以前お伝えした元奨励会員で舌がんのアマチュア棋士・天野貴元さん(29)が、三段リーグ編入試験で不合格となったことがわかりました。
以下本人のツイート。
今日の三段リーグ編入試験最終節ですが、残念ながら1局目で負け、通算○●○●○○●の4勝3敗で不合格となりました。
今はショックで何も考えられません。ベストを尽くして戦っただけに、ただただ残念です。今日だけは勝ちたかった。
支えて頂きまして、本当にありがとうございました。
— 天野貴元 (@amanoyoshimoto) 2015, 3月 15
この編入試験は8局のうち6勝で合格、3敗で不合格となるもの。
同じ時期に受験していた奨励会所属経験のないアマ棋士・中川慧梧さん(22)は既に3勝3敗の成績で、最終節を迎える前に不合格となっていました。
天野さんは最終節の2局を残した状態で4勝2敗。しかし上記のように、最終節の第1局で敗れ不合格となりました。
ニュースでとりあげられるも・・・
今回、天野さんの奨励会三段リーグ編入試験は多くのメディアにとりあげられるなど、注目を集めました。特に、全国放送であるNHKのニュース「おはよう日本」でも特集されたことは多くの人が天野さんを知るきっかけになりました。
再挑戦はあるのか
天野さんはがんにより「5年生存率が10%」だとされています(昨年時点)。三段リーグ編入試験を受験するには「過去1年間の主要アマ棋戦で優勝」などが条件。半年に1回開催されます。
ただ、スポーツ報知の報道によれば、天野さんは今後について
再挑戦の気持ちは今のところはありません。今回の試験はラストチャンスのつもりで受けました
と語っているということです。
自身の病気との闘いを踏まえ、本当にこれがラストチャンスだったということでしょうか・・・。