ドワンゴ主催の新棋戦名称は叡王戦(えいおうせん)。羽生善治名人、渡辺明棋王らはエントリーせず

2015年6月18日、ドワンゴと日本将棋連盟が主催し、コンピュータ将棋ソフトと対局する「第1期電王戦」への出場者決定を兼ねる新棋戦の名称と、エントリー棋士が発表されました。

叡王戦

新棋戦名は「叡王戦」に決定しました。読み方は「えいおうせん」。正式には「将棋叡王戦」となるようです。

これは公募で寄せられた中から選抜された9つの候補名の中から、ユーザー投票によって決定されたもの。

ドワンゴ主催の新棋戦の名称候補

今回決まった「叡王戦」という棋戦名の意味は、公募に応じた32歳男性によれば下記です。

これに勝ったものは電王と戦うのだから、人間の王と意味にしたい。ならば、人間しか持たない、知恵や叡智を競う将棋の頂点に相応しい称号を考えた

日本将棋連盟の発表によると、この棋戦名を応募したのは「BONY」さんという方だそうです。おめでとうございます。

BONYさんが上記のように真剣に考える中、私(管理人)はこの棋戦名について以下のようにバカなことを言っていました。申し訳ありません。

エイエイオー!!と応援したくなる、ということでしょうか。「えいおうで、ええお」というオヤジギャグにも使えそうです。

エントリー人数は159名中154名

本棋戦は異例のエントリー制が採用されています。棋士が自ら意思表明して参加するというもの。

第1期電王戦とドワンゴ主催エントリー制新棋戦に関する発表

発表されたエントリーの人数は四段~九段あわせて154人。全現役プロ棋士の人数は159人であるため、実に97%の棋士がエントリーしたことになります。

羽生善治名人らはエントリーせず

事前に週刊新潮が「将棋電王戦に羽生名人参加でよいか」という記事を出していて、もしかしたら羽生善治名人がこの棋戦に参加するのではないかという憶測もありましたが、エントリー名簿には名前がなく、参加しないこととなっています。

同じくタイトルホルダーの渡辺明棋王も参加せず。

その他、有森浩三七段、堀口弘治七段、堀口一史座七段がエントリーしていないようです。

郷田真隆王将がエントリー

一方、今年最年長で「王将」のタイトルを獲得した郷田真隆王将は参加。

エントリー名簿では「郷田真隆九段」となっています。

タイトルホルダーでは、既に発表されていた通り糸谷哲郎竜王もエントリー。「糸谷哲郎八段」という見慣れない肩書となっています。

橋本崇載八段もエントリー

「電王戦タッグマッチ」に批判的で、自らによりよい棋戦の提案があるとしていた橋本崇載八段。

この新棋戦へは出場するのか注目されましたが、エントリーされています。

ただ、優勝者が「第1期電王戦」でコンピュータソフトと対局することについては「よくわかりませんが」と疑問ともとれるツイートをしています。

橋本崇載八段が政治からの引退を表明。理事選挙で落選し、思いを後輩に託す?

もし橋本八段がこの新棋戦で優勝して、橋本叡王となったら・・・。「電王戦」でのソフトとの対局で、波乱があるかもしれません。

本戦出場枠は事前の発表通り

各段位別予選から本戦への出場枠は、事前に発表された通り下記となっています。

九段6名、八段3名、七~五段2名、四段1名。合計16名。

事前発表段階では変更があるかもしれないとされていましたが、これに落ち着いたようです。

6月20日開幕

開幕戦のカードは、森内俊之九段VS森下卓九段という豪華な一戦。

森内俊之九段は、昨年まで竜王と名人の両方のタイトルを保持していたトップ棋士であり、森下卓九段はコンピュータ将棋ソフト・ツツカナとの激闘が記憶に新しいです。

段位別予選予選の持ち時間はチェスクロックで1時間、切れたら秒読み60秒という早指し戦。この2人がどのような戦いを見せるのか。

あと、解説と聞き手はそれぞれ田中寅彦九段、中村桃子女流初段と発表されていますが、どんな感じになるのか(生放送なので同じ早指しでもNHK杯などより緊張感あるかも)。

ドワンゴ・日本将棋連盟主催 新棋戦名は「叡王戦」に決定

第1期将棋叡王戦

そして、気が早いですが、初代「叡王」の座に着くのは誰なのか。

また本棋戦に関する動きがありましたらお伝えしてまいります。

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コメント

  1. SAM より:

    久しぶりに投稿させてもらいます。
    棋戦名も決まって、いよいよ始まるのですね。

    不参加のタイトルホルダーについても各所で話題になっていると思いますが、記者会見で参
    加表明されていた棋士のプロモーションビデオを見た時に、”お腹イッパイ”になりましたの
    で、個人的には充分に楽しめる棋戦になると期待していました。

    棋士の方々が参加を考慮できた期間について実際に知る由はありませんが、降って涌いたよ
    うな新棋戦について、どのような対局スケジュールが具体的に組まれて、どのように実際に
    スケジュールが消化されていくのか、一先ず様子を見たいと考えるのも無理のない話だと思
    います。

    段位別予選の対戦表を見ましたが、20日の開幕局で1人目の本選出場者が決まってしまうよう
    ですね。
    まだ連盟のウェブサイトの”棋戦情報”には反映されていないようですが、叡王戦のウェブサ
    イトも含めて、できるだけ多くの今後の対局・放送スケジュール予定を掲載して欲しいとこ
    ろです。

    発表前までは”棋聖戦の第3局まで空いてるなぁ”と思っていましたが、放送が一気に増えて
    個人的には嬉しいです。

  2. あなあき より:

    「叡」……小学生には読めねえなwww

  3. 中嶋 より:

    「叡王戦」とは予想外でした。私は、「覇王」か「棋神」のどっちかだろうと思ってましたので。
    でも、不思議なもので決まってみると「叡王」でいいような気がしてきますね。
    ちなみに、私は「超棋戦」で応募しましたが、箸にも棒にも掛かりませんでた^^;

  4. 長さん より:

    個人的には、ただちに。
    第10代江戸幕府の将軍で、将棋将軍で有名な、徳川家治が連想できます。東京の
    東”叡”山寛永寺に墓所がある、江戸時代の、事実上の日本の国王だからです。
    将棋将軍・徳川家治杯争奪戦ですね。つまりは優勝した棋士は。江戸時代の将軍の
    代表格、徳川家治の代理としてコンピュータと闘い、台本では、何回かへたのちに、
    「人間は終わる」の、ドワンゴ会長の予言通り、敗れる事になっているのですかね。
    蛇足ながら。明治維新まで10代将軍の徳川家治が生きていたら、彼は131歳。
    寛永寺を創建した、南光坊天海より長寿でしたね。
    以上個人的には。覚えやすい名前になってよかったと、安堵を感じました。
    BONYさんと。決選投票で賛同した方々に、正直感謝しております。

  5. 管理人 管理人 より:

    SAM様:
    コメントありがとうございます。

    ええ、私もかなり楽しめる棋戦になったと思います。何しろ早指しで1日何局も生放送されるというのはありがたいですね。
    不参加の棋士は、それぞれ事情があってお決めになったことと思いますし、ファンもその理由が知りたいという気持ちはわかります。私も知りたい気持ちはありますが、どうしてもというわけでないですし、ご本人たちの自由意志を尊重できるような形が良いと思いますね。

    日本語のニュアンスの問題かもしれませんが、純粋に理由を知りたくても、「なぜエントリーしないのか?」と言うと、エントリーしないことを責めているように聞こえてしまうというのが難しいところ。

    九段の予選はほとんど2勝で本戦入りできますからね。ただBブロックが激戦すぎて。タイトルホルダー含むA級棋士が3人とは。

    Webサイトはこれまでの棋戦よりリッチな感じで、さすがIT企業。スケジュールは確かに早く欲しいですね。早指しの生放送をライブで見たいですし、そこのスケジュールを空けておきたい。ただ、50局以上も生放送するとなるとすべて視聴できないかもしれませんが。あまり知らない棋士の姿もこれを機に見れてありがたいです。

    あなあき様:
    コメントありがとうございます。

    そうですね、中学生ぐらいでしたっけこの字は。ただ、私の体験からすると、小学生では少し難しいぐらいがちょうど心地よいというか、刺激されるものがあるかもしれません。

    中嶋様:
    コメントありがとうございます。

    私も叡王戦でよかったように思います。
    昨日の発表前は、これになったらいいなと思っていました。今後コンピュータとの戦いがどのように変化しても、これなら存続できる名称だということもあります。

    超(スーパー)棋戦ですか。なかなか、棋戦を「超えた」と言ってしまうと各所から何か言われそうな気がしますね。

    長さん様:
    コメントありがとうございます。

    私には及びもつかない発想です。記事中に書きましたとおり、私はエイエイオーとか「ええお」とかいう発想しかありませんでした。読みとしては「AO」とも呼べますので、一芸入試というか、頭脳という才能による電王との対戦権利というか、そういうのにもとれるかも。

    私は歴史に疎く、よくわかりませんけど、いろんな解釈をして楽しむというのも、今回の棋戦名ならではかもしれません。あと、コンピュータに敗れるというのが何を意味するのかは、この何年かで変わってくるかもしれませんね。ただ2日制の対局はたぶんやったことがないと思いますので、棋士としてもチャンスはあるかもしれません。というか電王戦FINALでは勝ち越したわけですし、むしろ電王が挑戦者ですか。

    上にも書きましたとおり、私もこの叡王戦という名前でよかったと思っています。BONYさんは素晴らしいです。

    皆様コメントありがとうございます。

  6. 匿名 より:

    公募ではなく応募です

    • 管理人 管理人 より:

      ご指摘ありがとうございます。
      1箇所、応募とすべきところを公募としていました。
      修正致しました。ありがとうございます。

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