藤井聡太の記憶(16)。四段として史上初の揮毫入り扇子。cuboroもバカ売れ

2017年ゴールデンウィーク。

藤井聡太さんは5月1日と4日に公式戦で勝利し、デビューからの連勝記録を「16」に伸ばしていました。

5月6日には地元・愛知県のイベントで、プロになって初めて(おそらく生涯初めての)指導対局を小学生相手に行いました。藤井さんもついこの前まで小学生だったんですけど。

藤井さんが指導対局するだけで、ニュースになってしまう世の中。信じられない。そんな状況が続きました。

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豊島将之八段に敗れる

冒頭にも書きました愛知県のイベントでは、5月7日に豊島将之八段と席上対局(非公式戦)。

この対局では敗れたのですが、それがヤフートップになり、報道陣60人がつめかけ「非公式戦のため連勝記録には影響しない」と強調して報道されるなど、まあゴールデンウィーク中で他のニュースが少なかったからかもしれませんが、前回の記事(藤井聡太の記憶15)に続くフィーバーぶりでした。

豊島八段はこの勝利で、祝福されたそうです。

プロ入り後の藤井さんに勝ったのは、羽生善治三冠(獅子王戦)、永瀬拓矢六段(炎の七番勝負)に続き、これで豊島八段が3人目。いずれも非公式戦ですが、しかしすごい面々です。

豊島八段も藤井さんも愛知県の出身。愛知県といえば、戦国時代に全国統一を果たした武将たちが出た土地、っていうイメージがあるんですけどね。さてどうなるんでしょう。

公式戦では17連勝

藤井さんの公式戦17戦目は、5月12日の王将戦予選、西川和宏六段戦。

西川六段は、藤井さんの過去16局の棋譜をすべて並べて臨んだと明言しています。

西川六段の中飛車に、藤井さんは角道を開けない超速で対抗。藤井さんは中盤で早々に有利となり、そのまま押し切って勝利。

デビューからの連勝記録を「17」に伸ばしました。

四段史上初、グッズが発売

藤井さんをとりまく環境はさらに異例尽くめとなっていきます。

まず上記の17連勝目の対局後のインタビューは、対局室ではなく、別室で記者会見形式で行われました。対局室に入れるには多すぎる報道陣をさばくためです。この後も別室での会見は恒例となります。

さらに、藤井さんの揮毫入りの扇子が発売されることになりました。揮毫入り扇子は、トップ棋士や人気棋士のものが発売されるのが普通で、四段の棋士の扇子が発売されるのは史上初のことです。

棋士の揮毫は普通、肩書と名前も書かれますが「四段 藤井聡太」と書かれる時代は短いかもしれず、プレミア化する可能性がありました。実際に、グッズが発売された際には長い行列ができ、ヤフオクやメルカリにも出品されてしまうなど騒ぎになりました。

木の玩具がバカ売れ

さらに、藤井さんが幼少期に遊んだという木の玩具「cuboro(クボロ)」がバカ売れしました。価格は3万円ぐらいで、玩具としては高価なのですが。

このcoboroという玩具、木のブロックでレールを作り、そこにビー玉を転がして遊ぶというクリエイティブなものです。テレビ番組などで藤井さんが遊んだことがとりあげられたことから、「天才を育てた」玩具として有名になりました。もちろん、この玩具で遊んだからといって藤井さんになれるわけではないのですが。

当時私もこの玩具に興味を持ち、プレゼントのため購入しようとしたのですが、どこを探してもなかったのを覚えています。

ネタバレされていたNHK杯が放送

5月14日には、すでに結果が報道されていたNHK杯・千田翔太六段戦が放送されました(藤井聡太の記憶13)。

4月17日に結果(藤井さんの勝ち)が報道され、約1ヶ月後に対局内容がわかるという異例のことでした。

千田六段は、コンピュータでの研究を積極的にしている棋士の代表格で、その知識にも詳しく、藤井さんにコンピュータ将棋を勧めたのも千田六段でした(藤井さんが奨励会三段の時代に)。

千田六段は2015年度(2016年3月に決勝)のNHK杯では準優勝。コンピュータ由来の戦型の流行も生み出し、2016年度(2017年4月)には升田幸三賞も受賞していました。

また、2016年度の最多勝利賞、最多対局賞も受賞した棋士で、以前の記事(藤井聡太の記憶13)でも書いたとおり、ここで連勝が止まってもおかしくないと思っていました。

本局では藤井さんの新手が出て、終盤までは互角だったものの、千田六段に疑問手が出て藤井さんに形勢が傾きました。

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