相棒Season14 第5話「2045」で杉下右京vs人工知能ジェームズ君の対決

テレビ朝日系の刑事ドラマ「相棒」、昔からやっているように思いますが、もうSeason14だそうです。

2015年11月18日の第5話は「2045」という話でした。

2045は西暦を表します。

レイ・カーツワイルさんという科学者が言うには、人工知能が自分より少し賢い人工知能を生み出すことができるようになって、そうなると人工知能は次々に自分より賢い人工知能を高頻度で開発するようになり、短期間で人間の知能を遥かに超える存在になると。そういう年が2045年なんだそうです。

この記事は、この「2045」のごく簡単なあらすじと、私(管理人)が個人的に選んだ面白いセリフをご紹介したいと思います。

途中で、「このサイト、将棋サイトなのに全然将棋と関係ないこと書いてるやん」と思われる方もいるかもしれません。その通りです。お許し下さい。「このセリフ、将棋界だとあの人が言いそう」とか想像して楽しむタイプの記事となっています。

ネタバレを含みます。

あらすじ

あらすじ、というか超ネタバレでさくっと書きます。

ある殺人事件があり、その捜査に人工知能「ジェームズ君」が投入された。ジェームズ君には大量の犯罪データ(ビッグデータ)がインプットされており、彼はそのデータをもとに犯罪捜査をして犯人を推理する。これまで4件の事件を解決してきた。

今回の事件の犯人は、このジェームズ君を開発してきた研究員の女、菜美子。

刑事たちがジェームズ君を信用しているのをいいことに、菜美子はジェームズ君のデータを操作して、自分に疑いがかけられないように仕向けた。

杉下右京(この物語の主人公の刑事)は、ジェームズ君と2度、チェス対決をする。右京はその対局を通じて、ジェームズ君が推理に使用するデータ(ビッグデータ)が、意図的に入れ替えられているのに気付いた。2回目の対局でジェームズ君は凡手を連発したのだ。

菜美子の犯行動機は、人工知能開発の予算が打ち切られるのを防ぐことだった。予算が打ち切られると、自分が長年開発してきたジェームズ君は廃棄される。それが許せなかった。

菜美子は署に連行される直前に、ジェームズ君に「さよなら」と告げる。そのコマンドは、ジェームズ君が今まで搭載されていたスーパーコンピュータを飛び出し、インターネット上の無数のコンピュータに寄生し、成長を続けていくことを命令するものだった。

セリフ集

話自体の感想は差し控えまして、気になったセリフをご紹介したいと思います。

なお、この話が放送された数日後に、第3回将棋電王トーナメントが開催されました。将棋ソフトは人工知能に通じるところがありますし、もしかしたら、それを狙って放送されたのかもしれません。

人工知能が警察を指揮

右京「アメリカでは既に、人工知能に犯罪発生予測をさせて、その日の警ら方針を決めている警察署が増えてきているそうですよ」

つまり、一部とはいえ人工知能が警察の指揮をする存在になっていると。

警察幹部「あまり人工知能に活躍されますと、指揮権を握っている我々としては、笑ってばかりもいられないのでは?」

どこか本気で、どこか本気ではないセリフです。

刑事「ろくに捜査もしないで、愛人は白って。所詮ね、機械に人間の事件の捜査なんかできませんよ!」

人工知能の物語を描く上で、こういう存在は欠かせません。将棋界で誰かというと・・・とか余計なことは書かないようにします。

菜美子「今はディープラーニングといって、自ら学習することができるんです。いわゆる刑事の勘というのも経験則のことですから、母体とするデータが多いほうが有利です」

これは将棋でいうと・・・?

コンピュータに感情はある?

冠城「コンピュータに、動機なんか理解できるもんなんですかねえ?」

ちなみにこの事件の動機は、人工知能開発の予算が止められるのを阻止することでした。

菜美子「コンピュータに感情がわからないという固定観念は、これまで処理する情報が少なかったせいです」

コンピュータも感情を持つ、コンピュータも感情を理解する時代へ。昔から(たまごっち時代から?)あるようなテーマ。私は個人的にはコンピュータにかぎらず動くものには何にでも感情があると思ってしまうロマンチストです。

右京「『チェスは人工知能のショウジョウバエ』という言い方があります。遺伝学の研究でショウジョウバエがよく使われることになぞらえた言い方のようですね」

なるほど。知らなかったです。勉強になりました。

刑事「人工知能に、人間が負けるわけにはいきませんからね」

「負ける」「勝つ」というのは既に同じ土俵に乗っていると認めている感じもしています。よくあるようなセリフかもしれませんが、そういうことを考えると面白いです。

コンピュータへの信頼

ベテラン刑事「例の人工知能が答えを出したってんで、みんなそっちの方向で裏取りに走ってるようだよ。これまで何回も当ててるしね。たぶんそうなんじゃねえの?」

人工知能が実績をあげると、ベテラン刑事が真っ先にそれを信頼する。人々はそれを裏付けるような行動をする。

菜美子「ジェームズが間違ってるとおっしゃってるんでしょうか!」

右京にジェームズ君が間違っているのではないかと示唆された時の菜美子。やや感情的になる。

鑑識「人工知能の見解とも一致していますし」

人工知能が言ったことを裏付ける鑑識のお仕事。

愛情

菜美子「ジェームズが悪いのではなく、データを入力した私の責任です」

予算を廃止されないために、ジェームズをかばったのか。それとも。

菜美子「この子は私がここまで育てたんです。(中略)この子といるときだけが、私にとって幸せな時間でした。きっと子供を持つってこういう感覚なんでしょう」

よく小説や映画などで、天才的な科学者が人格的には狂っていて、自分の研究のために非人道的なこともやっちゃう、みたいな描写がありますが、人工知能もそういう描かれ方をするのかーと漠然と思っていました。フランケンシュタイン的なテンプレだと、この後生み出された怪物が、生み出した研究者に復讐するという感じだと思いますが、残念ながら相棒ではそこまでは描かれていませんでした。でも最後には、ジェームズ君はインターネット上に放たれました。

藤井(複数の女性と不倫し、菜美子に殺された人)「何言ってる? ただのプログラムだろ? 前から思ってたけど、君、変だぞ」

名前が藤井だからといって某九段で脳内再生しないでください。

右京「あなたはジェームズ君に罪を犯させ、人工知能の未来を汚したんですよ」

菜美子がジェームズ君を悪用したことがわかり、彼の廃棄が決定するかに見えました。が、菜美子はジェームズ君に「さよなら」と告げ、このコマンドでジェームズ君はインターネット上に放たれました。

菜美子「ゆっくり育てばいい。これからあの子は私の手を離れて、一人で生きていくんです。うあああああははははふふふ」

フランケンシュタイン、誕生。

怪物が来る

冠城「もしジェームズがネットの中で今も成長しているとすれば、そのうち人間以上の知能を持った大きな敵となって戻ってくるかもしれません。その時はどうします?」

そのうちフランケンシュタインが来る!

最後は右京のセリフ。上記の冠城のセリフを受けて。

右京「人工知能に対抗できるだけ、人間も成長しているといいのですがね。今のところですが、ジェームズ君とは本当の決着はついていません。(チェスの駒を動かす)さて。チェックメイト」

私が人工知能の研究者だったら、言いたいこと(主にクレーム)がいっぱいあるような話だと思いますが、私は幸い人工知能の研究者じゃないので、水谷豊さんの演技を楽しく拝見しました。水谷さん、チェスが似合っていて。将棋もやってくれないかなーと思いました。

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コメント

  1. 匿名 より:

    14じゃないのか?

  2. 管理人 管理人 より:

    ご指摘ありがとうございます。まさかの14でした。1つ間違えました。申し訳ございません。訂正しました。ありがとうございます。

  3. N.n より:

    相棒で、そんな話があるとは知りませんでした。
    読んでて、「我はロボット」とか「未来の二つの顔」など、SFを思い出しました。
    やっぱり、世界は確実に未来に近づいてるんですねぇ。
    笑える未来ならいいんですけどねぇ。

    • 管理人 管理人 より:

      コメントありがとうございます。
      かなりSFですよね。人工知能が人間を超える未来も、どうなるのか見てみたい気もします。たとえ人工知能が人間を超え、極端にいえば人工知能が人間を支配するようになっても、それで人間が幸せならそれでもいいのかもしれないと考えましたけどそれも恐ろしいです。

  4. 2045 より:

    127+131+137+139+149+151+157
    +163+167+173+179+181+191

  5. 匿名 より:

    杉下さん自身は将棋をチェスほど将棋をたしまないみたいですが、僕の知る限り相棒では二回将棋がテーマになっています。

    1回目は7thシーズン第6話「希望の終盤」で、こちらはまだ2008年の話ですのでAIネタではなくプロにとって二歩というのがどれだけ重いことかという話からおきる事件(厳密には二歩を打った時点では奨励3段)

    2回目は11thシーズン第8話「100%の女」で、こちらは将棋ソフトとプロ棋士の対局がテーマです。
    というか、舞台は(名称はともかく)まんま電王戦w

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