第73期名人戦、羽生善治名人が第5局を制し防衛。行方尚史八段はジンジャーエール6杯飲むも届かず

2015年5月28・29日に行われた第73期名人戦7番勝負第5局、△羽生善治名人VS▲行方尚史八段は羽生名人が勝利。

これでこのシリーズの対戦成績は、羽生名人からみて4-1となり、防衛を果たしました。

詳しい棋譜は日本将棋連盟モバイル、または名人戦棋譜速報でご覧ください。

藤井矢倉に

本局、先手の行方八段は藤井矢倉を採用。

kifu20150529-33手

囲いの手数を減らす分、攻めの主導権を握る戦いとなります。本局でも敵陣に角を打ち込み陣形を乱した上で、本格的に仕掛けました。

kifu20150529-55手

銀を突進

行方八段の仕掛けはうまく行ったかにみえました。ニコニコ生放送で解説していた阿久津主税八段も「先手を持ってみたい」と発言。しかし、この攻めは結果的にはやや細かったようです。

それでも行方八段は銀を突進させ勝負に出ます。

kifu20150529-69手

後手が入玉へ

しかし、やはり先手の攻めは無理があったようで、羽生名人の玉はその攻めを振り切って入玉へ。

kifu20150529-92手

このあたりから羽生名人が良かったようです。

一方、行方八段も一気に詰ますことは無理だと判断し、敵陣の駒を拾って粘る順を選択。

羽生名人は入玉したうえ、敵陣に強固な囲いを作りました。

kifu20150529-110手

粘る行方八段。

kifu20150529-115手

千日手が2局出た日

羽生名人の負けはなくなり、行方八段はうまくいっても持将棋。入玉を目指す戦いになりました。

kifu20150529-131手

実は、この日行われていた別の対局、第28期竜王戦4組ランキング戦決勝の永瀬拓矢六段vs村山慈明七段、さらには第56期王位戦挑決リーグ白組プレーオフ菅井竜也六段vs佐藤康光九段では千日手が成立しており、この重要な2局に続き、もしかしたら名人戦では持将棋になるという、おそらく例のない事態になる可能性もありました。

行方尚史八段、ジンジャーエールを気に入る

本局の対局場の「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」では、飲み物として自家製のジンジャーエールが用意されていました。高知産の生姜の練りおろしに、炭酸水が加えられた自家製のもの。棋譜コメントによれば、関係者らはこのジンジャーエールを「生姜がすごく濃かったけどおいしいですね」と評価していたようです。

行方八段はよほどこのジンジャーエールが気に入ったのか、2日目の午後3時のおやつまでに5杯のジンジャーエールを発注。

さらには夕食後にもジンジャーエールを発注し、自らの体に投入し、粘りをみせました。

参考ツイート。

勝ちに行く羽生名人

相入玉、持将棋の可能性もあった本局ですが、羽生名人はそれを許さず先手玉に迫りました。一瞬怪しかったところもあったようですが、後手は先手の囲い壊した上、入玉を許さない170手目△6四桂。

kifu20150529-170手

通算タイトルは91期に

これを見た行方八段は、水をコップにくみ、それを二口、三口飲み(ジンジャーエールは既に飲み干していたようだ)、「負けました」と発声。

羽生名人の防衛が決定しました。

これで羽生名人は通算9期目の名人、通算タイトルは合計91期となりました。

通算合計タイトル100期という大台が視野に入ってきましたが、羽生名人は終局後の記者会見で「一つの目標にして前に進んでいけたら」とコメントしていました。

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