藤井聡太二段はどうやって強くなったか。5歳で将棋と出会い、幅広いことに関心を持ち、負けず嫌いな性格。そして将来の夢は

2015年6月5日発売の雑誌「プレジデント ファミリー」の2015年夏号に、藤井聡太奨励会二段の特集記事が掲載されています。

藤井聡太二段は、小学6年生の終わりに参加した詰将棋解答選手権チャンピオン戦においてプロ棋士らを抑え全問正解で優勝した少年。

衝撃の12歳、藤井聡太奨励会二段(小6)が第12回詰将棋解答選手権チャンピオン戦で全問正解

現在は中学1年生で、60年ぶりの戦後最年少プロ棋士(現在の最年少記録は加藤一二三九段の14歳7ヶ月)や、渡辺明棋王以来の中学生プロ棋士を狙える位置にいます。

プレジデントファミリーは、子供さんの教育や家族のための雑誌であり、著名人や有名進学校の成績上位者などのインタビューのほか、教育や家庭、くらしに関する連載記事で構成されています。

そのなかで、夏号では藤井二段の記事がほぼトップで、しかもグラビア写真たっぷりで掲載されています。記事としては、母親の裕子さんの目線で「聡太が勝負師になっていくのがさみしく感じる時がある」とか、本人が「2人分の新幹線代がもったいない」とこれまで母親と一緒に奨励会(関西将棋会館)に行っていたのを1人で行くようになったとか、密着取材を通して藤井家の「家族」の姿が描かれています。

詳しくはプレジデントファミリー夏号をご覧いただければと思いますが、私(管理人)は、この記事から藤井聡太二段がどうやって将棋が強くなったのか、その理由のヒントが得られるのではないかと思いまして、その視点で記事をご紹介したいと思います。

きっかけはスタディ将棋

藤井少年が将棋を始めたきっかけは、5歳の時に祖母が持ってきたという「スタディ将棋」。

くもん出版から販売されているこの商品、私は知らなかったんですが、ルールは普通の将棋と一緒で、それぞれの駒に動き方が矢印で書かれているのが特徴。確かに、将棋の駒に使われている多くの漢字は5歳では読めないため、このような将棋はわかりやすいと思います。解説書付きで、駒の動きやルールなどが書かれており、しかも漢字にはふりがながふってあって子供でも読みやすいと思います。

藤井少年はこのスタディ将棋に、いとこの中で唯一関心を示したそうです。藤井少年には兄もいます。ただその中で藤井少年だけが関心を示したということは、将棋への関心に関しては、あまり遺伝による要因はないということでしょうか。

将棋に触れたのが5歳というのは、プロ棋士になった人の中でも早い方だと思います。スタディ将棋というアイテムがそれを実現したのだと考えられます。

小学1年生で初段に

藤井少年は小学1年生の終わりには(アマ)初段に。子供の成長、恐ろしい。

詰将棋選手権では、8歳にして大阪会場13位に(大阪と東京に会場がある)。

そして小学校を卒業する頃には、プロの養成機関である奨励会の二段となっています。

将棋ファンの方はわかると思いますが、念のため書きますと、アマの段級と奨励会(~プロ棋士)の段級は、同じ数字でもまったく実力が違います。だいたい、奨励会の6級がアマの4、5段程度だということです。

幅広い関心

藤井少年が小学生時代に「最近関心があること」を書いた紙には、実に幅広いことが書かれています。もちろん、1番は将棋。

それ以外に、読書、電王戦の結果、尖閣諸島問題、南海トラフ地震、名人戦の結果、原発。

将棋関連が多いですが、藤井少年が住む愛知県でも甚大な被害が想定される南海トラフ地震などにも関心があるようです。

どちらかと言えば理系なのかもしれません。記事には、「数字を覚えるのが好きで、自宅から大阪までの電車のダイヤを覚えた。この駅からだとあと13分で乗り換え」という藤井二段の言葉も掲載されています。「数字を覚えるのが得意」な人はたまにいますが「好き」と言えるのはなかなかいないかもしれないです。

面白いと思った本

同じ紙に書かれている藤井少年が面白いと思った本ベスト3は、海賊とよばれた男(百田尚樹)、深夜特急(沢木耕太郎)、アド・バード(椎名誠)。いずれも小説ですが、歴史もの、紀行もの、そしてSFとこれも幅広く関心があることがわかります。

ちなみに誰も興味がないと思いますが、私が中学生時代に好きだった本ベスト3のジャンルは、1位ミステリー、2位ミステリー、3位ミステリーと、まあ狭かったです。でもそういう人も多いのでは。

好きな食べ物

同じ紙に書かれている藤井少年が好きな食べ物ベスト3は、さしみ、味噌煮込みうどん、ラーメン。味噌煮込みうどんは、愛知県らしい。

そして寿司ではなくて、さしみをチョイス。炭水化物(シャリ)を摂取しすぎると眠くなるからでしょうか。その一方で麺類が2つランクインしています。

負けず嫌いな性格

記事中には藤井二段の性格がわかる描写も多く書かれています。

対局で負けて泣くのは当たり前(?)として、子供大会でミスをして対局中にうつむき主催者がなだめたとか、師匠(杉本昌隆七段)に本気で勝とうとして考え込みすぎて体調を崩したとか、とにかく負けず嫌いで勝負に執着するそうです。

こういう性格も、勝負師としての才能だと思います。

まとめ

まとめますと、藤井少年は、5歳でスタディ将棋を与えられ、様々なジャンルの本や社会問題に関する幅広い関心をもち、数字が好きで、好きな食べ物はさしみと麺類で、負けず嫌いな性格。

お子さんをこういう風に仕向けますと、プロ棋士になれるかもしれません。

幅広い関心については「羽生善治×ガルリ・カスパロフ対談」でも言及されていますし、数学の天才少年がテレビゲームや携帯ゲーム機ではなく将棋に興味を持っているという事例も、関連性があるかもしれません。

ETV特集「羽生善治×ガルリ・カスパロフ対談」。人工知能、加齢、引退、チェスと将棋の違いなど

天才数学少年・高橋洋翔くん(7歳)、大学の講義の息抜きに将棋。数学書の隣に羽生名人の本

このプレジデントファミリー夏号には、藤井聡太二段のグラビア写真ばかりではなく、ご家族の写真も掲載されています。もしお子さんをプロ棋士にしたい方がいらっしゃれば、参考までにご購入してみてはいかがでしょうか。定価980円です。

藤井二段以外のページも、お子さんの教育にとってよさそうな特集が多く組まれています。

息抜きは

藤井二段の現在の目標はやはり「中学生プロになること」。幼稚園時代には「将棋の名人になりたい」という言葉を残しており、小学生時代には将来の夢として「名人をこす」とも書かれています。

平成14生まれの少年らしく、自宅ではネットで将棋を指して研鑽を積んでいるようです。

将棋漬けの生活を送る藤井二段。ちなみにそんな彼の息抜きとは。

「将棋の息抜きですか?詰将棋かな。パズル感覚で難問に挑戦するのが好き」

恐れ入りました・・・。

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コメント

  1. あなあき より:

    「大人になったらタダの人」かもしれないんだから
    周りが騒ぐのはプロになってからにしといた方がいいんじゃねwww

  2. やったか? より:

    管理人様、藤井君の記事ありがとうございます。
    まさに麒麟児という感じですね。
    愛知県だから杉本先生のお弟子さんになったんですね。「いおたん」が姉弟子にいるとか、超うらやましいんですけど。

    でも、この藤井君のほかにも、同様の夢を抱いて研鑽している強い子供がいっぱいいるんでしょうね。ほんと、すごい世界です。

    記事で私が一番気になったのは、管理人様の好きだった本ベスト3です。どんなミステリーがお好きだったんでしょうね。私もミステリーは好きですが、中学生の頃は読書なんて高尚な趣味ありませんでしたよ。

  3. 観る将リーマン より:

    管理人さん、こんにちは。
    私もミステリーが好きなのですが、
    読んでた(見てた)のが、コナン、金田一少年、トリックという時点で、教養がバレますね。

    藤井少年が棋士になったら、私の敬愛している本家鰻屋の方が「終盤が弱い方の・・・」などの自虐ネタが増えそうなのが心配です(笑)

  4. 管理人 管理人 より:

    あなあき様:
    コメントありがとうございます。まあプレジデントファミリーもおそらくそれほど部数がある雑誌ではないと思いますし、当サイトもそれほど大きいサイトではないのでご本人への影響は微々たるもの・・・だと思います。それにプレジデントファミリーも当サイトもそれほど本人の将棋そのものを焦点とした記事ではないので・・・。ご理解よろしくお願いします。

    やったか?様:
    コメントありがとうございます。この雑誌にも少し書かれていますし、私は最近、天野貴元さん(奨励会三段で退会)の本(オール・インという本です)も読んだのですが、奨励会は凄まじいところなんだなと改めて思います。

    私も室田女流のあの雰囲気、すごい好きです。棋士会の副会長に就任されたということでますます杉本門下アツいですね。

    私が好きなミステリー、気になるようなことではないとは思いますが、ベタですけど西村京太郎さんとかですね。なぜ好きだったか思い出せませんけど、お小遣いで買えるような値段の古本が多く出回っていたのと、読みやすかったからだと思います。私はたぶん子供の頃は本を読んだほうだと思います。夜寝付けない方だったので、その時のお供というだけですが。

    観る将リーマン様:
    コメントありがとうございます。
    いや、何読むか観るかは自由だと思います。私はそのなかだとトリックですね。テレビドラマ、リアルタイムで観たわけではないのですが、仲間由紀恵さんと阿部寛さんの演技、それに鬼束ちひろさんの歌が今でも心に残っています。あと少年じゃない方の金田一は読んだ記憶があります。

    さすがに周りからは「終盤が弱い」とは言われないと思いますね。たぶん「終盤がファンタジー」ぐらいだと思います。

    でもご本人が言っちゃうのは致し方ない。「弱くないよ!」と盛り上げるしかないです。

    皆様コメントありがとうございます。

  5. matsuri より:

    ミステリーミステリーミステリー、いいですね(笑)。こういう何気ない一行のセンスが好きですよ。

    余談ですがこのプレジデントという雑誌、以前竹俣紅さんとそのご家族も取り上げております~。
    同じ雑誌の回で、他にまだ中学生だった水泳の萩野選手も取り上げられていました。
    2010年の号かな?横浜の図書館にあったので借りて読んでみたことがあります。

    21世紀子ども偉人伝 ― 部活・習い事で日本一に輝くまでの1000日 (プレジデントムック)
    http://www.amazon.co.jp/dp/4833471256

    この本は子供そのものよりそういう子を育てる(ための?)親や環境を取り上げる雑誌ですね。
    大成した後にその手のご家族を取り上げるものは多いですが、まだ小学生~高校生の間に取り上げてるところがこの雑誌の肝ですねー。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      妙なところに(?)センスを感じ取っていただきまして、ありがとうございます。

      プレジデントファミリーの情報ありがとうございます。ここを見られる方にとっても有益と思います。

      へえええ!竹俣紅女流もとりあげられていたんですね。プレジデントファミリープラスというムック本のようですね。竹俣女流、当たり前ですが小さいのにすごい真剣なお顔!!
      2010年、私には将棋ブームは来ていませんでした・・・。やっぱり萩野選手とか、スポーツ選手も小さい頃から有名なんですね。

      ビジネス誌の方の「プレジデント」はよく行く病院の待合室に置いてあるので読むことはあるのですが、プレジデントファミリーはなんか大げさな気がして(だって、直訳したら大統領家族とか社長一家みたいな意味ですし)敬遠していたのですが、勉強や受験のことだけでなく、スポーツ選手や棋士も特集されるとは初めて知りました。

      藤井二段、よさそうな家庭環境だなと思いました。お兄さんは、メガネをかけていました。

      コメントありがとうございます。

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