藤井聡太の記憶(15)。連勝が続く中「ミヤネ屋」で45分間の将棋特集と椎名龍一さん特集

2017年4月下旬、日本将棋連盟の理事選挙が行われ、佐藤康光九段(会長)、森内俊之九段(専務理事)、清水市代女流六段(常務理事)といった面々が当選しました。

同じ頃に三浦弘行九段が復帰後初勝利をあげ、ようやく前年から続いた将棋界の混乱が終結したといってもよい状況になりました。

将棋界の混乱したイメージを大逆転させ、将棋ブームを作った藤井聡太さんは、このあとさらに連勝を伸ばしていきます。

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竜王戦5組昇級決定

藤井さんの公式戦15戦目は、竜王戦6組ランキング戦準決勝。金井恒太六段戦。金井六段は後に、タイトル戦に昇格する叡王戦の七番勝負(決勝戦)に進出する実力のある棋士。

先手の金井六段が矢倉を目指したのに対して、後手の藤井さんは流行の左美濃急戦で応じる形。コンピュータ将棋が発祥だといわれる戦法ですが、この頃にはすでに(人間の間で)流行していた形でした。

藤井さんは、流行の服を着こなすように、居角左美濃急戦を指しこなして連勝を15に伸ばしました。

これで竜王戦6組ランキング戦の決勝に進出。来期は6組に別れを告げ、5組で指すことが決定しました(決勝に進出した時点で、その2名は昇級決定。残りは敗者復活戦に位置づけられる「昇級者決定戦」の勝ち上がり者2名が昇級)。

15連勝は年間の「将棋大賞」の一部門「連勝賞」の獲得が見えてくる数字(連勝賞獲得者の平均が15連勝ぐらいらしい)。

初めての賞金

また、この時点で「賞金」の獲得も決定しました。

「対局料」は、対局すれば両者に発生するのに対して(勝敗は関係ない)、「賞金」は一定の成績をおさめないと発生しません。竜王戦6組は、準優勝で20万円、優勝で93万円の賞金が出ます。

藤井さんは6組準優勝以上を決めたということで、初の賞金獲得も決定しました。

初めてアマと対戦、16連勝

藤井さんの公式戦16戦目は、5月4日の新人王戦、横山大樹アマ(赤旗名人)戦。

藤井さんにとっては、プロ入り後初めてのアマチュア棋士との対戦。この場合、「アマチュア」とはプロ棋士でもなく、奨励会員(プロの卵)でもない、アマチュアのこと。

横山アマはアマチュアとしてはトップレベルの棋士。プロ棋士にとっては、アマや女流棋士と指すのは逆にプレッシャーになるものだそうです。

しかも近年、アマチュアのレベルが上がっていて、プロがアマに敗れることも珍しくありません。コンピュータ将棋ソフトの実力向上により、アマチュアでも一定のレベルの研究ができるようになりました。プロ棋士でも、研究会(棋士同士で行う練習将棋や検討)をやめてコンピュータによる研究に切り替える人も出ています。トップ棋士の豊島将之八段(肩書は当時)はその一人。

話はそれましたが、横山アマは中盤まで悪くない戦い、少しリードしていたといってもいい指し回しでした。中盤以降で横山アマにミスがあって崩れてしまい、藤井さんが勝利しました。

これで藤井さんは16連勝。

ミヤネ屋が前代未聞の長時間特集

この日放送の午後のワイドショー「ミヤネ屋」では、約45分間もの将棋特集が組まれました。

かつてワイドショーで45分間も将棋が特集されることがあったでしょうか。

更に翌日には、同じく「ミヤネ屋」で将棋が特集され、その流れからなぜか観戦記者の椎名龍一さんが特集される珍事。

ここまでくるともう、何がなんだかわからないフィーバー。

藤井さんの師匠・杉本昌隆七段も連日テレビに出演されるようになり、将棋界が一層注目されるようになっていきました。

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