鈴木大介八段の魅力溢れるインタビュー。将棋観、弟子、将来など。日本将棋連盟モバイル「好局振り返り」

日本将棋連盟モバイルの中継アプリで配信されている「好局振り返り」。2015年3月22日は鈴木大介八段が登場しているのですが、これが大変おもしろいのでご紹介します。鈴木八段の将棋観から、性格、弟子、将来のことまで、インタビューで網羅されています。

しかも題材は、戦型がノーマル四間飛車となった、2015年2月17日の第28期竜王戦3組ランキング戦の横山泰明六段との対局。最近肩身が狭い(?)ノーマル四間飛車党の方は是非ご覧になってください。

感覚ではなく読みで指すようになった

まず興味深いのが、現在40歳の鈴木大介八段が「20代と違って読む将棋になってきた」「読みの量で勝負したほうがいい」と思うようになってきたと述べていること。

私のイメージだと、若い棋士のほうが読みで勝負、年齢が上がるにつれ感覚・大局観で勝負だと思っていました。実際、先日の羽生善治名人とガルリ・カスパロフさんの対談でも、羽生名人は「歳が上がると反射的な能力や計算的な能力は衰えるが、局面の全体像を捉える感覚的な能力を磨いていく」と述べています。

ところが、鈴木八段の場合は逆。ここ数年居飛車を指しているのもそのためで、振り飛車だと感覚勝負になるのが、居飛車(特に横歩取り)だと読みの勝負になるためだそうです。

粘らない将棋、穴熊はつまらない

鈴木八段は自身の棋風について「粘らない将棋」と述べています。こう言っちゃうのが鈴木八段らしさ。

戦法については、ここ数年居飛車を指している期間を除き、ほとんど四間飛車一筋ともいい、その理由について「美濃囲いの囲う早さと固さ」が魅力とも。また、居飛車党に対しては「穴熊はとにかくおもしろくない」、相穴熊は「つまらない」とも述べています。実際、鈴木八段は穴熊に対する勝率のほうが、急戦に対する勝率よりもだいぶ良いとのこと。

端攻めマニア

この対局では、戦型は後手の鈴木大介がノーマル四間飛車にしたのに対し、先手の横山泰明六段は居飛車穴熊を採用。

鈴木八段は「私は端攻めが大好きな端攻めマニアなので(端歩を)突きます」と、端攻めに対する思いを語っています。

ただ、本局での端攻めの決行は、良くなかったようです。

趣味が将棋に役立つ

また、羽生善治名人とガルリ・カスパロフさんの対談から引用しますが、この対談では、羽生名人、カスパロフさんともに、将棋(又はチェス)だけに集中するのではなく、それ以外のことに取り組むことが、結果的に将棋(又はチェス)の力を向上させると述べています。

羽生名人は、将棋以外のことに挑戦することは「メンタル面での、切り替え方とか、集中力を上げたり下げたりとか。考え方の幅を広げるとか」に役立つと、精神面での向上に言及しています。

鈴木大介八段も、麻雀や囲碁などの趣味を持っています。そしてこれが将棋の役に立つことが「すごくある」と述べています。羽生名人と違う視点としては「大局観への影響」と「観察力を養うことができる」ことをあげています。

私などは将棋を指すのはほとんどネット対戦ですが、プロ棋士だとやはり目の前に相手がいるので「観察力」が重要なのだと思います。

弟子・梶浦宏孝新四段への愛情

2015年3月14日、鈴木大介八段の弟子である梶浦宏孝三段が四段昇段を決めました。

鈴木八段は、道場から紹介してもらったというこの初めての弟子について「三段リーグの途中なんか自分の対局より気になった」「代わりに指してあげたい。指したら負けちゃうんでしょうけど」「家族みたいなもんです」と愛情たっぷりにコメントしています。

ちなみに、梶浦宏孝新四段は居飛車党で、得意戦法は横歩取り。

鈴木八段は、弟子の将棋について「私の希望通り、私とは全然違う将棋になった」「師匠に似ないでよかった」ともコメントしています。

振り飛車党に戻ります

アマチュアでは根強い人気がある振り飛車ですが、プロ棋士では振り飛車党が減少傾向にあります。久保利明九段、藤井猛九段とともに振り飛車御三家の一角を占める鈴木大介八段には、ぜひ(純粋な)振り飛車党に戻って欲しいという気持ちもあります。

鈴木八段はこれについて、「自分の想像ではあと5年、10年したら振り飛車に戻るのかな」と述べています。

やはり、加齢によって読む力がなくなるので、読めるうちは読みで勝負、つまり居飛車で、ということだと思います。

日本将棋連盟モバイルで読みましょう

あまり書きすぎると日本将棋連盟モバイルの人に怒られそうなので、これぐらいにしますが、とにかくこのインタビューは鈴木八段の魅力たっぷりでした。保存しておきたいぐらいです。

詳細は、ぜひ日本将棋連盟モバイルの中継アプリを是非ご覧になってください。

ありがとうございました。

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