将棋界(勝手に)新語・流行語大賞2015。年間大賞はもちろんあれです

2015年も残り僅かになりましたので、流行語大賞をやりたいと思います。

この記事では、ツイッターのハッシュタグ「#2015年将棋流行語大賞」を参考にさせていただいたり、同じくツイッターで「将棋 流行語」などで検索して参考にさせていただいたりしています。つぶやきは少ないですが普段から結構ツイッター見てます。ありがとうございます。

私は公式なアカウント(@shogi1com)の他、私的なアカウントや、非公開リストを作っていたりして情報収集に余念がありません。

流行語大賞

本家ユーキャンの「新語・流行語大賞」と違って、この記事で選ばれた流行語は何ら審査を経たわけではありません。要は勝手にやっているだけですね。他にも流行した言葉がありましたら教えていただけますと幸いです。

以下、大賞の候補10語です。

1.森内はすべてを読み切っていた
2.ちょっと!
3.二歩
4.りゅ、りゅ、竜取ったんですか、角不成、ほっとくと投了しますよ、2八角
5.トルシカナイ
6.叡王戦
7.叡王戦どうされました?、三浦が悪い
8.偉大なる反省、反省力
9.リップクリーム投了
10.俺のテロテロ

以下、それぞれの言葉の簡単な解説です。

森内はすべてを読み切っていた

3月1日の2014年度のA級順位戦最終局、▲森内俊之九段vs△行方尚史八段戦の85手目、次に自玉に詰めろがかかる状況でそれを受けず相手の飛車を取った森内九段。控室はこの手に「どうするつもりなのか」とどよめいたが、その後の手順で詰めろを逃れつつ相手玉が受けなしに。

その対局の棋譜中継のコメントにおいて、「※局後の感想※」として感想戦後に追加されたのがこの「森内はすべてを読み切っていた」という言葉。対局中「どうするつもりなのか」とどよめいていた控室と、読み切っていた森内九段の対比がすばらしく表現された名言です。

棋譜コメントでは、これに限らず年間を通して名言が生まれています。

「棋譜コメント文学」とも言える言葉の数々。中継記者の方々、いつもありがとうございます。

ちょっと!

王将戦七番勝負第7局で郷田真隆九段(当時)が、寝ていた記録係を優しく起こした言葉。

郷田九段はこの王将戦七番勝負で「孫の手」を投入するなど、話題を振りまいてくれました。

王将戦第7局、郷田真隆九段が寝ていた記録係を格調高く注意「ちょっとぉ!」

郷田真隆九段が新手「孫の手」を披露

二歩

NHK杯準決勝という大舞台で橋本崇載八段がやらかし、その後立て続けに高橋道雄九段や鈴木環那女流二段もやらかした二歩。

橋本八段はこれがきっかけでモデル活動やバラエティ番組にも進出しました。「一歩千金二歩厳禁」という言葉も生み出しました。

ハッシーこと橋本崇載八段のNHK杯準決勝「二歩」事件一部始終

高橋道雄九段の二歩、職員が止めなければ投了優先の原則が適用された可能性

鈴木環那女流が二歩。中盤の優勢を逆転された末に。将棋ファン、2ヶ月半で3回目の二歩を目撃

りゅ、りゅ、竜取ったんですか、角不成、ほっとくと投了しますよ、2八角

将棋電王戦FINALで棋士がコンピュータに勝利した局(第1局、第2局、第5局)でそれぞれ生まれたり、話題になった言葉。

「りゅ、りゅ、竜」は、村田顕弘五段が現地大盤解説会において発言。Aperyが自ら負ける順に進むような指し手に異常なほど動揺して、言葉にならなかった一幕。

「ほっとくと投了しますよ」は、永瀬拓矢六段が成れるはずの角を成らない(角不成)という手を指して、Seleneのバグを突いたときの言葉。

2八角は、阿久津主税八段がAWAKEの弱点を突いた戦法の通称。相手に2八角を打たせるというアンチコンピュータ戦略が話題になりました。

トルシカナイ

電王戦関連でもう一つ。

昨年の大晦日から今年元旦にかけて行われた電王戦リベンジマッチ(森下卓九段vsツツカナ)で、森下九段が連発した言葉。

この対局は継ぎ盤あり、秒読み10分という特殊ルールで行われたのですが、一番の見どころは森下九段のひとりごと。

明け方まで長時間に及ぶ激戦で、森下九段は「(駒を)取るしかないよな」と自分に言い聞かせながら対局を続けました。

叡王戦

今期開始されたドワンゴ主催の新棋戦。

大盤に代わる電王盤というタブレットが導入されたり、解説にコンピュータの評価値や読み筋が使用されたり、予選から生中継されたり、解説者が感想戦に参加したりと斬新な棋戦になりました。

叡王戦どうされました?、三浦が悪い

その叡王戦で生まれた言葉。

「叡王戦どうされました?」は、叡王戦予選で、村山慈明七段が兄弟子の飯島栄治七段と対局し勝利したにもかかわらず、それを忘れて飯島七段本人に言い放った言葉です。

村山慈明七段、兄弟子の飯島栄治七段との対局をすっかり忘れ「叡王戦どうされました?」

村山七段は後日、謝罪会見を開き「三浦弘行九段に原因があった」と釈明しました。

村山慈明七段、飯島栄治七段との対局を忘れた事件を釈明「三浦弘行九段の結婚に原因があった」

偉大なる反省、反省力

棋聖戦で羽生善治棋聖が、打った歩を直後に成り捨てるという純粋に一歩損をした手順で勝利し、防衛を決定。田中寅彦九段はこれを「反省力」と表現し、将棋世界は「偉大なる反省」とタイトルを付けました。

棋聖戦第4局、反省し鬼と化した羽生善治棋聖が防衛

羽生善治棋聖が見せた衝撃の反省力

リップクリーム投了

王座戦で挑戦者の佐藤天彦八段が連投した手筋。敗れた第1局、第4局、第5局で、リップクリームを塗ってから投了するという貴族らしい行動でした。

王座戦は羽生善治王座が先勝。佐藤天彦八段はリップクリーム投了の新手

王座戦第4局は羽生善治王座が勝利。佐藤天彦八段は20秒間おしぼりで顔を拭い、リップクリーム投了。最終局へ

第63期王座戦は羽生善治王座が防衛。通算23期、人生の半分が王座に

俺のテロテロ

中村太地六段が突如自虐ツイートを開始。

テロ素材のシャツを乾燥機にかけてしまった中村六段の悲痛な叫び。

以下のような非モテツイートをしてもまったく説得力がない中村六段。

年間大賞は

この記事を書いていて、何か既視感があるなと思ったら、以下の様な記事も以前書いていました。忘れていました。いくつかネタがかぶっています。

2015年の将棋界重大ニュース・ベスト6。中村太地六段と山口恵梨子女流によるアンケート結果

上記記事のアンケート結果では、今年最も重大なニュースは「みうみう結婚」。

思えば三浦九段は今年、(1)14期在籍した順位戦A級から陥落し、(2)結婚を発表して言い訳のネタにされ、(3)JT杯で13年ぶりの棋戦優勝を果たす、という3つの大きな出来事がありました。

浦九段による3つの出来事。

したがって、当サイトの勝手に流行語大賞2015の年間大賞は「トリプルスリー」に決定しました。

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コメント

  1. やったか? より:

    まさかのトリプルスリーに笑いました。
    私的には「リップクリーム投了」に一票ですかね。

  2. 渡辺竜王ファン より:

    三浦九段、トリプルスリーじゃないかもしれません。
    NHK杯の観戦記にありましたが、三浦九段は今年、お母様を亡くしています。
    お父様を亡くしてから、一人っ子の三浦九段がお母様を支えていた、とありました。
    NHK杯は敗退してしまいましたが、結婚、JT杯優勝など、天国の両親も喜んでいると思います。
    竜王の講座が見たくてNHK将棋テキストを手に取ったのに、観戦記で感動してしまいました。

  3. 管理人 管理人 より:

    やったか?様:
    コメントありがとうございます。リップクリームはこれからもネタになりそうですよね。「豊島強いよね」も何年もネタになりましたからね。

    渡辺竜王ファン様:
    コメントありがとうございます。そうでしたか。棋士という特殊な職業に進む息子を見て苦労もあったと察します。確かにご本人にとってはトリプルスリーっていう気分ではないかもしれませんね(すみません。許して下さい)。この時期だと年賀状のこともありますしなおさら。
    研究家でまっすぐな印象の三浦九段(最近イメージが変わりつつありますが)順位戦も好調ですし、今後の活躍も期待しています。

    皆様コメントありがとうございます。

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