豊川孝弘七段、NHK杯でギャグ新手「厚み清ちゃん」「あら、フォー」。清水市代女流は余裕の受け

2015年10月18日放送の第65回NHK杯テレビ将棋トーナメント(2回戦第11局、▲畠山鎮七段vs△広瀬章人八段)で、解説をしたマンモス先生こと豊川孝弘七段が、オヤジギャクをいくつか披露されましたのでまとめてお伝えします。

新手かなと思われるダジャレもありました。最近では、豊川七段のダジャレ解説に感染する棋士が多発しており、これを「Tウィルス」に感染したという言い方もされます。果たして今回の新手は流行するのか。

そして聞き手の清水市代女流六段は、それをどう受けたのか。

マンモス解説

まずは、対局者の印象を聞かれた豊川七段。

豊川七段「広瀬さんは攻め将棋なんですけど、どちらかと言ったら静かに攻める。畠山さんは(攻めが)大振りなんですよね、僕の印象では。だから鎮七段ですけど、攻める七段っていうふうにね

清水女流「はっ!じゃあまったく違うタイプの2人がぶつかるかんじでしょうか」

攻める七段! でも「攻めるは鎮」は良く聞きますね。豊川七段、まずは様子見といったところでしょうか。

サバチーニ

以下の局面で、角、銀、飛車をさばく手順を解説。

20151021-42手

清水女流「さばきがありました」

豊川七段「このさばきは・・・このサバチーニはね、あの」

清水女流「(笑)はい」

豊川七段「先手がいい感じですね」

わざわざ言い直す豊川七段。少しの笑いで受ける清水女流。

ガブリエラ・サバティーニ(豊川七段はサバチーニと発音。どちらもあるようです)は、1980年代後半から90年代前半に活躍した女子テニスプレイヤー。

清水女流はこのサバチーニを受けて、次にテニスの話題をもってきます。

あら、フォー

対局者のプライベートな話から。

清水女流「畠山七段、趣味は旅行だったんですが、先月からテニスを始めたそうで」

豊川七段「ほんとですか?すごい!」

清水女流「ボールに当たってパシッと返す時が、すごく気持ちが良いっておっしゃってました」

豊川七段「いやいやいや・・・あらフォー!

清水女流「えっ(笑)」

豊川七段「40代になってから!40代ねえ」

清水女流「(笑)はい。新たな挑戦」

「あら、そう」と「アラフォー」をかけています。畠山七段は46歳で、アラフォーというにはちょっと強引だったかもしれません。NHKらしい上品な笑いで返した清水女流。そしてすぐに話を切り替える。

まさに五分五分

残りの考慮時間が、先手、後手ともに5分になったところで。

清水女流「考慮時間がちょうど並んでいます」

豊川七段「五分五分(ごぶごぶ)ですね」

清水女流「(笑)はい。まさに」

まあこれはギャグではないかもしれません。

サンタクロース

以下の局面。角をどこに引くか。

20151021-50手

豊川七段「これも、(角の)引き場所ね、サンタクロースですね。三択」

清水女流「はっ!ありますね。迷うんですか?」

豊川七段、ややサラッと言い過ぎたか。清水女流は「はっ!」と反応。

渥美清

後手が4筋に厚みを築いた以下の局面で。

20151021-54手

清水女流「これは4五が厚みになるという」

豊川七段「厚みですね。今度後手は・・・厚みです、清ちゃん

清水女流「ああ(笑)」

豊川七段「やっぱ4枚、金銀3枚と2五銀で逆に相手の攻め駒を攻めちゃう」

これは新手?! 聞いたことがなかったですが、もしかしたら大盤解説会とかでおっしゃっているのかもしれません。

「渥美清」は、映画「男はつらいよ」シリーズで主人公の寅さんを演じた俳優です。

とるいち

後手から端歩を突いてきた以下の局面で。

20151021-58手

豊川七段「これは取るしかない。同歩で。とるいち

清水女流「ここで」

「とるいち」は、「取る一手」の略で「取るしか選択肢がない」ぐらいの意味です。ギャグでも何でもありませんが豊川七段が言うと「青野とるいち」が頭をよぎるから不思議です。

「青野とるいち」は、日本将棋連盟専務理事の青野照市(あおのてるいち)九段にかけたギャグ。豊川七段の代表作の一つです。

クイズ

最後に、これもギャグではないのですが、以下の局面で。

20151021-65手

豊川七段「僕の第一感は△1四銀ですね。△1六歩もないことないですけど普通は。『クイズプロ棋士100人に聞いたら』」

清水女流「あっはは(笑)」

豊川七段「8割以上は銀を引くと思います」

清水女流「(笑)はい、8割でした。正解です」

これは昔の番組、関口宏さんの「クイズ 100人に聞きました」のアレンジですね。普通に「8割の棋士は」でいいのに、わざわざクイズを持ち出すのがマンモス流。

まとめ

サバチーニといい、渥美清といい、クイズ100人に聞きましたといい、豊川七段のギャグは世代限定の感がありますが、それがまたいいのです。媚びずに我が道を行くマンモス先生。そして清水女流の受けには余裕が感じられました。

今回のまとめ(抜けていたら申し訳ございません)。

古典定跡:サバチーニ、サンタクロース、攻める七段
新手(?):あらフォー、厚み清ちゃん
普通の一手:とるいち
判断が難しい:五分五分
謎の一手:クイズ

豊川七段、清水女流、楽しい解説をありがとうございました。

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コメント

  1. 観る将リーマン より:

    毎度毎度、管理人さんのマンモスギャグ研究、楽しみにしてます。

    くり出すギャグ、くり出すネタが、古典から新手まで昭和の香りが漂うのは、NHK杯の視聴者層にあわせての研究手かもしれませんよ。

    いや、ニコ生でも変わらないと言えばそれまでですが。
    でも、そんなマンモス豊川七段が私もたまらなく好きです。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      以前、豊川七段と中村桃子女流のコンビがニコ生であったのを観たのですが、若い中村女流は理解できないものも多かったように思います。
      というか「イカンガー」とか分かる人の方が少ないんじゃないかという、でもそれがまたいいんです。意味がわかる人はニヤニヤする、分からない人は困惑する、それでいいと思いますね。

      コメントありがとうございます。

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