プロ棋士とコンピュータソフトが5対5で団体戦をおこなう将棋電王戦FINALですが、既に行われた第3局までは、なんとも電王戦らしい戦い、そして結末を迎えてきました。
そして、2015年4月4日の第4局(△村山慈明七段VS▲ponanza(ポナンザ))ですが、ponanzaの開発者・山本一成さんは対局前日に「ponanzaが負ける時は」として以下のようにツイートしています。
お見苦しいところがあるかもしれません
山本さんのツイートがこちら。
明日、ponanzaが負ける時は最後まで指させようと思います。
お見苦しいところがあるかもしれませんがご容赦ください。
— 山本 一成@Ponanza (@issei_y) 2015, 4月 3
「最後まで指させる」とは、第1局でコンピュータソフトAperyが見せた「王手ラッシュ」のようになるものと思われます。
この王手ラッシュについては、当日の解説をしていた鈴木大介八段が「見たくない」とコメントするなど、いろいろ議論がありましたが、日本将棋連盟の片上大輔理事が「不快ではない」、第1局の観戦記者の先崎学九段も「楽しい」と書くなど、その後は「コンピュータらしい」として受け入れられていると思います。
それでも、山本さんの「お見苦しい」とは人間の感覚で、開発者として述べているのだと思います。
当日の朝
山本さんは、当日の朝、以下のようにツイート。
今日もいつもと変わらず、朝起きたら自己対戦のチェック、600試合程度させたが何も変化ない。毎月の電気代は毎晩自己対戦をするおかげで3万円を超える。それでも毎年毎年、すこしづつponanzaは強くなってきている。さあ勝負だ村山七段!
http://t.co/oUrd6UA5g9
— 山本 一成@Ponanza (@issei_y) 2015, 4月 3
村山慈明七段もいろいろ準備をしてきていますが、上記のように、山本一成さんも将棋ソフト開発、そしてこの対局にかけるものがあると思います。
村山七段が勝勢となりponanzaが「王手ラッシュ」するのか、それともponanzaがプロ棋士相手に3連勝となるのか、注目の第4局は以下からご覧になれます。