叡王戦、本戦入り第1号の森内俊之九段が「コンピュータとも指してみたい」と抱負を語る

2015年6月20日、ドワンゴと日本将棋連盟主催による新棋戦である第1期「叡王戦」が開幕し、段位別予選の「九段戦」Fブロックがニコニコ生放送で中継されました。

そして以下の結果により、森内俊之九段の決勝トーナメント(本戦)進出が決定しました。

▲森下卓九段 VS △森内俊之九段 森内九段の勝ち
▲南芳一九段 VS △加藤一二三九段 南九段の勝ち
▲森内俊之九段 VS △南芳一九段 森内九段の勝ち

新しい棋戦、新しい観戦環境

開幕戦の記事でもお伝えしましたが、この新棋戦は将棋を観戦する視聴者に多くの新鮮さを与えてくれました。

電王盤というタブレットによる解説や感想戦までの生放送などが特に新しい点ですが、最後にもう一つサプライズが待っていました。

この日本戦入りを決めた森内俊之九段が、ヒーローインタビューのように解説室に登場し、本戦での抱負を述べてくれたのです。

ヒーローインタビュー

解説室に「あ、どうもお疲れ様でした」と登場した森内九段は、疲れた表情ながらもインタビューに答え、「今終わった(南九段との)対局が激戦だったので、勝ててよかったなという気持ち」などと述べました。

そして「今回作っていただいた新棋戦で、本戦入り第一号ということで光栄に思いますし、せっかく本戦に行くからには、優勝目指してやりたいですし、あの、まあコンピュータとも指してみたいですね」とも発言しました。

スポンサーへの配慮もあるでしょうが、はっきりと叡王を目指しそしてコンピュータソフトとの「電王戦」を戦う気持ちを示しました。

この第1期叡王戦の優勝者には叡王の称号が与えられるとともに、第3回電王トーナメントを勝ち抜いた「電王」との対決が「第1期電王戦」として行われます。

森内九段は以前のニコニコ生放送でもコンピュータと指したいという気持ちを述べたことがあったと思います。やはり、すでに叡王戦の優勝はおろか、その先まで見据えているのでしょうか。

森内九段の能力

余談ですが、森内九段といえば将棋以外でも、パネルクイズアタック25の優勝や、僅か半年あまりのトレーニングでバックギャモンの世界大会で4位の成績をおさめたことでも知られます。バックギャモンのプレイ人口は世界3億人と将棋とは桁違い。

森内九段のバックギャモンでの先生であるプロプレイヤーの望月正行さんは、以前のニコニコ生放送で「(森内九段は)プロの自分がやるような(バックギャモンの)トレーニング方法を実践している」ことを明かして「どこまでガチな人なんだろう」と感想を述べていました。

少し的はずれな見解かもしれませんが、将棋においても、人間が人間と対局する場合と、人間がコンピュータと対局する場合はまったく感覚が違い、まさに別のゲームのようなものだという言い方もされます。

森内九段の他のゲームに対する対応能力の高さが、もしかすると対コンピュータ戦で発揮されるかもしれません。

高評価

色々と新たな取り組みが見られた新棋戦。視聴者はどう感じたのでしょうか。ニコニコ生放送の放送後のアンケートでは、以下の様な結果が示されました。

1.とても良かった 96.6%
2.まぁまぁ良かった 2.7%
3.ふつうだった 0.5%
4.あまり良くなかった 0.1%
5.良くなかった 0.1%

1、2の「良かった」の合計が99.3%!

とても高い数字だと思います。

好評の理由は

この高評価の理由としては、この日解説・聞き手だった田中寅彦九段と中村桃子女流初段のコンビがとても良かったことや、レジェンド加藤一二三九段の「あと何分?」が聞けたことがあげられますし、それに何しろ3局目の森内九段VS南九段が大熱戦でした。

序盤で森内九段がリードし、その後も森内九段が「友達をなくすような辛い手」(田中九段談)を連発するも、それを辛抱した南九段がなんとか攻めの形を作り、最後はあわや逆転かというところまで。

南九段のじっと動かない対局姿勢は、苦しい局面も相まって、それだけで多くの視聴者が感動したと思います。なかなか普段見ることができないベテランの対局姿が、私(管理人)も含めた比較的新しい将棋ファンにとっては新鮮に映ったと思います。

今回は開幕のお祭り騒ぎ的な意味もあったと思いますが、今後どうなるか。

そういえば、叡王戦の放送時間(その日の最終局は19時から放送)は、平日であってもお仕事帰りや学校帰りの方も観やすいですね。それにニコ生は会社や学校の休憩時間、外出先でも視聴しやすいです。

幸先の良いスタートとなった(と思います)新棋戦、今後も注目していきたいと思います。

以上、ありがとうございました。

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コメント

  1. あなあき より:

    「地蔵」に感動www

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。

      いやいや地蔵に感動でしたね。あのじっとしている感じで、何十年と黙々と将棋を指しているかと思うと。友達をなくす攻めに耐えるあの姿。

      コメントありがとうございます。

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