2015年3月14日に開催された将棋電王戦FINAL第1局で、コンピュータソフト・Aperyに完勝した斎藤慎太郎五段。
16日にはその師匠である畠山鎮七段がニコニコ生放送に電話出演し、斎藤五段から勝利の報告があったことなどを話してくれました。
畠山鎮七段と斎藤慎太郎五段の師弟関係は、以下の動画で垣間見ることができます。これは対局前の段階で「将棋電王戦FINALへの道 斎藤慎太郎 心の支え」と題してYouTubeなどで公開されたものです。いい動画ですのでぜひ。
これが前編。
これが後編。
師匠の弟子に対する
超えて欲しいですよね私を
超えて遠くへ行って脚光を浴びて人垣ができて、師匠は一番遠くから拍手していればいいかなと
という言葉が非常に印象的です。
ユーザーから祝福の嵐
電王戦FINAL第1局の翌々日は、第73期A級順位戦の挑戦者決定プレーオフ(▲久保利明九段VS△行方尚史八段、大阪)がニコ生で中継されていました。
そして、その解説の途中、現地の畠山鎮七段が電話出演しました。
畠山鎮七段が電話に出たとたん、ニコ生の画面には「お弟子さんおめでとうございます」「斎藤五段おめでとう」「電王戦おめでとう」などと、斎藤五段の勝利を祝福するコメントが大量に流れました。
畠山鎮七段は「弟子がお世話になりました」と、ニコ生(ドワンゴ)関係者に電話の向こうから感謝を述べました。
弟子からの電話
この日聞き手の井道千尋女流初段から「(当日は)すごかったですよね?」と聞かれた畠山七段は、「まあ私、あんまり冷静に観られなかったんですけど。携帯で、最後の方はね」と発言。そして電王戦第1局の対局後に斎藤五段から「勝ちました」という電話があったと明かしました。
喜ぶ畠山七段
それに対し畠山七段は「お疲れさんしか言えないですね、師匠とはいえね」として「自分の言ったとおりに指したな、ぐらいに言いたかったんですけど。0.1秒ぐらいで嘘だってばれますから」と、弟子の活躍を喜んでいる様子で冗談を飛ばしていました。
畠山七段は、この電王戦FINALを迎えるにあたり、弟子には「ほんとに何も(一緒にソフト対策などを)していない。戦ったことにない世界ですし」とも発言。
今後の展望については、「チーム戦で、5番勝負ですから。残り4局興味深いですね」とも話してくれました。
私が書くまでもありませんが・・・
斎藤慎太郎五段がAperyとの対局に臨むにあたり相当の準備を重ねたことは、以前の記事で書いたとおりです。
そのときも書きましたが、斎藤慎太郎五段は21歳とは思えぬ物の考え方、そして圧倒的なさわやかさ・イケメンぶり、礼儀正しさ、何をとっても完璧に見えました。
そんな斎藤五段を育てた畠山七段。育ててくれてありがとうございました。