さようなら週刊将棋。「電子メディア発達で速報性が失われた」と雨宮編集長が説明。来年3月で休刊

2015年10月20日、唯一の将棋週刊新聞「週刊将棋」が来年3月で休刊すると発表されました。

発行する日本将棋連盟、販売するマイナビ出版、同紙の編集部ブログ等で発表、報道されています。

「週刊将棋」休刊のお知らせ(日本将棋連盟)

「週刊将棋」休刊のお知らせ(マイナビ出版)

雨宮編集長のコゴト@休刊のお知らせ(マイナビ将棋情報局)

週刊将棋:休刊へ 96年ピーク、部数減少(毎日新聞)

同紙は1984年創刊。来年3月で休刊ということですが、雑誌が休刊した後に復刊する例はとても少ないことは知っています。

一将棋ファンとして、これまで(正確には来年3月までですが)将棋界発展に貢献してくださったことに感謝いたします。

休刊の理由

日本将棋連盟とマイナビ出版は同じ文言で休刊の理由を説明しています。

メディアをとりまく環境の変化は著しく、「週刊将棋」はその役割を終えたと判断いたしました

編集部ブログでは違う文言で説明されていますが、意味としては似ています。

事業としての現状、将来性を冷静に検討した結果です

毎日新聞では、上記編集部ブログと同じ雨宮知典編集長が理由を説明しています。

電子メディアが発達して速報性のメリットが失われ、後追い情報的になって一般のニーズに合わなくなった

私は将棋ファンになってまだ2年足らずですが、これらを読む限り、1984年の創刊当初は「速報性」があったと。ところが、メディア環境が変化して「後追い情報」になったということだと思います。

将棋メディア

現状どのような将棋メディアがあるか整理してみます。1ヶ月あたりの料金も示します。

出版物
週刊将棋(週刊) 350円 月4回だとしたら1400円
将棋世界(月刊) 800円
NHK将棋講座テキスト(月刊) 545円
将棋年鑑(年刊) 4968円 月換算で414円
各棋戦主催紙 価格は新聞によって違う

テレビ
NHK(地上波、BS) 受信料2280円など
囲碁・将棋チャンネル(CS) 契約形態によって違うが1例では1080円など

インターネット
日本将棋連盟モバイル 540円など
名人戦棋譜速報 515円など
ニコニコ生放送 540円など
将棋プレミアム 2000円など
銀河将棋チャンネル 1620円
各棋戦ブログ・棋譜中継 無料
その他、公式サイト等は基本的に無料

抜けてたら申し訳ありません。

将棋界で最も重要でみんなが知りたいであろう「タイトル戦」の情報を例にします。将棋ファンはこれをどうやって知るか。

  • ほとんどのタイトル戦がニコニコ生放送で中継されているのでそれを観る
  • 中継が観られない場合や、さらに情報が欲しい時は日本将棋連盟モバイルの棋譜中継や棋戦中継ブログ・棋譜中継も見る。これらはリアルタイムに更新されているし、終局後の感想も少しは閲覧できる
  • 終局の翌日、棋譜には感想戦など終局後のコメントが追記されているので見る
  • 対局者のブログやツイッターなども見る

ここでほとんどの場合満足してしまう。

週刊将棋は、対局の数日後~1週間後に発行されます。速報性ということであれば、確かにないです。

ニコニコ生放送、日本将棋連盟モバイル、中継ブログ、対局者のツイッターやブログといった電子メディアは、週刊将棋の創刊時にはなかったです。週刊将棋が果たした役割は大きかったと思います。

なくなったらどうなる

週刊将棋がなくなるからといって、極端に将棋の情報を得にくくなるかというと、むしろ近年は情報が増えていると思いますし、伝える側の仕事も増えている面もあるんじゃないかと思います。推測でしかありませんが。

でも。

華々しいタイトル戦の裏で、このような地道(といっては失礼かもしれませんが)な取材や報道、特集を続けてくれていることが、安心感というか、今思えば価値があると思いますし惜しいです。特にアマ棋界情報はこれからも何らかの形で発信されれば良いのですが。あとは羽生善治名人も読んでいるという漫画「俺たち将棋ん族」はどうなるのか。

また、年配の方や子供でも安心して読めるという意味でも価値があったと思います。休刊の理由が事業性という根本的なものなのでしょうがないのですが。

さようなら週刊将棋

とはいえ、休刊まであと半年ほどあります。最新号の情報が掲載されているページへリンクを貼っておきます。

マイナビ将棋情報局 週刊将棋

私はというと、正直言って毎週購入することはできませんでしたが、興味がある記事があるときは購入していました。例えば10月21日号でいえば、初のタイトルに挑戦する伊藤沙恵女流二段のインタビューとか面白いんですけどね。この号では竜王戦第1局(糸谷哲郎竜王が逆転勝ち)が一面なのですが、既に行われたタイトル戦は前述のパターンで満足しているので、むしろ伊藤女流のインタビューを先に読んでしまう。

上記リンクから興味がある記事があれば購入してみるのもよいと思います。当サイトでももっと取り上げればよかったんですが(それでお役に立てるとは思ってないですが)。

雨宮編集長は、休刊のお知らせについて

みなさんに残念なお知らせがあります。

と話を始めていますが、なるべく関わっている人たちも含めて残念なことにならないようにと願うばかり。私はこのサイトを始めて10ヶ月ですが、週刊将棋の歴史は30年以上。尊敬せざるをえないです。もし私が子供の頃に将棋に目覚めていたら、今頃は週刊将棋編集部員だったかもしれないですし。

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