将棋の記録係をコンピュータがやるようになったとしたら(妄想記事)

この記事は全面的にフィクションです。
(しかも自分で書いておきながら、なんとも言えない仕上がりですので、ご注意ください)

「50秒、1、2、3、4、5、6、7、8、9、じゅ・・・」

秒読みの中、微妙なタイミングで指された一手。

時間が切れたのか、切れてないのか。そんなドキドキする瞬間がコンピュータで管理されるとしたら。

トップ棋士の対局でも、記録係がIT化される未来はすぐそこまで迫っている。

記録係がIT化

公益社団法人日本独立将棋協会は、プロの対局史上初めて記録係の代わりにコンピュータが、機械音声で秒読みを行い、しかも時間切れの判定までするシステムを導入した。

すでに日本将棋連盟などでも導入されている天井カメラによって、棋士が駒を置く、駒から手を離すといったモーションを捉え、時間が切れたか切れてないかを判定する。

既に記録用紙は紙からタブレットになった。今度は記録係がIT化される番だ。この画期的なシステムはついに実戦に投入された。

しかし人間の記録係も、秒読みをすることはないが、これまでどおり対局者のすぐ隣に座り、指し手を目で追っていた。

対局者から「あと何分?」と聞かれたら「何々分です」と答えなければならないし、時々お茶も出さなければならない。

異議を唱える棋士

ベテラン棋士のなかには、コンピュータに「10」を読まれ時間切れだとされた判定に、抗議する者もいる。

立会人は「私も切れてないんじゃないかなと思ったけど、コンピュータは切れたと判定したんだ」と言う。

そう、誰もが疑問に思うのはコンピュータの判定が正確なのかということ。

このシステムを制作した会社のパンフレットには「棋士が駒を置き、そこから指を1ミリでも離せば手を指し終わったと判定する」と書かれている。

「記録係の性格によって秒読みが長くなったり・・・つまり、ろく、なーな、はああち、きゅうううう、なんてことがあったが、コンピュータでは1秒は1秒だ。正確に判定する。もちろん、加藤一二三九段のように駒をバチンと叩きつけられても判定できる」とメリットを強調する文章も書かれている。

メジャーで導入できるか

昨今ボードゲームの世界でIT、コンピュータソフトを使用することは普通だ。将棋の世界でも、コンピュータソフトを活用することによって研究が飛躍的に進んでいる。記録係のIT化は、その流れを更に進めただけのことだ。

ある棋士は「これはいいね。明らかに時間が切れているのに記録係を睨みながら指す棋士がいる。昔ある棋士が、指したように見せかけて手を離さないで空打ちをしてごまかしたものだから、記録係に『ちゃんと読んでくださいよ、秒。今の切れてますよ』と言ったこともあった」と話す。

果たして、将棋界のメジャー・・・つまり日本将棋連盟やLPSAの対局に導入されることはあるのか。

日本将棋連盟の関係者は「面白いと思う。記録係も不足しがちだしね。それにコンピュータは人間と違って寝ないからね。いやしかしそうなると対局中に『ちょっとー!』と言って対局者が記録係を起こすなんてシーンもなくなるのか。それは寂しいかもしれないね」と話すが・・・。

元ネタ

この話の元ネタは以下の記事です。野球の世界ではストライク、ボールの判定をコンピュータがやった事例ができたようです。

将棋に続き野球でも!? 球審vsコンピューター 初の実戦対決 ストライク、ボールの判定はどちらが正確か?

我々は普段から当たり前のようにIT化された記録係に触れていると思います。ネット将棋の世界ですね。10秒も容赦なく読まれます。

調べてみると、プロの将棋でも秒読みのトラブルの事例は何度もあるようです。野球のように1球1球判定が行われるわけではないので、多くはないようですが。

でも、プロ棋士の対局(ストップウォッチ使用)だと1分未満の考慮時間は切り捨てされますよね。例えば60秒ちょうどぐらいで着手されたとしたら、それを切り捨てるかどうか、私が記録係だったら悩みそうです。そう考えると、記録係は1手毎に判定する機会があることになると思います。

まあチェスやアマチュア大会のようにセルフサービスでチェスクロックを押すのであれば、時間のことに限れば記録係は必要無くなりますが、例えば名人戦とかでチェスクロックを押し合う対局者の姿を見たくないという人もいると思います。

記録係がIT化されると味気ない気もしますが、上記の野球の記事のように、機械で判定可能な部分は機械で行い、それ以外の部分は記録係が行うという体制を構築・・・というか研究しておくと、将来何か意味を持ってくる可能性もあります。

技術的にも応用範囲が広そうですし「将棋で磨かれた技術が世界のボードゲームの秒読みのスタンダードに」なんていう未来が来るかもしれません。

このような妄想記事に、最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。

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コメント

  1. 匿名 より:

    少なくとも野球については機械の判定が進歩して欲しいですね。
    誤審の内容が勝ち負けに大きく関わるものだと負けたチームのファンはもちろん、勝った側もイマイチのりきれないです。
    現状、野球に限ったことではないですが、審判員が過剰に保護されている傾向があると思います。
    周囲が審判が絶対だと神格化する風潮もそうですが、そもそも誤審を認めたら損するだけという規則もおかしいですしね。そりゃ審判も頑なになりますよ。
    そういう根本的な部分にメスを入れるためにも機械判定の導入は必要と感じますね。
    際どい判定はオーロラビジョンでリプレイするなって抗議とか、確かに理解は出来ますけど、守るべきはフェアなゲームであって審判の威信や現行制度の維持ではないですし……。
    サッカーでも同じようなことがあったと思いますが、こういうのがあると純粋にゲームが楽しめません。
    せめてNPBでもチャレンジ制度を導入してくれればと思うばかりです。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      おお!!ここは将棋サイトですよ!まあいいんですけどね。

      技術的にはできた、ということはいえるので、あとは導入の是非ですね。

      私はあまり野球は観なくて。サッカーをみるんですけど、欧州や南米だと特に、もちろん日本でも審判に食って掛かるような選手もいますし、審判に抗議するなんていうのは日常茶飯事、それで判定が覆るかというとそれはめったにないのですが。大きな大会では「審判もジャッジされている」というか、例えば予選で不可解な判定をした審判は本戦では外されるといった処置がされます。

      素人の考えですが、野球のストライクボールやアウトセーフの判定は機械を導入しやすいと思うんですけどね。

      際どい判定はオーロラビジョンでリプレイするな

      え、そんなことあるんですか。それは本末転倒ですね。

      これもシロウト考えですが、日本の学生野球では、判定を不服としないことが潔い、美徳とされているのではないかとも思います。それが大人の野球にまで根付いているのかはわかりませんし、米国でどうだとかもわかりませんが(すみません、本当にニュースぐらいでしか野球見ないので)。

      チャレンジは、導入の突破口としては良いかも知れませんね。3つ目のシロウト考えですが、サッカーのように流れを止めるとどういういうスポーツじゃなければ導入しやすいのかと。

      コメントありがとうございます。

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