「ものの歩」第11話。相楽十歩、頓死?特筆すべきは香月の優しいセリフ

週刊少年ジャンプの将棋漫画「ものの歩」が11話になりました。

連載が始まった時は、シェアハウスのあるある展開を期待していたんですが、ここ何話かは大会に出場しているのでシェアハウスあるあるはおあずけとなっています。

前回のあらすじは以下の記事で。

「ものの歩」第10話。信歩が歩を垂らした理由は「役立たずの歩兵が逆転する夢を信じた」から

今回は信歩と相楽十歩の対決がついに決着を迎えました。

ネタバレありますのでご注意ください。

あらすじ

先手の信歩は、後手の相楽の玉に王手ラッシュ。

20151121-3手

なお、詳しい棋譜は後述する。

信歩は飛車を捨てて相楽玉に迫る。

20151121-17手

相楽は自玉の詰みを発見する。が、そこで信歩が時間切れ。信歩は敗退が決定する。

20151121-20手

しかし相楽は終局後、次の一手を指す。

信歩も応じる。

やがて、相楽の玉は詰みを迎える。

20151121-25手

相楽は「負けました」と投了。そして信歩に「ごめん 君の夢を笑い者にした」と謝罪。

相楽は信歩に「友達になってほしい」と言いたそうだったが、言えなかった。

そんな二人のもとに、竜胆やシェアハウスメンバー(桂司、香月、みなと)が近寄って、信歩の善戦を労う。

シェアハウスメンバーは信歩に見つからないように変装していたが、それを解き、普段の服装に戻る。桂司は普段の髪型に戻り、みなとは「暑苦しいのよコレ」といってジャージを脱いだ。

香月は、ストールを取り、長い髪を整えた。

信歩は相楽に「また指しましょう」と提案。相楽は将棋アプリのIDを信歩に見せて応じた。信歩vs相楽の対局は引き分け扱いとなり、なぜか両者棄権。信歩は本気の勝負を通してまたひとつレベルがあがったようだ。

信歩は泰金に、プロになるためにはまず「東京で一番になること」という宿題を与えられていた。この大会ではその宿題は果たせないこととなった。

相楽十歩は頓死?

本局の棋譜は、漫画には掲載されていません。しかしそれを推定してコメントしてくださった方がいらっしゃいます。前回の記事のコメント欄参照です。ありがとうございます。この棋譜を参考にした対局の流れをご紹介します。

まず、前回の途中の局面は以下です。

20151116-1手

先手の信歩は、7七のと金を桂馬で払う。後手の相楽はその桂馬の頭に歩を打って迫る。

20151121-2手

ここから信歩が王手ラッシュを見せます。以下が前回の最終ページの局面。▲5二銀と打ったところ。

20151121-3手

上図から △同金 ▲同歩成 △同飛 ▲同成銀 △同玉 と精算して、先手から▲5三歩と叩いたのが以下。

20151121-9手

前述のコメントでは、ここで△4三銀と逃げていれば詰みがなかったのではないかと。

本譜は△同玉に▲6五桂と進みました。

20151121-11手

ここで△6二玉と逃げていても詰まなかったようです。

本譜は△4二玉でした。ここで詰みが確定しました。

20151121-12手

先手が▲8二飛と打って、△5二歩 ▲5三桂成 △同玉と進んだのが以下。

20151121-16手

ここで▲5四飛と捨てました。

20151121-17手

漫画では「飛車を捨てる!!? こんな寄せ方が・・・」と描かれています。△同玉 ▲5二飛成 △6四玉となったところで、先手時間切れとなりました。

20151121-20手

上図からは5手詰です。

考えられる方は、考えてみてください。

答えは以下の図(詰め上がり図)の下に書いてあります。

20151121-25手

▲6五銀 △7五玉 ▲7四金 △6六玉 ▲5六龍までの詰みです。

この棋譜はあくまで推測ですが、相楽が正しく受けていれば詰まなかったことになります。つまり頓死です。(頓死とは、正しく指していれば詰まなかった玉が、逃げ方、受け方を間違えるなどして詰んでしまったという意味)

詰みが確定した時点から13手詰。先手が▲5二銀と攻撃を開始した時点からみれば23手でした。

香月

ここ数回、目立った活躍がなかった香月ですが、今回は負けた信歩を励ましました。

・・・最初から強い奴なんていない
初心者が負けて恥ずかしがるなんて傲慢だよ
いつか勝てばいいんだ

この香月の言葉に、桂司やみなとは「まさかソレ励ましてんの?」「気持ち悪」などという罵詈雑言を放っていますが、私は個人的に香月を支持します。

以上です。

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コメント

  1. 匿名 より:

    毎回わかりやすい解説ありがとうございます

    • 管理人 管理人 より:

      こちらこそ、いつもご覧いただきましてありがとうございます。単行本になったら監修の橋本八段の解説がつくかもしれませんね。

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