第74期A級順位戦最終局の結果

この記事は2016年2月27日に行われた第74期順位戦A級最終局の結果を書いた記事です。たいした記事ではありません。メモみたいなものです。

ニコニコ生放送で全5局および解説番組が放送されました。まだご覧になっていない方はタイムシフトもあります。

リーグ表は以下でご覧ください。

第74期名人戦・順位戦 A級

結果は、佐藤天彦八段が初参加のA級を制して、羽生善治名人への挑戦権を獲得。

降級は郷田真隆王将と久保利明九段となっています。

後手番が全勝

最終局の組み合わせは以下でした。

1.▲行方八段vs△佐藤天八段

2.▲久保九段vs△森内九段
3.▲深浦九段vs△広瀬八段
4.▲屋敷九段vs△郷田王将

5.▲佐藤康九段vs△渡辺竜王

一番上の対局は名人挑戦をかけた対局。真ん中の3局は残留・降級をかけた対局。一番下は挑戦も降級もなくただ順位をかけた対局でした。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

第74期順位戦A級、最終局を前に残留条件と名人挑戦条件を整理しておきます

結果は後手番が全勝。先後があらかじめ決められている順位戦にしては珍しいようです。

戦型は1と5が横歩取り。3と4は矢倉ですが屋敷九段の矢倉は例によって2枚の銀が攻撃に参加する独特の矢倉。2は相振り飛車でした。

プレーオフにはならず

佐藤天彦八段にとっては、この最終局で勝つか、敗れたとしてもプレーオフで勝てば名人への挑戦が決定するという状況。

中盤から有利に進めたのは佐藤八段ですが、終盤で行方八段が一瞬逆転。しかし両者秒読みの中で佐藤八段が再逆転して名人への挑戦を決めました。

密かにプレーオフも楽しみにして・・・と言ったら佐藤天彦八段のファンの方に怒られそうなのでやめておきます。

ニコ生では、朝の将棋会館への出勤シーンも放映されました。佐藤八段はマントは着用していませんでしたが、ヒラヒラと風になびくコートを着ていました。コートをひらつかせる後ろ姿、名人挑戦への扉を開くと言わんばかりで、惚れました。

郷田王将と久保九段の降級

A級からB1への降級は2名。

最終局の結果、郷田王将と久保九段が降級となりました。いずれの対局でも先手が勝つ確率が50%だったとすれば、この2人の組み合わせが降級となる確率は25%でした。

なお広瀬・郷田、森内・郷田の組み合わせもそれぞれ25%。森内・広瀬、久保・広瀬の組み合わせは12.5%。森内・久保の組み合わせは0%でした(両者の対局で勝ったほうが残留であるため)。

久保九段vs森内九段は最後まで激戦でした。感想戦では久保九段が勝つ順も示されました。終盤に打った銀が1マスずれていれば、詰めろ逃れの詰めろになっていたようです。

郷田王将は通算13期、久保九段は通算10期A級に在籍していました。久保九段は前期は名人挑戦へのプレーオフに進出。4人でのプレーオフで挑戦者決定戦まで進んだものの、行方八段に敗れていました。

振り飛車党、A級の議席がゼロに

久保九段の降級によって、A級に振り飛車党といえる棋士がいなくなりました。

広瀬八段はかつて振り飛車党でしたが今はめったに指さないですね。

来期A級では、1局も振り飛車が指されない可能性もあります。まったく振り飛車を指さない棋士ばかりというわけではないので、何局か指されるかもしれませんが。

A級の平均年齢

降級した郷田王将と久保九段はそれぞれ44歳と40歳でした。

来期は、稲葉陽八段(初)と三浦弘行九段(復帰)がB1からA級に昇級。27歳と42歳です。

現A級では、渡辺竜王が31歳。佐藤九段は46歳。森内九段は45歳。屋敷九段、深浦九段はともに44歳。行方八段は42歳。広瀬八段は29歳。

そして名人戦を戦う28歳の佐藤天彦八段か、45歳の羽生善治名人が来期のA級に参加。

計算してみると、現A級の平均年齢は39.3歳。

もし羽生名人が防衛し佐藤八段が再びA級を戦うことになった場合、来年の今頃のA級の平均年齢は38.8歳。あまり若返りませんね。全員歳をとりますからね。なお、佐藤八段が名人を奪取し羽生三冠または四冠がA級を戦う事になった場合は(来年の今頃は)平均40.5歳になります。

名人戦へ

佐藤天彦八段は名人戦へ。

初めてのA級で挑戦者になったのは第54期の森内俊之八段以来20年ぶり。20代での挑戦者は58期の丸山忠久八段以来16年ぶり。

なお名人位は、第60期(2002年度)以来、羽生名人と森内九段によって占められています。羽生名人は2連覇中です。

将棋ワンストップをご覧いただきありがとうございます。ぜひシェアをお願いします

記事の追記や更新の通知はツイッターで行います。フォローをよろしくお願いします!

スポンサーリンク

コメント

  1. 渡辺棋王ファン より:

    私は以前、A級の血液型についてコメントしましたが、O型が多い現A級に対して、現B級1組は圧倒的にA型が多かったんですね!(三浦、山崎、橋本、村山、丸山、先崎がA型)
    共にO型の久保九段と郷田王将が降級して、A型の三浦九段とAB型の稲葉八段が昇級しましたが、それでも10人中5人がO型です。
    ただ、名人はAB型(羽生)かA型(佐藤天)になるので、名人を合わせるとO型人口が半数を下回ります。
    名人戦、今から楽しみです。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      データありがとうございます。偏りがありますね。
      日本ではA型が4割、O型が3割ほどですが、国によってこの比率が異なるそうです。ということは、国内でも地域によって血液型の分布に偏りがあり、むしろ地域による偏りがA級の血液型の偏りに見えている(説明が下手ですみません)のではないかと推測しましたが、軽く調べて結論だけ言うとそれはないということがわかりました。

      はい、名人戦が楽しみですね。たぶん1局ぐらいは現地で楽しみます。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。