畠山鎮七段の奇妙な冒険 ~若手棋士はスタンド使い~

2015年10月25日の叡王戦(▲宮田敦史六段vs△佐々木勇気五段)のニコニコ生放送に解説として出演された畠山鎮七段が、棋士の能力を漫画に喩える場面がありましたのでご紹介します。

一方、聞き手の竹部さゆり女流三段は、それを特撮ヒーローに喩えました。

この番組を観た方の中には、二人の喩えがよくわからない人もいたと思います。この記事で疑問を解決したいと思います。

年齢と秒読み

畠山七段は、対局者の宮田六段について「宮田さんにしては最近、秒読みで慌てることがある」と指摘しました。

宮田六段といえば、棋士の中でも詰将棋が得意で、終盤の読みには定評があります。しかし最近は慌てると。その原因は年齢にあるようです。

畠山七段によると、やはり歳をとることでだんだん秒読みで慌てるようになるとのこと。宮田六段は現在34歳、畠山七段は46歳です。

畠山七段「20代の頃は秒読みでも慌てないんですよね。30代になると『あれっ?』って一瞬パニックになる時があって、40代になると頭が真っ白になって『えっ?』ってなる。瞬発力といいますかね」

竹部女流「反射神経が鈍る感じでしょうか」

畠山七段「反射神経が鈍るっていうのは医学的にもあるんですけど。20代の頃なら、双方秒読みならいくらでも(最善手ではないが)相手を混乱させる手を指せる自信があった。混乱させてやる、みたいな」

この現象を、畠山七段が漫画に喩えます。

若手はザ・ワールドを使ってくる

畠山七段「20代の頃は秒読みになったらいろんな技を使えるのに、40代になったら相手がどんな技を使ってくるのかわからない。恐怖なんですね。30年前の表現なんでわからない人が多いと思うんですけど、双方秒読みになると、相手がスタンド使いみたいになってくる。わかります?」

竹部女流「スタンド使いですか?」

畠山七段「ネタバレになるので言いませんけど、40代になると、若手が『ワールド』のスタンドを持っているかのような。『あれ?今、自分、止められた?』みたいな感じですね

ワールド!!!?????

この喩えがいまいちよくわからなかったので、調べたところ、「スタンド」とは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくる特殊能力のこと。「ワールド」は、正確には「ザ・ワールド」といい、これは「時間を止める」という能力のようです。

つまり畠山七段もかつては技を駆使して終盤を戦っていたが、現在では若手と当たると「ザ・ワールド」を使われて時間を止められているような感覚に陥る、ということでしょうか。

ジョジョ

「ジョジョの奇妙な冒険」は、1987年から週刊少年ジャンプで連載された漫画です。私(管理人)はジョジョには詳しくないのですが、検索とかして色々調べたところ、キャラクターの髪型に特徴がある漫画ですね。

そういえば、この日は聞き手の竹部女流が、髪型で新手を披露されていました。畠山七段は、この髪型から、ジョジョの喩えを着想したのかもしれません。(たぶん大丈夫だと思いますが、双方に失礼があったら申し訳ございません)

仮面ライダー

畠山七段の話を受けた竹部女流が別の喩えをします。

竹部女流「私ちょっと若いので分からないですけど、仮面ライダーのクイックモードとか、そういうやつですよね。クイックロックとかいう

畠山七段「そこはちょっと・・・」

竹部女流「すみません。ジェネレーションギャップが」

クイックモード???クイックロック???

この喩えはさらにわからない。調べてみますと、おそらく「仮面ライダーカブト」の「クロックアップ」のことなんじゃないかと思います。時間を操作して高速に移動できる能力らしいです。

仮面ライダーカブトは2006年に放送。さすがに竹部女流若いです。

棋士はスタンド使い

畠山七段は若手棋士を「スタンド使い」、竹部女流は「クロックアップ」とか言ってますけど、我々から見れば棋士は全員スタンド使いでクロックアップしていると思いますね。

「マジック」「光速」「鉄板」「泥沼」「地蔵」「激辛」「ガジガジ」「ファンタ」などのスタンドを駆使して日々戦っているんだと思います。

将棋ワンストップをご覧いただきありがとうございます。ぜひシェアをお願いします

記事の追記や更新の通知はツイッターで行います。フォローをよろしくお願いします!

スポンサーリンク

コメント

  1. Lead-egg より:

    竹部さゆりさんのニックネームに「リサリサ」というものがあります。
    ジョジョの奇妙な冒険にもリサリサというキャラクターが出てきます。
    竹部さんもジョジョファンなのかな~と思ってました。
    畠山先生もそのことを知って、ジョジョネタにしたのでしょうか?

  2. 匿名 より:

    将棋&ジョジョを多少知ってますので「ザ・ワールド」についてちょっと詳しく。

    時を止めているのはその能力を持つ本人だけであり、相手は時が止まっていることを感知できません。
    ですから、例えば時を止めて複数のナイフを相手に投げ、再び時を動かすと、相手は「目の前からいきなりナイフが飛んできて刺される」みたいな感じになります。

    ですから、畠山先生的には「時間を止められて狼狽する」のではなく、「秒読みのさなかに時間を止めてじっくり考えてきて指してきた手の良さだったり意外性に狼狽する」のだと思いますよw

    • 匿名 より:

      ちなみに竹部先生は、漫画アニメ特撮等に精通しています。
      上の方もおっしゃってる通り、ニコニコのアカウント名にジョジョ第二部のキャラクター「リサリサ」を使用していることが過去の電王戦大盤解説での詰将棋プレゼントでバレています。
      ジョジョを知らぬ振りして平成仮面ライダーで例えたのは、若ぶってるだけです。(30代後半のはず)

  3. 管理人 管理人 より:

    Lead-egg様:
    コメントありがとうございます。
    ジョジョのキャラクターでリサリサというのがいるんですか。知りませんでした。

    私は単純に「さゆり」を業界用語で言って「りーさゆー」(六本木をギロッポン、寿司をシースー、素人をトーシローみたいな感じで)と言って、それが「リーサー」→「リサリサ」と変化したのだと勝手に想像していました。

    そこから畠山七段が着想したのか、わかりませんが、着想したとしたら竹部女流としても本望かもしれません。

    匿名様:
    コメントありがとうございます。
    ザ・ワールドの詳しい解説をありがとうございます。
    話の流れからして「30代になったら秒読みで焦るようになった」→「40代になったらパニックになるようになった」ということで、時間を止められたかのような錯覚に陥る(→40代の自分にとっては、時間がないと読めないような手を指してくる)ことと解釈していました。

    結局私はジョジョを読んでないので、なんともいえないのですが。

    上の方も指摘されていますがリサリサの元ネタはジョジョなんですか。なるほど。ニコニコのアカウントの話は初めて知りました。また漫画のみならずアニメや特撮にも精通しているというのは知りませんでした。漫画が好きだというのは聞いたことがあるような気が。

    皆様コメントありがとうございます。

  4. ヴァニラアイス より:

    管理人さん、面白くて為になる?記事ありがとうございます。
    私はこういった枝葉末節で、かゆいところに手が届くような記事が大好きです。
    これからもお願いします。

    さて、上記の匿名さんの記事に絡ませてですが、
    竹部先生が若ぶったのは、畠山先生の言葉からではないでしょうか。

    畠山七段「(前略)・・恐怖なんですね。30年前の表現なんでわからない・・(後略)」
                      
    リサリサ先生はこの「30年前」という発言を機敏に感じ取り、
    咄嗟に「若いのでわからないのですが」と自分に絡めて言ったんでしょうね。

    竹部先生がジョジョのことを知らない訳がなく、その証拠に畠山先生の発言直後に
    「スタンド使いですか」とジョジョを理解しているような発言をしています。

    37歳という年齢からしてもジョジョのスタンド使いの話が登場する第3部は1989年から
    始まっていますので、彼女は当時12歳。知っていてもおかしくないです。

    この辺は自分を若く見せようとする女性のかわいらしさが出ていていいですね。
    こちらは勝手にほのぼのとしてしまいます。(^^♪

    ちなみにリサリサですが、ジョジョの第2部に登場します。
    50歳というお年ですが、肉体年齢は20代で、男には大変に魅力的な存在です。
    竹部先生の憧れですかねえ。

    スタンド使いが出てくるジョジョの奇妙な冒険の第3部は最高に面白いですよ。
    私はこの第3部が一番好きです。

    管理人さんも是非ご一読を!
    お勧めします。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      はい、なるべく将棋の魅力を伝えられるようにしながら、これからも楽しんでいただけるように運営してまいります。

      ジョジョの奇妙な冒険の詳しい情報をありがとうございます。はい、購入するのは大変なので、次まんが喫茶に行ったときに読んでみようかと思います。

      竹部女流の場合はどこまでが本気か、冗談か見分けづらいところがあります。ジョジョを知らない(自分は若いんだぞというしらばっくれ)発言についても本気なのか冗談なのかややわかりづらく、改めて聞いてみれば冗談で言ったのかもしれません。ただ、女性の年齢に関する冗談は関西の畠山七段といえどもツッコミしづらかったのだと思います。

      「リサリサ」についての情報ありがとうございます。なるほど、そういうキャラクターであれば自分のアダ名としてもふさわしいと考えたのかもしれません。最近ニコ生への登場回数も多いので、このあたりのことも聞いてみたい気がします(誰かニコ生にメールしていただけると・・・)。

      コメントありがとうございます。

  5. あくおす より:

    少し気になったのでコメントします。
    竹部女流の愛称が「リサリサ」になったきっかけは
    電王戦でのことだというのは有名ですが、
    「リサリサ」自体の名前の由来は以前(2013下旬から2014年上旬頃?)
    ニコ生で質問に答える形で話していた気がします。
    私の記憶だとジョジョはのキャラクターは知っているが由来は別で
    「さゆりさゆりさゆり」と自身の名前を重ねたところからとった、
    というようなものです。確認のため少し調べたのですが、
    ジョジョ説を否定する、2chの書き込み程度しか確認できませんでした。
    香川女流の愛称「番長」についても
    誤情報を見かけたりする(こちらは映像で確認できる)ので気になりました。
    私の勘違い、記憶違いなら申し訳ないです。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      まず電王戦がきっかけとは知りませんでした。私が電王戦を真剣に見始めたのは最近のことですので、それより以前のことだと思います。
      「さゆりさゆりさゆり」ですか。私も調べられる範囲で調べようと思ったのですが、わかりませんでした。

      あくおす様がご存知かわかりませんが、私(管理人)はまだ将棋ファン歴2年弱の者ですので、なるべく調査して書くようにはしていますが、足りていない部分があるかもしれません。

      今後共、間違いなどありましたらご指摘いただければと思います。

      まあ直接ご本人に聞いてみれば良いかもしれませんが、聞くほどでもないかもしれないと思って聞いていません。(もしご本人に聞かれた方がいましたら、書き込みをお願いしたいです)

      コメントありがとうございます。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。