元真剣師の花村元司九段「将棋にはリズム感が大切だからな!」

2015年8月27日の第1期叡王戦八段予選のニコニコ生放送の解説として出演した深浦康市九段が、師匠であり元真剣師の故・花村元司九段とのエピソードを語ってくれました。

「真剣師」といえばなんか怖いイメージがあり、実際深浦九段の兄弟子にあたる武者野勝巳七段などには厳しかったそうですが、最後の弟子となった深浦少年には優しかったという。

深浦少年に甘い師匠

視聴者からの「師匠とのエピソードを教えてください」という質問に答えた深浦九段。

深浦九段は1984年に奨励会に入会。その翌年に花村九段が亡くなっていますので、師匠としては「1年ほどの付き合いだった」とのこと。

真剣師は、賭け将棋を生業とする者(賭博が禁じられているのにも関わらず)なので、裏社会というか、怖いイメージがあります。花村九段の場合はそうでもなかったようですが。

花村九段は深浦九段以外の弟子には厳しい面もあったようですが、深浦九段には最後の弟子ということもあって「甘かったのかも知れませんね」ということです。

エピソード

中学生だった深浦少年は、あるとき花村九段と喫茶店で二人となり、そこでは「学校の得意科目」の話題に。

花村九段に「得意科目は何だ?」と聞かれた深浦少年。

ここで普通は数学や国語と答えるところ、深浦少年は「音楽です」と回答してしまう。たまたまその時音楽の成績が良かったらしい。

得意科目が「音楽」だと聞いた花村九段は、以下のように言ってくれたという。

「そうかぁ。将棋にはリズム感が大切だからな!」

優しい

例えば得意科目が「数学」であれば「計算の能力があると将棋に役立つ」とかいうのはわかりますが、「音楽」と言われて「将棋にはリズム感が大切」と答えてくれるとは、なんて優しい。

なお、将棋界では師匠が弟子と対局するのは「入門の時」と「破門の時」の2回だけというところもあるらしいのですが、花村一門は「バンバン教えてくれた」とのこと。深浦少年も1年間に50局以上指したとのことです。

そこでも花村九段の優しさはあり、深浦少年に「平手でも負けてくれたこともある」という。

ただ花村九段は「各地の競輪場に行っていた」ため家を空けることが多かったそうです。

リズム感、揺れ、読み

本当に将棋にはリズム感が大切なのでしょうか。

そういえばよく棋士が手を考えている時に、体を前後に揺らすことがありますが、あれがリズムといえばリズムですね。読みのリズム、思考のリズムという言葉もあります。

ただ、リズム正しく揺れているからといって、正しく読めているかは別物かとも思います。

・・・ん?本当に別物かな?

なお、私(管理人)は音楽の成績はよくありませんでした。リズム感が悪いです。そして対局中揺れません。

どこかの大学か研究機関さん、この棋士のリズム感、揺れ、読みの正確さの3者の関係を明らかにしてほしいです。

「棋士の揺れを強制的に止めると、読みの力は落ちるのか」

「リズム感を訓練すると、読みが正確になるのか」

などといった実験が必要になりそうですが、よろしくお願い致します。

花村九段の理論が証明されるか、どうか。

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コメント

  1. 匿名 より:

    かなり昔の将棋世界(たぶん)の記事で、小池重明さんと対局した人(名前忘れました)の自戦記が載っていて、その記事で印象に残っているのが、終盤(たしか穴熊)自戦記の方の攻め、小池さんが受け、をひたすら繰り返している場面で、「いかにリズムをはずすかだけを考えていた」というようなコメントがあり、実際にタイミングをはかって、小池さんのリズムをずらすような手を指して自戦記の方が勝ちました。だからリズム感も大切かもしれません(笑)

  2. ひろ2 より:

    その場で聞かなければ知らないで終わる面白い話をピックアップしていただいて、いつも楽しく読んでいます。

    木村、升田、大山の時代には、風邪の相手に煙草の煙を吹きかけたり、扇子を揺らして思考を乱したり、さまざまな番外戦があったそうです。

    加藤一二三が対局場の名物の滝を止めさせたとか、島が竜王戦で、観戦記担当の河口の入室を、思考を乱されたと露骨に嫌な顔でにらんだとか。

    最近だと、森内郷田戦の扇子問題や、糸谷が歩きながら考えるなど、それぞれの思考リズムは大切なのでしょう。

    揺れたら注意のルールで将棋がどうなるか、感想を聞いてみたいです。

  3. 管理人 管理人 より:

    匿名様:
    コメントありがとうございます。情報ありとうございます。

    へーー!!「リズムを外す」ということがあるんですか。
    それは指し手のリズムということで、体のゆらゆらとはまた違うリズムですね。音楽のリズムではないでしょうが、面白いです。しかしおそらく棋力がある程度ないとそのリズムというものが理解できなさそうな気も。
    将棋は棋力が高くなると理解ができることが増えていきますよね。「捌けた」とか「味が良い」とかも。
    私の棋力ではリズムはまだ理解できなさそうです。

    ひろ2様:
    コメントありがとうございます。

    結構面白い話、多いんですよね。私なんかまだ将棋ファン歴が浅いので、どんなお話でも楽しく新鮮に聞こえます。
    聞き逃している話も多いんですが、まあ私が見た範囲で面白いお話をピックアップして、なんとなく私の考察もいれている感じです。

    いやー将棋界有名なエピソードが多いですよね。私なんかだと有名でも知らないエピソードも多いんですが、そういうエピソードを聞いたり調べたりするだけでも楽しいです。

    揺れ禁止対局は、感想を聞きたいですね。そう考えるといろいろ禁止してみたい。扇子とか立ち歩きとか。

    皆様コメントありがとうございます。

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