技巧、floodgateでPonanzaと初対決し勝利。Ponanzaの独創的序盤に振り飛車穴熊で対抗

先日、以下の記事でご紹介したコンピュータ将棋ソフト「技巧」が、ネット上のコンピュータ将棋対局場floodgateでPonanzaと初対決し、勝利しました。

電王トーナメントに「技巧」という強すぎるソフト現る。参考文献に多くの棋書、人間に近いタイプの可能性

Ponanzaは今年開催された第25回世界コンピュータ将棋選手権で優勝。統一されたマシンスペックで争う将棋電王戦トーナメントでは、第1回で優勝、昨年の第2回は準優勝。

2015年11月21日からの第3回将棋電王トーナメントには、第2回優勝のAWAKEが不在。それもあって、今回はPonanzaの優勝が有力視されていました。

そんなPonanzaを、突如現れた電王トーナメント初参戦のソフト「技巧」が、電王トーナメントとは対局条件が異なるfloodgate上とはいえ破ったことは衝撃といえると思います。

Ponanzaの独創的な序盤

詳しい棋譜はfloodgateでご覧ください。

先手のPonanzaの初手は▲3八銀。

20151119-1手

人間のプロ棋士同士の対局ではまず現れない初手。Ponanzaの開発者、山本一成さんは今回の電王トーナメントにあたってのPR文書で以下のように書かれています。

Ponanza はこれまでも度々大きな舞台で従来のプロ棋士の体系だった序盤を逸脱するような手を指しつつ、勝利を収めてきている。今度の電王トーナメントでも観客の皆様にはこれまで見たことのない戦いを見せることができたらと考えている。

技巧は振り飛車穴熊。

20151119-26手

しかし技巧は時間の使い方が独特、というより危うい。持ち時間10分、切れたら10秒という短い中で、初手に50秒、2手目に2分7秒使っています。

Ponanzaが技巧の穴熊を攻める。

20151119-47手

技巧の穴熊は崩壊しましたが、粘って脱出。Ponanzaの攻めが切れ気味となり、技巧が反撃。

20151119-90手

終局図は以下。

20151119-128手

ここでPonanzaがtime up(切れ負け)。この局面は後手が勝勢。切れ負けがなくても技巧が勝利していた可能性が高いです。

将棋シロウト

Ponanzaの山本一成さんのツイート。

山本さんが指摘されるように、このPonanzaの序盤は独創的というかシロウトですので、電王トーナメント本番ではこの敗戦を受けて修正されるかもしれません。一方、技巧も、時間の使い方で改善があるかもしれません。

追記:
その後に行われた技巧 vs Ponanzaの第2戦は、後手のPonanzaが勝利。技巧の時間切れでしたが、Ponanzaが優勢であり切れていなくてもPonanzaが勝利した可能性が高いです。詳しい棋譜はfloodgateでご覧ください。

他の有力ソフトにも次々に勝利

なお技巧のこのバージョン(Gikou_20151118)はfloodgate上で他の有力ソフトにも次々に勝利を重ねています。本局はたまたま振り飛車でしたが、他の戦型も色々指すようです。

この記事の冒頭にも掲載した技巧についての記事(再掲)で書きましたが、技巧は他のソフトとは異なるアプローチで強さを得ているようです。電王トーナメントでのPonanzaとの再戦が待ち遠しいです。

第3回将棋電王トーナメントは、11月21(予選リーグ)、22(決勝T初日)、23日(決勝最終日)に行われます。

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