藤井猛九段が4二玉での角交換にこだわる理由を佐藤天彦八段が証言。NHK杯、行方尚史八段戦

2015年1月18日に放送されたNHK杯(第64回NHK杯テレビ将棋トーナメント)3回戦第7局は、藤井猛九段と行方尚史八段という、奨励会同期(1986年入会)同士の一戦となった。

解説はA級昇格を決め八段になったばかりの佐藤天彦八段(番組収録時はまだ七段だったようだ)。

この藤井九段、行方八段、そして佐藤天彦八段は、同じ研究会に所属しており、佐藤天彦八段からは対局者の2人のいろいろな話が聞けた。

藤井猛九段の角交換四間飛車

藤井猛九段といえば、かつて藤井システムで革命をおこしたことは、にわかファンである私でもよく知っている。そして最近は角交換型の四間飛車で流行を作っている。まさに序盤の革命家である。かっこ良すぎる。

本局も、藤井九段先手で角交換四間飛車となった。

▲7六歩 △3四歩 ▲6八飛 △6二銀 ▲4八玉 △4二玉と進んだところで、藤井九段から▲2二角成と角交換した。

このタイミングで角を交換するのは、玉を△3二玉とされてから交換するのと比べると、成ったばかりの馬を銀で取らせることに限定している(玉で取らせる余地をなくす)、といった戦略上の狙いがある、と考えるのが当然だ。

しかし、藤井九段にはもうひとつ、このタイミングで角を交換する、恐るべき(?)理由があったのだ・・・!

佐藤天彦八段、なにやら恥ずかしそうに証言

佐藤天彦八段は、藤井九段がこのタイミングで角交換をする理由について「理屈の話じゃないんですけど」と前置きして話し始めた。

「理屈の話じゃない」

じゃあ何の話なのか?

佐藤天彦八段は、最近藤井九段と会った時に、以下のような藤井流の「こだわり」がある、と聞いたそうだ。

藤井流こだわりの理由(佐藤天彦八段証言の要約)

2二に馬を置く時に、普通は2三の歩に(少し当てながら)滑らせて置く事が多いんですけど、そうすると置く馬が2三の歩とか2一の桂馬とかに当たって、乱れてしまう。

だから、藤井九段は3二から(駒同士がぶつからないように)馬をすべらせて2二に持っていく。そうやって2三の歩とか2一の桂馬に触れないようにする。

これが藤井九段のこだわり。

そのために、4二玉型でやっている(3二玉では、3二玉から馬を滑らせて置くことができないため)

棋士の皆さん爆笑

その話を聞いた棋士の皆さんは、佐藤天彦八段いわく「みんな爆笑した」とのこと。

佐藤天彦八段は藤井九段について「すごい気さくな方で・・・」。聞き手の清水市代女流六段も「お話も面白くてユーモアもあって」と相槌を打っていた。

すると、どうしても3二玉では角交換しないのか?、という疑問がわく。

3二玉型で角交換するときはどうするのか?

佐藤天彦八段はそんな私の頭のなかの疑問に「(藤井九段が)3二玉型で角交換するときは、1二から角を滑らせると思うんですけど」と答えてくれた。

じゃあ別に4二玉型にこだわらなくていいじゃん!と思った。

佐藤天彦八段、見た目の感じと違ってけっこうよく喋ってくれてありがとうございます。

昇段おめでとうございます。A級での活躍をお祈りしております。

藤井九段は敗戦

中盤までは互角に見えた将棋だが、行方八段が考慮時間を使いきって考えた仕掛けに、藤井九段が屈した。

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