山崎隆之八段、叡王戦決勝で娘の写真を巾着袋に忍ばせて、対局中にこっそり見ていた

第1期叡王戦決勝3番勝負で2連勝し、初代叡王となった山崎隆之八段が、第2局終了後のインタビューで意外な「勝利の秘密」を語ってくれましたのでご紹介します。

インタビューは、第2局の1週間後の「第1期叡王戦決勝三番勝負 特番」の中で放送されました。

第1期叡王戦決勝三番勝負 特番(ニコニコ)
(この記事でご紹介するのはタイムシフトの2時間25分付近からです)

山崎叡王は昨年秋にご結婚していますが、最近また嬉しい出来事もあったようです。

娘の写真を見ていた

山崎叡王は決勝第1局に続き、第2局でも苦しい局面から逆転で勝利し優勝。

第1期叡王戦は山崎隆之八段が優勝。初代叡王として第1期電王戦に出場へ

インタビューは第2局終局直後に行われました。インタビュアーはニコニコの運営の方だと思います。

運営さんは、山崎叡王に露骨な誘導尋問をしました。

運営さん「(第2局)苦しかった時もあったと思ったんですけど、苦しかった時に何かを見て持ち直したとか、そういうのってあったんですか?

山崎叡王「(笑)まあ、そうですね、最近子供が生まれたので。娘の写真を見て。気分転換、じゃないですけど、怒ったような写真を見てですね、良くなってもまだまだというか、諦めたらダメだというか、そういうところで。将棋にそういうのは持ち込まないというか、そういうことはカッコ悪いなと思っていたんですけど、今回はそれを存分に活用させていただきました(笑)

お子さんが生まれていたとは! おめでとうございます!

山崎叡王は「カッコ悪いな」と思っていながらも、あえてこの戦術を使った理由も話してくれました。

山崎叡王「逆に弱いから(そういうことをした)。強ければそういうことする必要ないですけど、本来であれば自然体で自分の力を出しきれたら良いと思うんですけど、今回は本当に、自分はチャレンジャーで。

1局目は一生懸命全力でやっても、実力が届かないと思った(結果は逆転勝ちだったが)。とりあえず今回の番勝負は恥も外聞も捨てて、すべていいと思うことをやって、勝つことだけを考えて、それだけを目的で絞り出そうという感じで、意識していましたね。

恥ずかしい話ではあるんですけど(笑)。

そういうところで、幸運が。こんな幸運は、将来また訪れるかもわからないぐらいの幸運だった。すべてが噛み合って、やっとこの幸運が引き寄せられた。今までのプロの生活とは違った感覚で、こういうこともあるんだなって不思議な感じかなって思います」

第1局は、郷田真隆九段相手にジリジリと悪くなっていった将棋で、終盤ギリギリのところで郷田九段に何度かミスが出て逆転した、という展開でした。そういう意味で「実力は届かない」、なので「恥も外聞も捨てて」やったということだと思います。

第2局も逆転。「幸運を引き寄せた」裏にはそういうことがあったとは。

巾着袋に

山崎八段は、運営さんも気付かないぐらいこっそりと写真を見ていたようです。

運営さん「全然気付かなかったんですけど、お子さんの写真ってどこにあったんですか?」

山崎叡王「いや、あの、巾着の中に入れていました(笑)。手紙と。こっそり。のど飴とか取るついでに怒ったような写真を眺めて、気持ちを切らさないようにしていました(笑)

タイムシフトの2時間29分付近では、山崎叡王が巾着袋の中に入った娘さんの写真を見るシーン(VTR)が流れていますので、興味がある方はご覧ください。

感想

この特番の司会は中村桃子女流初段、解説は藤井猛九段でした。お二人が山崎叡王のインタビューを観た感想です。

藤井九段「ほおお、いやいやそうだったんですか」

中村女流「すごい話で、びっくりしました」

藤井九段「お守り代わりとしては最高ですね」

中村女流「いい話ですね。感動します」

藤井九段「いや、いい話ですね。だから今回違いましたね。なるほど。全然パワーが違うんですね」

藤井九段によると「子供が生まれた時は大変だけど、逆になんでも順調にいきやすい時でもある」とのことです。

そういえば先日、矢内理絵子女流五段もお子さん(男の子)が生まれたと発表されましたが、山崎叡王のお子さんも「最近」生まれたとのことで、もしかしたら「諦めます」的な繋がりがあるこのお二人のお子さん同士が同学年になるかも。「最近」がいつなのかわからないですが、手紙が書けたり、表情があるということは暫く経っているのかもしれません。

第1期電王戦展望

山崎叡王は、コンピュータとの対戦「第1期電王戦」に出場します。

この番組内では、電王戦に出場した経験がある三浦弘行九段が電話出演して、山崎叡王と第3回電王トーナメントで優勝した電王Ponanzaとの戦いの展望について、以下のように話してくれました。

三浦九段「山崎さんは大胆な棋風で、コンピュータと割りと合うんじゃないかと思ってるんです。他の方は、練習対局を重ねて奇をてらったようなコンピュータ用(アンチコンピュータ戦略)の指し方をするのは仕方ないと思うんですよ。ただ、山崎さんの場合は元々コンピュータ向けの将棋を指しているような棋風なんで。これはPonanzaは相当強いソフトですけど、かなりいい勝負をするんじゃないかと思っています。(戦型は)想像がつかないですね。コンピュータのほうが逆に戸惑ってしまうところもあると思いますので、期待していいと思います」

第1期電王戦ももちろん、ニコニコ生放送で中継されます。

果たして、山崎叡王は電王戦でも巾着の中の娘さんの写真を見るのか。それとも巾着ではない別の場所に写真を忍ばせておくのか。

注目の第1期電王戦は2016年春に開催されます。

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