田中寅彦九段のガン見、通称「タナトラアイ」を本人が語る「隣の特等席にいたので」

2015年3月10日、第73期名人戦・順位戦A級の挑戦者決定プレーオフ2回戦では、久保利明九段が渡辺明二冠に勝利したわけですが、その対局中にニコニコ生放送ユーザーの心を掴んだのは、このプレーオフのすぐ隣で対局していた田中寅彦九段の姿。

同部屋のプレーオフが気になるのか「ガン見」しています。

プレーオフの対局について詳しくは、以下の記事を御覧ください。

A級順位戦プレーオフ2回戦は久保利明九段が勝利

しかも田中寅彦九段は、この対局に逆転の可能性があったことを指摘。

詳しくは以下の記事を御覧ください。

△3九角成の鬼手で渡辺明二冠逆転の可能性

この「ガン見」はニコニコ生放送で終始中継され、加藤一二三九段の「ひふみんアイ」(盤面を先後逆から見る)ならぬ「タナトラアイ」と呼ばれるように・・・。

タナトラアイを本人が語る

あれから10日後、2015年3月20日にニコニコ生放送で中継された第64期王将戦(渡辺明王将VS郷田真隆九段)第6局2日目の解説に田中九段が登場。視聴者からは「あのプレーオフの光景がタナトラアイと呼ばれている。その時の心境を教えてほしい」というメールが寄せられました。

聞き手の竹部さゆり女流三段は「タナトラアイについてメールが多々寄せられている」と紹介。やはりユーザーの注目度が高いようです。

ガン見の理由

この質問について田中寅彦九段は「久々の4者プレーオフになって、渡辺さんが一番確率が低そうなのを、すっと(プレーオフに)入ってきたんで。これはチャンスだと思ってるだろうなと。こういう時ってのが将棋が面白いんです」という見解を披露。

確かに、棚ぼたと言っては失礼ですが、渡辺二冠は今期順位戦は3連敗スタートでしたからね。

田中九段は「それが、特等席で隣にいたもんですから。自分の将棋も大切なんですけども、やっぱ気になったんですね」と述べました。

特等席だったから!!

田中寅彦九段の読み

さらに、前述のように渡辺王将が見逃した手を気づいたことで「あれ?なんでだろう」と思ってさらに覗きこんだということでした。

つまり、隣の対局をガン見するだけでなく、実際に局面を読んでいたわけです。

なお、隣になった原因としてはやはりプレーオフの日程のようで「プレーオフは予期しない形で起こりますので、連盟の対局場が足りないんですよ。日にちを割り込めない。それで私、隣にいたわけです」とコメント。

この日はC級1組順位戦の一斉対局が行われることが既に決まっていたところに、プレーオフも重なった、ということです。

渡辺明二冠について

田中九段は、翌日も王将戦の移動日で一緒に行動した渡辺明二冠について「切り替えがすごい早い。勝負師に向いている。あまり負けを引きずらない」と評価。

それが「タイトルを獲る、常連になる絶対条件ですね」と述べていました。

二面指し

しかし田中九段は「ガン見」を振り返り「そんなことしているうちに自分の対局が苦しくなっちゃった」とも話していました。

ほとんど二面指し状態でしたからね。前述の通り自分の対局は逆転で勝たれています。

田中九段、貴重なお話をありがとうございました。

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