告白しますが、私(管理人)は最近、世界コンピュータ将棋選手権での以下の放送(2015年5月3日)、および同日のNHK杯を見てから、千田翔太五段に密かに注目しています。
千田翔太五段、1日の80%の時間はfloodgateの棋譜を見ている
千田翔太五段の魅力
本題に入る前に少しだけ、千田五段の魅力というものに触れておきたいと思います。
まず千田五段はこの4月に21歳になったばかりという若者です。
自分を分析している
上の記事でも触れていますが、自分自身をデータ化して分析しており、おそらくそれが現在の高勝率を支えています。いや、誰でもあると思うんですよ、感覚的に、あれが悪かったかなとか思って反省することは。
ただ、そのような感覚的なものはどうしても主観が入りますし、正確でない場合があると思います。
月に数局という公式戦の対局数ではよいデータにならないので、千田五段はコンピュータと対局することで精度の高いデータを得ている。それが千田五段の独自の研究スタイルだと思います。
純粋そう
千田五段は、JAM Projectという声優歌手グループが好きで、それをツイッターのアカウント名(@jam_shogi)にしてしまうほど。
一見、今どきの若者のように見えて、この純粋さがいいです。若いころに好きなアイドルやバンド、彼氏・彼女の名前をメールアドレスにするとか、経験ある方も多いと思います。それだけ純粋な心を持っていると思います。
笑顔
千田五段は森信雄七段門下。5月5日に行われた森一門の祝賀会の様子が以下の森七段のブログに収められています。当日配布されたというチラシに写る千田五段の笑顔がまぶしすぎる。
チラシのアンケートよると、「ゆで卵」が苦手なんですね。そういう時期もあると思います。
コンピュータ将棋に興味を
千田五段の魅力を皆様にもわかってもらえたと思います。そんな千田五段が5月10日、下記のツイートをしています。
コンピュータ将棋に興味を持ってもらいたいが、なかなか機会が得られない。
いくら宣伝しても、棋譜を見ようという段階までいかないのが現状。
先輩棋士も、書籍化には凄まじい難色を示された(見向きもされない)ようだし。
— jam_shogi (@jam_shogi) 2015, 5月 9
これは、切実そう。
現在、コンピュータ将棋の棋譜を見るというのは、やり方を知らない人、コンピュータに詳しくない中高年の将棋ファンにとっては結構めんどくさい作業です。(必要だったらやり方は後日あらためて記事にしようかと思います)。そしてそれを見て、得るものがあるかというと、ほとんどの方にとってはレベルが高すぎて難しい。
解説付きの棋譜も少ないと思いますし、それに、コンピュータ将棋独特の面白さというのは、棋譜だけ見ても、ある程度棋力がないとわかりづらいと思います。
面白さが伝わらないと、SNSなどでも拡散しにくい。
コンピュータの人
そして千田五段は・・・
ひとまず、「千田=コンピュータの人」と一般の方に言われるくらいにならないと、お話にならないのかな。 きっかけすらないし。
(もっとも、それ以外にもっと良い条件を作ることは可能ではあるが)
— jam_shogi (@jam_shogi) 2015, 5月 9
コンピュータの人!
(タイトル戦などの)大盤解説のときに打ち出す題材ではないから、話す機会は限られる。
聞き手の方から自然に出て来るように、そのくらいの認知になれば展開できるかな。
というわけで、ニコ生などで見かけたら、「コンピュータの人」とでも打って頂ければありがたい。(なんじゃそりゃ)
— jam_shogi (@jam_shogi) 2015, 5月 9
ニコ生を見たら、今度から「コンピュータの人」とコメントしましょう。
そうですね、リアルの大盤解説だと出す題材ではないかもしれません。ただ、ニコニコ生放送のタイトル戦解説では、解説者が以前のご自分の名局をふりかえり解説することもありますし、何かしら機会はありそう。あと、ニコ生ユーザーには受けそうです。
先輩からの言葉
悩む若者に、「詰将棋指し」こと浦野真彦八段からお言葉が。
コンピューター将棋名局集出版してほしい。解説はにしおくんとちだしょー。好・珍プレイ紹介は教授でどないですか。
— 詰将棋指し (@nenehimapapa) 2015, 5月 10
名局集!!ロングセラーを誇る「◯手詰ハンドブック」シリーズの著者ならではのお言葉だと思います。
なお「ちだしょー」はもちろん千田翔太五段のこと。「にしおくん」は西尾明六段、「教授」は勝又清和六段。いずれもコンピュータ将棋に詳しいことで知られます。
名局の解説を
私は将棋初心者なので逆に言えることでもあるのですが、何かに興味を持つ時は、とにかく最初は「わかりやすさ」がとっても大事だと思っています。なので「名局を選んで」とりあげるのはいいことだと個人的には思います。
現在のように、多くの棋譜が横並びで置いてあるのは、人によってはありがたいと思うのですが、これから興味を持って見ようという人には、逆に迷わせてしまうという可能性があります。なので「これが名局だ」というものが、わかりやすく置いてあればいいですね。
珍プレー集も名案です。
期待しています
まずはこの棋譜が一番、コンピュータらしい、見どころが多い、名局だ、と千田五段が言えば、コンピュータ将棋に興味を持つ誰もがそれに注目すると思います。それで話題になって、さらに興味を持った人は次の棋譜を見る、という流れで。
名局集の出版、もいいですが、できれば最初はニコニコ動画かYouTubeで動画解説してほしいですね。出版より手軽ですし、一番わかりやすいかと。
私は残念ながら千田五段と面識がないので、誰か面識がある方は提案してみていただけると嬉しいです。21歳の若者を応援したい気持ちでいます。
動画解説があれば少なくとも私は観ますし、最初はアクセスが少ないかもしれませんが、継続することで少しずつ知名度が上がると思います。このようなコンテンツ製作においても、千田五段が得意とする、仕事とその結果のデータ分析をすることで、興味を持たれるコンテンツを発信し「コンピュータ将棋に興味を」という目的を達成することも可能だと思います。
コメント
こんばんは。管理人様のご提案はナイスですね!管理人様の将棋愛を感じる記事でした。
コメントありがとうございます!
21歳の才能ある若者がああやって悩んでいたので、私なりに書いてみました。
叩かれてもいいから失敗を恐れずやって欲しいですね。将棋も強いし。コメントありがとうございます。
マンモスです。
千田翔太→「千田こんぴゅう太」と改名してみてはいかがでしょう(笑)
ソフトにも将棋にもくわしくないのでこんな提案しかできなくてすみません。
ところで…
今朝、ラジオを聞いていましたら、コンピュータ将棋の話題が出てました。
「檀れい 今日の1ページ」という番組で まあよくある「今日はなんの日?」みたいなことをネタにしてます。
http://www.tbs.co.jp/radio/1page/
以下コピペ。
(管理人修正、以降は上記URLからご覧ください)
コメントありがとうございます。マンモスです。
千田こんぴゅう太はすさまじい発想ですね。昭和の漫才師にいそうな感じです。
NHK杯で「千田こんぴゅう太五段 森信雄七段門下・・・」という風に紹介されるかと思うと、二歩以上の騒ぎになること間違いなしです。
改名まではどうかと思いますが、将棋まつりとかでロボット風のきぐるみを着て登場すれば面白いです。
情報ありがとうございます。檀れいさん!!!すごく綺麗な方ですよね。
何日か前に羽生名人とカスパロフさんの対談が再放送されたようですし、5月上旬はコンピュータ将棋のアピールにとって
いい機会なのかもしれませんね。
(コメント、引用部分を修正致しました。
少し長めの引用でしたので、相手様の権利も考慮しまして引用部分を短縮しました)
コメントありがとうございます。
たびたびお手をわずらわせて申し訳ありません。
ごめんなさい。あやまりマンモス
明日になると、トップページから消されてしまうので まんま貼り付けてしまいました。
千田こんぴゅう太五段。
プロ野球選手でも本名とは違う登録名を使うことがあったりするので(イチローなど) 棋士の方もそういうのがあったら面白いと思うのですがいかがでしょう。
(…にしても「こんぴゅう太」はひどすぎるw)
それにしても、千田こんぴゅう太先生は痩せすぎだと思います。
密かに心配してます。
再マンモスです。
いえいえ、次回からよろしくお願いします。
トップページから消されてしまうんですね。掲載されるURLを予想して置いておきます。
http://www.tbs.co.jp/radio/1page/ps/20150515.html
「こんぴゅう太」を登録名にしようというのは非常に勇気がいりますね。
むしろ橋本八段の「ハッシー」とかのように、自分で名乗っていると定着するかもしれないです。
あとは「オウテ」「アーヤッチャッタヨー」みたいに繰り返し訴えるとか。
そう考えると千田五段も「コンピュータの人」というのは少し安直でインパクトがなかったかも。
まだプロになって間もないですし、キャラ作りはこれからですかね。
登録名制度の検討はそれからですね。
そうですか、若い人ってあんなもんだと思ってましたが、確かにちょっと痩せてますかね。
ゆで卵嫌いなぐらいですから、好き嫌いが多いのかもしれませんので栄養が偏っているのかも。
ここはひとつ西尾先輩(の奥さん)にお願いして。
コメントありがとうございます。