中村修九段のツイートから溢れる悲壮感と教訓

現在多くの棋士、女流棋士がツイッターで情報発信をされています。

使い方は様々で、対局のことやイベントの告知、日常にあった出来事など。気軽に使える分、自分の思いを伝えようと思うと140文字という短い文章では、意外と難しいものだと思います。

おことわり:この記事は私(管理人)の偏った見解に基づくものです。

独特のツイートスタイル

そんな中、中村修九段のツイートは独自路線を突っ走っていて、読者を惹きつけるものがあります。そしてその裏側には140文字では表せないメッセージが見えるのです。

中村九段がツイッターを開始したのは2014年の5月。「始めました」ツイートに続く2つ目のツイートがこれ。鳩森神社とは、東京・将棋会館の隣にある神社です。

お参りした結果、振り駒で歩が5枚出て、一瞬、嬉しかった。しかし結果は完敗。

この一言に、人生の教訓めいたものを感じます。

神に頼れば一時的に運気は上がったような気分になるが、現実はそうではない。

あなたは実力でその場所にいるのか、一時的な運なのではないか。運が良くても浮かれてはいけない。そのような自分への戒め、また弟子や若手棋士へのメッセージを感じます。

独特の感想を述べる

次にご紹介するのはこのツイート。

よく考えて下さい。

賞状やトロフィの管理といっても、飾りたい人は飾ればいいし、仕舞いたい人は仕舞えばいい。お金の管理に比べれば、それほど重大なことではないように思います。

そう考えると、「賞状やトロフィ」は何か別のことを意味する、なにかを暗示する表現だと考えることができます。

ひとつの解釈として、賞状やトロフィは栄誉の象徴です。若い渡辺明棋王が、この栄誉を生涯背負うことになる、その発言や言動は常に世間から注目される、活躍できなくなればかつての栄光といわれる。

多くの栄誉をどう自分の中で消化していくか。そういうことを暗に述べているのではないでしょうか。

深い、深すぎます。

謎の趣味を告白

次に、中村九段は謎の趣味を告白します。

ゾロ目のレシートを集めている。よく考えて下さい。

小学生ならともかく、50過ぎの男性が、そんなことするはずがありません。

したがって、もちろんこれも、なにかの暗喩です。

「レシート」は将棋で言えば「棋譜」、「ゾロ目」は「何かの法則性によって整理されたもの」の象徴と読めます。

そういえば、中村九段は先日、以下の研究結果を発表しています。羽生善治名人の玉が、盤上で行ったことない地点に関する研究。とても棋力の向上には役に立つとは思えませんが、常識にとらわれないアプローチで、将棋の真理を発見しようという壮大な試みなのかもしれませんね。

羽生善治「王将」が旅したことがない盤上の地点10ヶ所を当てるクイズ

悲鳴をあげられる

そして最高傑作はこれ。

これは暗喩ではありません。実際に悲鳴をあげられたのです。

「知り合いの女性」という書き方をしていますが・・・

中村修九段、弟子の香川愛生女流王将に悲鳴をあげられる

ただの告知ではすまない

ツイッターではイベントや自分の対局の告知をする棋士、女流棋士の方も多いです。

中村九段は、そんな告知にも工夫を見せます。

自分の対局の告知。その思いを、活き活きとした自虐を交えながら語っています。

なお4年前に負けたのは山崎隆之七段(当時)、そしてこの時は杉本昌隆七段に敗れています。

下のツイートはイベントの告知ですが、「磨けば光る」というのは自分自身を鼓舞し、そして中高年の将棋ファンへ向けたメッセージも込めています。

悲壮感

下のツイートからは逆に、なにか漂う悲壮感があります。

さらにはこれ。

「最後のお願いにやって参りました」とは、よく選挙活動で耳にするフレーズです。

しかし将棋で「最後のお願い」というと、敗勢の局面で悪いとわかっていながら指す最後の勝負手、局面を紛らわす最後の一手、のような意味があります。

したがって、実に悲壮感あふれるツイートとなっています。タイトル2期の大棋士が、斜陽産業といわれる将棋を案じ、その普及のためにこれほど真剣になられるとは。

読み返したくなる

一つ一つが味わい深く、二度、三度と読みたくなる中村九段のツイート。

皆様も、何かに挫折して落ち込んだ時、人生の転機などに、もう一度読みなおしてみてはいかがでしょうか。

以上、ありがとうございました。

将棋ワンストップをご覧いただきありがとうございます。ぜひシェアをお願いします

記事の追記や更新の通知はツイッターで行います。フォローをよろしくお願いします!

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。