出身都道府県別の現役棋士の人数(地図)。現役プロ棋士データブック2016から

雑誌「将棋世界」の2016年2月号の付録、「現役プロ棋士データブック2016 (下) た~わ行」では、各棋士のプロフィールやデータに加えて、棋士を対象とした統計データもありますので、一部をご紹介したいと思います。

以前も書きましたが、将棋世界は800円というリーズナブルな将棋雑誌であり、週刊将棋が2016年3月で休刊となる状況では貴重な紙媒体の将棋ニュースソースです。

データブックの上巻(「あ」~「た」)は2016年1月号の付録。Amazonのキンドル版や楽天のKobo版といった電子版もあり、「付録」だけを購入することもできます。120円です。上下購入しても240円です。

現役棋士の出身都道府県

下巻に収録されている統計データは、星座別の棋士の人数、四段昇段時の年齢分布(タイトル獲得者は別途集計)などがあります。上巻には血液型など。

この記事では、都道府県別の出身棋士の人数データを見てみます。ただし現役棋士データブックなので引退した棋士は含まれません。また女流棋士も含まれません。

例えば、出身現役棋士が最も多いのは東京都で、42人と他を圧倒。2位は神奈川県の15人、3位は大阪府の13人と続きます。

1人以上出身棋士がいる県は31都道府県。1人もいないのは16県。

これを地図に表すと以下です。

20160122_14224756833

この地図は白地図ぬりぬり無料の色塗り地図で作成しました。

赤が20人以上、オレンジが10人以上、黄色が5人以上、黄緑が3人以上、水色が2人、灰色が1人。色が塗られていない地域は出身の現役棋士が0人の県です。

東京と大阪・兵庫を中心とした地域が多い気がします。

しかしこれだと、単純に人口の多い都道府県が棋士の人数も多いのではないかという疑問も出てきそうですので、今度は人口100万人当たりの棋士の人数で色分けしました。

20160122_1581810864

人口100万人あたりの出身現役プロ棋士の人数。赤が3人以上、オレンジが2人以上、黄色が1.5人以上、黄緑が1.0人以上、水色が0.5人、灰色が0より多い。色が塗られていない地域は出身の現役棋士が0人の県です。

やはり、東京や大阪を中心とした地域が多いような気がします。特に東京ですね。2位の和歌山は人口が100万人ぐらいなのに3人も出身現役プロ棋士がいます。意外と青森や広島、富山が善戦しているように見えます。そういえば何人かの棋士が思い浮かびます。

東北や九州はやや空白が多いですね。

この地図から何か鋭いを考察しようと思ったのですが、特に思い浮かびませんでした。そんな日もあると思いました。2016年1月に福岡に開設された「日本将棋連盟九州研修会」の効果で、この地図が塗り替わるでしょうか。

以下、都道府県別人口100万人あたりのプロ棋士の人数です。

東京都 3.19
和歌山県 2.99
奈良県 2.86
青森県 2.18
富山県 1.83
兵庫県 1.79
広島県 1.75
神奈川県 1.66
埼玉県 1.53
大阪府 1.47
長崎県 1.40
長野県 1.39
静岡県 1.33
高知県 1.31
千葉県 1.29
北海道 1.27
京都府 1.14
三重県 1.08
岡山県 1.03
香川県 1.00
群馬県 1.00
秋田県 0.92
宮崎県 0.88
山形県 0.86
石川県 0.85
宮城県 0.85
新潟県 0.84
福岡県 0.79
愛媛県 0.70
岐阜県 0.48
愛知県 0.40
上記以外の県 0.00

愛知県は現役棋士3人ですが、人口が多いのでこの位置となっています。あまり細かい数字や順位に意味は無いです。現役棋士は約160人しかいないですしね。

以上、ありがとうございました。

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コメント

  1. j8takagi より:

    首都圏を別格にすると、よい師匠がいる県、普及活動で定評のある県が強いのかな、という印象です。兵庫県は加古川勢(井上慶太一門?)、広島県は森信雄一門、青森も故大山康晴15世名人が普及に力を入れていました。富山、和歌山、奈良は、ちょっと思いつかないのですが。

  2. 渡辺竜王ファン より:

    出身といっても、親が転勤族で出身地がややこしい人っていますよね。
    例えばハッシーは石川県の出身ですが、親が転勤族で石川県にはほぼ住んでいない、とおっしゃっていました。
    竜王と仲が良い戸辺六段は神奈川県出身ですが、茨城県や福島県に住んでいたこともあり、実家は新潟県だそうです。

    ハッシー、戸辺六段以外にも転勤族の棋士はいると思います。でも地図で見ると何県の勢力が強いのか分かりやすいですね。

  3. ポセイどーん より:

    プロが強いということはアマチュアも力を入れているということであれば、全国高校将棋選手権での団体戦優勝校の分布はどうなっているのでしょうか?
    日本将棋連盟のホームページで軽く確認したところ、有名進学校が結構目につくので、必ずしもその都道府県を代表しているとは言えないかもしれません。
    それでもプロ棋士の分布と見比べてみると面白そうです。

  4. 管理人 管理人 より:

    皆様コメントありがとうございます。

    j8takagi様:
    兵庫(10人)と広島(5人)は師匠・普及のちからがありそうですね。和歌山や奈良は、意外と中心部が大阪に近かったと思いますのでその影響かとも思いました。富山(2人)は人口が少ない割に2人ということで人口あたりのプロ棋士の数が見た目多くなっていますが、かなり偶然の要素もあるかもしれません。青森はおっしゃるとおり大山名人の影響でしょうかね。あと雪深いので娯楽としての将棋の価値が高いとか。

    渡辺竜王ファン様:
    そうなんですよね。戸辺六段はご実家は戸辺米の農家だというのは存じていましたが茨城や福島にも住んでいたとは知りませんでした。なるほど。あのあたりはプロ棋士空白地帯なのですが実は戸辺六段は一応ゆかりがあるということですね。地図作って思ったのは、プロ棋士空白県・過疎県に偏りがあるような気がしたことですね。九州、山陰、東北あたりです。

    ポセイどーん様:
    私も簡単に高校選手権優勝校を確認してみました。高校だと別の原因もあるみたいに感じました。都道府県、というより高校そのものが強いかのかなと。将棋が強い子供が将棋が強い高校に集まるとは限らないとか、顧問の先生が熱心だとか、部活の伝統だとか、そういうのもありそうですね。将棋に限らず他の部活でもそうかもしれません。

    皆様コメントありがとうございます。

  5. 霍去病 より:

    プロ棋士になるには才能より環境が重要だと示した地図でした。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。それはあるかもしれませね。環境は大事です。ただ最近はネット対局なども充実してきているため地域差がなくなっていくかもしれません。

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