ハッシーの愛称で知られる橋本崇載八段がやってしまった第64回NHK杯テレビ将棋トーナメント準決勝での二歩の件については、以前の記事で詳細にお伝えしたところです。
この放送があったのが2015月3月8日。
事件発生以来、多くのメディアでこの件がとりあげられました。
それを受けて、ハッシーがツイッターを更新。事件の感想を述べています。
Yahoo!トップに掲載
当サイトのトピックスのページでは、ネット上で話題となっている将棋関連の記事をリアルタイムにランキングし表示しているのですが、当時はこのページがほとんどすべてこの橋本崇載八段の二歩事件の報道で埋まりました。
裏で棋王戦(渡辺明棋王VS羽生善治名人)のゴールデンカードがやっているにもかかわらず。
あらためて、NHK、地上波、そしてハッシーの影響力を思い知りました。
そんなハッシーですが、その後以下のようにツイート。
Yahooトップに載り、スポーツ紙の取材まで来たんですけど(汗)ご存知のとおり、本日放映のNHK杯準決勝は橋本八段の反則負けとなりましたwwwwwwww
いやあ、準決勝で二歩打つアホがいるんですねぇ、って俺や!!!俺のバカー( ;´Д`)応援して下さった皆様、スンマヘンでした。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2015, 3月 8
反則負けとは、非常に恥ずべきことですが、さすが自ら「華のある棋士」というだけあってこのテンションです。
苦しいと思っていた
解説の木村一基八段も指摘していましたが、二歩を打った場面の前から後手ハッシーの形勢は苦しかった模様。本人も、凡ミスでジリ貧、勝負に行くも悪化と嘆いています。ちなみに二歩の場面では考慮時間を2回使っているんですよね・・・。詳しくは上記記事を参照。
決勝進出をかけた大一番、いい将棋を指して勝ちたいと思って臨んだんですけど、空回りしちゃったんですよねぇ。序盤から凡ミスが続いて、ジリ貧を嫌って勝負に出たらさらに悪化して、丁度そんな時に時間もなくなって、相当にテンパってました。そして秒を読まれ、苦し紛れに私は歩を打ちました。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2015, 3月 8
脇息にもたれかかる橋本八段の姿を思い出せる人も多いかと思います。やはり、事件後はほとんど集中できていないかったようで・・・。
その瞬間に相手の行方さんが声を上げて、少しして自分も気づき頭が真っ白になりました。あまりの衝撃に、その後のことは全く記憶がありません。空気は凍りついていたかなぁ。我に返ると、私は家のソファーにポツンと座っていました。どうやって帰ったのか、かなりアブナイ人です。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2015, 3月 8
反則負け、恥ずかしくない
橋本八段は新感覚の持ち主で、反則負けは恥ずかしくないと断言。しかし、A級棋士・行方尚史八段相手に自滅するような悪い将棋を指してし、全国放送で弱いと思われてしまったことが悔しいようです。
ハッキリ言っておきますが、反則負けで恥ずかしいとかはないです。強い人間ほどチョンボをするものです、名人になるような人でも山ほどやらかしてるし。だけどそもそもこの将棋は内容なさすぎ、
他に語るべきところがない。そそっかしい、マヌケと思われてもいいけど、弱いと思われるのは嫌なんです。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2015, 3月 8
俺らしい
しかしここでタダで終わらないのが僕らのハッシー。この事件で得たものとは。
まあ、何とも俺らしい終わり方とも言えるけどね(笑)でも悪い事ばかりじゃないよ、これによって得たものもある!それは「鉄の精神力」
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2015, 3月 8
「俺らしい」とは「二歩」のことでしょうか?
だとしたら、やっぱ二歩気にしてるじゃん・・・。
だけど、オイラ負けないよ・・・?
NHK杯で橋本八段が放った有名なセリフ(元ネタは佐藤紳哉六段)、
羽生さん?強いよね。序盤中盤終盤、隙がないと思うよ。だけど、オイラ負けないよ
がありますが、今回はそれに掛ける余裕もなかったのでしょうか。
だってこの反則で、初優勝は幻と消え賞金も失い、その後1ヶ月間会う人には次のNHK頑張って下さい楽しみにしてますよと言われ、こんな事で人生初のYahooトップに出て、こんなキツイ事そうそうありますかね?(笑)でも俺はめげないよ、だってめげちゃったら次のNHK杯優勝できないでしょ。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2015, 3月 8
上記のように、
でも俺はめげないよ
というなんとも中途半端な掛け方となっています。
収録は1ヶ月前だったんですね。1ヶ月間ご苦労様でした。
次に期待
橋本八段は、今期順位戦(B級1組)では8勝4敗。同じ勝敗の屋敷伸之九段が昇級し頭ハネを食らって惜しくもA級返り咲きを逃しましたが、来期は2つ順位があがり、昇級のチャンス。また、竜王戦1組では因縁の(?)行方尚史八段を下して勝ち進んでいます。
さらに来期NHK杯では、今期ベスト4の実績によりシードされるはずです。
確かに華のある棋士です。今後の活躍を願ってやみません。