羽生善治名人への愛をめぐる深浦康市九段VS伊奈川愛菓女流の戦い。NHK杯で新手

2015年2月22日に放送された第64回NHK杯テレビ将棋トーナメント・準々決勝第4局(▲飯塚祐紀七段VS△深浦康市九段、解説・中村修九段)は、相矢倉の戦いに。

63手目▲2四角と出た手に対して、後手の深浦康市九段が64手目△2三金と応じた新手っぽい手が分岐点となり、深浦九段が勝利をおさめました。そしてこの△2三金の裏には、とても深い、羽生善治名人の愛をめぐる戦いがあったのです。

なお詳しい棋譜はこちらをご参照ください。

深浦康市九段の新手?△2三金

解説の中村修九段は、この△2三金が指された瞬間、「ほえええ!ちょっとあの、新手らしいというか、ちょっとあの、独創的な手が・・・。これが前例があるかどうかはわかんないんだけど」とコメント。

この局面では通常は△2三銀と打つのだが、そうすると先手からいつか3三歩と金を叩かれる筋があるので、これを避けたのではないかという解説がありました。先手の飯塚祐紀七段も想定していなかったらしく、考慮時間を使う展開になりました。

深浦九段が勝利

この対局は、飯塚祐紀七段の攻めを深浦康市九段が受ける展開に。そして飯塚七段の攻めが停滞するやいなや、深浦九段が素早く反撃。

一気に寄せ、深浦九段が勝利をおさめました。

そして、感想戦でこの新手と思われた△2三金の由来が明かされるのです。

女流の伊奈川愛菓さんの手

感想戦で、この△2三金の印象を聞かれた飯塚祐紀七段は「深浦さんと羽生さんが2三銀打ちでやってたんですけど・・・。2三金はあまり考えたことがなかった」と発言。やはり想定していなかった手のようでした。

深浦九段は、これに対し、

「いや、女流の伊奈川さんの手なんですけど」

と発言。飯塚七段は「あ、そうなんですか!」と驚き、「勉強不足で存じ上げなかった」と話していました。深浦九段は、この手の第一印象について

「いや、感触は良くなかったんですけど。研究していくうちにこの手もあるかなと」

と述べ、やはり中村修九段の解説と同じく▲3三歩で後手の金が叩かれる筋を避けたと話し

「一理あるのかなと」

と話していました。

深浦九段は女流棋士の方の棋譜も研究されているのですね・・・。他の棋士の方がどうなのかわからないのですが、やはり順位戦A級、竜王戦1組という実力者。さすがです。

伊奈川愛菓女流初段は大の羽生善治名人ファン

さてここで、気になることが。

この手を考案したという伊奈川愛菓女流初段といえば、大の羽生善治名人ファンとして知られ、羽生名人が勝利した時には他の女流にメールしたりしているほど。

以前、ニコニコ生放送で羽生名人と共演した際には、ガッチガチに緊張した様子で、何か質問がないか聞かれても「恐れ多くて・・・」と言葉が出ないぐらいでした。

また、羽生名人の名言集を見て泣いたり、それを他の女流棋士にオススメしているという話もあります。

羽生善治名人に恋愛している深浦康市九段

一方の深浦康市九段も羽生名人への「愛」を語ったことがある棋士。

1996年の王位戦。24歳だった深浦康市五段(当時)は羽生善治王位に挑戦(羽生王位が4-1で防衛)。

このとき、深浦五段はタイトル戦という戦いについて、相手のことをずっと考えているために「恋愛に似ている」ということをインタビューで答えています。それから「恋愛流」と呼ばれることもあります。

最近のニコ生でも、深浦九段は「女房と一緒にいるよりは、対戦相手のことを考えている」と話し、棋譜や傾向と対策も調べるが、それを突き詰めると「相手の人は、今何してるだろうとか思うようになるんですよ。ご飯食べてるのかな、とか」と若干行き過ぎた発言。

そして「やっぱ、恋愛に似てるのかなと思ったんです。僕だけかな?」「電話して(何をしているか聞いて)みたいぐらい」と、恋の予感がする発言。ただ、対戦相手については、別に好きなわけじゃなくて「どちらかといえば嫌い」とのことです。誤解のないように。

また、深浦九段は羽生名人に対しての勝率が良かった頃があり「ハブキラー」と呼ばれた時代もあるようです。

愛をめぐる戦い

そういえば、深浦九段は最近羽生名人と番勝負を戦っています。それは2014年12月22日に行われた第40期棋王戦挑戦者決定戦二番勝負。結局、1勝のアドバンテージがあった羽生名人が初戦を勝ち、1戦しか行われることなく挑戦者が羽生名人に決定したわけですが、深浦九段が直近で戦った番勝負といえばこれです。

というわけで、大変強引な結論ですが、深浦九段は羽生名人に最近「恋愛」していたはず。

そしてこの恋のライバルはもちろん伊奈川愛菓女流初段。

深浦九段はライバル伊奈川女流は今何してるかな?と、棋譜を調べる。

△2三金を発見。第一印象は「感触はよくないな」(ライバル視)。しかし調べると「一理ある」。

NHK杯で披露。

きっちり勝利。

以上、くだらない妄想に最後までお付き合いいただきありがとうございました。

将棋ワンストップをご覧いただきありがとうございます。ぜひシェアをお願いします

記事の追記や更新の通知はツイッターで行います。フォローをよろしくお願いします!

スポンサーリンク

コメント

  1. 匿名 より:

    2三金ですけど

    • 管理人 管理人 より:

      ご覧頂きありがとうございます。そしてご指摘ありがとうございます。

      恥ずかしながら誤記しておりました。
      最初の2回は2三金と書いておきながらその後なぜか3二になっていました。

      誤記を訂正しました。今後もよろしくお願いします。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。