このごろ冬季オリンピックを熱心に観ています。その中でも、カーリングがとても面白いです。
カーリングの「おやつタイム」または「もぐもぐタイム」と呼ばれる時間が注目されたことは、将棋好きの人にとっても思い当たる節があると思います。
そもそもカーリングは「氷上のチェス」と言われる競技ですし(チェスと将棋は兄弟のようなゲーム)、理詰めで考えることが必要なゲームである点は共通しています。
それでよく考えてみると、他にも将棋とカーリングに共通点や類似点がいろいろあるので、この記事ではそれを列挙します。
共通点・類似点の一覧
先手後手がある
先手と後手が交互に指すところは共通しています。カーリングでは後手が確実に有利ですが、将棋では少しだけ先手のほうに分があるとされています。
持ち時間がある
オリンピックのカーリングでは各チーム38分間の持ち時間があります。将棋でも、棋戦によって違いますが5分~9時間の持ち時間があります。
作戦タイムもある
将棋では、公式戦では作戦タイムはありませんが、イベントの余興などでは作戦タイムが設けられることもあります。
投了がある
敗勢側は、途中でギブアップする権利があります。カーリングではコンシード、将棋では投了。
盤面の位置を数字で表す
カーリングでは、ハウス中央を通る横のラインの位置を7、それより1つ手前の円との交点を6、その次の交点を5・・・などと表すそうです。将棋でも7六の地点とか限定的に言う場合もあるし、「7筋」などと縦の列、「6段目」などと横の列を表現する場合もあります。
意外と体力が必要そう
将棋では、対局が何時間にも及べば体力勝負の面もあるといいます。カーリングでは、スイープする人は1試合で2kmも掃いているそうです。今回のオリンピックではカーリングでドーピング検査が陽性になった人がいて意外な気がしましたが、実は頭脳勝負に加えて体力も必要なようです。
審判(立会人)がほとんど必要ない
審判の判定を前提とする競技ではないです。時々、必要になることがありますが。反則もめったに現れません。
定跡、戦型、囲い、手筋など
カーリングでも、定跡化された序盤作戦や戦型(先手が誘導することが多いと思う)、部分的な囲い(石を守るための策)や、手筋(中終盤における部分的な定跡)があるようです。カーリングでも、定跡や手筋に名前がついていれば面白そう。「左にコーナーガードを置いてその後ろに回り込むショット」=「左石冠」とか。
姿勢がなんとなく似ている
将棋で指すときの姿勢と、カーリングで石を投げる時の姿勢がなんとなくね。
上目遣い
姿勢とおなじようなことですが、一部で熱狂的な支持がある上目遣いの可愛さ、あるいはかっこよさ。
盤面をスイープする人がいる
時々将棋でも盤面をスイープする人がいます。
観戦者の視点で
おやつタイムが注目される
まあ、注目しますよね。
時々、とても眠くなる
試合時間が長いですからね。気づいたら寝ていることが。
風呂に入るタイミングを逸する
熱中してしまうと、いつ風呂(又はトイレ)に行けばいいかわからなくなる。
天井カメラが観たいときがある
将棋でもカーリングでも、天井からのカメラ映像があります。小さい画面で右下あたりに常に天井カメラの映像を映しておいてほしいような。
大盤解説があるとわかりやすい
これはカーリングさんへの注文でもありますが、リアルタイムの大盤解説があるとより戦況や選手らの狙いがわかりやすいかと思います。解説者が大盤の左、聞き手が右に立つスタイルで。将棋でも、盤面を映して符号で解説されるときもありますが、大盤解説がないと初級者はチンプンカンプン。
AIが人間を超えそう
カーリングでも、選手の能力とかショットの成功確率も計算して、最善手または推奨手を見つけるソフトが出てきそう。もうあるかもしれない。
コメント
たとえばこんなのがあるみたいですね。
カーリングをプレイするAI「じりつくん」
http://autonomous.jp/autonomous/?page_id=1583