「ものの歩」第16話。信歩は相楽十歩にハメられたのか。都大会準決勝でまさかの再戦へ

週刊少年ジャンプの漫画「ものの歩」の第16話です。

この漫画では最近「相楽十歩」というキャラクターが活躍しているように見えます。

少年漫画をほどんど読まない、かつ、ミステリー好きの私としては、「活躍」というより「何かを企んでいる」とも見えるのですが。その理由はこの記事の後半で説明させていただきます。

前回のあらすじは以下の記事で。

「ものの歩」第15話。本当に矢倉だけを指していていいのか。

今回も十歩が登場します。

あらすじ

都大会当日になった。3人で出場する団体戦だが、千賀高校は信歩と竜胆の2人だけで出場する。三将、副将、大将のうち、三将は不戦敗、副将は竜胆、大将は信歩。竜胆が副将になったのはライバルの蒼馬(将和高校)が副将になる可能性が高いから。

優勝候補だという駒江第一という高校も出てきた。「ハメ手は禁止 投了なら早く潔く 盤に向かう姿勢が美しくなければ将棋じゃない」と謳っていて、いかにも噛ませ犬感がある。

都大会の会場で思わぬ人物と出くわした。相楽十歩である。なんと十歩も大会に出場すると言う(鎌谷商業)。順調に進めば信歩(千賀高校)と準決勝で当たる組み合わせ。

十歩が出場すると聞いて驚く信歩。これまでそんなそぶりはなかった。十歩は信歩と再び真剣勝負できる日を「ずっと待っていた」と言う。

千賀高校は1回戦で玉南高校に勝利。信歩はこの戦いで「矢倉」を採用した(おそらく相矢倉だった)。信歩はこれまで矢倉一本に絞って、練習を重ねてきた。

しかし竜胆は他の高校の偵察隊の動きに気付き、二回戦以降では信歩の相手が「振ってくる」と予想する。矢倉にとって相性の悪い「振り飛車」にしてくるという意味だ。

第1巻発売

まず、1月4日に「ものの歩」の第1巻が発売されました。

おめでとうございます。

十歩の行動を振り返る

シェアハウスのメンバーといい、竜胆といい、これまで信歩と関わった人物は何かしら信歩に惹かれていっています。

一見すると、十歩も信歩に惹かれていっているように見えるのですが、果たして本当でしょうか。

十歩と信歩の出会いはある大会。プロゲーマーだった十歩はここで信歩と真剣勝負して勝利。ただ内容は信歩の勝ちともいえるものでした。この真剣勝負を通して十歩は将棋に魅力を感じて信歩とネット対局したり、毎日のように連絡を取り合うような友達になりました。

信歩の棋力が伸び悩んでいた時、十歩は「戦法を矢倉に絞った方がいい。矢倉は信歩に向いている。振り飛車でも矢倉で戦えばいいじゃん」とアドバイスをしました。アドバイスというより、やや強引に、信歩を矢倉に向けさせたと言ってもいいかもしれません。

「ものの歩」第14話。純文学の意味を勘違いして矢倉の鬼になる信歩。彼を奪い合う十歩と竜胆

この時は、自分が都大会に出るというそぶりもなかったように思います。上述の通り、信歩は十歩が都大会に出ると聞いて驚きを隠せませんでした。

よく考えれば、信歩は都大会で当たるライバルにアドバイスを請い、まんまとそれに従ったことになります。

信歩は十歩にコントロールされていたのです。

十歩の戦略

十歩は、一見改心したように見えて、心の奥にまだ暗闇を抱えているのかもしれません。

思えば、信歩との対局以降の十歩の変わりようは異様でした。対局前は「将棋初心者が聖地の将棋大会荒らしてみる」という動画を放送していたのです。それが対局後はすっかり丸くなり「一昨日から連絡ないけど大丈夫? オレ何か言ったっけ ごめん」などとLINEする始末。高校生といえばもう半分以上大人です。人間そんなに変われるものなのか。

十歩は、密かに振り飛車を磨いている。そんな可能性すらあります。

信歩に矢倉を練習させ、自分はその矢倉を攻略するために振り飛車を磨いておくという盤外戦術。

本気で信じてる信歩

もう一つ可能性はあります。十歩と信歩が初めて対局した将棋は相矢倉模様でした。もしかしたら十歩は、時間切れでなんとか勝ったあの将棋に未練があり、もう一度信歩と同じような将棋を指したいと思っているのかもしれません。そうだとすれば、矢倉への誘導は彼の純粋な気持ちの現れとも言えそうです。

シェアハウスのリーダー泰金は、信歩が十歩の助言に従い矢倉一本に絞ると聞いた時「本気で信じているんだね」と意味深なセリフを発しています。

すべては、十歩が信歩戦でどんな戦型を採用するのか。それで十歩の真意がわかります。

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コメント

  1. 匿名 より:

    ハメたという可能性はないと、私は考えます。
    奨励会への入会や高額の賞金かかった大会とかならともかく、
    (十歩はそういうものに興味なさそうですが)
    たかが高校の部活の大会に、そんな遠大な計画を立ててまで
    相手をハメる価値はありません。
    ただ、十歩がどんな戦型を選ぶのかは興味あります。
    「相手の得意技と真っ向勝負」
    「相手の得意技がわかっているので、それに対抗する技を事前に特訓する」
    どちらも、少年漫画の王道です。

  2. 管理人 管理人 より:

    コメントありがとうございます。

    はい、私は少年漫画に詳しくないため何とも言いがたいですが、例えば一見子供向けのわかりやすいストーリーの童話や映画であっても、実は恐ろしい現実を暗示・メタファーである、ということはあります。作者が意図的にしている場合と、受け取った側が勝手に解釈している場合もあると思いますが、読者としてはいろいろと考察して楽しむのは面白いと私は思っています。今回のように矛盾した行動をとっている人物についてはそれより前の行動もなにかあるんじゃないかと考えます。まあ真剣に、というより趣味の世界ですね。

    とにかく、これで戦型選択という一つの楽しみができました。これは現実の将棋の対局でもある楽しみ方であり、作者はその楽しみ方を読者に示した、といえそうです。
    コメントありがとうございます。

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