できないので困ります。

次です。

これに対応する一般の社会人あるあるは「行ったことない取引先に行くときはその会社のホームページ見がち。特に偉い人の顔写真が載っているとじっくり見がち」

なんか不安なので。

次は私レベルでもたまにあるやつ。

私レベルでも、ああすればよかったとか、後悔に陥ったりします。

これに対応する一般の社会人あるあるは「仕事でミスしようが何しようが、よく眠りがち」

ダメ社会人です。

次は勝負の世界だからしょうがないやつです。

これに対応する一般の社会人あるあるは「プライベートの時に偶然上司とか同僚に遭遇すると挙動不審になりがち」

そのときは気付かずに、あとになって「昨日○○にいたでしょ?」とか言われたときも挙動不審になりがちです。

次は棋士ならではです。

これに対応する一般の社会人あるあるは「長期出張中は曜日の感覚がなくなってくる」

私は出張中はテンションがあがってしまうタイプ(いつもたいした出張じゃないというのもある)なので、出張中は毎日が日曜日のような気分です。

次は特殊能力ですよね。

これに対応する一般の社会人あるあるは「社内だけで通じる用語が増えてきがち」

社内だけでしか通じない会話。新入社員にはちんぷんかんぷん。しかしその新入社員も1年後には立派に社内語を使いこなす。

ラスト。

これに対応する一般の社会人あるあるは「会議の後に、一部の人が会議室に残って感想戦しがち。感想戦が好きな人もいれば、嫌いで早く帰りたい人もいがち」

将棋と違うのは、感想戦で会議の結論が覆ることもあるということです。

伊藤真吾五段、解説でもあるある

あるあるツイートが終わってから数日後、9月18日の叡王戦六段予選の解説としてニコニコ生放送に出演した伊藤五段は、「これは定跡になりがち」と解説するなど、あるあるがお気に入りのようです。

私としては、あるあるを通して棋士の日常や考え方を垣間見ることができますし、ツイッターのあり方としても新手というか、定跡にとらわれない使い方をされていて良かったです。

伊藤五段、楽しいツイートをありがとうございました。今後も期待しております。

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