アニメ化されると発表されていた羽海野チカさんの漫画「3月のライオン」。
2016年1月7日、NHKオンラインのアニメワールド+ブログでは、放送局がNHK総合であること、および以下の制作体制が正式に発表されました。
(原 作) 羽海野 チカ(代表作:「ハチミツとクローバー」)
(監 督) 新房 昭之 (代表作:「魔法少女まどか☆マギカ」 〈物語〉シリーズ)
(アニメーション制作) シャフト
(製 作) 「3月のライオン」アニメ製作委員会
アニメの公式サイトもオープン。
Facebookもオープン。
「3月のライオン情報局」とは別に、アニメの公式ツイッターも開始されています。
「3月のライオン」TVアニメの最新情報を発信する公式アカウントを本日よりスタートさせていただきます!
一歩ずつ前進できればという思いで、アイコンは原作より“歩ニャー”をお借りさせていただきました!よろしくお願いします!
公式サイト https://t.co/AZQggSm5Ta
— TVアニメ「3月のライオン」公式 (@3lion_anime) 2016, 1月 7
ツイッターの「中の人」はアニプレックス宣伝部の太田さんだそうです。
皆さんにこれからアニメ情報を一緒にお届けする頼れるパートナー、3月のライオンテレビアニメ公式ツイッター@3lion_animeさん!中の人はシャフトさんとも物語シリーズやニセコイでお仕事なさってきたアニプレックス宣伝部の太田さんです。フォロー・ハー!
— 3月のライオン情報局 (@3_lion) 2016, 1月 7
正直私はアニメに詳しくなくて、この制作体制の良し悪しはわからないのですが、公式サイトのコメントによれば、羽海野先生は新房監督とシャフトさんを望んでいたようで、これが叶わないなら「アニメ化は出来無くてもいい」と思っていたようです。それほどまで手厚い信頼があるとは。期待できそうです。
「3月のライオン」は私個人的にもおすすめな将棋漫画の一つ。渡辺明竜王をはじめ棋士でもファンが多いはず。漫画版の監修は先崎学九段ですが、アニメ版でも監修されるのでしょうか。
インパクト
今回のアニメ化が将棋界に与えるインパクトはかなり大きいはずです。
以前、日本将棋連盟専務理事の青野照市九段が話をされていた「ヒカルの碁」の事例が思い出されます。
「子供の大会などを見ても、囲碁より将棋をやる子のほうが圧倒的に多い。ところが『ヒカルの碁』の全盛期には、囲碁のほうが多いんじゃないかっていうぐらい囲碁の方に行ったことがあって。『ヒカルの碁』が終われば将棋のほうが多くなるんですけど。漫画の力というのは、これがいかにすごいか、これを利用というか一緒にやったほうがいいという認識がないと」
ヒカルの碁のアニメが放送されたのは、2001年10月から2003年の3月までで、全75話。放送局はテレビ東京系でした。「3月のライオン」はNHKなのでより視聴者が多いかもしれません。そういえば、ヒカルの碁では梅沢由香里プロによる囲碁講座もありました。あれで囲碁を覚えたという人を知っています。
「ヒカルの碁」と同じようなインパクトがあるかはわかりませんが、昨年は「テーブルマークこども大会」に参加した小学生が初めて1万人を超えたところで勢いがあるので、「3月のライオン」でさらに弾みがつくかも。
ただ、「ヒカルの碁」に比べると「3月のライオン」は少し大人向けの作品かもしれません。主人公は中学生でプロ棋士になった、17歳のプロ棋士の少年、桐山零。孤独な彼が下町の川本家の3姉妹と出会います。その川本家のごはんが美味そうで食べたくなるという、そんな話です。冗談です。なかなか一言では言えないので調べてみてください。また、以前「3月のライオン」がきっかけで将棋にハマったという観る将棋ファンの女性から寄稿をいただいたので、ご参考に。
また、日本で放送されたアニメはすぐに世界中に(一部は合法的に)翻訳されて広まるとのことで、それも影響力があります。
今後も続報などがありましたら、お伝えしていきます。